こんにちは、ストロング宮迫です。
高校入試の最後の戦いである公立高校入試真っ盛り。中学受験組は新年度も始まり、何度かのテストもすでに実施済み。
果たして良いスタートが切れたかどうか。
小5のロコさんからは小5の壁を越えられなかったというメールが届いています。
小5 ロコさん
劇的に覚えることが増えた怒濤の5年生も終わろうとしています。
我が家は【小5の壁】を上手く乗りきれませんでした。
…こんなこと書くと「分かりきってたことでしょうが」とお叱りの言葉を受けそうですね。
あちらが良ければ、こちらが沈む…といった感じだったので、穴があいたら補修して、また穴があく∞の繰り返しで時間だけが過ぎ去った1年でした。
残り1年、私が脳みそから汗をかくほど考え(←これ気に入りました)最後のゴールまで子供と伴走していく決心です。
まずは、これまた『気が早い』『他にやるべきことがあるだろうが』とお叱りを受けるかも知れませんが、過去問研究を夏休みまでに済ませたいと思っています。
まだ志望校と実力の開きが大きく、焦りもあるのですが【行きたい学校に行かせてやりたい】というバカ親心があってのことです。
負荷はかけつつ『息子の苦手単元であるが頻出する分野(これを夏休みまでに洗い出したいです)』に重心をかけて、塾でのクラス編成は極力気にしないように…との覚悟をしたのです。
・もうあちこちのテキストは使わない。決めたら邁進するのみ。
・毎日の成果を記録する。
・サボり気味だったコピーも毎日せっせとやる。
・ある程度の結果が出るまで苦手科目は物量作戦でいく。……ざっと私自身が変われそうなことを挙げてみました。
二人目受験。それも男子となると本当に不安で仕方ありません(心が折れそうな時もあります)。
どのようにしたら、自分で根っこを深く張ってくれるのか悩みますが、沢山失敗して、沢山無駄な事も経験してみて、そこから自ら学ぶしかないのかな、とも思います。
【行きたい学校に行かせてやりたい】と【塾のクラスは気にしない】って矛盾しているように思われますか?
私はやっぱりバカ母でしょうか?
「あちらが良ければ、こちらが沈む」のは、皆さんも経験があることでしょう。
皆さんもたぶんそうしているように、ロコさんの対処も同じで「穴があいたら補修して、また穴があく∞の繰り返し」ここまではイイ。
ただ、この「補修作業」が終わらない….
「穴を1つ1つ補修」していくと理論上は、穴自体が時間の経過とともになくなっていく、または少なくなっていくはずです。
しかし、実際は穴を補修したつもりでも補修になっていなくて、穴のまま存在し続ける。ゆえに穴は広がり続けて、とうとう「どうしようもない」と。
皆さんも十分気をつけてほしいのは、穴の補修をやるなら全力でやる。今日この日、確実にこの穴を埋めてやる!そういう意気込みが必要です。
でないと、穴は受験までなくならないとしても、以前補修した穴が全然埋まっていないと、受験が近づくにつれて苦しくなる。
だから、穴はまずは基本から埋める。一気に応用や発展まで埋められればいいけれど、現在進行形で授業は進み、習ってくる単元が目の前にあるわけですから。
既存の授業と併行してやる穴を埋める作業は「基本の徹底」が最優先になります。
新小6であれば、小5の冬休みくらいからこの時期までに小5の内容の基本事項の穴埋め作業をやってきたはずです。
当然やっていなければなりません。だって、新学年で復習として習う単元でも以前よりは1つ上のレベルの問題をやるわけですから。
この段階で前学年の基本が大きくもれていると、穴埋め作業どころか、目の前で習ってくる今の授業が怪しくなる。
まあ、そんなことをダラダラと書いても皆さんよくご存知のことですし、仕方ないのでこれくらいで。
まあ、「バカ母」なんて卑下しないでやっていきましょうよ。最後まで子供と伴走していく決心があるだけで、すばらしい。
それを実りのあるものするためにも親の役割は重要になってきますから。
ただ、少し気になるのは、ロコさんがいろいろとやろうと書いていることはいずれも微妙な問題で時期が早すぎたり、時期を失してしまう点もあるのでいくつか気になる点だけを指摘して読者の方にもシェアしておきましょう。
■小5の壁に引っかかっているということは、6年になっても更に伸び悩む可能性が高いといえます。
今のやり方で進むのではなく、勉強のやり方、優先順位、宿題のやり方、時間の使い方など1つ1つ見直して効率の良い、成果の出る勉強のやり方をマスターして欲しい。
受験まではこのやり方でいく!そう思えるものをできるだけ早く手にできるようにすべし!
