こんにちは、ストロング宮迫です。
ついこの前までは「今でしょ!」を連発していた子供たちが、最近では「いいねえ~」を連発します。
フェイスブックではなく、フジテレビの「家族ゲーム」の影響らしい。
結構見ているらしいですな。「おもしろいから見たほうがいいですよ」と多くの子供たちから聞かされました。
※この毎日親技は2013年6月10日に配信したものです
そんな話を大人にすると、かつて映画化された松田優作主演の「家族ゲーム」の話を持ち出して延々と語る人もいたりして面倒くさいですなぁ・・・
子供たちの話と何話かの録画を2倍速でザザっとみましたが、子供たちはこの話のなにを「おもしろい」っていっているんでしょうかね。
話の進行よりはそっちのほうに興味がありますな。
子供の感想を聞く限りでは、ただおもしろいと言うばかりで子供がどういう視点で見ているのかはよくつかめませんでしたが、家庭教師は支持しているようでした。
子供には神懸かったところがあるというのがボクの持論で、彼らは瞬時に誰が味方かを見分けることができるとボクは思っています。
味方じゃないと思っている人が「キミのために言っているんだよ」など言おうものなら子供はものすごい嫌悪感をあらわにする。
親技でイヤな勉強をする際に「今よりはラクしようぜ!」から入るのはそのためで、まずは自分の味方であると子供にしっかり認識してもらうところからがスタート。
そして、なにがあろうと味方であり続けることを示してやらなければなりません。
だって味方じゃなかったら、そのあといくら一生懸命に積み上げても一気にオジャンにされしまいますからね。
たとえば、テストの点数が悪くて怒ったとしましょう。
怒ることに何の問題はないとボクは思っています。
それよりは子供が怒っている人を味方と思っているかどうか、そっちのほうが重要です。
味方の人に怒られても、怒られている内容は耳に入るけど、味方じゃないと思っている人に怒られたら、怒られた以上の怒りを増幅させるでしょう。
だから、同じように怒っているのに反応が違うのは大いにあり得ることでそれは怒る相手が味方かどうかによるわけですね。
怒る側はその子供の反応を見て自分が味方と認識されているかどうかを知らなければなりません。知ろうとしなければなりません。
でも、途中で諦めちゃう親も多いんですな。
「いくら言っても聞きません」とか「もう限界です」とかすぐ言っちゃう。
子供には最後まで諦めずにと口を酸っぱくして言うのに、自分はすぐに諦めちゃう・・・
そして、「理解できない」といい、「家族ゲーム」でも描かれていましたが、「見て見ぬふり」という大技に移行していくわけです。
「見て見ぬふり」っていうのは「無視」と同じですからね。
親子が複雑なのは、子供が親は味方じゃないと認識している一方で、子供は心のどこかで「実はそうじゃないんじゃないか。やっぱりいざというときは味方なんじゃねーか」と密かに思っていたりすることがあるからです。
ビミョウな立ち位置に子供がいる場合、親が見て見ぬふり、すなわち「無視」してきたら、そりゃあ関係は崩壊します。
あー、やっぱりコイツは味方じゃねぇって最終判断をすることになります。
テレビでは盛んに「向き合う」というフレーズが使われていたと思いますが、一言で言えばそういうことになりますよね。
向き合うってことはちゃんと見てやるってことです。
この前、我が子のバスケの試合を見に行ったんです。
いつも行っていると、勝ち上がらない限りは対戦相手はだいたい同じだし、我が子の試合までの待ち時間はよそのチームの試合を見ることになりますよね。
で、あるチームの選手でいつもトラベリングをする選手がいます。トラベリングはボールを保持したまま3歩以上歩いたりしちゃいけないってやつね。
知ってますよね?
彼はボールを持ったら、2回に1回は必ずトラベリングをする。技術的なことはよくわかりませんが、この1年間、つまり1年前に新チームになってから見るたびにいつも審判に笛を吹かれるわけです。
笛を吹かれたら、首をひねるわけです。
名前を知らないのでボクは彼をトラベラーって呼んでいるんですが、最近では自分でトラベリングをするのが怖くなってきているのか、ボールをもらっても保持しないで、すぐに誰かにパスをするようになってきている。
前半にバンバン笛を吹かれたら、後半そうなることもある。
なんで直さないのか? そんなに難しいことじゃないように思えるんですけどね。
だって他の選手で誰もそんなに連続して笛は吹かれないもの。
癖になっているわけでしょう。
1年間同じことを繰り返しているわけだから、たぶん監督やコーチにはなにも言われないのでしょう。
親も見る限り、いつも見に来ていると思われます。ボクはトラベラー君がどういう風になっていくのか、今年に入っては特に注意していて、彼の試合は我が子に関係なくても、時間が許せば見ます。応援している父兄の後ろでね。
この子の親はどういう親なんだろうって?
この前、親らしき人は「またやった」とか言ってました。
「またやった」じゃないよ!1年前からだよ!
こういうのは見ているかもしれないけれど、向き合っているとはいえない事例ではないでしょうか。
明らかに子供は困ってるんですよ。
せっかくのチームの攻勢も、「いつもの」のトラベリングで気勢はそがれ、本人はうなだれて試合の後半は明らかにボールを持ちたがらなくなる。
ボクから言わせれば、むごいですし、実に残酷な仕打ちに思える。
でも、親は拍手したり、「いけー」とか言ってる。なんなんですかね、この感じは。
この親とテレビの「家族ゲーム」の親はダブります。
決して親に見て見ぬふりをしている意識はないんでしょうが・・・
スポーツに限らず、勉強でも同じ失敗を何度も繰り返している子供っていうのは、やっぱり誰にも真剣に見てもらえていないってことなんじゃないでしょうか。
別にスーパープレイをしなさいって話じゃありません。いつもするミスは話し合って、時には家でも練習して、大丈夫にして試合に臨む。
試合になれば、それでも同じ過ちをやってしまう場合もあるでしょう。でも、笛を吹かれる回数は確実に減るはずです。
それって子供には良い自信を与えることになり、次に向かう気持ちを育てることになる。
そうボクは思いますが、いかがでしょうかね?
