oyawaza445
こんにちは、ストロング宮迫です。

先週、ウチのおやじがベルリンだったかで開催された国際鉄道技術専門見本市に出張で行きました。

73歳ですからねえ・・・若い人が行ったらいいのにと思いましたし、おやじもそう言ったみたいですが、会社側は「冥土の土産」という感じだったのかもしれませんね。ありがたいことです。

ドイツに行く前には壮行会ならぬ「送別会」を開きました。ええ、そうです「送別会」です。だって、73歳ですから、何が起こるかわからないでしょう。

「会うのはもう最後かもしれないよ」というわけで、「今生の別れ」の宴を開いたというわけです。本人は「ふざけるな!殺されても死なないぞー!」って言ってましたがね。

そして、昨日元気に関空に帰ってきました!!ボクは言いました「今生の別れをしたのにまた会ったね」

本人の第一声は「うどんが食いたいなあ。卵落としてね。やっぱり日本がええなあ」でした。まあ、これから三途の川を渡る際のいいお土産話ができたわけで、幸せモノです。
20160925
※この毎日親技は2012年09月24日に配信したものです

さて、今回は最近いろいろと議論になっているものをここに紹介して皆さんの考えるヒントにしていただきたいと思います。

1つめは早稲田大学のラクビー部。

早大OBのフリーライターである木村さんが菅平で行われたラクビーの早稲田対帝京のオープン戦でのこと。

楕円球コラム「スタンドから」木村俊太
Vol.113「誇りと品格なきチームに明日はない!」


筆者が新幹線で一人涙したわけを語ろう。

最大のものは、早稲田側から帝京側へ発せられたヤジである。

「五流大学!」

スタンドからではない。選手から発せられたヤジである。

最低だ。

早稲田とかいう大学が何流なのかは知らないが、品格が五流以下であることだけは確実だ。

さらに、試合のさなか、夏合宿での練習で真っ黒に日焼けした帝京の選手に対して、

「くろんぼ!」。

これに至っては、何が言いたいのか、何がしたいのか、さっぱりわからない。

君たちは幼稚園児か!

いや、これは幼稚園児に失礼だ。いまどきの幼稚園児は、こんなバカなことは言わない。

そして、帝京のキャプテンが試合後、早稲田ベンチにあいさつに行ったところ(後藤監督は早々にグラウンドを後にしていたらしい)、あいさつを受けた早稲田のコーチはその帝京のキャプテンを「あいさつなどいらない」と追い払ったという。

なるほど。あいさつもできないコーチに指導されているのでは、選手に何を求めても無駄である。

このことについて報じたニュースはこちら「J-CASTニュース」がある。ネットでは即座に「早稲田のお前らもスポーツで入ったんだろ!?」などとクイックレスポンスがあったようです。

木村さんは、

そんな発言を許す組織の風土を問うているのだ

と書かれています。

この手の問題は子供の世界ではよく起こり、みんなが、それは加害者側か被害者側かどちらかか両方で経験することでしょう。

ガキの発言の背景は親の価値観と日頃の言動がすべてです。それ以外にはない。

だから、子供を見れば、親がわかる。子供は親の価値観と日頃の言動の中のさらに濃縮なエキスのみで成り立っているともいえます。

つまり、子供は親よりも過激なんですな。言うことがエグイ。「そんなこと言っちゃダメよ」ではなく、親である自分の価値観と日頃の言動に刃を向けて考えなくちゃいけない。

先日、縦糸と横糸の2つの要素でできているクモの巣は強いというニュースを見ました。
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「クモの巣の強さの秘密、2つの糸の絡み方にあり」、MITの研究チームによれば、クモが出す糸には2種類あり、耐久性の秘密はその2つの糸の関係にある。

1つは巣の中心から外へ向かって螺旋状に張られている「横糸」(粘着糸)で、伸縮性が高く湿り気があってべとべとしており、獲物を捕らえる役割を果たす。

一方、車輪のスポークのように巣の中央から放射状に伸びる「縦糸」(しおり糸、引き糸)は、乾いていて堅く、巣の構造を支えている。

よくできていますねえ・・・2つの要素でできているから強いクモの巣。

ボクは子供たちにも「縦糸」と「横糸」、つまり2つの要素を頑張りなさいとススメています。

親の方には、子供に常に2つの要素を頑張らせなさいと。

勉強だけじゃ足りない。プロになりたいからスポーツ一本もいいけれど、1つじゃあ弱い。なんでも1つじゃ、もろい。

もう1つ頑張るものがほしい2つあれば、それが縦糸と横糸になると。

ルールも仲間もライバルも習熟度も違う2つのものを頑張ることで見える風景が違うし、経験できるものも違うと思うから。

もちろん2つやれば、力は分散されるし、時間も制限が出てくる。面倒も増える。片方が疎かになりがちになる…etc

1、超難関校を勉強一本で目指す

2、難関校を勉強ともう1つなにかをやりつつ目指す

仮にこの2つの選択肢があったとして、相手の事情や状況、子供の様子をまったく考慮しなければ、「2」をススメます。それはクモの巣だけでなく、人も常に「縦糸」と「横糸」でバランスを取っていると思うから。

