こんにちは、ストロング宮迫です。

好きか嫌いかと聞かれたら「大キライ」と即座に答えるプロ野球楽天の大久保新監督のインタビューをサイトで読んだんですが、大キライだけどすごくイイ部分があったので紹介しておきます。
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※この毎日親技は2014年12月11日に配信したものです

楽天・大久保新監督インタビュー

順天堂大学の小林先生(自律神経の権威といわれる小林弘幸教授)に教わったんだけど、挨拶をすると臨戦態勢が増すというんだよ。

『起立、礼、着席』には意味がある。

ガキの頃、きっと挨拶なんかしなかったであろうオオクボ少年は挨拶の意義を知らなかったらしい。教室での挨拶にも意味がある。これはホント。

ダメな学校ってこの挨拶をした後にダラダラする。本当の意味の挨拶になっていないんです。

挨拶をするってことはある種の境界を越えるってことだから。

塾なんかの集団授業ではどこでも当たり前に挨拶をしますが、家庭教師で行っても、タイガー山中は昔から必ず挨拶から始めます。

「ハイ、それでは始めます」

「よろしくお願いします」
「お願いします」

って、ちゃんとお互いに頭を下げてね。厳粛な気持ちでやるから挨拶に意味が出る

だから「そこんとこヨロシク!」なんてガキが言ってるようじゃ、それは真の意味での挨拶になっていないということです。もちろん臨戦態勢にも入らない・・・

こうしたことから親技では家庭学習でも親子で勉強を始めるときは挨拶してから始めたらいいよって何度か書いてきました。

大事なのは、挨拶をするってことは「やるぞ!」「いきますよ!」っていうお互いの合図ってこと。

逆の言い方で言うと、お互いがそれが合図だって認識していなきゃ、挨拶の意味が出てこないってことです。

家でいつもは「ママ~」「タックン」なんて友達同士みたいな会話が当たり前の家なんかでも、この挨拶をして臨戦態勢に入ったら言葉遣いなんかも気をつけて親からの指示も丁寧語でしたり、子供は敬語で答えたりしたらなおいい。

問題をやらせて終わる時も「は~い、終わりよ」なんて言わずに「やめ!」とかいつもと違う口調で言ったり、鉛筆を置くのはノートの上とか、勉強のときのルールやお約束があると、なんか違うぞっていう雰囲気を出せてすばらしい。

なんでも演出だからね。ドラマや映画だけじゃないですよ、演出が必要なのは。
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タイガー山中はこれらを総じて「子供にスイッチを入れる」と表現していますが、それは挨拶を終えたら臨戦態勢で臨まなければならないことを意味します。

だから「そうか挨拶すればいいんだ」と挨拶を家庭でするようにしたとしても、

「勉強、始めてもイイ?」

「そこんとこヨロシク!」

なんて緊張感も何も生み出さない締まりのない挨拶をしてたら、臨戦態勢にはならないし、意味のない挨拶になってしまいます。

そうならないために、ボクは「どんな挨拶をするか」より、お互いが頭を下げて「よろしくお願いします」っていうのが一番わかりやすいって思っています。

普段、親が子供に頭を下げることってあんまりないと思うんですよ。その親が頭を下げて丁寧に「よろしくお願いします」っていうことで、何か違う、始まるんだ!って感じが出せるんじゃないでしょうかね。

「お前のためにやってやっているんだぞ!」って気持ちが心の底にあったら意外と頭は下がらないものですから。

成績がイイ子の家でも、挨拶して始めない家はたくさんあるけれど、挨拶がなくても、ある場所に座ったらとか、なにがしかの合図で「さあこれから始めるぞ」という感覚を親子供が持ち、臨戦態勢になっている場合が多いです。

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勉強をするときにリビングで勉強するときなんかも、いつも子供が座る場所ではなく、勉強のときはお父さんが座る場所に座るとか、同じ場所でもいつもとは違う場所に座るなどして気分を変える、スイッチを入れるようにするといいですね。

イイことはやったほうがいいですよ。でもね、そのイイこともやる場合もその意味や価値がわかっていないと「そこんとこヨロシク!」なんてかえって逆効果になることがあるから要注意です。

もう1つ、最近読んでおもしろかった記事を紹介しましょうか。

前回、習慣について書きましたが変わらぬ強さで、棋界の「顔」であり続ける羽生善治氏の「一見ありふれた習慣」についての記事です。この記事にはたとえばこんな記載があります。

若手に負けぬための秘密の習慣 プレジデント 2014年12月7日(日)

・・・今は棋譜のデータベースがあるし、携帯やネットで中継も見られますから、昔はプロ棋士の間でだけ知られているような定跡は実戦の中でしか学べませんでしたが、今の若い棋士たちはプロになる以前にそれを身につけています。