別によその子供や家庭のことをとやかく言うつもりはありませんが、気の毒に思える子供たちが勉強でもスポーツでも多すぎるように思えるのですがね・・・
最後に、何回か紹介したことがある
大前研一さんの言葉を紹介して締めにしたいと思います。
人間が変わる方法は3つしかない。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。
「目からうろこが落ちました」と言う人が多いが、何もやらない人が大半だと思う。
うろこが落ちただけでは不十分だ。
スケジュールを作り、アクションを起こし、その効果が出てきたかどうかを評価する。
個人がコントロールできる唯一のものは時間配分だ。
その時間配分を変えない限り、人生は変わらない。
勉強では100問を1回やるなら、30問を3回やるほうが効率的という話を書いたこともありますが、同じ時間でも配分を変えるだけでも変化があるものです。
「頑張りなさい」「頑張ります」では少しも変化しないもの。
ここでの時間配分は、人生の時間配分にもつながるのでしょう。
仕事、家事、地域の役目、育児、付き合い、遊び…etc
どういう時間配分で生きていくかがその人の人生を決める。その時間配分の中に子供と向き合う時間を少しでもイイから、入れて下さいねというのが親技からのお願いです。
ただ「見るだけ」「声援を送るだけ」ではなく、いつもやらかしている失敗やミスを次はしないように話し合って、チャレンジしましょうよ。
ウチの子はいつも失敗ばかりだって!?
うらやましいですなあ。だってそういう子供は困ってる。絶対に困っているんですよ。
味方になれるチャンスがあるってもんです。
そうでしょ!?
あまり鉛筆を持ちたがらない坊4歳が先日鉛筆を手にして突然見事な「6」を書いたので、ここや!ここで褒める育児や!!と全身全霊褒めちぎったらいたるところに6Bの鉛筆で666666と書かれまくり、机がオーメンか耳なし芳一か、みたいな状態になった。褒める育児難しすぎるで…
— ぼのきち (@bono_kichi) 2016年6月2日
テスト結果報告
中2 はるママさん
現状の報告
■実践したこと:
毎日、出来る範囲の親技を駆使しながら「習ったところは、その日のうちに」をモットーに、いけドンシートをどんどん進めていますが、今更ながら、いけドンのすごさを実感しているところです。
私は、数学のみチェックしていますが、娘には、いけドンがしっくりハマっているらしく「ほかの教科も、この方法で」と言われ、理科、社会、英語もシートに貼ってあげています。
ただ、この3教科に関しては、娘自身が自分で回してやっています。
私は、頼まれたときだけ、タイムを測ったり、声掛けをしてあげています。
■成果の報告:
ある日、朝ご飯を食べながら、娘が言いました。
「私って最近、復習できてるよね。数学とか社会のミニテスト、ずっと合格してるんだよね。」と。
いけドンの成果が出てきて、それを本人が実感しているんだな、と感じました。
私にとっては、涙が出そうになる嬉しいひとことでした。
先日、数学の単元テストが2回あり、試しテストは97点、本番テストは81点・・という結果でした。
試しテストは、B問題の証明問題が言葉足らずで3点減点、本番テストはA問題を2問チョイミスし、B問題が途中までしか解けず・・
本番テストについて、本人は「92点はとれたはずなのに」とすごく悔しがっています。81点で7位という結果に満足しないところが、ありがたいです。
この反省を踏まえて、2週間後の中間テストに向けて、対策を練るところですが・・
テストが30日なので、20日までに、今抱えているB問題をA問題に持っていけるかが不安です。
昨日、テスト範囲が発表になりましたが、そこまで授業が進んでいない教科もあるもんで・・
せっかくいけドンで良いペースできているので、失敗したくないのが本音です。
いけドンシートを回して回して、自信をつけさせてあげること、声掛けを続けること、食事のおかずを1品でも増やすこと・・
ますます親技を駆使して、良い結果を出してあげたいです。
5月末の中間テストはどうだったでしょうかね?
勉強したことを100%テストで出すというのは、そうそうありません。
できる問題を3問くらいは落としてしまう。この3問を追求はしていくんですが完璧を目指すと苦しいから3問くらいは想定しておいたらいいですね。
私たちはそのできる問題を3問落としても、合格ラインになるという前提で日々の勉強を構築しています。
その上で、「B問題が途中までしか解けず・・」はテスト後に解けるように持っていくこと、そして忘れていないかをしばらく経ってから何度か確認すること。
そして、「A問題を2問チョイミス」ここでどういうミスを犯したのかを話ったらいいですね。
チョイミスした問題2問をイケドンシートに貼り、解答と共に、どういうミスをしたかを大きな赤字で記入するのもイイでしょう。
イケドンシートのその問題を見たら、かつてテストでどういうチョイミスをしたかが言えるようになると、同じようなミスは減るでしょう。
自分はどういうミスをするのかを認識できると、子供は少し変わります。
その1つ1つができる問題を3問ミスしても、合格ラインへの道となるでしょう。
「92点はとれたはずなのに」という言葉、これは失敗じゃない。
だって次にどうするべきかがもう示されているのですから。
失敗は成功の母ですぞ!