こんにちは、ストロング宮迫です。

中学入試は千葉・埼玉で連日実施され、九州のメインディッシュは今週末、広島は明日から、そして愛知は今週末から本格化して首都圏の2月1日に突入。

関西の中学入試は、シビれまくった怒涛のメインディッシュの前半戦を終え、今日より後半戦。受験生の疲れもピークの中、もうひと踏ん張りのところです。

受験のメインディッシュに向かって進む中、受験生は清々しくなっていく

これはこれまで頑張ってきた受験生ほどそうなります。

やれることをやってきて、もうこれ以上はできないでしょ!ってとこまでやって連中が受験前に神々しくなるのは、あとは運を天に任すって気分になるからなのかもしれません。

なんにもしないで「運を天に任す」わけじゃない。やることやって、「もうこれ以上できないでしょ!」までやっての「運を天に任せる」だから清々してくるんじゃないのかなあ。

残念ながら、やれることをやりきらなかった受験生は神々しくならない。運を天に任す気分にもなれない。ゆえに普段は祈らないけれど、受験前に祈ったりする。

祈っても、なにも変わらないことをすぐに知ることになります。

なので、今からでもいいからできることをしろ!

これが一番の解決策です。残されたのはわずかな時間だけれど、受験に行く最後の最後までがむしゃらに覚えたり、解いたりしていくことです。

わずかな時間でも、やれることをやって臨む、そんな時間があることが次への道につながるから。明日のことは考えないで!今日やれ!ですね。

さて、昨年末に実施された衆議院の選挙では「投票率の低下」が話題になりましたよね。今年の受験生も時事問題として、衆議院の構成や選挙の仕組みなんかを特に重視して勉強したはずです。

その選挙における「投票率の低下」について、「投票率の低下を嘆く」のは「勉強しない子に勉強しろと言うのに似ている」というとてもおもしろい指摘をされた方がいましたので紹介します。

鶴野充茂 金曜動画ショー
投票率の低さを嘆くのは逆効果ですよ

・・・選挙に行かない人が反応しない方法で投票の重要性を訴える様子は、何だか勉強しない子どもに勉強しろという親に似ていて切ないものを感じます。

勉強しない子どもを勉強させるコミュニケーションには原則があって、

◆「いい仕事に就けない」「いい大学に入れない」などの意味を伝えるものは効果が低く、

◆「お父さんみたいになるよ」というのは最悪(お父さんの言葉を聞かなくなる)で、

◆「一緒にやろう」というのが最も効果がある

といったことなのですが、長期的に最も大切なのは、

◆親が勉強している姿を見せることです。しかも、楽しそうに。

親の問題意識としては、勉強する習慣をつけさせることの大切さや意味を伝えたいわけですが、それをそのままの言葉で言ったとしてもうまくいきません。

やろうと思っている人ですら、「今やろうと思ってたのに」と言ってやる気を失いますからね。必要性で訴えるだけではダメなんです。

問題意識と投げかけは別だということ。そして、受け手の関心と感情を意識した投げかけを工夫するということが大切です。

これは前回ここで紹介した心配ばかりするのではなく、関与してほしいという話にも通ずることですよね。

コミュニケーションの専門家である鶴野さんは「問題意識と投げかけは別だ」と指摘し「大切さや意味を伝えたい」としても「それをそのままの言葉で言ったとしてもうまくいきません」と。

親もこれについては一度真剣に、特に子供に親の言うことが伝わらない場合は考えてみる価値があると思います。考えてみるとは、もちろん鶴野さんが提案している「受け手の関心と感情を意識した投げかけ」です。

先のことがある程度見通せる親が1週間後のことさえ想像できない子供にまともにぶつかっても、思うような反応は得られない。

子供目線というのはまさにそのことでしょう。

その反応を起こすために鶴野さんが最悪と指摘している

◆「お父さんみたいになるよ」というのは最悪(お父さんの言葉を聞かなくなる)

鶴野さんはこれを最悪と書いておられるのですが、実はボクなんかはこれを多用していますし、推奨もしています。

これまで「オレみたいになるよ」は我が子や生徒に対して用いてきましたが、割と反応は上々でした。

これを思い切って話題にするとかなり盛りあがり、合言葉「父さんみたいにならない!」とか「先生みたいにならない!」が生まれ、「ボクは違いますから」という反応が出る。

その反応がでたら、
「一緒だろ?」
「いえ、違います。全然違います」と押し問答を繰り返し、
「じゃあ、オレと違うというところをここで、この場で見せくれ」て言って、
その場で勉強をやらせる。

