こんにちは、ストロング宮迫です。

この間、トレーナーの方の話を聞く機会があって、ストレッチして伸ばしているとかほぐしていると思っているけど「ほら実際にはストレッチ後は硬くなってるでしょ」とか「姿勢が悪くなると怪我をしやすくなる」なんていう話を聞きました。

また、よくスポーツで「もっと腰を回して!」なんて言われるが、実際は「腰が回っているんじゃなくて、回っているのは股関節です」なんて話も聞きました。

なんとなく常識と考えていることを「それ常識じゃないですから!」と違う視点で見せて、やらせて、考えさせるというのは、新鮮でおもしろいですよね。

新鮮でおもしろいと、そのときは「はぁー」とか「ほぉー」とかなるんですが、講習会も授業も同じで聞いて終わりになってちゃ、全然役に立ちません。

「ほぉー」とか思ったあとに、もう1回でも2回でも自分で実際にやってみて体感し考えて、いいものは日々のルーティンの作業に組み込んでいかなくちゃならない。

その時やることが増えるんだから、1つ増やせば、今までやっていたことの1つを捨てなきゃならない。

そうやって講習会でもセミナーでも授業でも、聞き方がうまくなり、それが成果として表れる。

でも、「おもしろかった」とか「目からウロコ」なんて言っている人が聞いて帰ってから、まるでその日のことを忘れたかのように実践しなかったり、聞くことで満足しているのはなぜなのか?

まあ、そういう人がいるから、また次の講習会は律儀にリピーターでやって来てくれて、お金を落としてくれるからいいんでしょうけどね。

で、今度は違う「聞いてきたことを実践するセミナー」なんかに参加して、モチベーションを上げようとする。

日々のルーティンは変わらない。当然上がったモチベーションは下がる。セミナーへ・・・「今より1つだけ変えてみよう」というのは、そんなに難しいことじゃないのに変えられない。

これってやっぱり成果を実感した経験がないってことなのか。

授業は聞くだけじゃあ、成績は上がりません!

問題は理解しただけじゃ解けるようになりません!

家で100%だったものはテストでは80%になりうる!

あたりマエダのクラッカー。そろそろ真剣にやったほうがいいですな。

真剣にとは今日1つ変えるだけですから。

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※この毎日親技は2014年5月19日に配信したものです

さて、先月あった織田幹雄記念国際陸上競技大会における男子100メートルを10秒13で優勝した高瀬慧選手は本職は200メートルだそうですが、その200メートル走に向けて

「200メートルでもいかに力が抜けるかが勝負」

というコメントを残したそうです。

同じ先月4月、球団史上5人目の通算200盗塁を達成した巨人の鈴木尚広選手は、ウエートトレーニングは行わず、器具を使わない地味な体操で、自分と向き合いつつ、今は、

「いかに力を抜き、潜在能力を引き出すか」をテーマに掲げている

らしい。

プロゴルファーの福嶋晃子選手は新聞での連載記事でこんなことを書いています。

デイリースポーツ online

・・・その最後に「両肩の力を抜いて、8割の力で振っていくイメージ」と付け加えましたが、ではどんな方法で体をリラックスさせて脱力するのか?

私が日々実践している工夫をお話ししましょう。とっても簡単だけど、とっても有効な”飛ばしの秘けつ”なんですよ。

大きな飛距離を出すためには、スイング中にいかにクラブヘッドを速く走らせるかが課題です。そのためには、バックスイングで肩の力を抜いて十分な捻転をし、お腹に力を入れてクラブを振り下ろすこと。

ムキムキに肩に力が入った状態でスイングに入れば、体が回転しにくくなりますし、十分な捻転ができなければ、当然パワーの蓄積もできないですしね。

よく「女子プロゴルファーは力んでないのに、小さな体でよく飛ばす」と感心される男性がいらっしゃいますが、そんなタメ息をつかれる方に限って、たいてい「わざわざ飛ばないように力を入れてしまっている」ことが多いような気がします。

プロは『力の抜き方』を知っているんです。

音楽でも同じような話があるらしい・・・

永井千佳の音楽ブログ

先日、バリトン歌手の方と話していて教えていただいたのですが、歌うとき力が入っていると、息を吸うタイミングがどうしても速くなってしまうのだそうです。

歌のスランプは大抵力みによるもの。
 
このような場合は、発声練習のとき、ゆっくりとゆったりと呼吸を行うことで、脱力している状態のシステムを身体に徹底的に覚えこませます。
 
ピアノも、ゆっくりと弾く練習を必ず行うようにしています。

特に本番前など、不安になって速いテンポでの通し練習ばかりをしていると、全体が崩れやすいのです。

本番前ほど、身体に力が入りますので、余計に注意が必要だと思います。
 
ゆっくり歌ったり、弾いたりすることって、実はとても難しいことなのです。意外に上手くできなかったりするものなのですよ。

ダーツの話にも「力を抜こう」ってあります。
で、見てたら、オイオイ座禅もかよー!!!

