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こんにちは、ストロング宮迫です。

今年の春、義母の「産声を聞きし時より十八年今晴れやかに孫は旅発ちて」この一句を背にみんなに見送られて大学へ、そして一人暮らしを始めた我が家の長男坊。

長男坊の念願は長く「家からの脱出」これすなわち「父からの逃亡」で、その日だけを夢見て希望を持って家を出たのであります。

わずらわしい「父からの逃亡」が念願だった彼ですから、当然ながらボクには全然連絡してこないのであります(ToT)

嫁からの情報によると、楽しくやっているらしい・・・

「キミさあ、もうちょっと詳しくいろいろと話してくれないかな、ボクの子供のことについて。いろいろ知りたいんだけど」

「元気みたいよ。学校は通ってるし、単位もまあ大丈夫、バイトは1つ変わったけど、きわめて順調、部活も楽しいらしいし、生活はかなりの節約してるみたいだけど一人暮らしは快適だって」

「うんうん、それでそれで・・・」

「以上よ!」

「以上って・・・もっといろいろ聞いてるんじゃないの? 生きてたらやっぱりいろいろとあるでしょ」

「以上って言ったら以上よ」

18歳になったら即座に家を出なさいと長いこと言ってきたし、そうさせたことに悔いはない。

けれど、あいつと長いこと顔をあわせない、話もしない生活っていうのは、思っていたよりもボクのほうに大きな穴が空いてしまったということなんでしょうかね。

「ボクの人生」から「我が子」を引いたら「0」になるという生活を10数年送ってきたので、と~っても喪失感がありますが、あと5年もすれば家の中に子供はいなくなっちゃう。

その空いたスペースに今後子供たちがハマることはないのだから自分の人生も次のステージのことを考えないといけない時期ということなんでしょう。

「子育て」よりもおもしろいものって、さてなにがあるんだろう?

子供の成長よりもおもしろいものがこの世に存在するのか疑問ですが、まあ探してみます。

さて、ちょうど保護者懇談会なんかがあったり成績表渡しが行われているところもある時期ですね。

前回、「先生と議論するな」と書きました。
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※この毎日親技は2014年12月22日に配信したものです

どうやって子供と接し教育していくかは家庭側の方針の問題だと。

ただここでもこれまで繰り返し述べてきましたが、先生、特に長い時間子供接している先生による子供の観察についてはそのメッセージをきちんと受取ろうというのがボクの考えです。

小学生、中学生の成績表に学期ごとに示されている観点別評価の項目をきちんと見て親はこれはどういうことかを考えるべきです。

高校入試に向かう中学生はそれでもよく見ているほうだと思いますが、中学入試に向かう小学生の親が意外とちゃんと見ていなかったりする。

小学校の勉強と中学入試の勉強は種類が違うからと思っているのが主な要因みたいですが、そんなことはないですから。

この前、公立中高一貫校の入試に向けてどういう勉強をしていったらいいかというメールがきていましたが、公立中高一貫校でどういう問題が問われるかは多くの学校がホームページで公開しているからそれは見る。

