早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。
小5 トコトコさん
こんにちは、いつもメルマガ楽しみにしています。このメルマガ、主人が見つけて読むようになりました。
教育熱心、子煩悩な心優しい…主人です。
さて、この主人と長男(今年小5)の事で相談したいのです。
長男は、保育園上がりのどちらかと言えばこれまでは(本人の意見を尊重して)伸び伸びと育ててきたつもりです。小2の時に弟が生まれてからはなかなか勉強をみてやれず、主人が中学受験を視野にいれ、学習塾に入れました。
今は成績は、上の中から下です。長男は、伸び伸びしすぎたせいかいまひとつ勉強に貪欲さがありません。かといって、やる気がない訳ではなく真面目にコツコツ取り組むタイプです。
主人は、長男の指導をしてくれるのですが、長男が質問に答えられないと怒り出します。
新聞の子供欄を読ませて質問を矢継早にしては、子供が答えられないと、早く!!と急かします。
日中遊びに行かせずに半日机に向かっていた子供も疲れているのでは、ましてや、夕飯の時間だったので私が(いきなりは無理じゃない?ご飯を食べて一息を入れたら?)というと、主人は、「そんなんじや、通用しない!そんなだから、長男がダメなんだ」と横ヤリを私が入れたことに激怒し、もう自分は知らない勝手にしろ!です。主人の愚痴になってしまっていますが。
このような事が日常茶飯時おこります。私の見方では、主人の厳しさも受験には大事だと思う。
ただ、主人のやり方は自分の目線であり、子供にいきなり変わることを求めたり、完璧な答えを求めるのは無理じゃない?と私は思ってしまうのですが??
弟がいるせいか、まだまだ甘えん坊の長男。やや強引な主人の間で私は口を挟むべきではなかったのか?と反省しています。
ただ、勢いづくと止まらない主人に少し冷静になって欲しかっただけなのですが。。。今後もこのような場合、どうしたらいいでしょうか?
変な質問ですみません(ストロングの見解なら主人も賛同すると思います)。
主人は九州男児です(>_<)
小5の息子さんの相談ではなく、「やや強引」で「勢いづくと止まらない」ご主人についての相談です。
あなたもそんなお父さんですか?
ハハハ、いいですねえ。ご主人の相談については、しばらく前に似たようなご質問に答えたような気もします。
そのときのメルマガはこれ「お前はダメな人間だ」ですね。
このときと同じ方向から答えても仕方ないので、今回はまた別の視点から考えてみることにしましょう。
今回の話は少し突拍子もない感じがすると思いますが、親の立つ位置で見える風景は違ってきますので、読者の皆さんも上記これ「お前はダメな人間だ」と読み比べてみてもらうとイイと思います。
まず今回のご相談者トコトコさんがご主人に対して指摘する点についてはまったくその通りであると言えます。
その通りというのは、「成績がイイ子」にしたいという視点に立てば、まさにトコトコさんが言うとおりにすべきだろうということです。
しかし、また別の視点に立てば、かつ親が自覚してそうするなら、ご主人のやり方もアリだとも思います。その点については、のちに述べます。
さて、ストロングはよく、お父さんの協力があればさらに親技をパワーアップできることから、子供の勉強は可能なら夫婦で取り組むことをオススメしています。
トコトコさんの場合、下のお子さんが小さいため手がかかり、小5の息子さんの勉強はお父さんの担当となっていらっしゃるようです。
通常こういうケースの場合、上のお子さんは「ほったらかし」になりがちで、外部からの勉強の負荷ばかりが子供にのしかかって、結果、子供が反抗的です!なんて話になりがちなところ。
しかし、そこは九州男児の「侠気」か!? お父さんが上の子供の勉強を見てやるなんてすばらしいじゃないですか!!
