こんにちは、ストロング宮迫です。6月も終わりですねえ。いよいよ夏休みです。
受験生はこの1ヶ月、受験直前と思って今までにない頑張りが必要です。
繰り返し述べていますが、夏休み、思ったほど自分がしなければならない勉強はできません。
今準備している者だけが有意義に夏休みを過ごせるのです。夏休みになにをすべきなのかは、今の勉強から見えてくる。
「夏休みは頑張る!」と意気込む受験生はウソである!
そう断言します。夏休み「頑張れる者」は今頑張っている者だけ。
心して過ごしましょう、この1ヶ月!!
さて、だんだんと受験生の受けるテストが難しくなってきて中には得点の低下に悩んでいる方もいるでしょう。
そんなとき、こういう現象が起きているであろうと思われる事例を1つ紹介します。
※この毎日親技は2012年6月26日に配信したものです
近年「平成生まれ」の若い女子プロゴルファーが活躍しているのですが、その「平成生まれ」の次世代を担うプレイヤーの一人が木戸愛選手。
写真はGolf Digest Onlineより
この写真を見てピンときたら、ボクは「あなたもなかなかやりますねえー」と一声かけるでしょう。
そう、木戸愛選手は、あの「いぶし銀」の異名をとる、
得意技は「キド・クラッチ」「脇固め」もう1ついえば、「スイング式ネックブリーカー」、あの「木戸修」の娘です。
これだけ説明してもピンとこないという方には、「残念です」というしかないのですが、
ピンとこなくてもあなたの人生の幸せとはまったく関係ありませんからご安心ください。
木戸愛選手が・・・というよりは、我らが「木戸修」の娘ということで応援しているストロングなのです・・・
くだらない話をしていると読まれなくなってしまうので話を戻しますが、この木戸愛選手がインタビューに応えています。
プロ3年目でシード権を獲得し、プロ4年目の今季はさらなる飛躍が期待されている木戸愛選手ですが、昨年トップ10に入ったのは2回だけ。
ほとんど優勝争いに絡めなかった。
木戸愛「早く優勝して、父の涙を見てみたい」
・・・優勝は、優勝争いを何度も経験していく中でつかめるものだと思っているんですが、その優勝争い自体ができませんでした。
それは技術的なものもありますけど、気持ちの焦りというか、空回りもあったと思います。
このあたりの心境が志望校に全然近づいていない現状の受験生の心情に重なると思います。
また、これは受験生だけでなく、そばで見守る親の方にもこの時期かなり出てくる感じ方ではないでしょうか。
では、木戸選手は、何について焦りを感じていたのか。
木戸愛「早く優勝して、父の涙を見てみたい」
結果、ですね。
やるべきことをやっていないのに結果を求めてしまうというか、結果が出ていないのに先のこと(上の技術)に手を伸ばそうとしてしまうというか……。
そんな気持ちの焦りがありましたし、実際にゴルフをしていても、ひとつひとつの動作が早くなったりしていたんです。
それでよく、コーチや両親からも『焦りが見える』と言われていました。
でも、私自身は『違う』って、認めたくなかったので、心の中での葛藤が昨年はずっと続いていましたね。
木戸選手が「救われている」と思うのは、本人の「空回りの気持ち」を周りがちゃんと見てあげているということです。
この1点で「救われている」とボクは思うわけです。
しかし、受験では、子供は「のん気」で、なんとかなるさモード、そこで、親が、親のほうが「空回り」して「焦って」、その上で
やるべきことをやっていないのに結果を求めてしまう
結果が出ていないのに先のこと(上の技術)に手を伸ばそう
としてしまう。ここです。
受験生だから、だんだんとテストも入試仕様になっていき、難しくなってもいく。
だから「もっと難しい問題に取り組まないといけない」とかになる。「先のこと」ばっかり親が見ているわけです。
でも、中学受験なら5年でやった基本単元がわかってもいないのに入試問題ができるわけがない!高校受験なら中1の方程式ができないのに中2の連立方程式も中3の2次方程式もできないわけです。
当然です。
でも、受験だから、偏差値が足りないからと土台もなく、難しい問題ばかりを追っている。繰り返しやって、やり方はわかっても、途中の計算で間違っちゃう。
で、親は「どうして?どうして?」と言う。子供も困っちゃうわけです。
そのために、やるべきことをやって、テストの最初の1番でも2番でも基本をできるように、まずしなきゃいけない。
その結果が出てもいないのに、先のこと(上の技術)に手を伸ばそうとしても、それは「空回り」になる。
すごく勉強させているのに全然結果が出ないというのは、大きくはそこに問題がある場合がほとんどです。
もっといえば、今習っている単元、今週やる単元でもいいですが、全部をしようとすると全部が中途半端になる場合だってあるわけです。
なら、いったん「全部やる」のは諦めて、半分はきっちりやる。ここが出たら、バッチリできるという自信が出るまで半分にしてでもやるほうが先につながるわけです。
「でも、テストは全部の範囲から出るから・・・」そうなんです、テストは全部の範囲から出る。でも、テストで半分も取れてないじゃないですか!!
