学校や塾などでは、定期的に保護者懇談会や個別の面談会などが行われますよね?

結構頻繁に行うところもあれば、ときどきというところもある。

まあ、それぞれですが、1人あたりの面談時間はたいてい10分から15分ぐらいなのではないでしょうか。

この時間、相談をたくさんしたいという保護者の方にとっては物足りないかもしれません。ただ、面談する側としましてはパッパとこなさないと全然終わりません(◎_◎)

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気になる面談内容ですが、受験生は受験する学校の確認が話の中心となります。

受験学年以外は、親には塾での様子を伝え、反対に親からは家での様子を聞くといったあたりさわりのない話が多かったような気がします。

しかも「算数の相談があるんだけど・・・」と思っても、面談の相手が国語の先生なんてことになると話になりません(>_<)

そのことからも、やはり先生への相談は、もう何度も書いていることですが、

保護者懇談会まで待つのではなく、問題が発生した時点ですぐ!相談するにつきる。

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定期的な懇談会では分刻みで来訪され、いろいろとお願いをされる先生の身になって考えればわかりますよね?

先生にとっても、その方がありがたいし、印象だってきっちり残せるわけですから
(^_^)

ただ、相談されても困ることがあります。

それは、

お母さんの相談がミスマッチなとき。

先生側からすると、

「そんな相談こっちにされてもな~」

「お宅のお子さんの様子、わかって相談してます?」

と言いたくなる状況のことです。

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例えば、塾での態度が悪い生徒がいるとします。先生たちは他の生徒への悪影響を恐れ対応に困っています。

そこへ、その生徒のお母さんから

「うちの子、勉強しなくて困っています。親の言うことにも反発して困っているので塾の方でなんとかしてください!」

と相談される。

お母さんが困っているのは事実ですが、相談される側からすれば、

・勉強を教えるのは、塾の役目

・勉強のやる気は、自分自身もしくは家庭の役目

という結論に結果的にはなりやすい

こんな状況で相談しても、対応してくれるわけありません。それどころか「塾を替わったらどうでしょう?」と提案されることでしょう。

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塾にとって、スムーズに理解させるためには、子供たちの「やる気」を引き出す必要があります。

それはそうなんですが、「やる気がない子、集まれ~!」なんて募集をしているわけではありません(キッパリ)。

なので、もともとやる気ない子をしっかりと面倒見ようとはなかなかしてくれないということなのです。

どんな子供でも、どんなに成績が悪かろうと、勉強をさせれば、絶対に成績は上がります。これに例外はない。

もちろん、点数の上げ幅は今の成績、生徒の状況や家庭学習の量、教師の教え方、導き方で違ってはくるでしょう。

でも、やれば絶対に結果が出るのが勉強というものです。

ただ成績が悪い子供は手間がかかる・・・・

極端な例で言うと、中1で分数ができなかったら、ダメじゃないけど、面倒で手間がかかるんです。

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中1で分数ができなかったら、授業はわからないだろうし、成績も悪いだろうから、当然ながら勉強に対してやる気もないでしょう。

ただ今のご時世、学習塾は少子化の波に飲み込まれています。一部の大手塾が授業料をどんどん下げていっています。相対的にこれからますます授業料は下がるのでしょう。

それは誤解を恐れずにいえば、「やる気のない子、集まれ~!」の大合唱になる可能性はあります。

一部の選抜クラスを除いて、ダラダラの学習塾があちこちに誕生するかもです!?

もちろん成績は上がりません!

まあ、暇つぶしですな。親も子供が家にいなくてちょうどイイとか。

そういう意味で、これからの時代、どういう塾に子供を預けるのかというのはこれまで以上に重要な選択になってくる可能性はあります。

まあ、塾のこれからの話はさておき、親はなにかを相談する前に

「塾での様子」「学校の様子」を知っておく必要があるということなのです。

勉強は塾に行っているから・・・とか言う親は皆さんが思っている以上に多いのです。

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あなたはそうでなくても、あなたのお子さんの同じクラスのあの子がそうであれば「塾の授業」という観点から見れば、影響があるのです。

ちなみに、生徒にはいろいろなタイプがいますが、大きく4つに分かれます。

(1)やる気が全面にあふれ、積極的

(2)おとなしいけど、真面目

(3)やる気はなく、おとなしい

(4)やる気はなく、騒がしい

いかがでしょう、お子さんは何番ですか?

