今回のご相談ですが、同じような悩みの方だけでなく、中学受験を目指して勉強している最中の方、高校受験に向け奮闘中の方も一緒に考えていただきたいテーマです。

どうぞわが身に当てはめて読み進めてくださいね。

早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。
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中2 後悔の母さん

いつもメールマガジンを楽しみに読ませていただいております。

5年程前に新「勉強の常識」も購入してじっくり読ませていただきました。その中でも取り上げてありましたが中学受験における親の戦略として中学受験を選択しました。

何故かといいますと自分が高校入試の時、公立高校の滑り止めで受けた短大に受験の時落ちたことがあったからです。

自分が受験した高校より偏差値が低かったのに大学では偏差値がぐっと上がる・・・。

これは、早めに受ければ受けるほど楽なのでは?と思ったのです。子供は一人っ子の女の子です。

4年生から塾に入れましたが、本人はあまり受験に乗り気でなく小学校生活に力を入れておりました。

学校では生徒会の役員をやったり、スポーツや、絵画など各種賞状を取っておりましたので自己推薦制度のある中堅の中学に合格することができました。

そこは、大学までエスカレーター式に進学できるので後は気楽に・・・と思っていたら大きな間違いでした。

小学校の時は学校では、先生からほめられることが多く自慢の子供でしたが、入学した学校は積極的な子供の集まりで、色々な役職もなどもやりたい人がやればいいとばかりに最小限の活動しかやりません。

小学生の時は部長までやっていたのに、クラブも参加していません。最近では携帯やジャニーズに夢中で成績中学2年になってから成績も急下降してきました。

子供は大学までの切符を手に入れたせいか、あまり気にもしていない様子です。とにかく毎日楽しく笑って過ごしております。

元々熱心に受験勉強していたわけでもありませんので、塾での偏差値も中の下位でした。このままでは高校になって落第したり、大学も希望学部に進めないのでは・・・と危惧しております。

こんな状態になり、もしかして公立に進んでいたほうがこの子の為だったのではないか?

私たちの頃に比べて、子供が入学する頃は今より大学も入りやすくなっているのではないか?

公立でクラブに励み、塾に行って、生徒会活動をしていたほうがずっと生き生きした学生生活を送れたのではないか?

最近ではそんな思いにとらわれています。

宿題もちゃんとやっていかない様子の子供。「宿題やったの!!」と、毎日、ガミガミ怒ってしまいます。

ストロング先生はこういった子供をどのようにして接したらいいと思われますか?

アドバイスをよろしくお願いいたします。

一人っ子の娘さんは中学受験をされ、現在は中2になられたそうです。夢にまで見た中学校生活ですが、こんなハズじゃなかった!?といった感じでしょうか。

ペンネームからも察しがつきますが、早くも入学したことを後悔している様子(>_<)

何に問題があったのか?

そして、これからどうすべきか?

について考えてみたいと思います。

まずは、後悔の母さんは何を後悔してるのか?

1)学校選びに後悔している

2)中学受験をしたことに後悔している

相談の内容から察するに、2)のようです。

中学受験をする動機は、お母さん自身の受験の経験がきっかけだったそう。

「早めに受ければ受けるほど楽なのでは?」との思いから(^_^)

少し短絡的では?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ストロングはOKだと思います。親はいろいろな思いで子供の進路を考えていくわけですから、人それぞれの動機があってもよいと思うから。

ただ1点、これだけは気をつけて欲しいこと!

それは、子供が納得できる動機であること

そもそもの親の動機はなんでもいい。正確にいえば、子供が納得できれば「親の動機」はなんでもイイ!となります。

なぜ、子供が納得する必要があるかといえば、

頑張るのは子供自身だから

当然ながら、最終的には子供が歩いていく道だから。

「親技」とか「親が子供の勉強を・・・」なんて思うからこそ、そこはもう絶対に押さえておいてもらわねばならないことです。

その上で、例えば「中学受験」。ストロングは相談されれば、中学受験をおススメします。

なぜか?