共働きが当たり前の時代、働いているお父さん、お母さんが子供のそばで勉強を見るのは、大変な労力だと思います。
そのことについては、ストロングもよーーくわかっておりますよ。ストロング家も共働きですからね。
会社員のお父さんなら、年齢的にも会社の屋台骨を支える年齢ですから、激務でしょう。自営業なら、将来の保証なんてなにもないわけですし、子供にもお金がかかるからしっかり稼がなくちゃならない。
お母さんも、今は男性と同じ内容の仕事をバリバリこなし、家に帰れば、家事に洗濯もある。
シングルマザー、シングルファーザーになれば、分担もできないわけですから、もっと大変です。
とまあ、個人差はあれど、父でも母でも、いずれにしても、大事な仕事をこなした上で、子供のそばで勉強を見るのは酷じゃないか?と言われれば、キッパリと酷です!と答えるストロング。
それでも子供の勉強をそばで見るべきか?
それは皆さんのご自由です!
ただし、今しか見てやれないというのもまた事実。トコトコさんの上のお子さんだって、あと4年もすれば、なかなか口も手も出しにくくなることでしょう。いや、その頃には口や手を出しても、あらかたお子さんの「型」は決まっているでしょう。
つまり、今の時期、小学生時代から中学生時代に物事に取り組む姿勢はまだフワフワして定まらず、どっちの転んでもおかしくない時期です。鉄は冷めて打っても、形はかえられません。だから、鉄は熱いうちに打てと。
小学生時代から中学生時代の今こそ、勉強の取り組みについても、取り組む姿勢についても、鉄を打っておかないと、その後は野となれ、山となれの運任せになってしまうんじゃないか。
親も脂の乗りきった年代、その年代は人生でもっとも幾多の困難が降りかかる年代でしょうから、仕事も家事も介護もなにもかも忙しいだろうけど、子供も「今が熱い」のです。
あとはもう優先順位とバランスの問題で、大人がきちんと考えればイイし、それぞれの価値観で決めればイイ。
それは置いておくとして、そんな人生でもっとも忙しい状態の中で勉強を見るとなれば、やっぱり「熱く」なっちゃう。これもまた事実なんですね。
その「熱く」なったご主人の「思い」はトコトコさんだってよくわかる。子煩悩で私に代わり、忙しいのに面倒も見てくれる。だから、「自分が口を挟むべきではないのかも?」とも反省する。
ただとにかく事情は飲み込めるとしても、ご主人のように「すぐに感情的」になり、「勢いづくと怒りが止まらない」で「早く!!」と急かす今のやり方でいいのか?と。そんなお父さんに問題はないのか?
ハイ、もちろんアリです(>_<)
いや、大きな声で「大アリですよーーー!!!」
良い悪いでいえば、「悪い」になってしまいます。
また、
もう少し冷静になるべきでは?
もちろん、そうです。おっしゃる通り!!です。だから、最初にトコトコさんの指摘はある面ですべて正しいといったわけです。
新聞の子供欄を読ませて質問を矢継早にしては、子供が答えられないと、早く!!と急かします。
なんかについても、至極当然ながら、いきなりは難しいです。
最初は、「回答の精度」と「回答の時間」の両方を要求するのではなく、まずは時間がかかっても「回答の精度」を高める。慣れてくると「回答の時間」を追加して追求するのが理想です。
トコトコさんの言う
いきなりは無理じゃない?ご飯を食べて一息を入れたら?
は、これまた非の打ち所のない的確なコメント。
ただですね、ご主人は何にいらついているのでしょうか?
うまい答え、イイ回答がお子さんから出てこないから怒るのか?
「成績がイイ子」を目指し、そのためのステップを踏まずに、イイ回答を求めているなら、「成績がイイ子」にはならない。
ストロングもメルマガではいつもそうお話ししています。
成績を上げる!
