※この毎日親技は2013年10月25日に配信したものです
こんにちは、ストロング宮迫です。
先日『アンパンマン』の生みの親として知られるやなせたかしさんが亡くなられました。
そのやなせさんが生前書かれた「何のために生まれてきたの?」がPHPオンラインにあります。ぜひ読んでいただきたい内容です。
・・・「運」は、自分でつかまなくちゃいけない。
このつかむということは、例えば漫画を描いているとすれば、仕事がこなくても、絶えず描いていなくちゃいけないんです。そうしないと、運は巡ってきません。やめてしまえば、そこで終わり。必ず続けていなくちゃいけない。
すると、何かしら運というのはやってくるんです。その時に、パッとつかむんです。ただ、つかむためには、自分がやり続けていないといけない。
あるバレエの評論家が、「やなせさん、私はこの頃仕事がすっかりなくなって、いったいどうすればいいでしょう」って聞いてきた。僕は「それはねえ、あなたにとって、とてもいいんじゃないですか。いま、時間がたくさんあるでしょう。この空いている時間を利用して、バレエについての研究をしなさい。それを一生懸命やればいいんですよ」と言ったんです。
それから2年くらい経って・・・
子供たちが悩んだり、困ったり、諦めそうになった時にこんな風に言ってくれる人がそばにいたら、子供たちはもうひと頑張りできるんじゃないでしょうかね。
親がよく口にする「勉強しろ!」と内容的には同じかもしれないけれど、すごくスーと入ってくるのはなぜなのか。
それが人に言われたりしなくても、本を読んで見たり聞いたりするのでもイイ。ともかく立ち止まってどうしようかって時に、こんな風にそっと背中を押してくれる人(本)がいるかいないか、あるのかないのか。
こういうことを子供に言ってやれる人が親以外にあなたのお子さんにはいますか?
学校や塾の先生、おじいさん、おばあさん、近所のおじさん、おばさん、親戚、先輩、誰でもイイ。
環境が良いっていうのはみんな学校だとか塾だとか、なんか場所のように思っているけれど、イイ環境っていうのは、あなたの子供にこのようなことを言ってくれる人がいることだと思うんですが、いかがでしょう。
なかなかいないんですよね、こういう人。
もちろん第一の最有力候補は親であることに変わりありません。だから親も進化し続けていかなくちゃいけない。
同じ親が育てても、子供は百人百様。今の子供にあったボールを投げ続けていってやらないといけない。
1000球投げて当たるのは1発か2発。それでも投げ続ける。肩が壊れても、肘が曲がっても、親は子供に当たりそうなボールを投げ続けなきゃいけない。
すでにボールを子供に投げること自体をやめた親も多いけれど、たった1球でも当たった時の感覚はご褒美というにふさわしい感覚。
「勉強」という言い方が悪いなら、「知識を入れる」と思えばいい。どうせなら生きていくことは楽しいほうがいいんで、それにはいろいろな知識を入れたほうが面白いじゃないか。知識を入れる努力もしないで、自分の生きる世界を狭めるなんてつまんないよ。
— ビートたけしBOT (@BeatTAKESHI_BOT) October 25, 2013
40年か50年くらい生きれば、やなせさんのような言葉をあなたは持っているでしょう。
ならば子供に投げなさい。
子供にわかるように言いなさい。
あなたが知っていることは言い続けなさい。
一度くらいでダメだなんて思わないで何度でも言いなさい。
ただし、同じことをいうときは言い方や事例は変えて言いなさい。
子供は自分の背中を押してくれる人を実は待ちわびているのですから。
さて、受験シーズンにいよいよ突入という感じになってきました。
早いねえ・・・・ 泣いても笑っても3ヶ月か4ヶ月。
まだ子供の尻に火がつかないって!?
12月の最後の模試くらいでブン殴られて初めてお尻に火がつくのかも。
残りが3ヶ月か4ヶ月になると、今やっている問題はもう受験まで二度と出会わない可能性が高まります。
今日やったら、もう入試まで触れることがない問題に今日出会っている。
その入試まで出会わない問題を今日やって、もしそれができなかったら、その日のうちにできるようにはするけれど、1ヶ月後には忘れていたらどうする!?
それが入試で出たらできるのか?
たぶんできませんよねえ・・・・
だから、これから受験生は今日やってもう入試まで出会わない問題をやり、できなければ、どこかでパッと思い出すためにまとめノートを作る。
当然ですよね、1ヶ月後に忘れちゃってそれが入試に出たらタイヘンだからね。
入試に向けてのまとめノートは詳しすぎちゃ意味がない。
よく模試の間違えた問題をそのままノートに貼って貯めている人がいるけれど、そういうやり方ではパッと、サッと確認できないから、二度とみないものになりがちです。
だから、パッと、サッとみて、確認できるノートにするのが肝なんですよね。
これからやる問題は一期一会。
「絶対忘れちゃダメだぞ!」ってものは、あとでサッと見返せるまとめノートへ。
子供が見て、「ああこれね!」って思い出せればそれでイイ。あなたの子供だけが見てわかる暗号でイイ。もっというと、本人じゃないとわからないものでいいのです。
あなたのお子さんがつくるまとめノートは入試まで各教科何冊できるか。
その何冊かは入試1週間前に武器になり、入試会場でも心強い味方になる。
その準備は今からですよ!
親カツ後期生の方には親カツ講座10月号で話をした「まとめノート」についてタイガー山中があらためてポイント説明しましたので、しっかり見て聞いて、入試会場に持っていける武器をご準備ください。※メンバーさんはログインをしてお聞き下さい
準備のないものはいつだってバタバタしてオタオタして自滅する。
戦いにおいて自滅がもっとも寂しい結果です。
勝ち負けは別にして持っている能力は全部ぶつけて勝負したいじゃないですか。
ただ3割の方は勝負に行く前に終わってる。実に怖い話です。
あなたは大丈夫ですよね?
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
中3 さけかすさん
目標:学年80人中20番以内
一言でいうと: どぼん
前回25位以内を目標にし、クリアできたので、今回は20位以内としました。結果どぼん30位。
今回は子供の希望で自分で計画をたてて、親は殆ど口出し、手出ししませんでした。
結果どぼんでしたが、今まで苦手だった化学の勉強の仕方がわかって、結果もともなうものだったので、そこは満足です。
子供は薬学部希望なのでこのまま化学が好き、得意になってほしいです。
メルマガの「子供に任せるのも親の責任で」という言葉が胸に響きました。
次回は今回の結果を受けて、また親が手出しをすると思います。うまく言えませんが、明るく、前向きに手出しをしなくてはいかんなぁと思います。
毎朝の計算はずっと続けていきたいです。次は良い報告がしたいです!
親の感情や思いを満たすということと子供の身になって考えてみるということを混同しないように気をつけましょう。
混同していると、「あなたのためを思って言っているのに!」という言葉になります。子供のために何かしてやっているつもりになってはいけませんぞ!
さけかすさん! ぜひお子さんに
「私ができることはありますか?」
と聞いてあげてください。そして、次回は20番をクリアしてください。