早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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子供たち、夏期講習が始まって頑張っていますかね?

すでにここでは夏期講習についての話をしました。その中で、講座をたくさん受講することが「がんばること」ではないとお話しました。

これを頭に叩き込んでおかないと、親は、毎日塾に行く姿を見て子供ががんばっていると思い込む。なのに、成績は上がらない!

いったい、どうして?なんてことになる。

また、たくさん受講すればするほど、成果を出すには、同時に家庭学習を増やしていく必要がある。

「たくさん受講する」 =「 家でたくさん勉強する」にならなければ意味がないとも言いました。

なんでこんなことを改めて書くのかというと、先日小6の受験生のお母さんから以下のような相談が届いたからです。

夏休みの過ごし方について質問します。

塾のカリキュラム通り全て受講すると、毎日朝の9時半~夜の9時半まで塾ですごすことになります。

夏休みに苦手分野を克服しなければ・・・と思っていましたが、家庭学習の時間がほとんどとれなくなりそうです。

かといってすべて受講しなければみんなに遅れをとるのではないかと不安にも思います。夏休みは合否にかかわる時期だけに、エラーは許されません。そう思うと夜も眠れないでいます。

ストロング様、なにかよい方法はありませんか? よろしくお願いします。

相談から受験生の親の切実な悩みが感じとれます。受験生にとって、夏休みの使い方は合否に大きく影響する。ストロングもそう思います。

そして、夏休みに苦手分野を克服する!ストロングも同感。

とはいっても、塾のカリキュラム通りに受講すると、家庭学習の時間がとれない。すべてを受講すれば、毎日12時間近く塾にいることになる。

塾での勉強を減らして、家庭学習の時間を確保すべきか?

でも、心配もある。

一番気がかりなのは、すべて受講しなければ、みんなに遅れをとるのではないか?

みなさんはこういう経験があるでしょう。

風邪をひいて、3日学校を休んでしまった。やっと治り、学校に行って感じたこと。

クラスメイトがみんな賢くなってた!?

別に錯覚ではない。事実、授業を聞いてもチンプンカンプン。にもかかわらず、みんなはスラスラと問題を解いている。3日休んでいるうちに、自分は置いてきぼりになった??

やばい…。

このギクッとしてしまう感覚は、かなりショックなものです。

そんなことからも、ライバルでもあるみんなと同じ授業を受けないと、なんか遅れてしまいそうで不安になる。

では、夏期講習ではどうか?

塾の先生は、みなさんにこう言います。

「この講座では最重要の問題を勉強していきます!」

最重要ですよ!その最重要の問題を夏にやる!

これを聞くと、親はいちころ(>_<)

最重要の問題を逃してしまうと、大変だ!

結果、塾からススメられた講座をバンバンと受講する。だいたいそうしているでしょう。

でも、本当に最重要の問題を逃してしまうのでしょうか?

まず、さっき例に挙げた学校を休むのと夏期講習を同じに考えるべきではありません。学校を休んで、クラスメイトが賢く思えるのは、事実です。

なぜなら、自分の知らないことを休んでいる間に習っているから

新しい単元を習っていれば、解けて当然だし、習っていなければ、解けなくても当然です。

もし、仮に夏期講習でこれまでまったく習っていない単元をやるのであれば、それは受講すべきでしょう。しないと、それこそ遅れをとることになりますから。

でも、夏期講習の内容で復習、つまり、すでに習った単元をやるとしたら?

カンタンに復習というけど、小6であれば、これまで2年と数ヶ月でやってきたことの復習。これって相当な量にもなります。

量を考えれば、どの教科もまんべんなく、深く掘り下げた復習など到底できません。

だから、夏期講習では、最重要な単元、最重要問題に絞った勉強をしていくワケです。

では、夏期講習でやる問題って、今まで見たことないのか?

答えは、ノー!

そんなハズありません。

いいですか、最重要な問題は、夏だけに教えたりはしません。今までだって何度も何度もテストやら、問題集にも出てきた問題。

逆の言い方をすれば、今まで見たことない問題なんて、最重要な問題ではありません
(^_^)

心配なら、夏期講習でやる単元のカリキュラム表を見ればいい。テキストを見たらなおのことよくわかる。

夏期講習でやる復習の単元とは、今まで何度もやった問題だけど習熟度が低いためにやるか、よく出題されるので、念のためもう一度押さえるためにやるかのどちらかです。

もちろんですが、以前やったときと解き方だって一緒です。

ストロングが言いたいのは、

最重要の問題はこれまでに確実に見たことのある問題だ!

