今回はいただいたメールをご紹介します。
ボクはこのメール、胸がつまる思いでメールを読みました。公開すべきかどうか・・・・・
でも、受験を目指す親のみなさんに、メールを通じて、どうしてもお伝えてしたいことがありましたので、ここに公開します。
ストロングが多くを語るまでもありません。しかとお読みいただき、「2つのメッセージ」を見つけて下さい。
どうぞ!
はじめまして、メルマガの内容でいつも耳が痛くなる母親です。
娘は今年、中学受験をし、昨日の発表で涙を呑みました。
娘が受験を決めたのは、なんと昨年の6月。
3歳から続けている習い事を生涯続けると誓い、高校受験でそちらのレッスンに支障が出ることを避けて、中学受験することを決めました。
しかし、残り半年で受験クラスへの入学を許可してくれる塾はなく、迷った挙句、とある塾の個人指導を受けることになりました。
受験勉強は残り半年ということもあり、苦手教科のみの授業、得意教科は自宅で、というスタイルです。
志望校は大学まで併設されたA中学校。高校受験のないところ、というのが初めの動機でしたが、私の出身校でもあるその学校に、娘はだんだん心奪われていき、何が何でも絶対A中学に入りたい!と強く希望するようになりました。
小学校でトップの成績だった娘は、自分の学力に相当自信をもっていたらしく、初めの方こそ見たこともない線分図や公式に面食らって、偏差値35という惨憺たる模試の結果にも凹んでいましたが、夏期講習で勉強のコツをつかむと、偏差値も55~56に上がり、希望校模試でB判定をもらえるほどに成績も上がっていきました。
しかし、ここからが地獄でした。
主人が勤務先を突然解雇され、合格しても授業料が払えないかもしれない、いや、毎月5万円の塾代と3万円の習い事代も厳しい状況になってしまったのです。
私たち夫婦は、家計が火の車であることを娘にはひた隠し、貯金をくずしながら娘の勉強を励まし続けました。
しかし、わずか2ヶ月足らずの勉強で安全圏に入ってしまった娘は、少しずつ油断し始め、塾のない日は全く勉強しなかったり、テレビドラマや雑誌に夢中になったりする日も目に付き始めたのです。
「勉強しなさい!(あんたのために、こんなに苦しい思いをしてお金を捻出してるのに!)」
「わかってるから言わないで!」
「わかってないから遊んでるんでしょ!」
「うるさい、ほっといて!」
「やる気がない人にお金は出さないよ!」
「なによ、お金のことばっかり!」・・・というバトルが毎日続きました。
塾には宿題を増やすよう訴えたり、自宅での甘い姿勢を伝えたりしましたが、効果なしでした。
そして、当たり前のように成績は下がり始め、焦った娘は何を優先的に勉強するべきかわからず空回りしたり、模試の途中で緊張のあまり気分が悪くなったりすることもあったのです。
こんな時でも、連日の言い合いで娘と私の間に出来た溝は深く、懸命に言葉かけをしても励ましても慰めても、娘の心にはあまり届いていないようでした。
そして冬休み。
塾の先生からげきを飛ばされて、毎日13時間塾で勉強した娘は、徐々に調子を上げ、入試2週間前には、A中学の過去問を解いても合格者平均点を楽に上回るほどの点が取れるようになりました。
(もちろん、冬期講習代に10万円以上支払った我が家には、正月の準備はもちろん、子供のお年玉を用意する余裕もありませんでした。)
そして、本番。
我が家に届いたのは、女子の合格最低点にわずか2点届かず、男子の最低点を2点越えていた娘の点が書かれた、冷酷な不合格通知でした。
それを見た娘は、涙をぽろぽろ流しながらこう言いました。
「・・・ごめん、お母さん。何十万円も無駄にしてしまった・・・。本当にごめん。でも、私、本当に行きたかった、このA中学に。だから、絶対、A高校受けるよ!」
私は、その言葉を聞いて、自分で自分の首を絞めてやりたい気持ちになりました。娘は全部知っていたんですね。
我が家の家計がどんなに苦しいかということも。
親が走り回って、塾の費用、入学後の費用を捻出していたことも。
そして、そのために、弟や妹がほったらかしにされ、さびしい思いをしていたことも。
そして、もしかしたら私は、自分の出身校に娘が合格して、人から羨望のまなざしで見られることが、受験の最終目的だったのではないだろうか?
だから、のんきな娘に対してあんなに口うるさく、ヒステリックに接してしまったのではないだろうか・・・?
