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こんにちは、ストロング宮迫です。

千葉で起こった内申書の転記ミスについて、何人かの方からご質問をいただいておりました。
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※この毎日親技は2013年4月5日に配信したものです

都教育委員会は2014年8月28日、東京都立高入試で採点ミスが相次いだ問題で、過去3年のミスが少なくとも3054件に上ったとする調査の最終報告をまとめた。

今春と昨春の入試で既に計2211件のミスが判明しているが、一昨年春の入試にも対象を広げて改めて調べ、800件以上が新たに発覚した。誤って不合格とされた生徒も、4人増えて計22人となった。


What happens twice will happen three times.

千葉で起こった内申書の転記ミスとは

内申書転記ミス:我孫子市の中学校で 高校入試で不合格も
毎日新聞 2013年03月13日

通知表に記載された1年の理科の5段階評価が「5」だったにもかかわらず、調査書は「3」になっていることを発見


連絡を受けた学校側が確認したところ、257人中115人で記載ミスが見つかった。

3年間の調査書の点数(満点135点)に対し、88人が実際の成績より減点されており、最大の減点幅は4点だった。

このうち、24人が県内公立高校の前期試験に不合格。後期試験で9人が合格したが、後期試験も不合格となるなど16人が第1希望に合格していなかった。

誤って加点された生徒が受験した影響で、不合格となった他校の生徒についても合否判定をやり直す。

という、とーんでもない事件です。

この事件についてのボクの考えはすでにここで書いたように下の通りです。

・・・受験生の入試に対する思いと先生の入試に対する思いの温度差がありすぎる。

『257人中115人で記載ミス』ですから、これはもうミスのレベルじゃなくてシステムの欠陥。今の制度が続くなら、すべての受験生は『入試関係書類を情報公開請求』を要求したほうがいいですね。合格したからいいと済ませられるレベルの話じゃないですからね。

今度から気をつけますといくら言ったって、入試に対する思いの温度差は埋まらないし、埋まる可能性は低いので、入試後、すぐに受験生全員に内申などの入試関係書類は開示して、受験生に確認してもらう。

また、高校側の採点ミスや合計点ミスなども表に出ていないだけで、山ほどあるでしょうから、入試の採点答案も入試後に受験生全員に開示する。受験した本人、親が一番真剣なのだから、その一番真剣な人に最終チェックをして納得してもらったらいい。

先生や教育委員会の「熱意のようなもの」に期待しても、時間の無駄。教育長は「弁解の余地がない。深くおわびしたい」と話したそうですが、受験生からすれば「あー、ごめんごめん」では済まない話ですから。

こういう言い方は失敗した相手に鞭打つようで下品だけど、正味の話、市中引き回しの上、打ち首獄門でお願いしたい。まあ、「お詫び」と「打ち首獄門」くらいの温度差があるということですね。
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実力が足りなくてダメなら、諦めもつくが、合格が不合格じゃあ、あんまりだ。

いずれ社会に出れば、実力があってもダメとか、合格だけど不合格となる場合も多々ある世界に出て行く子供たち。

ですが、せめて10代のうちは頑張って取った点数はそのままの点数で普通に評価される経験をした上で、いい加減な内申点をつけても、1ヶ月の減給とかでスルーできる「いい加減な社会」に出してやりたいものです。

・・・・というものです。

兵庫でも似たような話は過去にあったし、

兵庫県内公立高校入試の採点ミス問題で、県教委は2009年4月20日、今春試験を実施した県立145校(3分校含む)で答案を再点検した結果、

84%にあたる122校で採点ミスがあったと発表しました。

採点ミスは実に1447人分、計1522件に及びました。

県教委では、再点検後の得点で再度合否判定を行ったところ、いずれも合否に影響はなかったとしています。←ホントかよ!?

合格者の答案でミスがあったのは1325人分で、そのうち726人が再点検後に減点。不合格者の答案では122人分にミスがあり、そのうち63人が加点されました。

不合格者の最大加点は10点。点検後の修正点で受験生の成績順位を入れ替え、再度合否を判定しましたが、合否への影響はなかったといいます。←ホントかよ!?

