中2 ルーズさん

中2の息子のことで相談です。塾へはいっているものの、まったくの変化なしが1年続いています。

普段から気の入らないというか覇気のない勉強する姿をみてイライラしていましたが、先日戻ってきた中間テストの結果をみて爆発してしまいました。

とはいえどうしろというアドバイスもできずいたのですが、ふとストロングのメルマガに書いてあった「親子で勉強をする」が頭によぎりとっさに「一緒に勉強しない?」と言ったのでした。

普段から提案することはありましたが聞く耳を持たなかった息子が、そのときばかりはあっさり「いいよ」と返事をしました。

あれから1週間以上たちますが、今だにスタートすらできていません。

理由は、学校に置きっぱなしにしている教科書と問題集をまだ持ち帰らないから。

私としてはせっかく親子で勉強するわけですから子供との関係がいい状態ではじめたいのですが、うまくタイミングが掴めません。

うまく勉強をスタートする方法がありましたらアドバイスいただけるでしょうか?

中2の息子さんとの勉強を約束したにもかかわらず、いまだ実行へと移せないルーズさん。

子供のために奮起する「お母さん」と他人事な「子供」。

なんとも切ない話に聞こえるかもしれませんが、ストロングから言わせれば、

「よくあることです!」

なんですね(^_^)

だから、回答としては「頑張ってね!以上!」ということで終わりになる。

特に、今回のような勉強をはじめる以前に問題が発生するのは、決まって普段は勉強を見ない家庭で起こるものです。

これはある意味で、子供からの手痛い洗礼とでもいうべきか、まあ抵抗しているわけですな、子供は。

「嫌だ!面倒くさい!」ってね。

考えてみてください。

子供にとって成績を上げたい!って気持ちは誰しも少なからず持っています。

お母さんからは「うちの子、向上心0(ゼロ)なんです!」と聞いている子供たちなんかと話をしても「成績が上がらなくてイイ!」なんて「無欲な子」はいないんですなあ。

ただ、つきつめて話をすれば、

「努力はしたくない」

という子供が多いわけです(>_<)

成績は上げたいけど、努力はしたくない!

「すばらしい」考え方ですな。

そうであれば、どれほどイイことか!?

しかし、そうではないことは親だけじゃなく子供だって知っている。

今回のルーズさんのお子さんの場合ですと、自分一人で勉強する代わりに、親と一緒に勉強すると。

とはいっても、物理的に今まで以上の勉強は必要ないわけです。

今まで座っていた時間のわずかばかりの時間を拝借して親がそばに座ってやるだけですから。

つまり、「努力も必要ない」わけです。

えっ、今まで勉強時間が「0」だったから、努力がいるって!?

残念ながらそういう「0」の方は、そこまで放置していた親が親技を駆使することはほぼ不可能かと思います、残念ながら。

「0」を「1」にするには、特に中学生になってからそれをするには仕事も家事も家族もすべてを投げ打って子供一人に力を傾注しなければなりません。

「仕事も家事も家族もすべてを投げ打って・・・」なんて事実上不可能ですから。

話を戻します。

今まで子供がなにをしていたかは別にして「勉強」と称して、「勉強をする」と言って机に座っていた時間、これを有効活用しようというのですから、子供にとっては今までと「努力」は変わらないという話でした。

にもかかわず「嫌だ!面倒くさい!」と抵抗を示すのは、やはり普段から勉強をそばで見る習慣がないからでしょう。

部屋にこもって漫画を読んでいたのが、そばに親がいれば、できなくなるわけですから。

変化を好まないのは子供に限らず、大人も一緒ですから。

ですから、いつも言ってますが、最初から長時間勉強するのではなく、

30分だけ

親子で勉強をするといった区切った時間を約束をすること、これがスタートになります。

もう一つ気をつけておくべきことは、

5日間だけ

といった期間を区切って子供たちに提案することです。

時間も期間もできるだけ短いのが理想ですが、その時間・期間以内に子供が「オレ(わたし)ってなかなかやるじゃん!」と言うだけの成果を出さないといけないわけです。

ストロングの経験上、「オレ(わたし)ってなかなかやるじゃん!」と思えるのが時間は1日30分、期間は5日といった数字なんですね。

たとえば「親子ノリノリ勉強法」なんかですと、

1日30分・7日間

と設定しています。

でも実質勉強するのは6日間。最初の1日は親だけが準備する日ですし、ノリ勉で5日間ではなく6日間にしたのは、最後の1日を「テストの日」に設定したからなんです。

では、なぜ、私達が少ない時間・期間にこだわるのか?

狙いは2つあります。

1つは、

親子で勉強するハードルを下がるため。

一言でいえば、ノリで「OK!」と言わせるため。

「まあ30分なら」「5日間だけなら」

と子供たちも迷うことなく即答できる時間や期間だからです。

これが1年間勉強しようなんて提案すると「ちょっと考えさせて」なんて返事になるでしょうし、必死こいて断る理由を考えるものです(>_<)

もう1つの狙いは、

これからも一緒に勉強したい!

