こんにちは、ストロング宮迫です。

高校入試に向かう方は最後の入試演習に忙しい今日この頃ですが、中1・中2の中学生は学年末テストがこれから行われるでしょう。もう終わったところもあるでしょうが・・・

学年末テストでは、学校によっては、今年に入ってからの範囲だけでなく、昨年習った内容も含まれる学校もあるはずです。

そういう意味で1年間で一番大変な定期テストといってもいいでしょう。

ちょうど年が明けて「今年こそは!」と気張っている中学生にとっては「頑張ろう」と思った最初のテストが一番難易度の高いテストとなってしまうわけですな(ToT)

中学入試だったら「去年1年間に習った内容が範囲ね」と言われる公開テストや実力テストに該当します。週間単位のテストならなんとかなるが、ぜ~んぶ聞かれたら困っちゃう・・・

1ヶ月2か月分の範囲であったら、それでも大変だけど何とか頑張れる、けれど1年間の習ったところぜ~んぶなんて言われると「なにやったらいいの?」ってなりがちです。

「なにやったらいいの?」でなにかやって臨む子供はまだいいほうで、結構な数の子供たちが「範囲が広すぎるからなにもやらない」で実力で受けています。

「だって実力テストだろ!」なんてほくそ笑みながら・・・

そして実力以下の点数を取ってくるんですな。まあ、これが普通レベルです。

範囲が広くなればなるほど「なにやったらいいのかわからない」からなにもしないで実力で受ける!というのが当たり前になっていくんですな。

それは正しいか?

もちろんノーですわね。

試験範囲が広くなればなるほどテストの難易度は一般的に高くなる。だって以前習った時はわかっていたことだって3ヶ月も経てば忘れっちゃってる可能性が高いもの。

ちょっと思い出す作業をして臨めばチャチャっとできるはずの問題が呼び起こす作業をせずにテストを受けるものだから記憶は宇宙の彼方へ飛んでいってる。

だからできない・・・実力以下の点数を取ってくる理由の1つです。

でもね、範囲の広いテストは範囲は広いけれど、浅く聞かれる

親技の言い方でいえば「広く浅く」の問題が出る。

単元のテストだったら1つか2つのの単元がメインになるから「狭く深く」聞かれるテストになる。

先に試験範囲が広くなればなるほどテストの難易度は一般的に高くなると書きましたが、それは問題の難易度が上がって難しくなるのではなく、忘れていることで、頭が整理されていないことで手が出なくなる難しさです。

習ったことがいつまでも定着しているかを確認するのが範囲の広いテストともいえます。問題の難易度が高いのはそりゃあ単元テストのほうですよ、一般的には。

週間単位や定期テストのほうが出題される単元が絞られるから「狭く深く」聞かれて問題の難易度は高くなる(高くできる)。

でも範囲の広いテストはそりゃあ大変だけれど出題する問題数に限りがあることからいうと、絶対的に聞いておかなくちゃいけないことをまず出題しなきゃいけないから広く浅く聞かざるを得ない。

広く浅く問われるから問題は単元テストや定期テストよりはカンタン(の可能性が高く)、ただぜ~んぶ忘れちゃってたらアウトってテストというわけです。

そういう意味では公開テスト・実力テストのほうは詰め込んで一夜漬けっぽいやり方では通用しないことが多く、よりシステマティックに復習できる形の勉強が求められる。

ただ誤解を恐れずに言えば、公開テスト・実力テストだって詰め込む一夜漬けっぽいやり方でも可能です。それができるように普段準備していればですが。

腕のいい家庭教師はこの準備をしていない子供に、思い出す作業をさせてチャチャっとできるはずの問題を呼び起こす作業がうまい先生とも言えます。

「ハイ、半年分が聞かれるテストですよ、最低限あなたはこれとこれとこれはまずやっておきましょう。時間があればここらあたりをざざーとやっておきましょうか」

そういうことがさっといえる形を日々の勉強の中でやっているかどうか。ザザーと一気に復習できる形になるような勉強をしているかどうか、そこだけなんです。

まあ、みんな日々公開・実力テストを想定して勉強なんてやっていないから範囲の広いテストは「やっても仕方がないテスト」「やりようがないテスト」になっているわけですが。

