こんにちは、ストロング宮迫です。

受験シーズンも残るところあと1ヶ月強となりました。桜が咲く季節は近いです。

前回ここで紹介しました杢之助さんから返信をいただきましたので再び紹介します。

受験は結果がシビアに出てしまうわけですが、その受験の仕舞いかたの参考にしていただければと思います。

小6 杢之助さん

お忙しいところ、お返事ありがとうございます。また、温かいお言葉ありがとうございました。

子供と家族の前では我慢していましたが、お返事を読みながら泣けてきました。こんな未熟な親に健気に付いてきてくれた子供に申し訳なさと感謝でいっぱいです。

子供の長所は、素直で穏やかなところで、学校でも塾でもみんなから好かれる性格でした。よく言えば毒がない(自分を主張しすぎない)ことを受験では短所にしてしまいました。

後悔はあります。

そうは言えないから言わないけど、子供はわかっていました。

「次に活かしてやってよ!」

下の子が嫌がらず、進んで受験をしてみたい、と言ってくれたことから我が家の受験は成功だったと信じてます。

その時は、ストロングさん またご相談させてください。

【心機一転】
さて、気持ちを切り替えて先に進むため(私だけ?)近日家族で盛大にお祝いをします!


・・・でーっかいケーキを買って、受験前は控えていた刺身も買って手巻きずしパーティです。

【一歩先へ】
進学する中学校は、高校入試では偏差値が高く難関校と言われています。

今子供と話しているのは、高校入学組に勝つこと。それには、中3、高1で選抜クラスに入り、そこから高2、3で・・・そして、世界を舞台に働くことを目的にしているのでそれに向かって志望大学を学部別に一緒に探します。

また、丁度5年後(東京オリンピックイヤー)にホームステイがあり、ホームステイ先の子の受入もあります。今からその時を楽しみにして、一家で英語の勉強を始めました。


【中学受験テクニック?】
それにしても中学受験は忙しいですね。私が経験した30年前も無茶苦茶勉強しましたが、のんびりしてましたし、皆おおらかでした。

確かに競争率は高く厳しくなりましたが、今は、受験校選びの戦略や学校の出題傾向分析などのデータがあまりにも多くて、テクニックに注目が集まりがち。

偏差値は関係ない、”簡単に”偏差値は逆転できると、塾もそればっかりな気がします。

先日、妻と今までの模試やプリントの整理をしました。

冷静に振り返ってみると、

・4年の成績は、ほとんど関係なし

・5年の成績は、良いに越したことはないが、
 穴がないことのチェックが大切

・6年の成績は、夏までに合格圏内を確保し、
 後半に向かって落ちないことが大切

だと思いました。

次男の最後の偏差値から合格した学校は順当だったと思います。(第一、第二志望校の過去問が解けたばっかりに冷静になれなかったことも反省点です)

先のメールにも書きましたが、王道は揺るぎません。一歩一歩着実に積み重ねていくしかない。

これからもストロングさんにはそこを強調していただきたい。

もし可能なら、微力ながらこの経験を少しでも他の親御さんたちに伝えたいと思っています。

ありがとうございました。

「後悔はあります」というのは率直なお気持ちでしょう。ボクだって我が子の受験に対して「後悔」がありますから。

ただ子供から「次に活かしてやってよ!」なんて言われるとやっぱり泣けてきますなあ・・・

ただ立ち止まっているわけにはいかないんですよね。時間はどんどん進んでいきますから。

そこで「後悔」→「反省」と即座に進んで杢之助さんが書いていらっしゃるような【心機一転】→【一歩先へ】へと思考だけでなく、気持ちも生活も向かっていく。

これが言うほどカンタンではなくて、なかなか難しい。

受験の結果はある部分のある瞬間の判定だったはずなんですが、全否定された気分になってこれから進学する先の数年間を入る前から絶望的で灰色にしてしまって進まれる方もいます。

でも、どうせ進むんだったらグレーじゃなくて、桃色で進んでいってほしいと心から願います。次の目標はそこでの生活が大きくかかわってきますし、グレーか桃色かでずいぶん違った風景にもなりますから。

絶望やグレーの状態から出てくるものはだいたい暗いものばかり。暗いとつい無理な目標を設定しがちです。暗いからこそ無理な設定になってしまうんですよね。

無理な設定をすれば、再び暗い結果になりがちです。だってそもそも無理な目標設定だったりするから。こうして悪循環、負の連鎖はとどまることを知らずに底が丸見えの底なし沼に漂うことになります。

暗い人は暗いことを考えているものですし、おもしろくない人はおもしろくないことを考えてる。あとは目の前で起こっていることのどの部分に目を向けられるかです。

こうしたことのために親技では

合格するのがお前の使命じゃない。

合格するだけの勉強をするのがお前の使命や!

