こんにちは、ストロング宮迫です。
今回はまず前回中3受験生にぜひ取り組んでみてほしいといった入試問題について、目標正解数を偏差値別で示しておきます。
今回から読み始めた方は「なにそれ?」って思うでしょうから、そういう方はこちらを読んでから以下にお進みくださいな。
タイガー山中が問題全体を眺めて、偏差値別に「落としてもいい問題」に指定したのはこちら。
偏差値40~50の受験生:制限時間45分
目標→ 正解数12問/20問中
落としてもいい問題は、
2番問6、3番問6、4番問2・問3、5番問2・問3の6問と+オマケ2つ
オマケ2つとは、できる問題なんだけど落としてしまう問題が2つあってもいいという意味です。
偏差値51~55の受験生:制限時間45分
目標→ 正解数14問/20問中
落としてもいい問題は、
4番問2・問3、5番問2・問3の4問と+オマケ2つ
この偏差値帯の受験生にあえて「偏差値40~50」の受験生と同じ時間で解いてほしいとしたのは2番問6、3番問3などにしっかり取り組んで正解して欲しかったからですぞ。
偏差値56~60の受験生:制限時間 40分
目標→ 正解数16問/20問中偏差値61~65の受験生:制限時間 30分
目標→ 正解数18問/20問中
子供がやった正解数を見れば、現在の子供のレベルがどの辺にあるかの判定にも使えると思います。入試演習になると偏差値が下がっていく受験生もいますのでこれから入試までしっかり演習をこなして慣れていくことです。
偏差値60以上の受験生にとってはこのレベルの問題であれば楽勝だっただろうとはタイガー山中のコメントです。であれば、もう少し高いレベルの問題に進めばよろしい。階段は1つずつですから。
親カツ生はこちらで見てください。
解く過程も含む解答用紙も全部公開しますので、答え合わせが終わったら、タイガー山中の解答と比べてみてください。特に、余白の使い方、時間配分、解法など親子で話し合ってみましょう。
赤字で書いてある箇所は「偏差値60以上の方には、タイガー山中はこのやり方をお勧めします!」と。
さて、衆議院選挙が終わりましたね。
※この毎日親技は2014年12月15日に配信したものです
テレビを見てたら「選挙に行かなかった人」にそれぞれインタビューして「なぜ選挙に行かなかったのか?」と問うているシーンがありました。その中の一人、20歳の女性で「大学生」とテロップに出た人が「選挙制度とかをもっとわかりやすく解説してくれたら行くかも」と言っていました。
現行の小選挙区比例代表並立制は1996年から導入されており、選挙制度については少なくとも中学生で丁寧に習います。
高校入試にだって必須単元ですから、真面目にやった人はもちろん不真面目だった人さえも入試前に勉強せずに受験するなんてことは普通ありえない。中学受験をする子供なら小6で完璧なはずです。
しかし、このテレビに出ていた大学生は「もっとわかりやすく解説してくれたら」と言っている。
はて、彼女はどうやって大学入試までたどり着いて大学に入ったのだろう? 不思議な光景でした。
だからといって詳しく解説してみたところでこの大学生は選挙に行くのか?
もちろん行かない。
別に行かなくてもよろしい。それがその人の選択だから。だけど「選挙制度云々・・・」は関係ない。一切関係ない。
子供でも「わからない」というから詳しく説明したらわかるか?