どれがいいかといえば(1)ですよね。

割合はクラスや先生の力量により分かれますが(1)があてはまる子はほんのごく一部しか存在しません。まあ、たいてい成績だってイイ。

少し変な質問ですが、塾にとってのお客さんは何番でしょう?

全部お客さんだろって!?

いえいえ、そうではありません。

シビアな話ですが、(4)の「やる気はなく、騒がしい」生徒は、他の生徒に悪影響を与えるわけですから、できることなら在籍して欲しくない存在といえます。

「お前ら商売だろ、お客を大切にしろ!」と言いたくても「商売だからこそ、営業妨害だ!」なんて言われちゃいますから(^_^)

生徒だって塾を選ぶことができるように、塾だって生徒を選ぶわけです(繰り返しますが、これからは生徒を選ばない、なんでもウエルカム塾が登場する気配はありますが)。

あなたの相談に乗ってくれるのは(1)(2)(3)のタイプだけと考えるべきでしょう。

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(4)のタイプは塾では解決してくれません。親子で解決してください。

(4)のタイプは解決法は簡単です。力づくでいい、強制的でいいので勉強をやらせる!教える側に根性はいります。

でも、やらせられれば、可能性はある。それができるのは愛情のある人だけです。その子を大事に思っている人ね。

ちょっとばかりお金をもらったくらいでは、かかる面倒さを考えれば割に合わないですから。

まあ、(4)のタイプは長年の蓄積の上でのことがほとんどですから、仕方がないとして、やっかいなのは

(3)やる気はなく、おとなしいタイプの子でしょう。

このタイプに該当する子は意外と多いというか、近年増殖中という感じでしょうか。

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一言でいえば、ただなんとなく塾に通っている子供たち。

塾任せの親が多く、親から特に具体的な相談があることも少ないのが特徴です。

何がやっかいかと言いますと、相談こそは聞いてもらえるけど改善は期待できないからです。

先ほども言いましたが、塾は勉強を教えるのが役目です。同じ授業を受けている(1)や(2)の生徒たちは成績が上がるわけです。

ということは、問題は教える側だけにあるのではなく、受ける側の生徒にも問題がある、そうとばかりは言えないところなんですが、結果的にはそういう結論に落ち着いていくんです。

お母さんからの相談を聞いて

「いや~、本人のやる気の問題ですからねえ。まあこちらでも気をつけるようにしておきますから」

こんな感じで先生に言われたら「ウチは3のタイプかも・・」と思ってください。

こういう返事が返ってきたらまず改善は期待できないと考えるべきでしょう。

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それって!?

そう、カモです(>_<)

塾にとっては大切なお客さん!おとなしく、手間もかからずですからねえ。心ある親であれば、歯がゆいはずです。

この状況を打破するためには、(3)のタイプから(2)の「おとなしいけど、真面目」なタイプにステップアップをする必要があります。

塾任せの親が多い3タイプにとっては、ちょびハードルは高いかも!?