落ちたら「私が恥ずかしい」という意識があったために。そんな思いが重なって、娘に申し訳なくって、もう、昨夜は泣きに泣きました。
娘には、
「この2点の悔しさを3年後まで忘れてはいけないよ」
「失敗は転ぶことではなく、そのまま起き上がらないことなんだよ」
「わずか半年の受験勉強で、ここまで出来た自分に自信をもってね」
と話しました。
あんなに喧々していた私たちの間にもう壁はなく、娘も素直にうなずいて3年後のリベンジを誓っていました。失敗することで、娘との絆は確実に深まりました。
もしかしたら、これが中学受験の最大の成果だったかなあ、と思います。
これからも、ストロング先生の教えを忠実に守り、高校受験突破を親子で目指します。
長々とすみませんでした。
いかがですか?
2つのメッセージは、見つかりましたか?
すでにご本人は気づかれています。
まず1つめ。
その学校にいきたくても、必ずしも合格とはならない
これは、いいですね。受験の厳しさでもあります。スタートが遅いと、その分トライ&エラーの回数が減る。「受験は焦ったもの勝ち」という所以です。
そして、2つめ。
結果が出た瞬間から次の勝負が始まっている
多くの方は、勉強については大学受験を最終的な目標にしています。となれば、中学受験、高校受験がゴールではありません。
そこで、再スタートとなるわけですが、実はすでにその時点で「有利」「不利」に分かれているわけです。
でも、それは、
合格だった人が有利、不合格だった人が不利ではないのです。
再スタート時に「有利」な人とは、受験を通して「何か」をつかんだ人です。
「何か」とは、能力でも、実績でも、自信といったお子さん本人のことでもいい。その中で、最強なのは、親子が「何か」をつかむことだと、ストロングは思います。
逆に言えば、合格しても、何もつかんでいない人は、不利なスタートになると言えるわけです。
失敗することで、娘との絆は確実に深まりました。
これを読むと、すでに次の勝負に向けて「最高のスタート」を切っていると、ストロングは思います。
厳しくて、子供にとっては残酷な戦いでもある受験ですが、大いにつかむべきものをつかもうではありませんか!
そして、まだ今戦っている受験生、最後までガンバレ!
[算・数] 7日間を終えての感想
小4 ねねさん
◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?
とにかくきちんとした答案をかくようになった。(ていねいな字。ちゃんとした式)
自ら100%の正答率に拘るようになった。口だけの「悔しい」ではなく 本気で悔しがる姿は 頼もしくこんなにガッツもある子なんだと嬉しかった。
回を進める毎に「どうせ僕はあほやし」と言わなくなったのは「今まで(やってもできない)と思っていたが、習熟度は上げられる事を身をもって体験した」からだと思う。
◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?
見方によるのだと思います。テンションを下げる。「お前は馬鹿だ、こんなのもできない」(今までの私です)と言ってそばにいるのなら居ないほうが絶対いい。
でも シビアに弱点は導くが子供が段階を踏んで(これが 私には苦労でした)できることを見つけ、できれば褒める。些細な成果をも認めてあげる。そんな親なら守護神のように子供は感じると思います。
◆お子さんと一緒に勉強するのはたのしかったですか?:
ストロング先生に「もう だめですぅ~」と泣きつきメールをした3日目以外は 本当に楽しかったです。
最初私の考えていた息子のレベルは予想より低かったのですが でも、まずはそこまで降りて行き、できるやん!と褒めることで 気をよくした息子がノリノリになり、「こんなのもできるんだ!」とまでなるという発見もありましたから。
なにより息子が私をすごく好きになってくれてきているのがわかるのです。
◆親にとってまなぶべき点はありましたか?
ここまで係わる必要があった事に、親技の大変さ、今まで自分がよかれと思ってやってきたことの自己満足さを改めさせられました。
言うは易しで「宿題しなさい、集中しなさい」だけで成績は上がらないのですね。
今日 息子が「なあお母さん、このノリ勉で塾のテキストやったらどれが定着したかがわかるよなぁ。」といってきました。息子も なにやら 色々と思うことがあったのでしょう。
7日間、1日30分そんなんならできるわ!と気軽に始めたこのノリ勉、精神修行のようでもあり、レポートまとめの日々でもあり、息子の観察日記をつけている気分でした。
これからも修業は続きます。そこにゴールがあらかじめ設定されているのではなく、「もうこれくらいにしておこう!」と思ったところがゴールになります。
そして、「これくらいにしておこう!」と真っ先に思うのは親なのです!ファイト