まあ、だいたいわからない。丁寧に説明すればするほどわからなくなる。説明している方が腹が立つくらいに。
わかったという子供も本当にわかっているわけじゃなく、わかったつもりになっている子供が多い。解かせたら解けなかったりするからね。
ここに親技が問う大きなテーマがあります。
教えても教えてもわからない。丁寧に説明しても、何度言っても子供が理解できない。「説明する者」はより詳しくなって説明もメッチャうまくなるけれど「説明される者」の理解はそれほど進まない。
それを理解しない親が今日もマーカーを手に家に設置した簡易のホワイトボードに、鉛筆を手にノートにさまざまな文字を書いて汗を流して説明している。親の知識も教え方も先生並みになっているのに子供の成績は上がらない。
ぶっちゃけて言うと成績を上げるために「わかりやすい説明」なんていらないんです。ないよりはあったほうがいいけれど絶対条件じゃない。
それよりは、わかろうとする気持ちが持てるようにすることのほうが大事だし、説明してしゃべるのは子供でなくちゃいけない。だって子供が理解しないといけないんだから。
「親は教えるな」というのはそういう意味です。子供が知らない漢字があれば教えてやればいい。「どうやるの?」って聞かれて、もしわからなら教えてもイイ。
でも、詳しい解説や説明を親がすることはない。というか、それをしたら子供の理解が進むのを妨げることになるから。教えるくらいなら解説を子供自身に読ませるほうが理解は進む。
「もっとわかりやすく解説してくれたら」と子供が言うとき、それは「自分ではまるで理解しようという気がない」と言っているのと同義です。
もし「もっとわかりやすく解説してくれたら」と子供が言ったら、すぐに説明を始めるんじゃなく「じゃあ今わかっていることをいってごらん」と返しましょう。
「今はどんな選挙制度で選挙が行われているのかな? 知ってる?」って。
そこで前提となる「小選挙区比例代表並立制」が出ないのに「小選挙区っていうのはねえ・・」なんて説明してもダメよ。
まずは今の衆議院の選挙制度は「小選挙区比例代表並立制」だと書かせよう。漢字がすばらしいのは見たらイメージがわくってことです。
「小選挙区ってどんな選挙区か想像してみて」
「比例って習ったよね、比例ってどういうの?」
でも、こういうことは家でしなくても授業で先生があの手この手でしてくれている。それはまるで聞いていない。
で、「もっとわかりやすく解説してくれたら」と子供が言うので説明する。
この子の理解は進むのか?
ノーだ。
糠に釘だ!豆腐にノコギリだ!穴の空いた靴下、じゃなくてバケツだ!
この大学生に必要なのは選挙制度の詳しいパンフレットでもなく、丁寧な解説でもない。なのにそれを大量に与えても意味はない。
本人が知りたいと思うでもなく、努力して獲得したいという欲求もない、ただ20歳になったから「自動的」に与えられた選挙権というものに価値は見いだせない。
クリスマスがきたからと「自動的」に与えられたプレゼントを子供がそれほど大切にしないのと同じです。
残念だけど。与えてくれた人にもそれほど感謝もないでしょう。
なぜか?
「自動的」に教えたり与えたりするからです。「教える」「与える」っていうのは難しい。カンタンじゃない。
「欲しい」って言ったらすぐ買っちゃうでしょ。ダメよ。
買ってやってもいいけれど、「欲しい」って思ってからすぐじゃなく「溜め」がいる。その溜めが効いていると獲得した価値が出るから大事にする。
「どうして大事にしないの?」なんて親はよく口にするけれど、大事にしたくなるような与え方をしないから大事にしないという見方もできます。
だからって「溜め」は長ければ長いほどいいってわけじゃない。旬があるからね。時には結局手に入らないものがあるのが望ましい(とボクは思っています)。
でも、親はみんな耐えられないんだな。
「タケシ君も持ってるし、よしこちゃんも持ってる。みんな持ってるもん。ボクは仲間外れにされちゃうよ」なんてガキは親の泣き所を知ってるからね。
または「ウチに来たサンタはケチくせぇー」って言われるのが怖くて大盤振舞しちゃう。
みんながコンビニでボカボカ買っている中でお金を持っていなくて買えない子供はしんどいんだけど、1ヶ月に1回だけ買える123円の「からあげ棒」がやけにうまいってことを知らなきゃいけない。
毎日食ってるガキは「オレ、もう食べ飽きたよ!」なんてのたまう。舐めちゃうんだな、から揚げ棒を。
一方で、「溜め」が効いている子供は、ありがたさがわかるし、うれしさは倍増だし、やけにおいしく感じる。一粒で三度おいしいとはこのことだ!
