こんにちは、ストロング宮迫です。
この前、こんな記事を読みました。
英語のレベルを計る実用英語技能検定(英検)で、バイリンガル教育を受けたとみられる幼児の受験が盛んになっている。
実施主体の公益財団法人「日本英語検定協会」によると、昨年度の5歳以下(未就学児)の受験申し込み(志願)者は10年前の5倍に当たる約2500人。
しかし一部には試験中に立ち歩く幼児もおり、試験の妨げにもなっている。同協会は、年少者受験の注意点を受験申込書やホームページに掲載するなど対応に苦慮している。
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「今や試験会場に保護者の控室は必須。当然、小さい子も1人で試験を受けるのですが、時間の長い試験なので途中で飽きてしまって、立ち歩いたり、騒ぎ出したり…。問題ができなくて泣き出す子もいます。ここ数年、中高生や大学生に混じってすごく小さい子の受験が増えている印象」と話すのは、同協会広報調査課長の皆川英明さん。
英検は公教育で英語の読み書き文法を学ぶ中学生からの受験を想定し、5~3級が中学、準2級と2級が高校、準1級と1級が大学レベル相当とされる。
準2級以上は日本語の問題文の漢字にふりがななどは書かれていないが、昨年度は361人の未就学児が志願し10年前(32人)の11倍に増えた。
グローバル人材の育成のため、一部の家庭での幼児期からの英語と日本語のバイリンガル教育が過熱しているためとみられる。
試験の結果、「5歳で2級合格」など最年少合格者も更新しているとみられる。しかし同協会は最年少合格者を公表しない。
理由について、「年齢や生年月日を正しく記入せず、0歳と書く子供もいる。健康保険証などで年齢を確認しているわけではないため、本当のところ、何歳の子が合格しているのか分からない」と皆川さんは明かす。
未就学児の受験について、同協会は「試験中に騒いだりすると他の受験者の迷惑になる。年齢や住所などの記入方法はもちろん、事前に解答用紙の見本を使って十分練習し、実際に受験できるかどうかを見極めたうえで受けてほしい」と呼び掛けている。(村島有紀)
「5歳で2級合格」なんてすごいですなあ。
やっぱりうらやましいですか?
お友達のお子さんが「5歳で2級合格」なんてしたら「すごいわねえ。うちの子供に爪の垢でも煎じて飲ませたいわ」とちゃんと相手が欲する言葉をニッコリ微笑んで言ってあげましょう。
相手はそれを言ってもらうためにあなたに「5歳で2級合格」って言っているんですからね。
カチンときちゃーダメですよ。
その上で、そのお友達と別れたらすぐに「5歳で2級合格、それがなに?」と思ったらイイですね。
「10で天才、15で才子、二十歳過ぎればただの人」っていうじゃないですか。
だから、「ああ、二十歳過ぎればの人ね」くらいを思ってすぐに忘れちゃいましょう!