「1」がダメなんじゃない。「1」、つまり「この道一本」でいくなら、特にうまく適応し成果が出ているものは親なり指導者自身が「縦糸」か「横糸」になってバランスを取ってやらないといけないでしょう。

どっぷり子供に関わる親が少なくなってきている今、どっちがいいと聞かれれば、バランスの取りやすい2を選択。まあ、これは様々な事情も子供のことも考えなければという注釈はつきますけれどね。

皆さんはどう考えるでしょうか?

もう一丁はこれ、池田信夫「ペーパーテストをやめたら大学は崩壊する」

皆さんがお子さんのことを考える際の材料にしてください。

モジャ健一郎、もとい茂木健一郎さんのツイートに対しての意見、見解という展開です。

茂木健一郎さん

「裏口入学」という言葉自体が、日本の大学経営の発想の貧困の象徴である。

入試はペーパーテストの点数だけで思考停止。資金は、国任せ。あげくの果て、文科省のいいなりになる。それでは学問の自由も、組織としての輝きもない。日本の大学は、裁量の自由な飛躍を欠いているのだ。

に対して、

池田信夫さんは

日本の私立大学では、もうほとんど偏差値なんか意味がないのだ。

大学院はもっとひどい。文科省の「大学院重点化」のおかげで、地方の無名大学から有名大学の大学院に行く学歴ロンダリングが大量に発生した。

東大の柏などは毎年何百人も院生をとるから、企業の採用担当者には「柏は東大じゃない」といわれている。

結果的には院卒の価値は昔より下がり、大学名を見ても当てにならないので、このごろ企業の人事は高校名を見るようになったという。

日本が試験でそういう裁量を完全に廃止してペーパーテスト一本にしたのは科挙の影響だが、これが人材の流動化をもたらし、近代化を飛躍的に進めたエンジンだった。

どこの国でも権力者は権力を利用して金を集め、金持ちは金の力で権力を手にする結果、特権階級が腐敗する。日本はそういう弊害をまぬがれ、金と権力が分離され、世界でも珍しく清潔で優秀な官僚が近代化を牽引し、日本社会を平等にしたのだ。

と言い、

常見陽平さんは

新卒の採用面接では、高校名を見たり、大学への入学方法を聞いたりする企業が存在する。ずばり、学生の能力・資質に対する不安からである。

これらの面接手法は今に始まったばかりではない。親が教育熱心かどうか、幼い頃か競争に取り組んだかどうかを知るために、中学受験をしたかどうかまで聞く企業さえ存在する。

データで見ても、学歴区別・差別の動きが顕著になっている。

HR総合調査研究所が毎年行なっている調査では、採用ターゲット校を設定する企業が2013年新卒では48%に達した。

2012年卒は39%、2011年卒は33%だったので、年々増えていると言えるだろう。さらに、ほぼどの年度においても約80%の企業は20校以内にターゲット校を絞り込んでいる。

リクナビに代表される就職ナビにより採用活動が肥大化したことも原因だが、学生の能力・資質に対する不安からきていると言えるだろう。

企業の採用活動において、旧帝大や東工大、一橋大などの評価が未だに高いのは、入学時にちゃんと受験により基礎学力を鍛えていること、競争・ストレスを経験していることなどが評価されているからである。

これについてもネットでは賛否両論が渦巻いており、どちらの考えを取るのかは皆さん次第。

ただよく言われる「一流大学にいって一流企業に入れば安泰」という図式を信じている親はもう一昔前の親で、ここの読者にももう少ないことでしょう。

最近のシャープのリストラを見ても、今や大手企業だって数年すれば様変わりするわけで、まさに一寸先は闇の世の中で、どうやって子供たちがこれからの社会で生き残っていくすべを身につけるべきかを真剣に親も考え始めています。

その際、ペーパーテストはいつだって「悪者」になりがちです。そもそも答えがあるものを勉強して答えても仕方ないじゃないかとも言われます。

それよりは独創性や創造力が必要であると。

ただ実際に子供たちを見てきて、一番最初に見た子供たちは、もう35歳から40歳くらいになりますが、ペーパーテストが全然取れなかった子供が社会に出て独創力や創造力で勝負している事例をほとんど知りません。

だから、ボクは独創や創造は基礎学力の上に成り立っているという考え方をもっています。基礎学力の先に独創性や創造力がはぐくまれる

だから受験は社会に出る準備としてはイイ訓練になるとも考えています。頑張ってやればある程度の成果も出るのが勉強ですし。

まあ、ボクの仕事も含めて皆さんがやっている仕事って独創性や創造力を必要とする仕事ですか?