「知って学ぶ」環境については、今のほうが圧倒的に恵まれているし、全体のレベルも格段に高くなっています。

一方で、大量の情報に触れる機会が多いということは、自分の頭で考え、課題を解決していく時間が少なくなっていくことでもあるので、そこが少し気になります。

未知の局面に出合ったときの対応力は、今の若い棋士たちは先輩たちより少し下がっているような気がするのです。

親はみんな「自分で学ぶ」子供になってほしいと思っているけれど、そこには全然目を向けないで「自分で考えない」「自分から学ばない」って嘆いている。勝手にそうなるんじゃないからね。

でも、環境からいったら「自分の頭で考え、課題を解決していく時間が少なくなって」いるんです。もっとこれから少なくなっていくでしょう。

環境は間違いなくこれからもよくなっていく。しかし主体は自分。環境が良くなればなるほど「環境に踊らされていく人」と「自分で自分の踊りを踊っていく人」により明確に分かれていく。

みんな踊っているから同じように見えるけれど、「踊っている」意味が違ってますからね。環境が良くなっているぶん、差のつき方はかなり激しくなります。

「なにから」でも学べる人になりたいものですし、インプットとアウトプットは可能な限り同量でバランスを取っていかなくちゃならない。

「授業を受ける」環境は恵まれているし、手取り足取り教えてくれるようになって「大量の情報に触れる機会が多」くなっているけど、その時間、インプットばかりが増えて、自分で解いてみる時間やアウトプットが少なくなってしまうと、対応力は落ちます。

どっちが強いかっていったら、もうわかりますよね。

アウトプットはテストだけじゃないですからね、家庭学習の中でも常にインプットとアウトプットを組み合わせていかなくちゃならない。

これについては、以前書いた京大から初めてプロ野球に進む選手の記事で触れました。
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親技で親が子供の勉強を手伝ってやるっていうのは「自分の頭で考え、課題を解決していく時間」を増やすためですから。

さて、受験生は大詰めにきているわけですが、それ以外の学年の方だってやっぱりこの時期は大詰めの時期だってことをよく噛みしめてほしい。

「受験生は大詰めでタイヘンだ」って他人事のように思っている人が多いですから。

来春から受験生になる子供は、もうそろそろ勉強のやり方、こなし方が確立されていなければなりません。このやり方でこれくらいやればこれくらいの点数が取れる、そのことについてはもう答えを持っていなくてはなりません。

遅くとも受験学年が始まる前までにはそれについてはきっちり確立してから受験生になることです。

受験学年の半ばころになって「この問題集やったらイイですか?」とか「テキストを重点的にやったらイイですか」とか「3回やったほうがいいですか」とか勉強のやり方、こなし方を聞いてくる人がたくさんいます。

それで勝負に勝てるのか?

闘っているつもりなのに、勝負のリングにさえ上がっていない受験生を見るのはとてもツライですから。

1日1時間やるのか、3時間やるのか5時間やるのかのどんだけやるのかは、あとからついてくる話です。

それよりは、このやり方でこれだけやれば、おおむねこれくらいの点数が取れる!その勉強の方法論を自分なりに確立しておくべきなのが受験学年になる前まですから、こっちもそろそろ大詰めになります。

いつも書いていますが、受験学年になって「やるぞー!」は周回遅れ。「やるぞー!」ってなったときはもう前に出てなきゃいけない。

ただ「位置について」って声が聞こえていない小5や中2の親が多すぎる。すでに走っている連中はもうフライングスタートして走りだしちゃってる。受験でフライングスタートは反則じゃないからね。

だから「位置について」って声が聞こえたときにはもう周回遅れなんです。心してかかられよ!

さあ、これまで何度か「実際に入試演習をやってみよう」と紹介してきましたが、今回は高校入試編の第2弾をいきますよ!

中3受験生にぜひ取り組んでみてほしいと思っている入試問題は「岩倉高校」の過去問です。

岩倉高校2014年度(数学)

岩倉高校2014年度(数学)解答

公開されている岩倉高校の過去問はこの時期の受験生が取り組むのには良問だし、難易度もちょうどイイ。

最初の計算問題は若干簡単すぎかなと思いますが、中3の今の時期に習う三平方の定理を使った定番の問題が出題されていますし、難しくて飛ばさないとダメだよ!って問題もほとんどないので今の実力を試すのにはもってこいの問題です。

偏差値60以上の受験生だって制限時間を調整してやると有効な問題となりますので、制限時間45分の問題ですが、偏差値ごとに少し調整して臨むといいです。

タイガー山中が示す制限時間の目安は

偏差値40~50:制限時間45分
偏差値51~55:制限時間45分
偏差値56~60:制限時間40分
偏差値61以上 :制限時間30分

偏差値別に分けるとこうなります。

タイガー山中がハナクソほじりながら(想像です)、のんびりやって(本人談)28分ほどで終えています。

今回は全問せ~~いか~~い!よくできました!(^^)