ステップアップできなければ、カモのままということになります。

このステップアップ、難しいですが、まずは

親と先生が約束することなんです。

やっている人には当たり前すぎて、なんだ・・・ということになるのですが。

(3)の「やる気はなく、おとなしい」タイプは、子供と先生が約束する形が成り立ちません。たいてい生徒自身は約束をするけど、守りませんし、先生もすぐに諦めるからです。

そこまでしなくても塾には来るし・・・

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だからこそ、親が先生から課題をもらい、その課題をちゃんとやらせる約束をするのです。あとは約束を破らないこと。これしかありません。

約束を守ることで、先生の中では(3)ではなく(2)のタイプの生徒になる。そこから話は始まるわけです。

しかし、残念ながら「やる気がなくて・・・」と嘆いているのはこのタイプの親ですし、約束を子供としても守らせる気概がない親が多いことは確かです。

やる気なんて勉強ができれば、やる気になるんです。

やる気を待って、成績を上げようでは、永遠に嘆いている親で終わりです。

キツイ言い方ですが・・・

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最後に、(2)の「おとなしいけど、真面目」タイプの子について。

おとなしいのは別に悪くありません。なので、ちゃんと成績が上がっていればそのままでよし。

しかし、成績や点数が停滞してきた場合などのときは、親の出番です。

授業中、(1)のやる気が全面にあふれ、積極的な生徒がペースメーカーになり進んでいきます。

おとなしい性格の子にとって、授業中に質問はなかなかできるものではありません。つまり、詰まった時に手助けが必要になる。

個別に教えてもらうなどは先生に話をして親がやってもらうべきです。

自分から質問をするタイプではないだけに、先生から声をかけてもらうなどの態勢作りは親の役目です。

おとなしい子供には個別に熱心に教えてもニコリともしない子がいます。

「反応ねぇなあ~」と先生は思います。

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ただ反応がなくても、実は子供はメチャクチャ喜んでいたりする場合もある。なら、反応しろよ!となるのですが、そこがうまく出せないんですな。

例えばそういう場合は、そのあたりの子供の反応を親が先生にうまく伝えてやる。それができるのは親しかいないでしょう。

まあ、いくつかの典型的なタイプについて話してきましたが、本当に子供の学校や塾での様子を知らない親が最近は増えました。

教育熱心だけど、「子供の姿」を知らない親。

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そういう親に限って「就職にイイ大学ランキング」とかが異様に詳しかったりするから驚きます。

「子供の様子」を知らない親も増えましたが、一方で、先生も、ひどいものです。

いつか千葉県や兵庫県では大問題になってここでも書いた「高校入試における採点ミス」の話。

公立高校入試で約1550人に採点ミスがあったことが判明。

採点の誤差は合格者で最大30点分、不合格者で最大10点分あった。こうしたミスは80%以上の学校、約6%の受験生でミスがあったことになるとか。

兵庫県では「合否に影響はない」としていました。

ホントかよ!?

中学生にとって、ある意味で人生をかけて臨む高校入試で、このデタラメな採点ミス。まあ、最近は得点開示ができる制度があるのでまだ救われますけれど。

こういうデタラメな先生が数多くいれば「とことん教え込む」なんてことは無理ですなあ。

まあ、嘆いてみても仕方がない。みんなそれぞれの立場と事情もあるんでしょう。私たちは世界は変えられない。

だから、周りは置いておいて、あなたのお子さんがポジティブに頑張れる態勢はあなたが守って作ってやる、そうしてやれるように動くってことです。

あれこれ思いつくままに書いてしまって、妙な結論になってしまいますが、

「子供の様子」
「子供の気持ち」
「子供の今」
「子供と友達関係」etc

忙しさにかまけないで、しっかりとみてやってほしいと心から願います。

勉強に関心が向かないのは、友達関係が悩みなんてこともある。

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今しかないんですよ、子供に関心を向けるのは!あなたしかいないんですよ、あなたの子供に関心を向けるのは!

あなたはお子さんの学校や塾での様子、悩んでいること、困っていること、最近のとっても嬉しかったことやおもしろかった話を知ってますか?

知ること、それがすべての始まりです!

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10の鉄則

成績が上がらない理由を子供のせいにしていたのでは何も解決しません。成績は、親次第で上がりますから!

対象:就学前、小学生、中学生の親

・親にできることは何かを知りたい
・今の問題は何かを知りたい
・成績がイイ子の親が何をしているのか知りたい

成績がイイ子の親だけが実践している!『10の鉄則』の詳細