少なくとも80%の人はルーティンの仕事ではないでしょうか。あなたが今日仕事をやめても、会社は特に困らないというのが企業です。つまり、あなたの代わりは誰かいる。

ルーティンの仕事だったら、ペーパーテストでイイ点数を取る人のほうがスムーズに仕事をこなせるということもあるでしょう。今まで「オレがいないとこの会社は持たない」と言って、その人がやめたあと、困っていない会社しか見たことないですもの。もちろんその中で、「キミがいなければ」と感じてもらう仕事ぶりなんかは必要なんでしょうけどね。

まあ、そうした「ルーティンの仕事だろ!?」と書いた感覚が日本人の仕事に対する生産性の低さになっている可能性はありますが・・・

「労働生産性」の国際比較によれば、

2010年の日本の労働生産性(就業者 1 人当たり名目付加価値)は、68,764 ドル(766 万円/購買力平価換算)で

OECD加盟34カ国中第20位

主要先進7カ国では最下位

この労働生産性の向上には何が必要なのか。学校、勉強内容などなど議論はやかましいですが、もうすぐ社会に出る子供たちに議論の結論を待っていては手遅れになる。

ぜひこれを機会に子供に何を与え、どんな競争をさせ、なにを身につけさせて社会に出そうとするのかを考えてみてください。

昨今話題の大学院についてのまとめは「大学院の現状について 文部科学省」、こちらが詳しいです。

また、今回はすでに長くなってしまったので詳細には触れませんが、以前に提起され、大きな議論を巻きこした、なぜ理系の秀才はみな医学部に行くのか?―標準的ファイナンス理論からの考察―も、お時間があれば、考える材料として読んでみて下さい。

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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小6 くりママさん

『10の鉄則』を読んで、実践会の皆さんの報告を見始めたら、自分はいったい何をすればいいのか、目標や約束を何にすれば自分の子供には最善なのか考えすぎてしまって、なかなか1歩が踏み出せなくなってしまいました。

実は、まだ整理がつかないところもあります。

初めて「10の鉄則」の存在を知った時は塾のクラスが下がった半年前、なんだか面倒くさそう・・と逃げ腰でしたが、そのまま7月になってしまい、勝負の夏を迎えようとしているのに、苦手単元の復習をしようと言っても「え~、勉強無理!!」「マジ無理だし!!」と逆切れしまくりの息子を見て

もう覚悟を決めてやるしかない!!
とにかく私がなんとかせねば!!

と、かなり強い意志ものと読み始めました。

実際に読んでみると、え~!?無理かも、という鉄則4の1つ以外はやってた、又はやれるかも、でした。

いずれにせよ、親である私が実行しなければ始まらない、変わらない、と身にしみてわかりましたので、もう残された時間は少ないですが、毎日(すぐに忘れちゃうので)読み直したり、スマホにも一覧を入力して、いつでも思い出せるようにし、1つずつでも必ずやるぞ!!と決心しました。

この鉄則を読むきっかけとなった「子供にやる気がない、すぐに怒りだす」という、成績云々以前の問題が私の一番の悩みでしたが、鉄則を読み、こうして感想を書きながら今一度考え直してみると、それは私のせいだったんだなぁ~とわかりました。

反省もそこそこに(なんせ時間がないので)すぐに出来る事から実践しようと思います!

まず10の鉄則ですぐ取り組めるのは第3章の鉄則7から9までです。

勉強において、この3つを徹底することで、子供の納得してスムーズに進めるでしょう。

しかし、鉄則7から9までが全然効かない家庭が出てくる。

これは

「子供が勉強しないで困っている!」

「子供が言うことを聞かないで困っている!」

とごちゃ混ぜに考えているからです。

この2つは全然違いますから。

「勉強」どころか、あなたの言うことは何1つ聞かないとすれば、もっと手前のところからの取り組みになります。

子供のリアクションには必ず理由があります。

その理由を考えるところからすべては始まるのではないでしょうか。

  • 10の鉄則
  • ノリ勉
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)