ストロングが中学受験をおすすめする理由の1つに

「ハードルの高さ」

があります(^_^)

中学受験のハードルとは、小学校で習う学習レベルと中学受験で出題される問題のレベルの「差」のことです。学校で習う勉強じゃあ、絶対こんな問題解けないよ!といった問題が平気で出題されます(>_<)

だから、苦労する、大変なわけですが、そういったハードルの高い問題に立ち向かう姿勢に意味があると思うわけです。

遊びたいのに、我慢をして勉強する。

苦手な教科でも、克服しようと勉強する。

そういった頑張りがあるからこそ、以前の自分よりレベルアップすることができる。ただこれは中学受験に限らずですよね?

習い事だって、スポーツだって、高低は別にしても、ハードルはあるでしょう。だから、「種目」はなんだってイイ。

スポーツを通じて、習い事を通じて、そして、中学受験に限らず、受験を通じて子供たちにそういうことを体験して欲しい。ストロングのみならず、多くの親の方もきっとそうお思いではないでしょうか。

取り組む種目は別にして、今、問題になっているのは「ハードルの高さ」なのかもしれません。

どういうことか?

例えば、子供たちを取り巻く「受験事情」。これは無視できない環境の変化でもあります。

後悔の母さんがおっしゃるように、大学も私たちが大学受験のときとは事情が変わってきています。

もちろん、難関大学は今も競争が激しい(それでも5倍程度でしょう)わけですが、大学受験全体の話でいうと「全入の時代」です。つまり、どこかの大学には入れる時代なのです。

いや、難関大学だって10年前に比べれば、AO入試や推薦入試やらが増え、明らかに実質の偏差値は下がってきています。中堅以下はもう暴落というと言い過ぎですが、完全に下がっている。

資料によれば、

私立大学をいくつかのグループにわけ、定員を調べた。

早慶に上智と理系の雄・東京理科大を加えたトップグループは全体の5%。西日本の有名どころ、関関同立も5%、MARCHに学習院を加えたG・MARCHが7%

ここまでを一流私大と考えた場合、合計で17%となる。それ以下が83%を占める。

とこうあります。

「一流大学の分類」が随分とおおざっぱなので異論もあると思いますが。まあ、それは置いておいて、このおおざっぱな記述に「私立大学の約半数が定員割れ」という事実をかぶせて、さらにおおざっぱな言い方をすれば、83%の大学は「ほぼ全入」に近い状態であるとなってきているのです。

「全入時代」を迎えて、成績下位層・中堅層からの上に向けての突き上げがなければ、過去に比べれば、成績上位層の成績は当然下がる。

それが難関大学の偏差値が10年前に比べて実質的に下がり気味になっているということにつながってくるのではないでしょうか。

加えて、少し古い資料ですが

厚生労働省と文部科学省は、来春卒業予定の大学生の就職内定率(10月1日現在)が62・5%で、前年同期を7・4ポイント下回ったと発表した。

下げ幅は1996年の調査開始以来最大で、就職氷河期の98年(6・1ポイント減)を超えた。内定率は過去3番目の低さだった。

内定率は、

男子63・3%(前年同期比6・5ポイント減)
女子61・6%(同8・5ポイント減)。

地区別では、

関東が62・9%(同10・5ポイント減)
中部61・4%(同6・8ポイント減)

と下げ幅が目立った。

大学受験にしても、就職にしても、私達親の世代からは考えられない時代になってきているということです。こういう時代に「気楽に・・・」やっていたら、エライ目に遭うでしょう。

これは高校受験、中学受験についても同じことが言えます。

先日、ある県の私立高校の高校別の志願者数と合格者数を見ました。受験者の98%は合格していました。上位2校は倍率が高かったですが、残りは「ほぼ全入」でした。

その県の公立高校の全体の競争倍率は1.03倍です。ということは「ほぼ全入」。

中学受験も同じような状態です。中堅中学校以下には、倍率が1を切る学校が続々と出てきています。いずれも特別な受験勉強が必要ない受験といえます。

これは昔に比べて「楽な時代」になったということなのか?

