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こんにちは、ストロング宮迫です。

今年は多くの地域で学校のプールの開放があまりなくて子供たちが残念がっているんじゃないでしょうかね。

神戸新聞によれば、「西宮の小学校、3割が中止」とし「夏休み恒例のプール開放に”異変”が起きている」と報じています。

兵庫県西宮市では市内40小学校中11校で中止の見通しとなった。要因は兵庫県警が各市町に送付した文書。

3年前に大阪で小1男児がプールで溺死した事故を受け、監視員にライフセーバーなどの資格を求めたものだが、西宮市から運営を任される地域団体は「資格がない監視員が大半。事故が起きたら責任は持てない」とやむなく中止を決めた。(斉藤絵美)

警察庁は12年、有償で委託する場合は「プールの監視業務は警備業法上の警備業務に当たる」と規定。警備業法上の認定業者に依頼するよう各都道府県警に通知した。さらに、兵庫県警は14年3月、県内の各市町長宛てに、ライフセーバーなど安全を確保できる資格者が必要との文書を送付。

西宮市教委が地域に説明したところ、資格を取得する時間や金銭面の負担、責任の所在を追及されるのではとの声が上がり、中止の申し出が相次いだ。

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※この毎日親技は2014年8月11日に配信したものです

全面的に中止したところもあれば、回数をグッと減らしたところもあるんでしょうね。

小5の男の子が「今年の夏は学校のプールがたった3回しかない!」って怒ってました。こうして地域や学校で行われる子供たちの行事は「事故が起きたら責任は持てない」「責任の所在を追及される」ことからこれからもますます減少していくでしょう。

また、塾や習い事や部活の試合の車での送迎なんかだって乗合してると「事故が起きたら責任は持てない」とかで個人個人でやるようにもなる傾向も強いと聞きます。言われてみれば、5人の子供を乗っけてて、今のご時世、なにかあったらと思うと考えてしまいますよね。

でも、親は仕事で忙しくて家にはおらず、行事はなくなって子供は行くところも少なくなって、「責任を持ちます」ってところは有償でそこそこ金額が高い。

夏休みのような長期の休みの特にウィークデイは、積極的には支持しないけれど、家でゲームをやってくれてるのがいちばん安心とかになってるのかも。いやいや、ウチはゲームじゃなくて、1日の大半を塾で過ごしてくれるから安心なんてことになってるのか。

それぞれ家庭の事情があるなかで、昔より豊かになり、選択肢があり、いろいろな生き方が選べるようになってきていますが、現代は子供の「寂しい」って気持ちがこれまでの時代の中で最高に高まっているのではないかとも思えます。

本当にそうなのかはあくまでもボクの感覚にすぎません。

しかし、昔の子供よりも、はるかに多くのモノに囲まれ、整った環境で、熱心な親に育てられているのに、子供の「寂しい」って気持ちはますます大きくなっているように感じるのはなぜか。

昔は地域に「怖いおじさん」がいて、いけないことをしたら知らない子供だって容赦なく叱ってくれた。そんな「怖いおじさん」が昔は地域には必ずいたと回顧されますが、いまそんな「おじさん」がいたら警察にすぐに通報されますからね。「知らないおじさんに怒鳴られて追いかけられた」とか言われてね。だから、見て見ぬふりをするし、スルーするのが当たり前

「事故が起きたら責任は持てない」「責任の所在を追及される」時代には、もうよその子供なんかにある種の決意なしに関わるのは、とてもやっかいなことになってしまいました。

自由にもなったぶん、不自由にもなった。何かを得たら何かを失うってわけです。

あなたの地域でもし学校のプールなんかが昨夏同様に開放されて、ワイワイガヤガヤと子供たちの声が聞こえているなら、そこには「責任を追及されても引き受けよう」という決意と勇気がある方がいるお陰かもしれません。もしそういう人がいるなら、ありがたいことですから感謝しなきゃいけませんね。そういう人って目立たないからねえ。

そして、「責任の所在を追及」する側は、預けっぱなしにしないで、預け先も時々見に行かねばなりません。預けるとき、預けられる又は預けてもいいという判断をした責任があるからね。

誰かの責任を追及しはじめて懲らしめたら、みんなが見て見ぬふりしてスルーする無責任になってしまったのかもしれませんね。

そんなふうにしたのはやっぱりボクたち大人の責任でしょうが、今さら広い守備範囲を守ることはできずとも、「我が家」という狭い守備範囲だけはしっかり守って、我が子を見守っていきましょう。

さて、ツイッターに【宮大工 西岡棟梁に訊け】というのがあります。その中のツイートの1つにこういうのがありました。


西岡棟梁については、あまりにも有名なのでもう書きませんが、以前もここで何回か紹介しました。以前、ここに西岡棟梁の話は書きました

木っていうのは「動けない」からこそ味があるというか、味が出る。「動けない」中で生きていかなければならないわけですからね。

ここでその「動けない木」について書くのは、子供たちもある時期までは「木」に例えられるのではないかと思うからです。

家庭とか親とかから基本的にある時期までは離れられない。ゆえに「動けない場所」で子供たちは「自分なりに生きのびる方法」を見つけます。子供は相手によって態度を変えるとよくここでは書きますが、これなんかも子供たちの生きるすべでしょう。