若くして何かを成し遂げるっていうのはある意味ですごいことですが、英検2級なら高校生で取っても十分だし、因数分解は中学生になってからやればよろしい。
飛び抜けて若くして成し遂げなくても全然問題ないからね。
まあ、英検2級は高校生でもバンバン落ちちゃうんだけど・・・
みんな「スゴイ」話を聞かされて驚きすぎです。
「5歳で英検2級合格」したら、人生80年がOKになるわけでもないんだし。「それがなに?」って思えないと。そうじゃないとすぐに「じゃあウチでも英検よ!」とかになる。
あの子がしてるからとかね。あなた、それより母国語の日本語でしょ!です。
バイリンガルについてのボクの考え方はもうずいぶん前に必読本とともに紹介しましたので、それの紹介にとどめます。
それよりもこの記事にある
当然、小さい子も1人で試験を受けるのですが、時間の長い試験なので途中で飽きてしまって、立ち歩いたり、騒ぎ出したり…。問題ができなくて泣き出す子もいます。
そうなることがわかっていながらでも受験させるってことですね。
いや、そうなることをわかっていなくて受けさせるのかな。
どっちでもいいけれど、こういう子供が将来英語ができるようになる可能性は低いです。
そりゃあ、トラウマになるもの・・・
めちゃくちゃ嫌がってるのに「絶対楽しいから」とジェットコースターに無理やり乗せた後、大泣きしてる子供に「ね、大丈夫だったでしょ?楽しかったよね?ね?」と必死に言い聞かせてる親を見たんだけど、「子供を喜ばせなくてはならない」という強迫観念がもたらす本末転倒は本当に悲しいなと思った。
— 深爪 (@fukazume_taro) 2016年5月4日
このツイートに対して「必死で子守をしてる人間を貶すな」というご意見をいただいたんですが、「子供を楽しませたい」という純然たる愛情が子供を苦しめてしまう、という理不尽さが悲し過ぎるという話であり、むしろ親御さんには同情を禁じ得ないです。https://t.co/h4TnU7nlXd
— 深爪 (@fukazume_taro) 2016年5月4日
ここではすでに書いたけど、その昔、我が長男坊を幼稚園の時に海に連れて行って、沖に浮かぶ桟橋の滑り台から「男なら恐れずに行け!」なんて言って真っ青い海に向かってドーンと背中押したら、2度と、それ以来二度と海には行かなくなった。
金輪際です。
足がついても不気味な海なのに、なんだか飲んだら塩っ辛い海に、足なんて到底つかない海へ、何か飲み込まれそうな海へ覚悟もなく落とされたら、そりゃあイヤになりますよ。
恐ろしいことを強制されたら、子供はそれをやりたがらなくなる。
そのあといかにソフトに話して安心させても、決して海には行こうとはしなかった。プールには行きましたけどね。
そこで「お前、男だろ!なにそんなに恐れているんだ」って親が逆ギレしたって手遅れです。
これは罪ですよね。申し訳ない・・・ではすまない。
色んな経験のうち、海で遊ぶという選択肢を親が導入の部分を誤って幼稚園児の時にすっかり奪ってしまったわけですから。
そういう意味で最初の体験や経験っていうのは子供の進む道の選択肢を消去する作業の1つといえるかもしれません。
ボクが我が子に対して犯した罪はこれ1つだけじゃないのがつらいところです。
すまん・・・
で、皆さんに問いたい。
あなたはその罪を勉強で犯していませんか?と。
問題ができなくて泣き出す子もいます!
これはボクが長男坊を海に突き落としたのとほぼ同罪ではないでしょうかね。違うならいいんですが。
たった1回、軽~い気持ちで押した背中だったはずなのに・・・あなたがそんな愚かなことをしないことを祈るばかりです。
何事も1回目、単元の1問目、授業の1回目、軽~い気持ちでやらせた「それ」が致命傷になるってことを与える側は脳に汗かくくらい考えるべきだと思います。
その分野の子供の可能性を消さないために・・・
この4月から一人暮らしを始めた長男坊から連絡ないけど、元気にしてるのかなあ。この夏は海にでも遊びに行ってくるといいんだけどなあ。
罪を犯して希望を持つ、愚かなことです。
思いだしたら泣きそうだわ。
[算・数] 7日間を終えての感想
小5 おはなさん
◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:
テストの後、反省会をしました。勉強面であまり欲がなかった娘ですが、90点をとれなかった事で泣いていました。娘からノリ勉を続けたいと聞かされた時は、心の中でガッツポーズです。
◆親にとって学ぶべき点はありましたか?:
親が変われば、子供も変わる。今まで、どうすれば子供の成績があがるのかなんて方向性も見えていませんでしたが。
ただしい方法できっちりと子供とスクラムを組んで出来れば、少しの努力で上がるんだと実感。タイガー山中先生、ストロング先生に感謝です。
◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:
10の鉄則、ノリ勉と進めるうちに子供の変わりように驚きです。素直に勉強に取り組むようになりました。声を上げて怒ることも少なくなりました。
親が本気になったので、娘も答えてくれているんだと思います。正直、まだ鉄則はまだまだ、マスターできていませんがこれからスムーズに進めて行くためにも必要ですし、必ずマスターします。