傾向を見る意味ではこういう問題集を思い切って買ってみてみてもいいでしょう。

とにかく学習指導要領の枠組みの中で行われるので全国的に似たような傾向になる。

まあ、それはみんながやる。ただ親が自分で解いてみるって人は少ない。子供にやらせようと思うもの、ぜひ親の方も解いてみてほしい。肌で感じるためにも。

それはいいとして、どういう問題が問われるのかを知った上で我が子になにが必要で、なにが足りないかを考えてみることです。

公立中高一貫校では適性検査や作文が出るから塾でその対策をやってもらおうとすぐなっちゃうみたいだけれど、対策授業を受けてできるようになるの?ってことなんです。

作文があるなら作文を練習する必要があるでしょうし、適性検査特有の聞かれ方に慣れる必要はあるでしょう。

が、まずは学校の勉強をきっちりやることです。これは公立中高一貫校、中学入試、高校入試を問いません。

今お子さんの学校の成績表がどういう形のものかわかりませんが、小学校で仮に3段階評価なら「3」を取れるように頑張ることです。ABC評価なら「A」を。

中学生でも5段階評価なら「5」を、10段階評価なら「10」を目指してる。そこはみんな目指してる。

ボクが成績表をちゃんと見てとか学校の勉強をきっちりやると言っているのは、それ以外のことです。

小学校でいえば、仮に3段階評価なら最高評価「3」を勝ち得たうえで各教科別に観点評価があると思います。

例えば算数なら

◆算数への関心・意欲・態度
数理的な事象に関心をもつとともに,算数的活動の楽しさや数理的な処理のよさに気付き、進んで生活や学習に活用しようとする。

◆数学的な考え方
日常の事象を数理的にとらえ、見通しをもち筋道立てて考え表現したり、そのことから考えを深めたりするなど、数学的な考え方の基礎を身に付けている。

◆数量や図形についての技能
数量や図形についての数学的な表現や処理にかかわる技能を身に付けている。

◆数量や図形についての知識・理解
数量や図形についての豊かな感覚をもち、それらの意味や性質などについて理解している。

たいていこの4項目が教科の評価以外に「○印」とかがつけられているか、とか「無印」のはずです。

この観点別の評価でも全項目「○印」をもらった上で、「3」とか「A」とかの最高評価をもらえるように努力する。

教科の評価で「3」とか「A」の最高評価であっても、「数学的な考え方」が「無印」になっているという場合だってあります。

もう気づいていらっしゃると思いますが、この観点別評価はまさに公立中高一貫校で学校側が出す入試資料の適性検査で求めている項目ですよね。

さて、算数という教科で最高評価をもらっていれば、子供はたぶん算数が好きなはずだし、算数が得意だと思っている可能性は高い。親だってそう思っているでしょう。

しかし、ボクが思うに、算数という教科で最高評価をもらっていながら観点別評価の「数学的な考え方」に「○印」がついていない子供の場合、中学になってから数学が嫌いになったり、苦手になったりする子供が多いという見立てを持っています。

すなわち「数学的な考え方」という観点別評価で求められている「日常の事象を数理的にとらえ,見通しをもち筋道立てて考え表現したり,そのことから考えを深めたりする」ことができていないってわけです。

ここからもっと踏み込んでいえば、「数学的な考え方」に「○印」がついていない子供は文系に行く傾向が高いとも考えています。

えっ!?

見通しをもち筋道立てて考え表現したり,そのことから考えを深めたりするなど,数学的な考え方

これがどういうものかわからないって!?

では、それを先生に聞きましょう。「先生、これは具体的にはどういうことなんですか」とか「どういう状態になっているということですか」とか聞けばいい。先生が「数学的な考え方」を無印にしている理由がありますから、それを聞けばいいだけです。

具体的に「たとえばこういう問題のときにお子さんは・・・」とか言ってくれるかもしれないし、テストの問題を示してくれるかもしれません。

担任の先生がうまく答えてくれないなら、校長先生に聞きましょう。答えてくれますよ。わからないことは丁重に聞くんです。

中学生の社会だったら

◆社会的事象への関心・意欲・態度
社会的事象に対する関心を高め、それを意欲的に追究し、よりよい社会を考え自覚をもって責任を果たそうとする。

◆社会的な思考・判断・表現
社会的事象から課題を見いだし、社会的事象の意義や特色、相互の関連を多面的・多角的に考察し、社会の変化を踏まえ公正に判断して、その過程や結果を適切に表現している。

◆資料活用の技能
社会的事象に関する諸資料から有用な情報を適切に選択して、効果的に活用している。

◆社会的事象についての知識・理解
社会的事象の意義や特色、相互の関連を理解し、その知識を身に付けている。

理科だったら各項目は

◆自然事象への関心・意欲・態度
◆科学的な思考・表現
◆観察・実験の技能
◆自然事象についての知識・理解

となります。

少し抽象的でわかりにくいのかもしれないけれど、わからない点は先生に聞いたら教えてくれます。

特に我が子が評価されていない観点別評価の部分を聞いたらいい。全部授業で取り扱っていることですから。

「資料活用の技能」が無印になっている場合、資料を目の前に出されてそれを読み取ることができていないってことです。それは塾で解決してもらうことではなくて、家庭で解決できることでもあります。

塾で解決してもらう場合でも、我が子は算数の「数学的な考え方」ができていない、社会の「資料活用の技能」ができていないと知って預けるのとそうでないのとでは全然違ってきます。

学校が時間をかけて評価してくれている観点別評価には価値があるし、子供の弱点をちゃんと示してくれている。

それを知った上で塾とか外部を利用することでより有効に活用も可能になるでしょう。

ざっとネットを見たところでは佐賀県のサイトが丁寧に詳しくまとめられているようなので紹介しておきます。小学生、中学生とも他の教科は佐賀教育センター 学習評価の進め方を参考にしてください。

私立の中学入試でも、公立中高一貫校入試でも、高校入試でも、さあやるぞ!って思った時にまずは塾を探すんではなくて、子供が持って帰ってくる成績表をちゃんと隅から隅まで見てみる。