「親という名」の風がふけば、子供たちはあっちに曲がったり、こっちに曲がったりして、なんとか生き延びる方策を考えて枝を延ばす。「親という名」の風にはいい風もあれば悪い風もありますし、家族自体が嵐にあうことだってあります。

親がなんとか子供を右にねじ曲げようとしても、子供にも「心」や「くせ」があるから、絶対に右には曲がらん!という意思が出てくることもある。右にねじ曲がらないと将来困るよって言っても、言うことを聞かない場合もある。

無理にねじ曲げようとして枝を折る親もいます。言うことを聞かないと嘆いてばかりの親もいる。いい風を吹かせて自然とねじ曲がるような風を吹かす親もいる。人生いろいろ、親もいろいろです。

いずれにしても子供の「心」を知らないでねじ曲げようとしても、うまくいきません。

まずは子供の「心」を知ろうとすることが大事なんじゃないでしょうかね。知るためには子供を見なきゃいけません。教えろとか指導しろとは言わない。そばでじっと見て観察してやってほしい。

親には子供の「心」や「くせ」を知ろうとしてほしい。「心」を知ろうとしないで、あそこの家はああとか、あそこの子供はこうとか言わない。ふんだんにモノもお金も与える必要もない。熱心である必要さえない。

そばで子供がしていることをじっと見てやってほしい。時間がないなら少しでいいんです。少しはあーだこーだ言わないでみてやる。あーだこーだ言うのは子供の「心」や「くせ」がわかってから。その前に言うのは、無理やりねじ曲げようとするようなもんです。

子供は「風をよけて」曲がるべく場所へ、曲がるべくして曲がります。子供に能書きを垂れるのはそのあとからです。世間や世の中はあなたの子供について、責任を問われたくないからなにも言ってくれません。それが普通になりました。陰では「ヤバいよね」っていうでしょうがね。

誰も親のあなたに「間違ってますよ」とは言ってはくれません。子供が寂しそうにしていても、だれも声はかけてくれません。そういう人がいればラッキーですが。自分で考えなきゃいけない。そうそう、いいアイデアは浮かびそうもありません。

だったら、子供をじっと見てみましょうよ。そしたら、なんか湧いてきます。ヒントは我が子が持ってるんだから。

成績のこと「しか」言わない親を持てば、子供は寂しい。成績が悪ければなおさらです。モノを買ってやること「しか」言わない親を持てば、やっぱり子供は寂しいです。お金を渡しさえすればと考えている親を持てば、これまた子供は寂しいです。

成績を上げたいから成績のこと「しか」言わないなんて、どんだけ寂しい親なのかってことですよね。

毎年夏休みになると、あちこちで子供の「寂しい、さみしい」って声が聞こえてきます。ボクの幻聴なら、杞憂ならいいんですが。日頃の罪滅ぼしに豪華な旅行行くからと考えている親は子供の「心」を知らない。豪華な旅行や夏の家庭のイベントなどという装飾があると親はつい子供の寂しさが見えなくなります。

わかっているならそれでいい。でも、もう1回考えてみてほしい。

この前、中2のある子供がこう言ってました。

生活してて、なにが一番楽しいかっていわれれば、やっぱりくだらない話をしているときだよね

それを聞いて生活で苦労している、率直に言えば貧乏な生活を強いられているお母さんが泣いてました。「救われた」と言って。

なんでもあればそりゃあ、あったでいいけれど。なんにもいらないとは言わないけれど、どうしたって必要なものが「くだらない話」。「くだらない話」をするにはそれを共有する相手がいります。友達であり、親であり・・・

あなたの子供に「くだらない話」の相手はいますか? 「くだらない話」はしてますか?

「くだらない話」以外のあらゆるものが揃っていても子供は言うでしょう、「寂しい」ってね。「くだらない話」の価値を一度考えてみませんか?
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うれしい報告
『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小5 geruさん

買う前はですね・・・正直言って半信半疑だったのです。ストロングさんの事を知ったのも、ブログ仲間のお母様からというていたらくでして。。

まず金額を見て驚きましたが、ボーナスの自分の小遣いの中から、自分自身への「投資」と思って購入しました。

買ってよかった。金額以上のものがあるな-と一通り読んで感じました。「わかっているけどできていない!」という項目が満載でした。

あとは「感動した本」で終わらない為に、いかに実行に落としこめるかが課題ですね。実行していた『つもり』で実は娘には届いていない鉄則ばかりでした。

お仕事はお盆休みがあるでしょう?

ぜひこの期間、まとまった時間で鉄則7・8・9を実行してください。そこでなにに気付けるか?

それでこのあとの進むべき方向性も決まってくるのではないでしょうか?

中1・小5 ねこむしさん

じっくり読ませて頂きました。そしてノートに文字にしてふり返り頭の整理もつきました。本当に10に鉄則に巡りあえて良かったと感じています。

「あ~そうだったとのね~~」や「あら~」の連続でしたが、具体的に紙に書いて考えてみるとすっきりして、頑張ってみようという気持ちが更に増したという感じです。

中1と小5の勉強に対する意識の違いがかなりあるため、それぞれの対処方法、分析を考えなければならないと思いました。

2人のお子さんの変身シートを作ってみましょう。頭を整理してスッキリして終わると状態は前と変わらない、元の木阿弥。

スッキリしている今こそ、具体的な方針に落とし込む必要があります。

頭で思っていることと実行していることの差を検証することが次につながり、ご家庭のノウハウになるわけですから。

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