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こんにちは、ストロング宮迫です。

大学の先生が学生向けに書いた「学生が教員にメールを送るときに守るべき最低限のルールを示しておきたい」を読みました。

多くの学生は、礼儀正しい、きっちりしたメールを送ってきてくれるが、イラッとするメールを送ってくる学生もいる。

そうです。

ここでも先日、なんだか不気味なんで返信もせずにそのままにしたメール「中3の偏差値30です。本当に偏差値があがりますか?」について書きました。

今や中学生だけでなく、小学生でもメールをガンガン送る時代です。しかし、LINE感覚なのかショートメールの感覚なのか、件名や宛名のないメールは実に多いですな。

お宅のお子さんは大丈夫ですか?

まあ、友達同士なら別にいいんですが、それと同じ感覚でそのまま外に向かってメールを発信すると目も当てられません。

ふざけたメール、本人は全然悪気がなくてもふざけているとしか思えない形式でメールを送ると「ふざけた奴だ」と判定されますからねえ。

その判定が自分の周りでたとえば10人に伝わったら、その人物の判定はだいたい「アウト」になります。アウトくらいじゃすまねーかも・・・

自分は「アウト」とは全然思っていないのに、周りの「アウト」と思う人がどんどん増殖していくと、本人はなぜだか生きづらくなります。

それは「あいつ、顔見ても挨拶しねーな」と同じくらいのインパクトですからね。

おもしろいのは、そういうメールを送ってくる子供の親からのメールは同様に件名なし、宛名なしで送られてくること。

要するに、失礼なことになっていることに気づいていないんじゃなかろうか。

人は知らず知らずのうちに他人を傷つけていると言われますので気をつけなければいけませんが、知らず知らずのうちに子供が「ふざけた奴だ」判定をされないようにも親は気をつけてやりたいですね。

さて、先日、中学3年生2名から件名も宛名もしっかり書かれたメールが届いたので紹介します。

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※この毎日親技は2014年6月19日に配信したものです

1つめは最近ロシアに関心を持っているらしい中3生から

Товарищу Miyasako Уважаемый
(ロシア語で親愛なる同志宮迫へ)

御礼が遅くなってすいません。この度はお手紙や、とても興味深い本の数々、本当にありがとうございます。

ちょうど最近、僕の友人にソ連マニアがおりまして、(彼の二人称は同志)僕も彼に影響され、ソヴィエトやロシアにハマりつつありました。

そんなときにいただいた本が「蘇るロシア帝国」。

そりゃもうура!!(ロシア語で万歳の意)と叫ぶしかないでしょう。ураа!!!

(省略)詳しい感想はまた追って連絡させていただきます。ありがとうございました。
До свидания, Позаботьтесь

どうも同級生相手に「同志○○」とかで呼び合っているらしい。最後はなんて書いてあるのかさっぱりわからないし、あっているのかどうかもわからないですなあ。

もう1つは、司馬遼太郎の「峠」を読んで陽明学に関心を持っているらしい中3生から

ストロング先生

この前は長い時間ありがとうございました。先生、ちゃんと仕事をしていますか?

(省略)王陽明はこの前学校の倫理の授業でもでてきました。いただいた「伝習録」読んでいますが難しいです。

「理」という言葉をどう解釈したらいいのか。「心は即ち理なり」理とは森羅万象みたいな感じですか。どう解釈したらいいでしょうか。

(省略)もやもやしながら読んでいます。好きな言葉はipodに書きとめています。2つ送りますね。

「事上錬磨」:事の上で錬磨する。毎日の仕事の中で自分を磨くこと。

「省察克己」:心の中の人欲を取り除こうと努力すること。

「理」については先生の考えを聞かせてください。(省略)

最後の好きな言葉「省察克己」はボクに対するあてつけのような気もします・・・

公立中学で3年といえば、もう受験のことで頭がいっぱいなはずですが、中高一貫生は彼ら彼女らより一足先に自分の興味や関心を深める作業に没頭しているらしい。

まあ、でも、こうして勉強や部活以外にも子供たちがさまざまなことに興味や関心が広がるのを見たり聞いたりするだけでボクはうれしいですなあ。

「なんか手助けすることはないか?」って思わず聞きたくなる。

たくさんの星を見つけ、つかみ、掘り下げ、自分の星座を作り出してほしいですな。

ああ、公立中学の受験生も受験を終えれば、勉強以外に部活やその他の興味や関心を深めていく時間があるから焦らないでよろしい。

今は勉強を頑張るべし!