逆でしょう。大変な時代になったのです。

「遊びたいのに我慢をして勉強する」

「苦手な教科でも克服しようと勉強する」

として「ハードルの高い問題に立ち向かう姿勢」に意味を見出して受験をおススメしてきたストロングですが、もはやそのハードルは、限りなく低くなりつつある

ゆえに現在の環境に逆らって、親は「高いハードル」を掲げて、子供に課していく。課していかなければ、ハードルなんてないのですから。

○○学校に入っても、入っただけでは意味がない。昔から言われてきたことですが、ようやく現実が追いついてきたのかもしれません。

まさに名のあるトップ校に入っても、「それがなにか?」という時代になってきたのです。それでもまだまだ名のある○○学校の威力はあることでしょう。

しかし、人生80年を「気楽に」生きられるほどの威力は間違いなくなくなってきた。

後悔の母さんは、

4年生から塾に入れましたが、本人はあまり受験に乗り気でなく小学校生活に力を入れておりました。

学校では生徒会の役員をやったり、スポーツや、絵画など各種賞状を取っておりましたので自己推薦制度のある中堅の中学に合格することができました。

とあります。

親からすれば、

苦労を先にすれば、あと楽だから

と考える。

でも、子供はピンとこないかもしれません。学校中心の生活を続けながらも希望の中学校へ進学することだってできるからです。

もしかして、勉強がんばったな~って実感ないかもしれません。でも、親は受験をさせたことでハードルをクリアしたと思ってる・・・。

このギャップが、子供の予想外な行動を引き起こすんだと思います。

親からすれば、せっかく入ったのに!?ってね(◎_◎)

だからといって、もっとハードルを上げて難関校を目指すべきだったと言ってるのではありませんよ。そうではなく、中学の入学までは、後悔の母さんの戦略通りにことは進んでいったと言いたいわけです。

ただ、楽して入学すれば「こんな調子でいいよな」と子供は思うのです。ましてや高校、大学までもがエスカレータ式で上がれる学校であれば、もしかしたらチョロイなと思っているかも・・・

そんな状況でも頑張る子もいれば、そうでない子もいる。

今、わが子は「頑張らない子供チーム」に所属している。では、お子さんに今、必要なのは何でしょう?

ストロングは、やっぱり高いハードルだと思います。

以前、タイガー山中にこんなことを聞いたことがあります。

「子供にとって勉強って何だと思う?」と。

タイガーはこう答えたのです。

「目の前のことを全力でがんばる練習かな」

上手いこと言うなとちょび感心しました。。

中学受験だろうと、高校受験だろうとやるやらないは別として、やると決めた子供にとっては

目の前にあるのは「受験」

となるわけです。

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目の前にある受験に対して、全力で臨むことをしなければ「がんばる練習」にもなりません。

えっ、受験じゃなくても全力でがんばる練習はできるだろって!?

いいですね~、そのとおり!

ストロングが受験をおススメするのは、先に言いましたように勉強って子供たちにとってハードルが高いわけです。

別に、勉強以外だってハードルが高いものにチャレンジするには、苦労だって我慢だって必要です。勉強以外だってアリアリです。

だから、何でもいいんです。

子供たちに楽をさせては、もったいない!(^_^)

ならば、後悔の母さんは今すぐに勉強をやらせるべきか?

後悔の母さんの場合、勉強も最低限はやらないといけないでしょう。

しかし、受験をしたときの経緯

学校では生徒会の役員をやったり、スポーツや、絵画など各種賞状を取っておりました

を考えても、勉強以外にも選択肢を広げて「高いハードル」を見つけていくべきだと思います。

そして、おそらく今なくなってしまっているだろう、

小学校の時は学校では、先生からほめられることが多く

この部分を念頭に、勉強以外でも頑張れるものを探していく。親のすすめでも構いません。

が、お子さん自身も納得するものでなければなりません。中2で成績は急降下の今、相当に骨の折れる、面倒なことになるでしょう。

楽を覚えれば、子供は勿論大人だって容易に高いハードルは望みません。今のままがずっと続く、そういう幻想を子供は持ちます。

しかし、今しかない。

あと何年で、お子さんは後悔の母さんから旅立つのでしょうか?