全教科観点別評価で全部○印がついているなら塾に入れちゃっても塾のカリキュラムに乗っていける可能性は高くなる。

しかし、子供に意欲があっても、観点別評価でところどころに穴があれば、塾に行ってもそれは解決せずにそのままになる場合だってある。

塾に行くなって言っているんじゃないですよ。ただ預けるんじゃなくて、どこを補ってほしいのか、どこはさらに伸ばしてほしいのか、そういう点をちゃんと知った上で行きなさいって言っているんです。

今は小中学校のテストでも「思考」「技能」「知識」とテーマ別にバランスよく問題も出されているはずです。

「知識」はよく取れているのに「思考」は取れていないとかであれば、勉強の仕方も考えないと。勉強する方面が「知識」だけに偏っている勉強になっているということです。

社会が100点満点で20点だったらまずは「知識」を分野で取れるように「知識」を増やしたらいい。知識が一番取り組みやすいから。

でも、点数が上がっていくと「知識」と「技能」はある程度取れたうえで「思考」も取れるようにならないと得点は上がっていきません。

じゃあ「思考ってなんなの?」「技能ってなんなの?」というのは各教科のテストを見てみてどういう問題の出され方が「思考」分野に分類され、「技能」分野に分類されているか、見てみればわかる。

成績表だってちゃんと見てみればわかる。ちゃんと見るっていうことはそういうことです。

疑問点は先生に聞いて教えてもらいましょう。懇談会で話す担任が国語の先生なら社会の先生に具体的な事例を聞いてもらって教えてもらえばいい。

先生とは議論するのではなく、多方面から子供を評価しているその評価について率直な意見を聞いて、それは家庭で活かす。

子供たちは日常的に各教科で

1、関心・意欲・態度
2、考え方・思考・判断・表現
3、資料活用の技能
4、知識・理解

この4つの分野が問われ、評価されています。

でも、ボクから言わせれば、親も成績表やテストに対する分析はやっぱりこの4つが問われている。特に「資料活用の技能」はあまり使われていないんじゃないでしょうかね。この評価って仕事でも同じだと思いますけれど。

成績表を見て、テストを見て、素点や評価しか偏差値や順位しか見ない人は観点別評価では無印となります。

無印は足りないところです。足りていないところは入試では大きな穴になりうる。

学校生活での小さな穴は広い範囲で問われた時には当然ながら大きな穴になるってわけです。

だからね、ちゃんと見てください、子供の成績表は。

高校入試は成績が内申点で直結するからよく見ている人もいるけれど、中学入試方面に進む人は学校の成績は関係ないって思って、ちゃんと見ていない人も多いです。

でも、学校で観点別評価を含む成績がイマイチなら中学入試の塾に行けばイマサンかイマナナくらいにはなって当然です。

なにからやるかっていえば、やっぱりカンタンなところからですから。

先生は問題は解決してくれないけれど、問題点の提示にはすごくいいものをしてくれます。年末は成績表をじっくり見て、その上で来年のことを考えてみてください。

ちなみに、ウチの中学生の娘の成績表は「観点別評価」が記されていません(ToT) 評価のみが記されてる。

たぶんこれは親が「自分で観点別評価をしなさい」ってことなんだなと受け止めて自分ですることにしています。

子供たちがどんなふうに評価されているのか、ぜひ一度大真面目に時間を取って考えてみてください。

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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

中1 マーチンさん

2学期中間テストの成績がおもわしくなかった娘。今回は絶対10位以内に入りたい、がんばるからとのことでスタート。

結果は総合8位で見事クリア!!!

今回は、どうしてもいい成績を取りたいという本人の意志が一番だったように思います。自分で決まりを決めて、完璧ではないけれど、まあまあ守れていました。

決まりも例えば、英語の暗唱を毎日するという決まりで、テスト範囲がほぼ出来たら、次は単語さらにそれがクリアできれば、本文を書けるようにとできそうなことをレベルアップ。

おかげさまで英語は84点で、中間より19点アップ!数学97点で16点アップ、社会は85点、理科は85点になりました。

それでも手抜きをした国語は15点ダウンの67点に。

まだまだ鉄則8が甘いので、今後はこの点に気をつけて頑張ってもらおうと思っています。

これで安心することなく、次につなげて行きたいと思っています。

中学生はテストとテストの合間が結構あるので、連続してイイ点数を取れない場合が多々あります。気持ちが持続しないんですな。

前回良かったし~!なんて・・・

ならば少し先取りをしていく。全部でなくてもいいんです。得意な科目を中心に教科書を先取り。

目的は?

絶対的な科目を作ることです。

英語は試験前もそれほど勉強しなくて大丈夫!
数学は試験前もそれほど勉強しなくて大丈夫!

試験と試験の合間が広い分、絶対的な教科を1年で1教科作る。

是非お試しあれ!!

  • 10の鉄則
  • ノリ勉
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)