というわけですし、受験が終わったら4つの道に分かれるんだぞ!って強調もしているところです。

すなわち受験は結果が出る前に次の道が大まか決まってくる流れになる。

杢之助さんのメールを拝見すると、悔しい結果でもあったでしょうが、とてもイイ受験をされたなあと思いますし、心から「おめでとうございます!」とお祝いしたい気持ちにストロングはなります。

それは決して慰めでも気休めでもないのですが、どう思うかは読者の判断にお任せします。

oyawaza172

また、

偏差値は関係ない、”簡単に”偏差値は逆転できると、塾もそればっかりな気がします。

については読者の皆さんがよく噛みしめて考えておかれることをオススメします。

さらに中学受験について振り返りで書いておられる

・4年の成績は、ほとんど関係なし
・5年の成績は、良いに越したことはないが、穴がないことのチェックが大切
・6年の成績は、夏までに合格圏内を確保し、後半に向かって落ちないことが大切

についても大いに参考にしていただきたいと思います。

中学受験では多くの方が「1に算数、2も算数、3、4がなくて5に算数」とお考えの方が多いです。それはいいとしても、じゃあ理科や社会はどうなのかと問われれば「算数だけやっていて勉強していません」となっている方も多い

最大の敵をやっつけてやる!その意気やよし!

しかし、あなたがやられているのは最大の敵以外の敵にもやられまくっているじゃないかってことなんです。

理科や社会が大したことがないというつもりは全然ないけれど、最大の敵の算数の前にチョチョッとやっつけてしまえばいいのにといつも思う。

問題は最大の敵だけじゃなく、その周辺の敵さえもやっつけられていないってことなのに頭にあるのは「最大の敵」のことばかりというのはちょび、いや大いにおかしな考えだと思います。

中学受験で基本を習うメインの5年生であいた穴はその後なかなか埋められない。「5年の成績は、良いに越したことはないが、穴がないことのチェックが大切」というのは本当のことです。

そして、

6年の成績は、夏までに合格圏内を確保し、後半に向かって落ちないことが大切

これは杢之助さん自身いろいろとお考えもきっとおありで今後それらについて情報発信されていかれるのではと想像しますが「一歩一歩着実に積み重ねていくしかない」に尽きるでしょう。

昨年ここでは中学入試、高校入試とも「この入試演習やってみて」というものを紹介しましたが、塾が偏差値30とか40とかランキングで低く見積もっている中学校の過去問をより有効に使用してやってみるのが「後半に向かって落ちない」ための1つの対策になるとボクは考えています。

塾に通う限り塾の方針に従わざるを得ないのはその通りですが、公開テスト、実力テストの対策としても、偏差値を低く見積もられている学校の入試問題は特に効率的で有効だとも考えています。

今年はもう少し早い時期からこれらについて出していきたいと思っています。

要は塾のテストでも入試問題でも半分も取れない問題をやり続けても、それらが取れるようにはならないってことなのです。

7割、8割、もっといえば9割取れる問題をきちんと着実にこなしていって力をつけて、より難しい問題に挑んでいく。

2週間ほど前に中学入試報告をここで紹介した小6のジョーさんから11月~1月中旬までの家庭で取り組んだ入試演習の記録を送っていただきました。

その表の一覧を見ると、偏差値でいえば一番低いのが31から取り組まれています。

国語でいえば、

1回目 偏差値31 67%
2回目 ↓ ↓  95%
3回目 偏差値39 90%
    ↓ ↓ 
4回目 偏差値43 67%
5回目 ↓ ↓  69%
6回目 ↓ ↓  72%

国語は1月11日まで16回の入試演習をされてここからさらに上に進んでいかれていますが、偏差値のランクがあっても正答率は落ちず70%の前後を推移しています。

これってすごいことだと思いません?