ぜひお子さんの小学校時代の活動を思い出し、それをヒントに勉強以外でも結構ですから、「高いハードル」になりうるものをお子さんと一緒に探してみてください。

気楽じゃない世の中になった今、人生80年を生き切るには、「目の前のことを頑張る」訓練と「高いハードル」に楽しくチャレンジする精神がどうしても必要なのですから。

お子さんは、現在、親の心配をよそに

とにかく毎日楽しく笑って過ごしております。

と。

であれば、楽しむことと、ふざけることの境界線は引いてやったらイイ。

目の前のことを頑張らないで「楽しむ」は本当の「楽しむ」ではないですからね。

※ヒントとしてぜひこのメルマガも目を通してみてください
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うれしい報告

小4 れとさん

我が子は塾の週間テストでは割と平均点行くのですが、公開模試がひどく、先日の模試では、先ほどご報告させて頂いた計算ミスの件もあり、このところ模試2回連続偏差値43というひどいものでした。

計算ミスについては、先だってのルールを浸透させていく努力を今後もしつつ、模試、一体他にはどうしたらいいのだろう?と半泣きで親技のサイトを見ていたら、

とりあえずはカリテ、狭い範囲で取れてこそ

という言葉を見て、少し落ち着きました。

その頃ちょうど、イケドンシートが届いていましたので、ではまずは週間テスト、このイケドンで頑張ろう!!と、日も迫ってはいましたが、おとといの時点で、まずは今回の週間テスト範囲の算数2単元分、やってみようと取りかかりました。

テストまで時間もなかったので、テキストと宿題から、授業でやった問題を最優先に、自分なりに絞り込んでみました。

それほど難しい単元ではなかったのでAが多く、A問題22枚、B問題7枚、C問題5枚となりました。

A問題を3回やると、正答率、90%、90%、100%、時間はおよそ半分以上短縮。

続いてB問題を2回やると7問ともBからAへ、そして3回解くと、正答率71%、86%、100%、時間も半分短縮となりました。C問題はやりませんでした。

息子は、このやり方、やりやすい!と言っていました!!

実は一回途中で、時間が短縮していくのが楽しくなった息子が調子に乗って急ぐあまりミスをしました。これまで調子よくノリノリでやっていたのでその失点がよほど悔しかったのか、一気にトーンダウンして、

見る見る間に姿勢は悪くなるわ、声は小さくなるわ、

ふてくされ感がハンパないことに。あまりの態度に、とうとう私はブチ切れ、そんなんなら受験をやめなさい!!と激怒。

息子はほんとに久しぶりにしゃくりあげ大泣きし、鼻水まみれになり、やめたくないーとヒックヒックしながら言い、ごめんなさい、ちゃんとやりますと反省し、腫れたまぶたで今度は素直に再スタートという一幕がありましたが。

そして今日テストが終わり、お迎えの車に乗り込んだ瞬間から「基礎であのC問題がいっこ出た!解けなかった!でも他はだいぶとけた!今、車で答え合わせしていい!?」と息子。

今まで、帰っても「答え合わせするよ!」と声かけしないと自分から解答を開くなんて事をしなかったのに。

すると、息子が、「すげえ!!あのC問題のひとつ以外、基礎と、1番、2番の問題、全部合ってる!!」と叫ぶのですー。

見ると、それだけでなく、3番も全問正解、4番も1.2.3まできれいにできています。

今までは、1番をまばらに致命的なうっかりミスで落とし、ほかもちょいちょい落とすが、なぜか後ろの方の問題もまばらに正答している、という、優先順位が!と、お叱りを受けそうな解答だったのですが。

先ほどの計算ミスの報告でもお話しましたが、最近は本当に1番の全問正解、を目指しては惨敗を繰り返した苦い日々でした。

あまりのうっかりミスの直らなさに困り果てていた私は、普段あまりノータッチな主人に相談すると、もう今回それが直らずまた同じ繰り返しであれば、塾をやめろ、と、主人が息子に話す事態にまでなっていました。

なので話は戻りますが、今回、私もやめたくないという息子のためにと、せっせといけドンシートをやったのに、途中でふてくされてやる気を失った息子に激怒したのでした。

そんな崖っぷちの状況を、まさにいけドンシートが、ストロング先生が、救ってくださいました。

あれだけ今までのっけのしかく1が取れなくて取れなくて苦しんでいたのに、まさかの、2番、3番までミスすることなく全問正解とは。

これに驚き、親子で味をしめております。次からもこれでやろう、これならやれそうな気がする。と、息子は助手席で申しておりました。

嬉しい報告ができてよかったです。ありがとうございます。頑張ります。

連続して達成してこそ本物!頑張るべし!

そして、5年生になるまでにテスト勉強のやり方、これくらいすればこれくらい取れるというものを確立しておくことです。

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