こんにちは、ストロング宮迫です。
周りには早起きして見たという方が多かったですが、昨日のワールドカップの日本代表、ボクが朝起きたらすでに負けちゃっていました。残念だったですねえ。
※この毎日親技は2014年6月26日に配信したものです
ワールドカップについてはすでに「勝ちに意味あり、負けに価値あり!」と「初戦黒星が迷走をもたらす」で書いたのでもう触れませんが、とはいえ、今回のワールドカップの日本代表は入試・受験という視点から実に学びの多い事例でした。日本代表の経験をボクは無駄にするつもりはありません!
ワールドカップでいえば、こんな記事もありました。ど素人がFIFAランキングって偏差値と考えて受験対策を練る永江一石のITマーケティング日記です。サラリと読めますから、興味がある方はどうぞ!
この記事の内容なんかは、私たちが親カツ講座で主張していることと結構つながりますなあ。
さて、日本代表選手はもとより日本全体がガッカリ感を募らせているちょうど今頃に問うたらいい質問があります。いきますよ!
答えの選択肢は3つです。
『人生を賭ける闘い』
来月に大切な昇進試験があります。合格すれば人生の大チャンスですが、失敗すれば今後の出世は見込めません。
今からそんな想像はしたくはありませんが、もし失敗したらどう感じるでしょうか。何ヶ月くらい精神的に落ち込むでしょうか。
予想される自分の落ち込み期間と、(現実に失敗したとして)実際に落ち込む期間を比べると、どちらが長いでしょうか。
1、予想される落胆期間のほうが長い
2、同じくらい
3、実際の落胆期間のほうが長い
日本代表の結果にガッカリしているあなた自身のことや選手たちの身になって考えてみてください。
この質問は最新の「認知バイアス」練習問題帳というべき池谷裕二著『自分では気づかない、ココロの盲点』にあります。
本書は、いわゆる認知バイアスと呼ばれる脳のクセを、ドリル風に解説したもの
人はみな偏屈です。脳のクセを知れば知るほど、自分に対しても他人に対しても優しくなれます。
それがこの本自分では気づかない、ココロの盲点』の狙いだそうで、脳のクセでわかっているもののうち古典例から最新例までを30個に厳選してわかりやすく解説してくれている本です。
出張に出るのに荷物が重たくてこの軽くて薄い本を持っていったんですが、中身は重くて厚かったですな。
さあ、しっかり考えてくださいよ。
『人生を賭ける闘い』で、もし失敗したらどう感じるか。
1、予想される落胆期間のほうが長い
2、同じくらい
3、実際の落胆期間のほうが長い
正解は・・・
これは実際に経験することでわかることでもありますよね。
でも、経験する前に知っていると、なおいいんじゃないでしょうかね。
ああ、池谷さんが解説している正解・解説はここでは書きません。正解を知りたい方は考えに考え抜いて実際に本を手に取って確認ください。
正解は書かないけれど、問題は出します。てへ!
2問目は子供たちにもぜひ考えてほしい問題です。
『記憶力を強くする』
来週テストがあります。英単語を暗記しなくてはなりません。
どちらの勉強方法がより記憶に定着するでしょうか。
1、単語リストをしっかり眺めて、繰り返し頭に叩き込む
2、繰り返し確認テストを解いてみる
さあ、どっちですか?
成績がイイ子の親ならちゃんと正解できるでしょう。
親技初級者でも正解が出せますよね? これ間違ってたら、いくら勉強してもダメですからねえ・・・
受験勉強でも語学の各種検定試験でも語学運用力そのものでも、「ああそうか」って理解することは尊くて最重要なんだけど、それで満足したら成果はゼロ。
そっから如何にロボットか何かみたいに考えなくてもアウトプット出来るまで反復出来るかが鍵。好む好まざる拘らずそれが現実
— 上田 亮(うえだ あきら) (@dragonandphoeni) 2014, 6月 27
ハイ、では最後の問題!
かなり多くの親の方がこの「脳のクセ」を知らずに大損をこいていると思われる問題です。
『迷作公開』
前評判の高かった映画のチケットを1500円で買いました。
ところが公開後、映画の評判はさんざんで、私のテイストに合わないものだとわかりました。
さて、どちらの行動をとる人が多いでしょうか。
1、それでも映画を見に行く
2、映画を見に行くのをやめる
いかがでしょうか?
この問題はホント真剣に考えるべき問題です。ミスは2つ重なると大惨事になりますから。
研究者が研究してわかっていることはちゃんと知った上で自分の判断に活かせたら自分たちの生活はよりよくなっていくのではないでしょうかね。
この本の帯には
あなたが正しいと思うことが間違っている理由
とあります。
「正しいと思っているけど実際は間違っている」ことを訳知り顔で子供たちに説教垂れていたら、エライことですからね。
この「認知バイアス」練習問題帳は厳選された30問ですから、3回はやりましょう!!
その上で巻末の脳のクセ「認知バイアス」用語集183個をさらに深めて「脳のクセ」を知っていくと一層
自分に対しても他人に対しても優しくなれます
アマゾンで辛辣なコメントもあるようですが、これを土台に日常生活で応用できない人には辛いのかも・・・
かつて園芸が趣味だった恩師に訊いてみました。「どうして花が好きなのですか?」「花は植物の性器だ。それを私に向けて惜しげなく全開してる。たまらない」 ・・・・・・以来、花を鑑賞するたびに妙な背徳感が
— 池谷裕二 (@yuji_ikegaya) 2014, 6月 27
池谷裕二さんのサイトはこちら
小5 しかしかさん
目からウロコの部分が多く、反省しているところです。
ただ、まだ全部理解できていない部分もあり、何度か読んで深く掘り下げたいと思います。とりあえず理解した部分から即実践と考えています。
解決策はみつかりそうです。とりあえず、できていない鉄則を実践してみます。
小6 やややさん
うちの息子は、比べてはいけないと思いつつ、自分の親の無さを棚に上げ、他のお子さんと比べ、生活面など大体2年遅れぐらいで成長しているなと感じていました。
プリントの整理、自分から勉強するとか、その準備など、親がしない方が子供のためだと思っていました。でもそんなことは無い、手を出して良い、ていうより手や口を出さないとだめなんだ、それは親しかいないと理解し、目からうろこでした。
これは鉄則の感想じゃないかもしれませんがそれだけでもお礼を言わせてください。
他人の庭はきれいに見えるものです。それは事実。
「いや、謙虚さからではなく、実際に見てもらえれば言っていることがわかると思います」なんていう方もいらっしゃいます。
だとしても、100歩譲って我が子が2年遅れだとしても、他人の子供の基準を我が子に当てはめて、あれも足りない、これも足りないって言っていれば、本来やればできるようになる子供でも、じきにダメになる。
思うのは仕方ない。よその子供がうらやましいのもいいでしょう。でも、我が子には我が子の今いる位置をしっかり把握して、そこから1つ1つ階段を上っていくしかないんです。
いくら親が嘆こうが喚こうが、我が子の今いる場所まで親が下りて行ってやって、そこからスタートする。
誰が大変かって、それは親が大変なんです。子供はなんとも思っていないわけですから。だから、親の修行なんです。止まるなかれ。
今日、できることを1つ。「できたね!」と一言。すべてはそこから始まります。