半分も取れない勉強をこの先続けて、どう事態の展開を図ろうという心積もりなのか。秘策があるなら、それでいい。でも策がない人がほとんどです。
やらなければならないから
テスト範囲だから
入試には出るから
しかし、よく考えてみてほしい。どんな理由を言っても、今全然できていないじゃないですか。それでもこのままいくんですかということなのです。
入試に間に合おうが間に合うまいが、今やらなければならないことがある。塾で順調に成績が出ている人は、深く考えずに塾のカリキュラムに乗ってこのままいけばいい。
でも、すでに乗り遅れている人は、考えなきゃいけない。
実際は逆なんです。
どういうことかというと、
・成績がキッチリ出ている人がすごく考えている
・成績がイマイチの人が全然考えていない
ここでは「人」とは「親」ですけどね。こうなると差は開く一方です。縮まらない。
親技では「親は焦ろう」と言っているんですが、これは「空回り」とはもちろん違います。「焦る」とは「考える」ということです。「先回りして考える」。
でも「焦った姿」は子供には見せちゃいけないわけです。親は子供に「焦らなくてもいいよ」って言わなけりゃならないわけですから。
「受験勉強」って、特に皆がするわけじゃない、中学受験ってよく批判されるじゃないですか。「勉強ばっかりさせて・・・」とか、「人間がダメになる」とか言う人もいる。
いるんですよ、そういう人も。
期限がある、入試日は決まっているから、そこに合わせなければならにのが入試です。その合わせ方によって、子供を壊す親がいるのは確かなんです。
でも、それは受験が、中学受験が問題なんじゃなくて、そのやらせ方なんだとボクは思います。
だって、スポーツだって、今時は小さい頃からガンガンやっているじゃないですか。「長時間やる」という意味において、勉強もスポーツも同じです。
だから、だからこそ、
どうやらせるか?
に人生かけて、僕たちは取り組んでいる。
そうでしょ?
入試という決められた日に向かって頑張る!そのこと自体には何の問題もないわけです。
しかし、そこに
やるべきことをやっていないのに結果を求めてしまう
結果が出ていないのに先のこと(上の技術)に手を伸ばそう
が当事者の子供だけでなく、周りにいる親にも強く出るとするなら、そのヒズミは子供に必ず出てきます。
それは受験をしたから出てきたんじゃなく、やらせ方がまずかっただけ。ほかの事を子供にやらせても、その人がやると出る。
子供はガラス細工ですから、落とせば割れます。熱すれば溶けます。
でも、熱しないと引き伸ばしたり、曲げたり、接合したり、切断はできないんです。
慎重に熱加工した後で数日後にひびが入ることだってある。
少しくらいはヒズミも出る。出たら、もう1回熱するか、研磨したらいい。
少しずつ、ちょっとずつ様子を見ながら、を考えながら、親がやっているかどうか。
だれがあなたの子供のことを考えてくれるのか?
だれがあなたの「ガラス細工」を丁重に扱ってくれるのか?
夏期講習はみんな受けると思っている人もいますが、親技のメンバーさんの中で夏期講習を受けるとか受けないとかの話が当たり前に出てくるのは、考えているから。
夏期講習を受講しようがしまいが、それはどっちでもイイ。でも、選択権はあなたにあるんです。
仕事だって考えてやるんです。子供の勉強だって考えてやらなきゃね。
復テ対策講座生からの報告
小6 みなみなさん
いただいたアドバイスに従い、テスト直前に昨年度のテスト問題を時間を短縮して取り組むようにしました。
いままでは、過去の問題も大問ごとに分けたイケドンシートで練習しており、所要時間の合計はテスト制限時間20分の半分の10分程度。
ならば、全体の制限時間を15分にしてテスト練習しても余裕だろう、という予想を裏切り、出来るはずの問題をぽろぽろ落とす・・・。
いやはや、「所要時間を計る」のと「時間制限がある」のは、子供にとってこんなに違うものなのだとは思ってもみませんでした。
前回報告後のAレベル問題の正答率はこんな感じです。
75% → 93% → 59%(注1) → 96% → 93% → 68%(注2)(注1)テストの日が運動会だったので、翌日に振り替えテスト。「疲れた」と塾の平日の授業を全てさぼり、家庭学習もぐずってほとんどやらず。4教科ともボロボロ。
(注2)記述式問題に時間がかかり、後半が時間不足になったと主張。
なかなか3回連続90%を達成できません。
とはいえ、以前の全然点がとれない状況からすると、現状は贅沢な悩みのような気もいたします。
ストロング先生には本当に感謝しております。
前置きが長くなってしまいました。いけドンシートを追加購入したく、下記に2セットお送りいただけますでしょうか。
正答率は単元にもよるでしょうし、受験学年になれば、前学年の内容の習熟度もかかわってくる。
ただ正答率で確認していれば、Aレベル問題の低い正答率のところは夏休みにもう1回復習すればいい。
日々の勉強を頑張りながら、
「どこをやるべきか、なにをやるべきか」
も、わかっていくことが次の効率的な勉強にもつながっていきます。
ようやく馴染んだ緑のいけドンシート、今までのA問題の正答率の低かった回のいけドンシート、準備しておいてくださいね。
復習するときは新しいもの方やったほうが効率的ですよ!