小5 Mさん

(省略)只今、入院中で外泊許可でメールさせて頂いております。

娘は4年から急に国語がわるくなり、偏差値43まで下がっています。塾に言っても「まだまだ大丈夫」の一点張り。

毎年一年の4分の一は入院しているので、そばにいてやれませんし、自営の為、主人も忙しく時間がありません。売店で良い本があれば買って渡したりしかしてやれません。

こんな親でもしてやれることがありますか?

入院のため、お子さんのそばについてやれないとのこと。さぞかし、歯がゆく、心配のこととお察しいたします。

親にはみんなそれぞれ事情があります。Mさんのように、病気の方もいれば、離婚や仕事などそれぞれあるわけですね。

では、そんなMさんにできることって何か?

まず、最初にハッキリと頭に叩き込んでおかねばならないのは、

明らかに不利であるということ

これは、Mさんには言わなくても、わかっていらっしゃると思います。ストロングが言いたいのは、他の方に対してなのです。

例えば、よくこんなメールをいただきます。

「共働きで、なかなか子供の勉強が見られません!」

こういう方も、先ず明確に「明らかに不利である」ということを意識しなければなりません。

いいですね?

えっ、諦めろってことかって!?

いえいえ、そうではありません。

ストロングが、「明らかに不利である」と断言したのは、「子供のそばで勉強を見る時間がない」これが不利ということなんですね。

ただ「不利」なだけで、決して「0」ではないわけです。

だから、「ダメ」ではないのです(^_^)

たとえ、いつも家にいる親だって、そばで勉強を見る時間がある親だって、子供の勉強に無関心であれば、またその見方がダメであれば、子供のそばで勉強を見る時間は事実上「0」に等しいんです。そういう親と比べれば、少しだけど見ることができれば、成績を上げるチャンスはあるということです。

大事なのは、明らかに「不利である」と認識することで、工夫してなんとか時間をつくろう!という意識を持つことなんですね。

でも、ここまでの話を読んで「そばで勉強を見ていても、子供とバトルになるだけだよな~」なんて思った人が、いるのではないでしょうか?

それでなくても少ない時間で、バトルなんてしていたら大変です。確かに、そうなのです。勉強をする当の本人が、その気でなければ、勉強の効率は落ちてしまいます。これでは、いくら長時間もの勉強をしたって、成果はでません。

つまり、勉強で成果を出すためには、勉強に対する自覚も必要ということです。

勉強でより確実に、より多くの成果を出すためには「勉強に対する自覚」「子供のそばで勉強を見る時間」の両方がセットでいるということ。どちらも親技には必要なんですね。

えっ、勉強のやる気があって、親も勉強を見てるけど、成績が上がらないって!?

なるほどそうですね、もう1つ親技に必要なものがありました。

そう、勉強のやり方です。

式で表すなら、「自覚」×「時間」×「やり方」となります(^_^)

これ、いつも親の頭に入れておくべき公式です!しかも、これら3つは、全てが「親次第」で改善することができるもの。

今、親はどこに力を入れるべきか?は、この式を見ればわかります。

では、Mさんの場合は、どうでしょう?

入院して「(子供のそばで勉強を見る)時間」が少なくても、まだ「自覚」と「やり方」、この2つは残っています。

当たり前のことですが、成績が優秀な子供たちの家庭環境は様々。両親が仕事に忙しいといった状況でも、「お母さんも頑張っているから、私も頑張る!」というように「(勉強に対する)自覚」を持つようにすることだってできます。現にそうしているわけです。

Mさんもぜひチャレンジしたらいいですね。いや、Mさんには一番ふさわしい役目じゃないですかね。とても心配している気持ちを子供にストレートに伝えるのです。

そばになかなかついてやれないことをストレートに伝えるのです。そして、子供の「自覚」を最大にするようにもっていく(^_^)

それと併行して、残る「(勉強の)やり方」に取り組む。

現状では、ここは外部の力を使うしかないでしょう。

塾に言っても「まだまだ大丈夫」の一点張り

とありましたが、その真意は別と考えても、今のMさんには、不適であると考えられます。

なぜなら、塾には「勉強のやり方」を教えてもらわないといけないワケですから。ちゃんと、その旨を塾に伝えるべきです。

そうしないと、公式「自覚」×「時間」×「やり方」が機能しなくなりますから。

その上で、塾で習ったやり方や課題をチェックする。

チェックするのは、お父さんの役目です。自営で忙しくても、チェックならできます。お子さんが帰宅後に確認してもらう。出来る範囲で精一杯、皆で協力して、「自覚」と「やり方」に力を注ぎます。

それができれば自ずと成果も出てきます。または成果の前兆が感じられる。今までとなにかが変わるわけです。もちろん、次の日から子供が別人になるわけではありません。

でも、以前と違うとなれば、何よりお子さん自身の気分がノリノリになってきます。これが、一番の狙いです。そのために「自覚」と「やり方」に傾注する。

そうなれば「時間」の問題もクリアできるのです(^_^)

どうやって!?

「子供のそばで勉強を見る時間」→「自分で勉強する時間」

とするのです。

これは、

成果が出た後だからこそ可能になるのです。

どうですか?

親が、子供の勉強のためにしてやれること、いろいろあるでしょ!今、やってやれること。それをしっかりしてやることではないでしょうか。

Mさん、身体大事になさってください。

またその後の様子をお時間があるときに聞かせてくださいね。ファイト!