2014年4月22日 円覚寺 居士林だより
放ち忘れて仏となる

・・・ところが、私たちは長い間、不自然な姿勢をして、大自然とともに生きることから離れて、頭でばかりものを考え、思いを巡らしているために、呼吸が細く、弱く、浅くなり段々と気が弱くなっている。

それだから、あえておへその下、丹田に力を入れて丹田を気で充たしめてもう一度、大自然と一枚であったところという本来のところに立ち返るのだ。

まず、腰骨を立てて、それから気海丹田に気を充たしていく。背筋を伸ばして「上虚下実」、おへその上の力は抜く。

この時、どうしても「背筋を伸ばしてきちっと坐れ」と言われると肩に力を入れて胸を張り出して力を入れてしまうが、これではおへその下、おなかには力が入らない。

いかに上体の力を抜くかということがおなかに力を込める要だ。

もうお腹もいっぱいだと思うけれど、最後、もう1つね。

西本幸雄と江夏の21球

プロ野球の世界で活躍しようと思えば、しっかり見極めたボールに対して、思い通りに、しかも、できるだけ速くバットを振ることが必須条件である。

そのために大切なことを、西本は「無駄な力をいかに抜くか」だと言った。ひと言で言えば、「脱力」である。



また、佐々木はこんな指導も受けている。

「グリップは、指の力を抜いて柔らかく握りなさいと言われたね。指に力が入ると、手首に力が入る。手首に力が入ると、ヒジに力が入る。ヒジに力が入ると、肩に力が入る。逆に、体の末端から力を抜くと、それが全身のリラックスにつながる、と」

西本は、指の力を抜いた握りで、かつ、ボールを遠くまで飛ばせと言った。

「でも、指の力を抜くって、最初は頼りない感じがしてね。こんなフニャフニャな握り方で、ホンマに打てるんかと思うわけ。

だけど、練習を続けるうちに、インパクトの瞬間だけクッと力を入れるといいのがわかってくる。そうするとバットのヘッドが走るようになって、スイングが速くなったよね」

もう「力を抜く」の重要性についてはいいですかね?

ゲップが出てきたって!?

ハイ、スポーツでは、いや、スポーツの限らず、勉強においても、無駄なところに力が入れずにやることって大事なんじゃないでしょうか。

皆さんはなんで子供に「姿勢を正せ!」と言うんでしょうか? 考えたことありますか?

勉強では勉強をするときの姿勢も大事ですが、

無駄なことをガリガリやらずに、かるーくやるべきところをやる

ってことにもつながるでしょう。

親が怒って勉強やらせる。子供は腹立てて勉強する。勉強をさせるという目的、やるべきことをやると意味で、「怒ってやらせる」ならそこに意味はあるけれど、「成果のある勉強をさせる」という意味ではこれらはダメですよね。

だって余分なところに力が入ってやってるもの。

ぜひ勉強における「力を抜く」ってことがどういうことなのか、考えてみてください。

よーし!やってやるぞー!って、力入れてテスト会場に行ったらダメなんですから。

自分の持っている力を最大限発揮するためには力は抜けてなくちゃいけない。

普段の勉強もそう。「何回やっても間違える」「やったのにすぐ忘れる」っていうのは、親の嘆きのうちの1つなんですが、それって勉強の中で力が入りすぎているんじゃないか。

力を入れるってことは頭も身体も最大限に動かないってことはここまで見てきたとおりですから。

以前ここで『誤った反復運動を防ぐ』と題して紹介したことがある本の一節を再掲します。

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まさに成績がイイ子の感覚なんですよね、これが・・・

今のところ、この

身体で得た感覚、身体脳でできた動作は忘れることがないのです

については、親技では「家庭で白板などを使って子供に説明させる」「繰り返し反復する」「ノリよくやる」というありきたりの言葉でしか説明できていないのですが・・・

身体の不思議については動画もあるようですから時間があればご覧ください。

宇城憲治さんってこんな人

成績が良くなるための体操や身体の使い方をもう長い間タイガー山中と話し合ってい研究もしているのですが、なかなか親の方に子供にやらせる方法を発表できないでいます。

どうぞ皆さん自身がわかるなら、やってください。勉強のヒントは勉強じゃないところにありますからね。

力入れて勉強しても、すぐ忘れる!これは間違いありません。もっとラクにノリよくやらないとダメなんです。

あなたにとって「力を抜く」ってどういうことなのか?

考える価値はあると思いますよ。なんかわかったら、教えてくださいよ、その秘密。待ってマース!

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週刊 親技からのお知らせ

うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

中2 みゅうみゅうさん 

子供の成績が云々言う前に親が頑張らなくては!とまず思いました。子供と共に出来ることから、一つずつ実行していきたいと思います。

我家は、皆さんのように、難関校を受験目的ではありませんが、まずは、社会をプラス30点目指したいと思います。最終目標は学年10位以内!!! これからも、よろしくおねがいします。

目指すべきものが見えたら、あとはやるのみ!

社会なんかは頑張ればすぐに得点アップが可能な科目です。

テストを受けて30点アップした!ではなく、テストを受ける前に、「30点は上がるかどうか」はわかります!励め!そして達成!頑張って!
 

中1 うらんさん

メルマガ購読歴1年半、本も購入して読ませて頂いていて、親技の何たるかを分かっていたつもりでいました。

しかしこのたび改めて『10の鉄則』を購入し、何度も読み返すうちに、<わかっていたつもりだったこと>というのはどれもが中途半端で結果を出すまでに結びつかないやり方だったということに気づき、今更ながらに反省しました。 

集中力について悩んでいたので、鉄則8と9は特に参考になり、今、実践中です。鉄則8の集中力を養うことと同時に進めながら、私ががんばってみたいと思っています。

やるべきことがたくさんあるほど、そばにいる親が力を発揮できます。

一通り全部をやりましたではいけませんぞ! この問題はできる!という状態で臨むこと。今回の定期テストでそれがハッキリするはずです。

点数が上がるのが一番子供のやる気を出させます!ファイト!

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