だってやる入試演習の学校の偏差値は上がっていくわけですから、偏差値が上がっていけば正答率は落ちても普通なのに7割越えをしてきているわけです。志望校の問題がですよ。

こういうのが身になっている勉強でしょう。

理科は11回、社会は9回やっていますが、いずれもやる学校の偏差値が高くなってものもそれほど正答率が落ちない。最終的には志望校で理科は7割越え、社会は8割までいっています。着実にステップアップして行ったという証でしょう。

また、算数は17回やって、最初にやった偏差値30台、40前半までは7割から8割強の正答率になっていますが、偏差値が40後半になると正答率が落ちてきますが志望校でもだいたい6割台を推移しています。

2か月で4教科53回の入試演習をやっています。そして表の一覧を見ると「穴埋め単元」で課題となった単元が記され、入試演習が終わった後で塾のテキスト等や単元別に編集された入試演習問題で穴の開いている単元の復習をやってまた入試演習をされた。

まあ、いろいろな受験の仕方があるっていうことです。なにかを強制するつもりもないし、それぞれ事情もおありでしょう。

ただ入試演習が入ってくるる「後半に向かって落ちないこと」、週間単位のテストから1ヶ月、数ヶ月単位の公開・実力テストで成績が落ちないようにするには復習はもちろんしなければなりませんが、偏差値が低く見積もられている学校の入試演習をすることが大いに役立つと思います。

この考えが杢之助さんの言わんとしている「王道は揺るぎません。一歩一歩着実に積み重ねていくしかない」と完全に合致しているかどうかはわかりませんが・・・

駿台予備学校数学科講師の齋藤大成さんがこのようなツイートをされていました。

これは大学入試の話でしょうが、中学入試だって高校入試だって通ずる話です。

やることが多すぎて中途半端に進むくらいならバッサリ切り捨ててでも基本をちゃんとやる。その上で大逆転するためには必要最低限の立ち位置っていうものが現に存在するし、そこから上がっていくときに子供にとって余計な難しすぎるものは必要ない。

テキストの問題でもテストでも自力でやって半分もできないものっていうのは今やっていることが合っていないんじゃないかと一度考えてみるべきです。

合っていないものを繰り返しても力はつかないから。それを見極めて判断を下してやるのは今のところ親しかいないように思いますけどね。

いずれにしても意味のある受験にしていくのは家庭次第です。せっかくのその経験をぜひ価値がるものにしていただきたい。

意味のある、価値があるものにするのは他人じゃないし、そうなるのは受験が終わってどう考え、そしてどう次に向けて動き出すかによって決まってくる。

過去の結果を変えられはしないけれど、過去の経験の価値を決めるのはあなたですから。

この話はさらに続いていきます。続きはこちらで。

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週刊 親技からのお知らせ

うれしい報告

小6 ウッシーさん

『10の鉄則』を始めて2年。山あり谷ありでしたが、親技のおかげでいくつもの壁を想定内で乗り切ることができました。

第一志望の学校は最後までB判定でした。しかし最後の模試の後、入試までの1ヶ月間やるべき事できる事をやりきって、どんどん実力がついているのが実感できました。

第一志望校の入試の朝「あなたほどこの日のために準備した人はいない。わからない問題が出た時は誰も解けないから、ストライクゾーンの問題を楽しんで解いておいで」と送り出しました。

入試終了後「捨てた問題もあったけど、できる問題はばっちり解いてきた」と晴れやかな顔で帰ってきました。「今年の問題は簡単だったので点差がつきにくく心配だ」とは言っておりましたが、結果はどうであれ中学入試は成功だなと思いました。

受験校すべて合格し、しばらくゆっくりするつもりでした。

塾の先生から我が子の第一志望校に進学する子には英検3級にすでに合格している人が何人もいるらしいと聞いたらしく、早速英語の勉強がしたいと言い出しました。漢字検定の問題集も買ってくれと。なかなか頼もしい子です。

これからまた新しい戦いが始まります。これからも親技ともに6年後の大学入試を目指したいと思います。

親技恐るべし!どうかこれからも宜しくお願いします!!

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