過去に受けたテストだってやりゃあいいんですが範囲のテストが10回あったとしたら「1教科×10回分」でそれが複数教科あったら「ムリ~」ってなる。

受けたテストを大事にとっている人がいるけれど、それはだいたい入試までやらない・・・

受けたテストを将来いずれ復習するつもりなら「このテストのこれ」とか「この問題をもう一度」って印をしてなきゃ、いざというときできませんから。

システマティックに復習できるっていってもそのレベルでいいんです。だから、誰でもできる。

親技ではそれを鮮度を腐らせないように「いけドン法」という方式でやったらどうでしょうかと提案しているだけで、いけドン法じゃなくても親がテストやテキストを整理してやるべき問題をピックアップできるならそれでかまわない。

あとはやるのか。準備するつもりがあるのか。範囲の広いテストでイイ点を取りたいっていう気持ちがあるのかだけです。

あえてこう言う言い方をするんですが、勉強なんてそれほど難しいことを問われているわけじゃない

習ったことができるのか、習ったことをいつでも引き出しから出せるのかだけです。

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それが難関校や偏差値が高いレベルへのチャレンジってなってことになっていくと、、範囲の狭いテストで聞かれるコンセプトの「狭く深く」が範囲の広いテストで問われ「広く深く」聞かれていくようになっていく。

広い範囲で聞かれるのに問われる内容はとても深いという「どんだけ~」という状態になっていくだけ。それが難関校向けのテストであり、入試です。

頭の中の「引き出し」に整理して出したり入れたり、つなげたり、その練習をするために小テストがあり、確認テストがあり、単元テストがあって、実力テストがある。その先は全範囲の入試です。

そのためには今やっている単元をちゃんと理解しないといけない。そこからの積み上げですから、勉強は。

ただそれがなかなかできない。学年も進み、年月もどんどん経つ。勉強のカリキュラムは子供の状態がどうあろうとどんどん進んでいくし。

1番の単元を積み上げないと前に進まないって意固地になっていると、いわゆる完璧主義で進んでいこうとする人は、立ち止まって考えている人ってことです。

でも立ち止まったら遅れていくだけ。カリキュラムは10番まで進んでその間のものは大きな穴になっていく。そうなるともう「2番~10番」までの穴はたいていは入試まで永遠に埋まらないってことになる。

どうであれ走りながら考えなくちゃいけない。立ち止まってたら遅れるだけだから。

だから親技では全部を理解するのが難しいなら例題と基本だけでイイからキッチリやって、塾や学校が2番の単元に進んだらそれについていきなさいって提案しています。

例題と基本も無理ですっていうなら例題だけでもいい。「0」はダメです。完璧に単元が理解できなくてイイからカリキュラムには合わせるようにしなさい。

その代り大変で苦手でイヤな単元だったら応用も発展もいいから、例題と基本だけは繰り返してできるようにして進みなさいと。もちろんできるなら応用も発展もやればいいんですが。

応用も発展も「とりあえず今捨てている」だけで、「永遠に捨てる」わけじゃない。あとから帰ってきてやったらイイ。でもあとから帰ってくるためにも単元の例題と基本だけ踏ん張って頑張りなさい、こう言っているわけです。

例題と基本を頑張らないで学年が進んでしまったら、チトやっかいなことになるからね。

あんまりこれまで頑張ってこなかった子供たちは、たとえば中学入試を来春迎えるなら、新しく始まった塾の新学年で習う単元の例題と基本だけはガンバル。中学入試の新学年は最初が一番点数が取りやすいテストになるからガンバル甲斐があるよ。

中学生で来春高校入試を迎えるなら、目の前の学年末テストを頑張ることです。さっき書いたけど一番1年間でしんどいテストだから、中1生も中2生も今回の学年テストでは努力した成果がなかなか出にくいテストだけれど頑張ってみることです。

なぜなら、惨敗に終わる可能性が高い学年末テストが終わったら、中1・中2の復習をする!から。

今まであまり頑張ってこなかった中学生にとって学年末テストの惨敗は想定済み。だって今まで受けてきたテストでは一番難易度が高いんだから。

でも、それはいい、というか仕方がない。でもその次があるから。学年末テストで勉強するってことにハズミをつけて春休みに中1・中2の復習を頑張ればいいんだから。

さて、学年末テストの惨敗が想定済みの中学生たちは「テスト終わった!」って羽を伸ばしてちゃいけません。

ちょうど英検の2次テストがこの時期おこなわれているようですが、最近では中3で英検の準2級に合格したりする子も結構いるんですなあ。すばらしい。中高一貫生なら高1で英検2級をみんなとる。

