早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。
oyawaza0111.jpg

先日、あるお母さんから相談がありました。

全部書くとかなり複雑なので、ここでは要約して記します。

中1の息子が、塾をやめさせられた。

親としては、小学生のときから通っていたのに成績も上がらず、息子と相性の合わない塾だと思っていた。

ちょうどいい機会なので、次の塾を探そうと思うけど、どんな塾がよいだろうか?

こんな相談から始まっていたわけですが、ボクはこの話を聞いて、腑に落ちないことがありました。

そこで、さらに話を詳しく聞きましたら、メルマガで刺激され、塾の先生との面談のときに成績が上がるよう指導をお願いした。

ところが、逆に塾の先生から「転塾」を勧められたそうなのです。

さて、この話をどう考えるのか?

成績を上げるための協力を放棄し、転塾をススメルなんて無責任な塾なのか?

親技では塾選びの目安として、3ヶ月間塾に通って成果がないようだったら、そのまま通塾しても成績アップは期待できないと提言しています。

このお母さんもそう考えて、今の塾を辞め、次の塾を探そうとされているわけです。その前に塾の先生との面談では、「先生へのお願い」も試みた結果、転塾を勧められるという始末。

お母さんからすれば、なんだか、無責任な塾、やめて正解だわ!と思えることが重なったわけですね。

でも、本当にそうだろうか?ということなんです。

今回の場合は、ボクは生徒側に問題があると思いました。

通常、塾と親子という対峙でいけば、まあ、たいていは塾が悪く言われることが多いわけですが、今回は、その逆について書いてみたいと思います。

わが子は大丈夫か?ご確認ください。

もし、子供自身になんらかの問題があれば、それはいくら塾を変えたところで結果は同じ。成績は上がりません(>_<)

ボクが入塾の際の面談をするときには、これまで「どの塾」に「どのくらいの期間通ったか」を必ず聞いてました。

面接前には同じ学校の生徒にどんな子かを聞きますし、どういう性格か、学校ではどんなポジションにいる子供か?も聞いたりもします。

特にどこかの塾をやめて転塾してくる場合、前の塾を辞めた理由は気になるものです。大人だって、転職を繰り返している人を採用する際には慎重になるでしょう。なぜやめたんですかって?

あれと同じです。特に辞めさせられた生徒は、同じことを繰り返すことが多くあるからです。

もちろん、心を改める場合もあるでしょうから、そのあたりはキッチリと確認した上で入塾を認めることにしていました。

いったい何が問題なのか?

塾にとって、何が一番イヤなのか?

それは、他の生徒に迷惑をかけることなんです。

塾にとって、成績がイイ生徒はもちろんですが、「成績が上がらない生徒」「成績がイマイチの生徒」も、毎月お月謝を払ってくれる大事なお客さん

だからこそ、ボクは塾にとってだけ都合の良いお客さんになってはいけませんよと言うのです。

一方、塾が生徒を辞めさせようとするときは、塾にとって利益にならないと判断するからです。月謝をもらっても割に合わない、それは他の「大事なお客さん」に迷惑をかけることなのです。

その手の話は最近随分と増えてきているように思います。

つまり、子供の塾での行動が問題なのに、それを塾の問題であると考え、次の塾を探そうなんてやっていても問題は解決しないわけです。

何が言いたいのか?

それは、

塾に問題があるのか?

我が子に問題があるのか?

の見極めが大切だということなんです。

ここでは、さらに生徒側に問題があるかどうかの見極め方について少し話をしてみましょう。

塾から嫌われる生徒は、成績が良い悪いは関係ありません!嫌われるのは、他の生徒に悪い影響を与える生徒なのです。

どんな生徒かを言うために適当な言葉が見つからないのですが、仕切りや、お調子者、リーダー的存在・・・

書いていて辛くなったのですが、少年時代のボクのような子(>_<)

内向的ではなく、外向的でしょうね。入塾してもすぐにクラスに打ち解け、先生に対してもフレンドリー。

別にここまでは問題ありません。授業の雰囲気を良くしてくれる生徒だっているわけですから。先生にとっても貴重な存在です。

うちの子、他の子に迷惑かけないかな?と心配であれば、塾での勉強を確認することです。ちゃんと、理解して帰っているかを確認してみるのです。

周りに迷惑をかける生徒は、当然のことながら勉強するために授業に参加していません

だから、授業の内容も理解せずに帰っています。

もし心配であれば、塾に連絡して、「うちの子、迷惑かけていませんか?」とストレートに聞いてみるとよいでしょう。

他の生徒に迷惑かけている子の親から「成績上がらないんですけど・・・」なんて相談されても、迷惑なのはこっちだ!!!なんてなってしまいます。

迷惑な上に、面倒なお願いなんかされたら、塾の先生は「ウチのやり方が合わないのかもしれません。他の塾をあたってみたらどうですか?」とやんわり「転塾」を提案するわけです。