その観点からいえば、絶対にご主人のやっていることは間違っているというよりは、成績は上がらないですから。
しかし、もしかしたら、お父さんが、腹を立てて、怒っている原因はもっと他にあるんじゃないか?ともストロングには思えるのです。トコトコさんのご主人にそれが当てはまるかどうかはわかりません。
あくまでも可能性ですが、ご主人が腹を立て感情的になっているのは、そのときの子供の態度かも・・・です。
ムチャな振り方をされたときに見せた子供の態度や弱さ、その辺りに腹を立てているんじゃないかとも思えるんです。
ストロング流で言うならば、ヘタレんな、くそボケー!なんですよ。
いや、無理な要求をしているわけですから、しょうがないといえばしょうがないんです。わかりますよ、投げかけが無茶で難しいだろうということは。
成績がイイ子の親を追求するなら、
自分の目線であり、子供にいきなり変わることを求めたり、完璧な答えを求めるのは無理じゃない?と私は思ってしまう
その通りなんです。
ただ、ご主人が「成績を上げる」よりも、難題に接したときの態度や弱さを無意識のうちにでも優先するお父さんだとするならば、そういう攻めもするときはあるんですよね。
子供にとっては、理不尽な要求なわけですが、難問にぶつかっても泣きそうになったりしたら、えらく怒られる。
「できなくてもいいんだ!でも、難問でできないからといって、投げやりな態度や無理でしょって態度は絶対に許されない!」
これはもう「成績を上げる」とかとは別の話になっているわけです。
ムチャ振りされて、ヘッチャラなところを意地で見せるというんですか。折れそうになる心にむち打って、考えている形だけでも整えるというんですか。
ヘタレてはいけない!と踏みとどまる。踏みとどまれーー!と。そこを踏みとどまれなかったとき、怒鳴られる。
もうそこには成績がイイとか悪いとかではない、「成績を上げる」なんていうことはぶっ飛んで、ご主人の価値観が働くんじゃないのかな?と思うわけです。
そうなると、
いきなりは無理じゃない?ご飯を食べて一息を入れたら?
と言われても、収まりはつかんのです・・・。
ご主人からすれば、「メシをくっている場合か!?人生の態度の問題だぞ!」という感覚です。
そう思うのは、
そんなんじや、通用しない!そんなだから、長男がダメなんだ
という言葉に垣間見られるような気もするんです。
もう、ご主人の中では大暴走で、自分でも、わきゃわかんない!
で、
もう自分は知らない勝手にしろ!
まで言っちゃうわけですね。
冷静なトコトコさんからすれば、「ちょっと、待ってよ!」ですよね。なんだか投げやりで無責任なご主人の発言。でもですね、これには解決策はあるのです。
それはトコトコさんと子供で勝手に勉強をやればイイ
感情乱高下派代表のストロングが解説しますと「もう自分は知らない勝手にしろ!」は、大暴走中の自分にブレーキをかけるために発した言葉でもある。いつも冷静な方には理解できないと思いますが・・・。
要は、一旦この場から離れた方がいいというご主人の策でもあるわけです。
だから、「わかった、じゃあ私とこの子でやってみるわ。あなた、下の子をお願いね。」なんて言って、その場からご主人を離れさせてあげるといいでしょう。
そして、落ちついた頃を見計らって、先ほどの課題をお父さんに発表するのです。その間、ご主人は下の子を相手にイナイナイバアなんてやりつつ、「くそー!」と思いながらも「ちょっと、やり方まずかったよな・・・」なんて反省しているハズですし、この場の収拾策や次からの改善案も考えていると思いますよ。
そして、「もう知らん!」とやってしまった場を収めるやり方として、感情乱高下派の人は、よくこう言ったりします。
「できないから怒ったんじゃないぞ!できない問題にぶつかったときのお前の態度、それに怒ったんだ!」なんてね。
お父さんとしても、「自分は知らない」と言うものの、「放っておくことなんてできない」わけです。また、この事態を次につながるように収める必要もある。
といっても、自分が感情的になったことを認めるわけにもいかない。となれば、たいてい問題をすり替えて、先に書いた
「できないから怒ったんじゃないぞ!できない問題にぶつかったときのお前の態度、それに怒ったんだ!」
とでも言わないと自分に対しても、子供に対しても収まりがつかなくなるのでささっと問題をすり替えて、子供を諭したりするんですね。
トコトコさんのご主人がそうかどうかわかりませんが、「子煩悩で教育熱心なお父さん」であれば、十分あり得る話だとストロングは思っています。
えっ、周りは迷惑だって!?