文芸春秋のサイトに「自著を語る」というコーナーがあり、この中で水道橋博士が自著『藝人春秋』について語っています。

芸人という星たちが織りなす星座を描きました

『藝人春秋』(水道橋博士著)

12月に上梓した『藝人春秋』はボクが50歳になったことを記念し芸人を「引退」する覚悟で書き始めました。

ボクがビートたけしの存在に出会って現実という「この世」から飛び出し芸人として芸能界という「あの世」に身を置くようになって30年近く経ちます。

その間、ボク自身が芸能人とはいえ、むしろ芸能界の潜入ルポライターを自覚して、その出会いと別れの物語を描いたのがこの作品です。

師匠である北野武はもとより、松本人志、爆笑問題、草野仁、東国原英夫、古舘伊知郎、ホリエモン、テリー伊藤など綺羅星の如くの芸能人が織りなす星座のような人物伝ですが、偶然に見えることは全て必然で物語という架空の線で結ばれていきます

そこを書くことは常にボクのテーマです。

一応、この概念を説明しておくと、星座という言葉には「コンステレーション」という心理学的な用語と見方があります。

ユングによればコンステレーション(星座を作る)とは「満天の星から特徴のある星をいくつか選び、糸でつないで星座を作りストーリイを組み立て自分をそこに投影して役割を演じようとするもの」と説明されます。

転じて、「一見、無関係に並んで配列しているようにしか見えないものが、ある時、全体的な意味を含んだものに見えてくる」ことを言うらしい。

それゆえ、「偶然の一致」という形で同時に起こった2つの出来事も、人生という星座のなかに「意味のある」こととして、きちんと位置づけられる――。

ボクは毎回根底にこのテーマをおいて書いていますが、今まで若書きで作品の理想にほど遠かったのが、今回はやっと到達点を超えたと思えました。


ボクにはこの考え方がとても好ましく思えるのです。その中でも「満天の星から特徴のある星をいくつか選び、糸でつないで星座を作りストーリイを組み立て」るというところはすごくわかる気がする。

水道橋博士は「芸人という星たちが織りなす星座を描きました」と言っています。

ボクは子供たちにいろいろと興味や関心があることに若いころに唾をつけて掘り下げる作業をし、1つでも2つでも関心を持ち続けられる「星」をたくさん見つけてほしい。

それはロシアでも陽明学でも、生徒会でも、部活でも、数学でも、釣りでも、昆虫でもなんでもいい。とにかく自分が興味を持って深く掘り下げて知りたいと思うもの、それらに時間をかけてみる。

それらは年をとり30歳を過ぎたあたり、40歳ころまでには「一見、無関係に並んで配列しているようにしか見えないものが、ある時、全体的な意味を含んだものに見えてくる」。

そのとき、自分が深く掘り下げてきた「星」たちを「糸でつないで」自分だけの「星座を作る」。

その「星座」は世の中を生きるすべにもなるし、世の中を理解する手段にもなり、喜びでもあり、辛いときに帰れる場所にもなる。

ただ3つしか「星」がなければ「星座」の形は限られる。だから「星」は多いほうがいい。

しかし、「星」の掘り下げが甘ければ星の輝きは弱く、もしかしたら糸でつなぐ「星座」にはなりえない可能性もある。

なにが「星」になるかはわからない。ただただ興味の赴くままにいけばいい。

その興味を掘り下げていくときに、大人が少しアドバイスしたり、助言できたら、子供たちは加速します。

子供をよくよく観察してほしいと繰り返しここでいうのは子供が持った関心や興味の機会を決して失わないでほしいという願いでもあります。

ガキの頃から20年、興味と関心を持ってかかわり続けると、いろいろ見えてくるものがあるということには納得いただけるでしょう。

ボクにはボクの「星座」がある。あなたにはあなたの「星座」があるでしょう。

ずいぶん無駄なこともしてきたし、お金も時間も使ったし、他のものは棒にも振ったけど、今自分の「星座」があることが生きる喜びになっている。それは1年では得られない。2年なんかじゃあ到底無理です。

子供たちにとっては今が下地。でっかい「星座」にしてほしい。

でも、小さい「星座」でも問題はないです。人と比べるもんじゃないからね。

問題は「星」がなくて将来「星座」が作れないことだから。

まあ、「五十の手習い」といいますし、人生80年の時代ですから、50歳からでも20年かけて「星」にするのは可能でしょうが、10代20代の情熱と50代の情熱はまるで違いますからねえ。

やっぱりこの10代をあれもこれも欲張りつつ、取りこぼしながらも子供たちには情熱をもって興味と関心の「海」に浸ってほしいと切に願います。

「漂えど沈まず」「悠々として急げ」ですな。

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追伸.「先生、ちゃんと仕事をしていますか?」は余計だなあ。ただ一緒にいなくても「仕事していない」とわかるなんて子供たちの慧眼には驚かされる。子供たちにはすべてお見通しです。気をつけましょう。

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うれしい報告

ノリ勉終わったよ報告

小5 ひらめさん

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?

何度も復習して、身につけさせるところ。筆算の書き方も、先生のアドバイスのおかげで参考になりました。

◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?

普段から、答えを写したり、いい加減なことをしていたので、親はよくそばにいましたが、じっと書いているものを見ていて、横でささやくというのはなかなか難しかったです。

勉強の進め方は非常に参考になりました。

復習が大事とはわかっていても、なかなかここまでするのは時間を割きすぎるかなと思いましたが、まず、今までの問題を理解していないと、次に前にすすめないなと思い、優先順位が高いものだと思いました。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?

はい。雰囲気を変えただけで、子供が楽しそうにやっていたので、今後も、ポン作戦をやろうと思います。

5日目「難しそうな問題も、解き方を理解したら、簡単に解いているので、ここまでのレベルにもってきたらいいのかと思いました」とありました。

解けるで終わらないことが大事ですからね!!そのことが頭ではなく、身体でわかり、子供を見て実感できれば、言うことありません!

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