ということ。すでに、習った知っている問題。

であれば、今までのテキストなり、問題集なりの復習をちゃんとすることができれば、特別講座と同じ勉強、いやもっと効率のいい勉強だってできるのです。

12時間塾にいるということは、昼休憩やなんかを抜いても、10時間は授業があるでしょう。帰ればおそらく何もできないはずです。

10時間分が授業の中で、きっちり消化できるのであれば、受講することに大いに意味はあります。家でチンタラやっているよりは断然イイ。

でも、子供によって習熟度も違う。

たとえ復習の内容だとしても、授業を受けただけで家庭学習もなしに消化できるなんてクラスの上位の子だけでしょう。今までだって、同じ授業を受けて今の成績です。

ならばスケジュールがキツくなた分だけ、もっと定着しない授業を受けることになる。

そこを夏期講習の受講では親は考えなくてはなりません。

最初に言ったように、受験生にとって、夏休みの使い方は合否に大きく影響します。

そして、夏休みにはなんとしても、苦手分野を克服しなくてはいけない。

もし、あなたが夏休みに大逆転を狙うのであれば、

みんなと同じことをやってる以上は、成績は上がりません!

これまでやってきたけど、成果はなかった!のであれば、たくさん授業を受けたとしても、たいして変わりはありません。

すべての講座を受講して、12時間塾にいたとしても、実際に手にできる、自分のものにする量は、子供によって全然違ってくるのです。

なので、すべてを受講をしなければ、遅れをとるという心配は幻想。

幻想に取り付かれて、みんなと同じようにすることで安心を得ても、成績を上げることはできません。

家でもできる復習ってない?

家でやったほうが効率よくできることってないか?

自分の子供にあった選択をしようと考えることが第一歩。

ハードスケジュールで塾漬けの夏休み、授業を聞いてキンといえば、カンと響く子供だけがこの夏、ますます成績を伸ばす!!

ヒェーーーー!!!!

我が子のことをよく見てください。習熟度も、環境も、これまでの蓄積だって違うんですから!

塾の夏期講習の授業を受けてはいけない!なんて言うつもりはないんです。

成績を上げるための塾、スケジュールに本当になっているのか。

夏期講習が始まった今、親はもう一度、成績を上げるための「我が子の作戦」を考えておくべきです。

授業を受けて帰ってきた子供の様子を見て、習熟度を見て立て直しも含めて考えるべきです。

逆転ホームランが打てる最初で最後のチャンスが夏休みなんですから!!ファイト!!

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うれしい報告

ノリ勉を終わっての感想

中1 みんみんさん

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:

結果の出る勉強法が分かったこと。少し、だとは思いますが。何が分かっていて、できていないのか、子供が自覚できたことです。でも、私と息子にとっては、とてもとても大きな成果でした。

今まで、ずーっと接してきて、何を見てきたのかな、と思いました。やっぱり、そばでちゃんと見るからこそ分かったことが本当にたくさんありました。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:

正直、とても辛い時期がありました…何度も何度も励ましてもらいながら、でももう無理なんじゃないか…

頭では分かっても、いざ息子を目の前にすると次から次へとハードルが待ち構えていて、寝顔を見ながら泣いた日もありました。

でも、なんだか、途中から少しずつ少しずつ変わっていって…激しくぶつかり合いながら、お互いに色々考えたんだと思います。息子も、息子なりにきっと考えて変わっていったのだと思います。

この報告をいただいたのが1ヶ月前。

そして、先日、7/12にこんな報告が・・・・

中間テストで全教科平均点以下、散々だった息子が、期末で80位アップの189人中50番になりました。

5科目中、4科目は平均を20点近く上回って頑張りました。

凡ミスもありましたし、少し悔やまれる内容もありましたが、このような結果に本人も俄然やる気が出てきました(^-^)

この夏休みにしっかり力をつけて、2学期に備えたいと思います。

ノリ勉の時には、こんな親子に付き合っていただき、7日間をオーバーしても親身になってアドバイスをたくさんしてくださり、本当にありがたかったです。

今でも、頂いたメールを読み返しては思い出し、息子に接する際の参考にさせていただいています。嬉しい結果でしたので、報告させていただきました…(^^♪

チャンスのあとにピンチあり!ピンチのあとにチャンスあり!

お子さんも大いに自信をもったことでしょう。夏休みをしっかり頑張って夏休み明けのテストでさらにググーーンといってください。

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