この転塾の提案のときによく使われるものの1つに、「集団授業よりも個別指導が向いているのかもしれませんね?」があります。

実際に少人数の指導が必要とされるから個別指導へという話なら、大いに結構なことですが、そうでない意味で使われていたら、大変です。

おもしろいのは、個別指導に通っている子供に「君は集団授業が向いているよ!」っていうのは、ほとんど言われない・・・

まあ、一番塾にとっては言うときの心の負担が少ない言い方ということですね。

やっかいなのは、他の生徒に迷惑をかけつつ、授業を理解せずに帰ってきた子供に親がついて勉強することで、成績を上げている家庭なんですね。

この場合、塾側も「転塾の理由が見つからず」転塾を勧めることができないですからね。

いくら成績が良くても、授業中の質問も授業と関係ないことだったり、あたかも周りの生徒たちがいないかのような自分勝手は振る舞いをする子供にはなって欲しくないですよね。

だから、成績に問題がない親のみなさんには、面談時には「うちの子、迷惑かけていませんか?」と尋ねるぐらいの余裕を見せて欲しいものです。

「先生、席替えしませんか!」

ボクが授業で説明をしている最中に、こんなことを言った生徒がいました。その生徒とは何度となく話し合いをしましたが改善が見られず、次回からその生徒の席がなくったのは言うまでもありません。

皆さんは、塾を選ぶ立場にもあるけど、塾からも選ばれる立場にあるのだということを忘れていけません。

転塾する前に、自分の子に問題はないかをチェックする。成績を上げるためにも大切なことなのです。

そういう意味では公立の学校の先生は大変なんですよ・・・

転塾もない、退塾もさせられない、親は学校が悪いと言う、殴ったら訴えられる、叱ったらクレームが上がる、文部省はコロコロ方針を変える、心の教育が大事だが、学力も上げろ!と注文が入る。

そりゃあ、学校の先生は具合が悪くなるでしょう。これから公立の学校の先生になりたいという人は確実に減る。そうボクは予想しています。

今回は、塾講師の経験者としてお話でした。この話を書きながら、入塾時の面談のこともいろいろ思い出しました。

みんな期待に胸膨らまして入塾するんですよね。この入塾のときに結構厳しい約束をする。最初だし、やる気マンマンだから、子供は喜んで約束するわけです。それが入塾後、ずっと言われ続けるとも知らずに・・・・

でも、最初にそれをするからそこからのスタートができる。そうやって、そのやる気を維持してやるのは、塾の先生の役割だと思ってました。

入塾時に「あま~い約束」していたら、あとはきつくなるばかり。すでに入塾されている方は思い出してみてください。

あっ、そうそう!

タイガー山中の入塾面談の様子も思い出しましたよ!

面談中の子が通りかかった塾生の友達を見つけて話かける様子を見て、「キミはうちの塾は向かないと思いますよ」と言っていたことを。

もちろん、その子供は入塾できませんでした(◎_◎)

「塾が子供に転塾や退塾をススメル」場合、きわめて大きな理由がある場合がほとんどです。

そのとき、塾にではなく、我が子に目を向けられるか?

そこが問題です。

sb_ld_soudan.gif
うれしい報告

「親子ノリノリ勉強法」を終わっての感想

小5 けいゆうさん

◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?:
 
非常識とは、思いませんが、そばで見ていなくても、きちんと勉強をしてくれると、親はとっても楽チンだろうなと思います。
  
このプログラムを、始めるまでも、よく子どものそばで、勉強を見ていました。

でも「なかなか、集中してくれない。終えたはずの問題(宿題)が、身についていない。解けない問題を、教えるのに苦労する」

↑こんな感じで、とても時間がかかり、親子ともども、イライラしながら勉強していました。
 
このプログラムを終えて、解決法が、みえてきたように思っています。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:
   
楽しいとまでは、いえませんが、そばで勉強を見ることが、ずいぶん楽になりました。

 
けいゆうさん、ありがとうございました。

教え込んでもすぐ忘れている! 何度説明しても、わからない!どうしてウチの子は・・・・

と、こういう話は非常に多いのですが、それは子供の能力の問題ではなく、教え込んでいるあなたの、何度説明してもわからせることができない親の問題なのではないか?と考えるべきだとボクは思います。
 
うまくいっていない方法で、何度も同じやり方でやっても成果は出ない。

日々の勉強の復習をするときにはポイントある!!

  • ノリ勉
  • 10の鉄則
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)