合格者の中には、30点加点したケースもあったとのこと。

表に出ていないだけで、精密に調査すれば、いや正直に調査すれば、合格が不合格に、不合格が合格にという話は掃いて捨てるほどあると推測します。

とにかく入試に対する受験生と学校側の温度差はこれからも埋まらないし、埋まる可能性は低いというのがボクの考え方なので、受験生は入試後、すぐに内申などの入試関係書類の開示請求をする。

そこまではやったほうがいいのではないでしょうか。特に不合格になった受験生は必ず開示請求をすべきでしょう。

今回の千葉の転記ミスは、そもそも

男性教諭が、1年時の集計表の2年時用への加工を担当し、2年で転入してきた生徒の氏名を表に挿入した際、生徒の氏名と、1年時の成績の欄がずれた。

このため、教諭は成績の欄を少しずつコピーして正しい位置に貼り付けようとしたが、115人の生徒については、数学の成績を誤って同じ生徒の理科に貼ったり、保健体育の成績を技術家庭科の欄に貼ったりしてしまった。

のが原因でした。

制度としては、先生の情熱や複数の人間でチェックするなんて、そんな個人差があるものに頼らないで、入試の採点答案も内申も入試後に受験生全員に開示する制度にしたらいい。

ついでに何番で合格したかも教えてあげたらいいのに。

受験した本人、親が一番真剣なのだから、その一番真剣な人が最終チェックをして、そして納得する。

そんなふうに考えております。

さて、前回ここで動画を紹介しましたら、読者からはメールは来なかったけれど、知人からメールが来て、自分の子供に見せていると。

本よりも動画のほうが食いつきがイイと言ってきてました。また、他にもボクが子供たちに積極的に見せている特に英語のオススメの動画とかがあれば、知らせてほしいとも。

なので、最近ボクが子供たちに機会があれば見せているオススメの動画を2つ紹介しておきます。ipadやスマートフォンでは翻訳が出なかったりするようですが、パソコンなら翻訳が表示されます。なんか設定があるのかもしれませんが、それは各自調査でお願いしますね。

最初のスーザン・ケインさんは「Quiet」という本がえらく売れたそうで、ボクも買ってみたんですが、とても読めなかったなあ・・・

なので、今は翻訳版が出るのを首を長くして待っている状態です。

「内向的な人間は敗者なのか」宮家あゆみさん

『Quiet(静寂)』は、内向的な人間に焦点をあて、米国では一般に評価されない彼らの長所についてさまざまな観点から検証し、論じている。

まあ、内向的な人間が外交的な人間になんてならなくてよろしい!そういうことですね。それは多くの子供たちを見て感じることでもあります。

親は子供に自分が良いと思うような人間になれ!今そうでないなら「人間を変えろ!」と大きな声で子供たちに言ったり、強制したりするのですが、人間の性質なんて、それほどカンタンに変わったりしませんからねえ。

内向的な人は内向的でよろしい。ボクは子供たちにそう言います。

頑張ること、努力することは内向的でも外向的でも、対象が違うだけで同じですから。

なれないものになりたい!と思う、その無駄さは途方もないものになっているのではないでしょうかね。

もう1つ、ハンス・ロスリングさんの「最高の統計を披露」は、見えているようで全然見えていない現代人への警鐘というんでしょうか。

「常識」と思われていることにいかに根拠がなく、曖昧なものかを統計を使って教えてくれます。

勉強でも、親技では「できた問題」をもう一度、できれば3回目までやってほしいと提案しています。

でも、「できた問題」を再度やる必要があるのかと疑問に思う方もまだまだ多い。

子供たちだって、さっきできた問題をどうしてもう1回やる必要があるんだと抵抗する。

でも、少なくとも日本における入試やテストのペーパーテストでは、理解する→解ける→速く解ける→上がりまでが求められる。ここまでやらなければならないと親技では言っているわけです。