以前よりもずいぶん取得する級がはやくなってきています。それだけみんな熱心ということでしょう。

ただね、いつもここに書くけれど英検は「合格した」で安心できません。

中3で英検の準2級に合格した子供の試験結果を見ましたが、合格最低点の4点上でした。合格最低点は6割前後でしょう。

公立中学3年で準2級を受けているから仕方ない面もあるし、合格するだけでも立派なんです。本人もそりゃあ喜んでましたし、英語はイケるって思ているからケチをつける筋合もない。

でも、その子には言ったんですが「すぐ英検2級を目指すんじゃないよ。キミは英検準2級の勉強をもうしばらく頑張んなさい」って。

この子が今回英検準2級を受かったからっていって英検2級の勉強をしても2級は受からないから。この子が英検2級を受かりたいなら頑張るのは準2級の勉強です。

でも、みんなむかっちゃうんですよね、2級へ。だって準2級は受かってるから・・・そこが1つ落とし穴になる。これは塾のクラス認定における落とし穴にもつながる話です。

今じゃあ小学生だって多くの子供が英検を受けます。で、結構受かりますよね。

そうした子供たちを見ると、個人的に感じるのはやっぱり英検は単語力ってことです。どんだけ単語を知っているか、これに尽きるんじゃなかろうか。

英文法も長文もあるけれど、小学生が英検でジャンジャン通っちゃうのは英検が単語力で勝負できるってことを示しているんじゃないでしょうかね、個人的な見解だけど。

英検は書けなくてもいいからね。単語を見て意味がわかる、それが最大の武器になる。だから英検に受かったからといって高校入試の英語ができるとは限らない。入試じゃ書けないといけないから。

英検が悪いって言ってるんじゃないですよ。英検受かったから「大丈夫」とは言えないって言っているんです

まあ、英単語だって数は増えてきてる。数えるのが面倒くさいのでネットで見てみたら・・・

2012年(平成24年)から施行された新学習指導要領で出てくる必修単語数は1200。ゆとり世代の必修単語数が900だそうだから33%増!

ボクらの親世代、お父さんお母さん世代の必修単語数が900~1050語だからそれよりも今の子供は多いことになります。

こりゃあやっぱり春休みまでに頑張って覚えなくっちゃ!英語は単語を知らなけりゃあ頑張るっていっても頑張りようがないですから。

大阪府立高校入試では平成29年度の入試から難易度が最も高い英語の学力検査問題を大きく改革すると告知されています。

その中に

大阪府立高等学校の英語学力検査問題改革について

◆予め単語集を配布

中学校で使用されている検定教科書にて使用されている単語を中心に、府教委が編纂した単語集を予め市町村教育委員会に配布します。これにより、中学生のより効果的な英語の学習を期待しています。

大阪版中学校で学ぶ英単語

これを見ると今まで中学の教科書ではあまりお目にかからなかった英単語がズラリを並んでいます。

こりゃあ大変ですなあ・・・・でも、覚えなきゃ話は始まらないし。こうした難しい単語集や教科書の単語帳は市販もされているからみんな持ってはいますよね。ただ「持っているだけ」で・・・

でも、覚えなきゃ意味がない。もうちょっとカンタンで、誰でもできて、最低限は押さえるようなものからやったらイイ。できたら今度は教科書の基本重要英文をやるんですよ。

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うれしい報告

中3カメさんの母さん

私が勉強させてきた意図とは違った形で、結果的に良い方向につながったと思います。

また、学校を休んでいる間、私はやっていた内職が手に付かず、辞めてしまいましたが、それが結果的に、娘の勉強をみる時間(そばにはついていませんが)を多く取ることができるようになりました。

この私の時間が増えなければ、もしかしたらこの合格は無かったかもしれません。

ストロング先生が「1つ1つの出来事には意味がある。」と書いていらっしゃいましたが、今では、「神様が『内職なんかしていないで、もっと勉強をみてあげなさい』と伝えようとしていたのかな」と思えるようになりました。

当時は、そんなことは当然思えず、夜も眠れず、激痩せしましたが。

また、その当時、私は普段は精神的に不安定でしたが、娘の勉強をみている時間、とても精神的に安定することができました。

私は娘の勉強をみることで、とても癒され、楽しかったんだなと感じることができました。(省略)

受験だけではなく、子供とのかかわりにおいては、予定通りにいくことはほとんどないと言っていいでしょう。

振り返ってみれば「まさかこんなことが・・・」の連続。

しんどい出来事もたくさんありますが、これからも「1つ1つの出来事には意味がある」と考えて、進んでいってほしいと思います。

そして結果を求めて精一杯やり、結果にかかわらず、大事な経験を財産とする。だって人生は長いんですから!

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