と子供たちから言わせるためです。

時間や期間が短い分、大きな成果を出すのは当然のごとく難しくなりますが、その分リスクを少なくすることができます。

リスクとは「親子のバトル」。

短い時間、期間だけをうまくやることで「後味」がよくなるように努めるわけです。

実際に、「親子ノリノリ勉強法」で7日間うまく過ごせた方は、子供たちから「これからも一緒に勉強したい!」という言葉を引き出しています。

30分の勉強を数日やったぐらいでどうなるの?と冷めた意見をお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、繰り返し述べていますが、この考え方は大間違いです。

受験の結果を勝ち取るためには、時間だってどんどん増やしていきますし、期間だって長くなります。

しかし、先が見えない道を「全力で走れ~!」って子供に言ってもムダなのです。

短時間、短期間で「ちょっとばっかしの自信」を持たせ、より多くの「努力」を引き出すことが狙いですから。

ルーズさんの場合でいうと、最初のハードルをもっと低く設定する必要があります。

「一緒に勉強しない?」であっさり「いいよ」と返事したのも子供自身テストが悪かったことの気まずさがあったからでしょう。

子供が得意のその場しのぎですな。

現に教科書や問題集を学校に置いてくるわけです。

本人は「わざとじゃない!」と否定しても、わざとじゃないとできませんからね
(^_^)

そういう意味で、その点を今どうこう言ってもらちがあきません。

ではどうするか?

「一緒に勉強しない?」「いいよ」となれば、すぐに取り掛かることです。

もう少し時間が経てば、「いいよなんて言っていない!」となることは必至ですから。

鉄は熱いうちに打て!その場しのぎの子供の言葉を見逃さずに、教材がないならすでに終わったテストでもいいんです。

家にある教材ですぐにはじめたらいいんです。

教科は子供の好きな教科でいいです。

すぐ始める!

苦手教科がよりベターなんて考えない。

テストで成果があれば、親との勉強が成果があるとわかれば、子供のほうから誘ってきますから。

大切なのは、タイミング関係なしで

今日からはじめること!

食事をしてから、お風呂に入ってから、テレビを見てからじゃない!

「やる!」と言ったらすぐです。

やる気は待っても出ないし、やらない時間が延びれば延びるほど、どうしようもない言い訳を子供はするようになりますから。

その代わり、30分という時間を決めて、

「じゃあ、5分で準備して○時○分までだからね!」

と即スタートです。

場所は子供部屋の勉強机ではなく、食卓がいいでしょう。机をきれいにするのに時間を使ってたらもったいないですから。

難しい問題をやる必要もありません。戻ってきた中間テストの間違い直しをする必要もない。

正解した問題をやらせたらいいんです。

「この問題をどうやって解くのかやってみて!」

と親のそばで問題を解かせることからスタートするのです。

すべてのことは走り出す前に時間がかかる。少しでも走り出せば、問題も出てはきますが、走りださなければ、プラスには決してならないわけですから。

どうせやるなら良いタイミングではじめたい

ムリムリ!

誰もがそう思いますが、良いタイミングなんて考える時間がもったいない。

もっといえば、子供がテストの点数が悪かった気まずさから「勉強一緒にやってもいいよ」と口を滑らしてその時こそが最高のベストタイミングだったということです。

すでに1週間以上経ち、うっかり口を滑らした子供はすでに警戒態勢に入っていますから、同じことをもう1回「一緒に勉強しない?」と問いかけても、もう「「いいよ!」とは言わない可能性も大です。

次に「いいよ!」と言うのは、次回のテストが悪かった時かもです。

それぐらいだったら、親は何も言わずただじっと30分間そばで見るだけでいいから今日からはじめるべきです。

失敗してもいいじゃない。そこからまた学べばいいんですから。

30分間で良くなるキッカケを何か見つけてやる

親はここからスタートするのです。

「今はちゃんと教科書を持って帰るのよ!?」

ではなく、

「今日も30分そばで見るからね!」

と見送ってやりましょうよ。

古人は

「チャンスの神様は前髪しかない」

と言いました。

チャンスが目の前にきたときに、パパっと判断してチャンスの神様の前髪をつかまないと、チャンスの神様には後ろ髪がないので、通り過ぎたらチャンスはつかめないというわけです。

「幸運は少なくとも一度は誰の門も叩く。しかし、その機会が二度門を叩かれることはめったにない」

という言葉もあります。

1回は見逃しちゃった!?

次に門が叩かれるのが最後かもです。

そのためにはやっぱり「準備」が親には必要です。

なにかあったら、すぐに動ける準備。手を出せる準備。

準備がなければ、チャンスの神様が来た事さえも気づかないかもしれない。

でも、確かにあなたの前に一度ならず、二度三度とチャンスの神様は通っている。

通り過ぎた後「なんだ、ただのハゲかよ!」なんて言っていないか?

言葉よりも行動 !今日できる事を明日まで延ばすな!

いずれも古人はイイこと言ってますなあ。

始めるのは「すぐ」ですよ!