こんにちは、ストロング宮迫です。

最近立て続けに話した中学生のお子さんをお持ちのお母さん3人が、くしくもほぼ同じ内容の話をボクにしました。

まあ、ほぼこんな感じで言っていました。

「いくら言っても聞かないので
(又は親の言うことを聞かないので)
もう本人の好きなようにさせて
失敗してみればいいと思っているんですよ」

と。

もういくら言ってもダメなんで・・・とやや諦めにもにた気持ちが感じられました。「諦めた」は言い過ぎなら、もう私の手に負えないという感じでしょうか。

まあ、その中のお一方はボクと中学生とお母さんの3人がその場にいたんですが、子供がある高校を志望校に挙げたら、お母さんが「今のままじゃ合格なんかできないよ。頑張らないと。しっかりやってもらわないとね。大変なんだよ、受験は・・・」とボクがまるでそこにいないかのように延々と子供に言い続ける。

子供がなんでその高校を志望校にしたのかを説明しようとするんですが、お母さんの機関銃のようなしゃべりは止まず、最初は「ちょ、ちょっと聞いて」と言っていたんですが、だんだんと「ちょ、ちょっと聞けや!」となる始末。

子供も怒っちゃってましたなあ(>_<)

というわけで、たまたまなんですが、お会いした3人は、

いくら言っても聞かないので好きなようにさせて失敗して学べ派

とにかくガーガーワーワー子供に言う派

でありました。

親子っていうのは、どうしてもそうなってしまうんでしょうかね? 成績が振るわない家庭というのはそういう感じが多いですなあ。

どちらの派にも言えるのは、今のままの接し方・言い方では、たぶん失敗しても、その真の原因に子供が目を向けることはないし、そもそも子供は失敗という認識さえ持たない可能性が大きいということ。

だって子供は何も努力もしていない、ただ今あるまんまの状態で進んでいくんですから。それを失敗というふうには感じないというのがボクの経験からの考えです。

だから、そのままいけば、勉強はしない。成績は下がる。親はほれみろ!となるけれど、子供は「それがどうした!?」で、両者しっくりしない痛み分けで終わりというのが相場でしょう。

親側にはこれまでの経緯や事情もあるんでしょうが、一言で言えば、もう面倒くさくなっているんですな。もう中学生ですし。言うことを聞かないなら知らん!と。

ただ、言うことを聞かないから知らん!と言いながら、やっぱり同じことを何度も言っているみたいなので、実質、「知らん!」にはなっていないんですよねえ。

子供からすれば「知らん」と言いながら、また言ってやがるという解釈のようですけどね。

「失敗して学べ派」の親子には言ったんですが、親子喧嘩は犬も食べませんよと。僕のいないところでやってもらえません?と。

まずは約束か決まりを作ってみたらどうですかと。

とにかく成果を出そうと思うのであれば、勉強だけでなく、習い事でも部活でも、「○○はやる」という親子で合意できる決まりがあったほうがいい。

決める決まり、親にしてみれば、そんなちょっとばかりやったからといってなんになるんだという不満がいつもあるようですが、子供もやる、できるという量でいいからまずはそこからスタートしたらイイ。

親子でやる!これこれをやる!決めた。しかし、今度は親が「やると言ったのにやりません」とかの文句を言う。

でも、親子で合意した「決まり」なり「約束」は子供も守る義務があるけれど、親には守らせる義務があるんです。

ボーと見てるだけじゃ、約束は破られる。当然です。だってやりたくないもんだから、約束するわけでしょ?

約束して終わり!じゃなくて、守らせるところまで完結しないと。

3家庭とも、親にその認識が「0」でした。

小さい頃からそれを積み重ねていれば、中学生だからと、放っておいてもやるかもしれませんが、今まで約束なんてきっちり守っていない中学生は「守る」がスタートですから。

それがいつのまにか「約束したのにやらない」「やるといったのに言わなけきゃしない」と不平不満。子供がやらなけりゃ、親がやらせればイイ。きっちりやらせるんです。

「たった30分勉強して意味なんかない」とかいう議論にすぐにすり替わるけれど、やったりやらなかったりするくらいなら30分でも毎日やれば成果は出る。

まあ、30分でも成果の出るやり方ということにはなるけれど、やらないよりはやったほうがイイ。そこは子供も抵抗できないわけです。

そのために親子で最初に約束なり決まりで合意するわけですから。

子供に「お前、30分やれるのか? 毎日やぞ」とボク。

「はい、やれます」

「じゃあ、お母さん、30分からでね。これで十分じゃないけれどまずは30分からでスタートしましょうよ。」

あとはこれが守られるかどうかですなあ。

決まりも負荷もない状態で子供の好き放題出来る環境にしてしまって、「失敗したら学ぶだろう」なんてことはありえないんじゃないでしょうか。

もう1つの「とにかくガーガーワーワー子供に言う派」ですが、この方にボクがその場で聞いたのは、「そんなにガーガー言ったら、やっぱりスッキリするんですか?」と。

「いいえ、全然すっきりしません」と言う。

そりゃあ、そうです。子供も聞いちゃいないんですから。おまけにあまりにもワーワー言い出すと、「おい、聞けよ」なんて子供が言うんですから。

普通「おい、聞けよ」なんて子供に言われれば、「誰に言っているんだ!」となるはずなんですが、もうそんなことは聞いちゃいない、とにかく自分が思っていることを血圧上げて言いまくる。

血圧上がって問題も解決するんならいいんですけどねえ。1ミリも前に進んでいませんから。

言うべきことを子供に言ったという満足があるからいいんだということであれば、ボクからは特に注文もないんですが・・・

とにかく決まりを親子で話し合って決めて、それを死守する。死守できる約束にする。

子供は誰からも追い込まれない、負荷もない、決まりもない。うるさいと言うか、聞くフリしていれば、台風はいずれ通過するだろうという風景をいったいいつまで続けるつもりかですね。

学べ派でもガーガー派でも、あなたのすることに文句はありませんが最低限の「決まりは守る」、これなくして次はないとボクは思っています。

「中学生なんだからもう自分で・・・」とそれまでになにもしていないのに子供に責任を押し付けるのは親技ではオススメしておりません。

決意の春です!今やらなくていつやるんですか!!