次回、偏差値別の正解数の目安を改めて出したいと思いますが、

ひとまず基準として

偏差値40~50の受験生:
目標→正解数12問/20問中

このあたりを目安に考え結果を見るといいですね。

問題数は全部で20問です。大問1番と2番で11問あります。このあたりの出来不出来が最終的な結果に影響してくるでしょう。

親の方で時間がある方もぜひチャレンジしてみてください。問題を解いてみるのが肌で感じるのには一番イイですからね。

親カツ生はもちろんすぐにやってみてください。

【高校受験】実際に入試演習をやってみよう その2

解く過程も含む解答用紙も全部公開しますので、答え合わせが終わったら、タイガー山中の解答と比べてみてください。

特に、余白の使い方、時間配分、解法など親子で話し合ってみましょう。

またタイガー山中の模範解答には途中の計算式などもちゃんと書いていますので、見れば間違い直しに時間はかからないと思いますので、すきまの時間を利用してトライしてもらえたらと思います。

赤字で書いてある箇所は「偏差値60以上の方には、タイガー山中はこのやり方をお勧めします!」という意味です。

受験生だけでなく、それ以外の学年もこれから1、2か月が大詰めとなります。受験学年以外の方の大詰めの意味はすでに述べました。

それぞれが自らの課題に対して1つの結論を出して新学年に臨むべし!そう願っています。

受験生は苦しいだろうけど、吐き気がするほど勉強しなさい!

後悔しないためにね。

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うれしい報告

[中学受験コース(応用)] メンバーさんからの報告

小4 れとさん

先日は、メルマガに載せていただきありがとうございました。

「連続して達成してこそ本物!頑張るべし!」のお言葉を胸に11月後半のカリテに際し、また算数をいけドン法で頑張りました。

その結果、これまた上出来の、134点が出せました。評価は受験別で9、共通で7で、満足できるものでした。

息子も、俺、今回算数、クラスで何位だろう?前回、2位が取れたからな~!と嬉しそうに言っていましたので、手応えを感じているようです。

私として嬉しかったことは、点数だけではなく、やはりその取り方で、基礎が50点満点、共通の1番から7番まで、一問を除き正解。8番はそもそも難しく、解けませんでした。

前回のご報告でも申し上げましたが、今までは1番を約半分取りこぼし、なのに後ろの問題はパラパラ解けるという形だったのが、いけドン法を始めてから驚くほど取れる問題をきちんととり、正答率が低い、取れない問題はきちんと(?)取れない、という、優先順位がパッキリと目に見える解答用紙を持って帰ってくるという事が、本当に嬉しく思います。

そして今回いけどんをやる中で、息子からは下記のような言葉が出ました。

「算数、いけどんやるから、今日学校行ってる間、いけどんシート作りよろしくね!」

「(いけどん中に時計をふと見て)えっ、まだこれだけしか時間たってないの!? なんだかたくさんやったような気がしたのに、これだけやったのに、もっと経ってると思ってた!いけどん、なんかすごいね。」

「この方法でやると、なんか楽。」

以前、何かでストロング先生が、「いけどんをやる中で、こんなセリフが子供から出たら嬉しい」と触れていたようなセリフが、まさに我が子から出て、本当に嬉しく思いました。

子供をラクにするために、いけどんはある、確かそういうことでしたよね?

親子揃って、それを肌で、身を持って感じております。

だいぶやり方がつかめてきましたので、今度は、理科や社会も、いけどんを取り入れてみようと思っています。なんだか、これに味をしめてしまい、いけそうな気がしてなりません。

もしかして、もっと点数、取れちゃう???と、わくわくします。

いけどん、ほんと「いけどん」だな、と、そのネーミングセンスに脱帽です。このやり方を教えていただいて、ほんと先生に抱きつきたいくらいうれしく、感謝しております!

今後も、この調子に乗りながら、しかし浮かれすぎないように、地に足つけて頑張ります!

「優先順位がパッキリと目に見える解答用紙を持って帰ってくる」これが最大の収穫です。

だって優先順位がちゃんとある勉強ができているってことだから。

そしてこの優先順位がちゃんとできている勉強は、量も増えレベルも上がる小5になってからさらに力を発揮することになります。

「いけそうな気がしてなりません」こうなるともう楽しいからねえ。

それでもこれからまた谷があり山もあるでしょう。

こうして勉強すればできるんだ!大丈夫なんだ!そういう気持ちを持って受験生になることがすごく大事です。

受験生になるといろいろと別に考えないといけないことがあるからね。

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