お父さんが一緒にいて「帰ったらすぐ勉強しなきゃなあいけないなあ。じゃあ今日は特別にスペシャルビッグフランクも買っていいぞ!」なんて奮発して言われたらお父さんが天使に見えちゃう。勉強も頑張っちゃうかも!?
買い食いできないで家に帰ってご飯を食べると、お母さんのイマイチの料理も腹が空いているからおいしく感じられるっていうもんです(^^)
「どう教えるのか」「どう与えるのか」
それを考えないで機関銃のように教えたり、ボカボカ考えずに与えたりするのはお互いが手を取り合って不幸な気持ちになる道をまっしぐらに進んでいるようなもんです。
ホント下世話な話だけれど、6000円のゲームソフトなんか買わなくても、154円のスペシャルビッグフランクで疾走するよ、子供は。
そのためには普段、どう子供に与えているかが勝負。なんでもある、なんでもたいてい買えるっていうのは実はものすごく不自由だってことにもうそろそろ気づくべきですな。
来春のひな祭りが近づいたらまた紹介するつもりですが、ぜひこの話は何度でも読んでほしいと願っています。
金持ちの家のガキがダメになっていくのはみんなここからですからね。貧乏っていうのはイヤなものだけれど、致し方なく貧乏になっても道はある。金持ちに全然負けない子供っていうのは育てられる。
「お金がない」っていうのはとても寂しい気持ちになるもんですが、ないことで得られる喜びっていうのもある。
大げさに言えば、スペシャルビッグフランクをフェラーリくらいに感じさせることだってできる。腕よ、腕!パンパン。貧乏でも知恵は出せるでしょ!
で、金持ちの家がここを押さえてちゃんとやると、それが代々つながってさらに強力になるってだけの話ですから。
なかったらないで苦労するけれど、あったらあったで苦労する。する苦労は同じです。だからやりよう、親の腕次第で楽しくやれるし、乗り切れる。
あとは親であるあなたがどう考えるかだけです。
考えない人は年末商戦にカンタンに飲みこまれちゃうだけ!
どうするのよ、あなたは?
中2かいじさん
塾の問題集を徹底的にやり、できなかった問題をできるまで繰り返し解いて、相当な自信を持って臨んだ2学期の中間テストで想像もしなかった381点。
自信があったのは親だけだったのでは?とストロング先生に言われて動揺しましたが、今回の期末では指摘された点を改善し424点。(450点を狙っていたのですが)
一緒にやった問題を間違っていたり、読み間違いもありました。もっといけるはずだったとの思いをかみしめながらも、前回の大失敗の原因を考えれば息子は進歩していると思います。
お正月に手を緩めず冬休み明けのテストでトライします。
テスト当日になると腹が痛くなるかいじさんの息子。テストが終わると自然と治まる。
根性がないから!
やる気がないから!
積極性がないから!
と責められる子供。症状はもっとひどくなる・・・・でも、いったい誰が悪いのか??と。
それは「かいじさん」あなたです!というのがストロングの結論でした。
親の指示通り勉強して、なおかつ結果も子供に!なんて無責任なことを言っちゃいけません。子供が責任を持つのは過程、結果責任は親が持てばいい。
それとわかりやすい教え方、丁寧に教える、繰り返し教えるなどいかにわかりやすく伝えるかを熱心に研究していたかいじさん。はっきり言って教えすぎ!だったんです。親のほうがしゃべりすぎ。
もっともっと子供に口に出して言わせなければ・・・一生懸命勉強をやっているのに成績が上がらないにはワケがある。
問題は子供じゃなく、親であるあなたにあるのです!でも、普通こんなこと言われたらもうイヤになっちゃうでしょ?
それを耐えて聞いての424点ですから価値がある!
お手柄はかいじさん、あなたの手腕です。