「理解する」や「解ける」で留まったままのものは、すぐに鮮度が悪くなって腐ってしまう。

授業を一生懸命聞いて、説明を聞く→理解する→解けるようになるで終わっていると、せっかく解けるようになった問題が時間の経過とともに解けなくなったり、翌日にはすっかり忘れてしまったりもする。

時間の経過とともに忘れるのは、ある程度仕方がないとしても、「解ける」で終わることで、せっかく勉強した内容がほぼ「0」になるのは避けたいじゃないですか。

いつも例に出すのは九九で、九九は時間が経過しても、誰も忘れていないでしょ?

「book」だって「important」だって「popular」の単語だっ て、受験に一生懸命取り組んだ人は、大人になっても忘れちゃいない。

どうしてなのかってことです。

手が覚えているんですよね? 身体が覚えてる!

「速く解ける」まで落とし込むのは、身体に覚え込ますってことですから。身体が覚えていれば、見た瞬間に瞬時に判断できるし、解法立てられるしね。

ここまで書くと「答えのない問題を考えられる人間にならなきゃいけない」とか「瞬時に判断できない問題をじっくり考えられる人間に・・」とか「難しい問題に逃げずに取り組む人間になってほしい」とか、つまり、「速く解ける」または「身体で覚え込む」とは別ステージの次元の話を求めている人が出てくる。

そして、そう求めているにもかかわらず、テスト点数は悪い!?

どないやねん!ってことになります。

「じっくり考えられる」「難しい問題を考えられる」人間には誰でもなってほしい。もっといえば「答えのない、正解のない問題」をしっかりと考えられる人間になってほしいのは皆そうですから。

でも、そういう人間は基礎がないとなれません。「速く解く」っていうのは基礎ですからね。

「速く解ける」問題が1つしかない子供と1000個ある子供では、1つ上の難しい問題に対する対処、解法に向かっていく過程が歴然と違うわけです。

話がだいぶんそれましたが、ハンス・ロスリングさんの「最高の統計を披露」の動画は世の中の事象、常識として語られている事象に対して、統計で「現実」を見せてくれます。

親技が「新勉強の常識」ってなっている意味がわかってもらえました?

親技では、塾の先生が結構な確率で言う「親が勉強を見ていたら子供は伸びない!」という妄想や思い込み、または非常識と戦っておるのでありますよ。

信じてもらえます!?

まあ、信じてもらえなくても、ボクらは本当のこと(ボクらが本当のことだと信じていること)を言うだけなんですがね。

うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小3 ののままさん

購入してからだいぶ時間が経ってますが感想を送ります。

子供の現状を注意深く見る。
親は暴走しない。

わが身を振り返りつつ・・・を意識しました。

母親がうっすら中学受験ってどんななんだろうというところで購入しましたので、塾にも通ってなかったし、全てやっていませんでした。

購入してから特に『子供に負荷をかける』が目からウロコで、毎日何かしらやらせています。

一応、子供の口から「中学受験をしたい」の言葉を聞けて、4年生から塾に通う事も子供と合意したので、今は学校の宿題、テストは満点を目指すことを目標にしています。

まずは定期的に行われるテストへの対応、それに授業を受けてお土産を持って帰る習慣、このあたりがポイントになるでしょうか。

5年生になれば、4年生時よりもレベルも量も一気に上がります。そのことはすでにわかっていることなので、4年生で対応できていたからと安心せず、階段を上がっても大丈夫なように今から考えて進んでいったらいいですね。

塾に通うのは誰でもできるのですが、塾で習ってきたものを自分のものにする家庭学習はみんなはできません。

まずは短時間の家庭学習でテストに対応できるか、それには授業の受け方や宿題の進み具合がポイントになります。この1年間で勉強のやり方については、こうしよう!こうすればいい!と思えるものを確立しましょう。

  • 10の鉄則
  • ノリ勉
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)