ハハハ、確かにそうなんですよね。
お騒がせというか、面倒な人なんですが、愛すべき人でもあるとストロングは思っています。子供だって「大好きなお父さん」だったりする場合がほとんどですからね。
で、この感情的でハタ迷惑な大暴走が実は子供によく届いて伝わっていることがあるから不思議なのですよ。
こういうことが何度かあると、
「オレ、屁たれなかった!」
と子供が胸を張ったりすることも。
親からすれば、大暴走した感情の先走りが思わぬ形で実を結ぶなんて結果をもたらすわけです。お父さんは結果オーライで、大威張り!
そうやってついうっかり感情で怒鳴ったことをよく言えば「修正」していくチャンスを子供はくれる。
まさに親は子供で育つですよね。
トコトコさん、ご主人の本音については、どうぞ夫婦で二人きりになったときに聞いてみてください。
きっと、新しい発見があると思いますんで(^_^)
で、ご主人が暴走したら、上の子と下の子とをタッチ交代して、トコトコさんと上のお子さんで「成績がイイ子の親」がするようにステップを踏んだ勉強や投げかけをやって、イイ回答を引き出して、ご主人をギャフンと言わせるとイイです。
「あら、私のほうが腕がいいのかしら!?」なんてね。
愛すべき人柄のご主人をギャフンと言わせると、もうトコトコさんの手のひらでグールグルですよ。
何度かの失敗を子供は必ず許してくれます。あとはそれに甘えずに、親のほうが修正していくことが大事なんじゃないですかね。
最後に、トコトコさんが書いていた
伸び伸びしすぎたせいかいまひとつ勉強に貪欲さがありません。
弟がいるせいか、まだまだ甘えん坊の長男。
の2点については、どうしてそういう結論になるのかちょっとよくわからず、ストロングからすれば、原因と結果の因果関係はまったくない!と思います。
成績がイイ子を目指すためにことごとく正しい指摘をしていたトコトコさんですが、もしかしたら普段勉強を見ていないがゆえに冷静になれるのかもしれませんよ。
ご主人と攻守交代したら、トコトコさん自身があっさり「やや強引」で「勢いづくと止まらない」お母さんにすぐに大変身するかも・・・です。
チャンスがあれば、上のお子さんとの勉強の時間を少しでも作ってみて、それでも冷静に理論通り対処できるのか、試してみて下さい。
案外、上のお子さんと勉強したら、
「はよー言わんかい!」なんてことになって、「あなたの言うのがすごくわかるわ~」ってなっちゃうかもです。
ぜひお試しあれ!!
ノリ勉終わったよ報告
小5 ひらめさん
◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?
何度も復習して、身につけさせるところ。筆算の書き方も、先生のアドバイスのおかげで参考になりました。
◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?
普段から、答えを写したり、いい加減なことをしていたので、親はよくそばにいましたが、じっと書いているものを見ていて、横でささやくというのはなかなか難しかったです。
勉強の進め方は非常に参考になりました。
復習が大事とはわかっていても、なかなかここまでするのは時間を割きすぎるかなと思いましたが、まず、今までの問題を理解していないと、次に前にすすめないなと思い、優先順位が高いものだと思いました。
◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?
はい。雰囲気を変えただけで、子供が楽しそうにやっていたので、今後も、ポン作戦をやろうと思います。
5日目「難しそうな問題も、解き方を理解したら、簡単に解いているので、ここまでのレベルにもってきたらいいのかと思いました」とありました。
解けるで終わらないことが大事ですからね!!そのことが頭ではなく、身体でわかり、子供を見て実感できれば、言うことありません!