「ボクは違います」って言うなら、見せてくれというわけですな。

「オレは3日坊主が常だったけど、お前はどうや? オレと一緒か?」と問えば、「いいえ、私は違います」と違うんだいうことを見せようとする。

子供が本気で「ボクはあなたのようなロクデナシではありません」と思った時、子供はそれを示そうとする。

なので「お父さんみたいになるよ」というときは本気の「自分のダメ度」をぶちまけなきゃいけない。それで「言うことを聞かなくなる」ってことは一度も経験したことはありません

このことを申し添えたうえで、子供の反応が得られないときは、投げかける側、親のほうが考えてみる、これが王道です。

鶴野さん曰く

投票に関して言えば、

投票しても変わらない
投票は面白くない

という2つを感じさせるものは投票率ダウンにつながります。

ボクがこれを言いかえるとすれば、

勉強に関して言えば、

勉強しても変わらない
勉強は面白くない

という2つを感じさせるものは勉強のモチベーションのダウンにつながります。

となります。

「どうせやっても無駄」と思っていれば勉強はできないし、勉強しなければしないほど勉強はおもしろくなくなるのが必定。

イイ点数が取れるから頑張ろうって思えるわけで、また今回もダメで怒られると思えば、そしてそれが続けば、人は「最初からなにもしない」っていうもっともラクな道を選ぶのは当たり前の行為です。

「なんか今回はイケるんじゃない?」

そんな気持ちを少しでも持ってもらえるように親がガンバル(●’д’) 子供に意欲的に勉強に取り組んでほしいならね。

意欲なんて「できる」と思うから出てくるのであって、「絶対できない」「やっても無理」と思っている場所や位置から自力で抜け出せはしないから。

それなのに「やる気でやりなさい」なんて言っても動かせないですよ、子供は。

勉強において「受け手の関心と感情を意識した投げかけを工夫する」とはそういうことでしょう。

鶴野さん曰く

政治や選挙が「自分とは関係ないもの」と思っている人たちに、一般的なイメージとは異なる体験を与えられないだろうか、ということです。

ボクがこれを言いかえるとすれば、

イイ点数や成績がイイが「自分とは関係ないもの」と思っている子供たちに、一般的なイメージとは異なる体験を与えられないだろうか

となります。

勉強において成績を上げる「一般的なイメージ」とは「猛勉強」とかになると思いますが、そうではなく、「おい、猛勉強なんかしなくてもいいから、まず1日30分でいこうや」という「異なる体験」で「もしかしてイケるのでは?」と思わせる。

それが私たち親技で提案している1日30分勉強です。最初は1日たった30分でいいから親子で一緒にやれば「なんか今回はイケるんじゃない?」と思ってもらえる。思ってもらえるようなものを子供に示す。

親が子供の勉強を見るなんていうと、今どき流行らないことなんだろうけれど「一般的なイメージとは異なる体験」を子供に与えるものと考えれば、やってみようかと思う人も増えるかもしれないですね。

塾や学校でこの「一般的なイメージとは異なる体験」を運よく与えられれば幸いだけど、与えられていない子供が全体でいえば少なくとも半分はいます

それは子供に能力がないのではなく、「異なる体験」を与えられていないだけではないのか、ぜひ一度そういう観点から考えてみることをオススメします。

前回の「問題をテクノロジーやメディアなどのせいにせず、子供に注意を向け、共に時間を過ごしてほしい」という新聞記事と合わせてこの時期、よくよく考えていただきたいですな。。

心配ばかりするのではなく、関与してほしい!

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うれしい報告

「親子ノリノリ勉強法」を終わっての感想

小5 けいゆうさん

◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?:
 
非常識とは、思いませんが、そばで見ていなくても、きちんと勉強をしてくれると、親はとっても楽チンだろうなと思います。
  
このプログラムを、始めるまでも、よく子どものそばで、勉強を見ていました。

でも「なかなか、集中してくれない。終えたはずの問題(宿題)が、身についていない。解けない問題を、教えるのに苦労する」

↑こんな感じで、とても時間がかかり、親子ともども、イライラしながら勉強していました。
 
このプログラムを終えて、解決法が、みえてきたように思っています。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:
   
楽しいとまでは、いえませんが、そばで勉強を見ることが、ずいぶん楽になりました。

 

けいゆうさん、ありがとうございました。

教え込んでもすぐ忘れている! 何度説明しても、わからない!どうしてウチの子は・・・・

と、こういう話は非常に多いのですが、それは子供の能力の問題ではなく、教え込んでいるあなたの、何度説明してもわからせることができない親の問題なのではないか?と考えるべきだとストロングは思います。
 
うまくいっていない方法で、何度も同じやり方でやっても成果は出ない。

日々の勉強の復習をするときにはポイントある!!

  • ノリ勉
  • 10の鉄則
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)