■【行きたい学校に行かせてやりたい】と【塾のクラスは気にしない】の矛盾ですが、これは夏休み以降に考えればいいことです。
今からクラスを気にしないのはどうかな?というのが正直な感想です。
というのも、クラス編成のテストに出題される内容はまさに「頻出する分野」だからです。合不合判定テストなんかもそうですが、「判定をするための問題=入試にも出題される問題」となるからです。
子供にとって今やる勉強が成績に直結する方がやりがいだってあります。クラスも上がるし、単元も攻略できたが理想ではないでしょうか。
■「苦手単元である頻出する分野(これを夏休みまでに洗い出したいです」は、夏休みまでに洗い出すでは遅すぎると思います。
今からしないと。これから6年生になって5年生で習った単元がさらにパワーアップしたものを再びやるわけです。その際、苦手な単元であれば、パワーアップしたものに対応できない可能性が高い。
パワーアップする単元を授業で受ける際に少しでも5年生でやった基本だけでも、1問でも2問でもやって6年生の授業に臨まないと6年生の特に苦手単元は非常に非効率なものになりかねない。
夏休みにやるのは、そこまでにやろうとしてもできなかった残った問題をやっつける時期です。夏休みから苦手単元の基本からを総ざらいするというのは、物理的にほぼ無理になります。
■過去問研究について。これについては何度も触れていますが一応念のため書いておくと、夏休みまでに過去問研究の必要があるのは子供ではありません。
もしするとしたら親ですね。というのも、過去問研究とは塾で夏休みまでに習った内容・レベルと過去問との違いを知ることだから。
通常、塾のカリキュラムは夏休み前まで一通りの範囲を学習して、それ以降は入試レベルまでの引き上げるための勉強をすることになります。
つまり、夏の段階で志望校の過去問をやっても合格ラインの点数を取れる子供はほとんどいません。
それでも徐々に過去問とのレベルの差を縮めていき、12月ぐらいに初めて合格ラインに達する。このペースで十分なわけです。
親が過去問との差を把握して、10月にはこのレベルまでできればよし。11月にはここまでという具合に把握できればの話です。
ただ、これは結構難しいことなのでストロングは親の方にはオススメしないのです。そのあたりは、塾に任せればいい。
【行きたい学校に行かせてやりたい】と【塾のクラスは気にしない】は塾とは別路線でやっていくという決意。
それは全然かまわないのですが、塾の路線に乗っていこうとするよりは大変ですから、その決意は山よりも高く、海よりも広くないと中学受験は荒波がすごいので、わりとすぐ決意が萎むことにもなりかねませんので、気をつけて進んでいって下さいね。
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
小5 竜王くん
中学受験まで1年を切ったこの時期に先生に出会えた事は、神様のお計らいと感謝の気持ちで一杯です。
勉強のみならず子供の人生にとても意味を持つお話だと思いました。また、親が目をかける事の重要性をつくづく考えさせられました。
忙しい毎日を送るうちにおろそかにしていた自分を省みるきっかけとなりました。
塾のクラスアップが今の課題です。必要なのは鉄則9の解けるようになる、早く解けるようになる事だとわかりました。
全員(どのレベルクラスでも)がやるテーマ教材を繰り返しやって行こうと思います。
また、だらだらやらず、短期集中にこだわってやる事にしました。苦手意識をもっている国語を上げるために、テスト分析をしてみます。
国語の勉強の基本的なことについては、まだの方はこちら
http://www.oyawaza.net/oyawaza/post_29.html
を見てください。
「勉強は自分のこと、自分のため」ではあるけれど、人間の子供は「頑張っている姿」を見てほしいとか、認めてほしい、そういうことを要求する。
実に面倒くさいことなんだけれど、実に人間らしいというか、人間が人間たる所以ではないでしょうか。
だから日常生活のたった一言が大きな影響を子供に与える。
逆の意味で大きな悪い影響も与えるわけで、それが数年積み重なれば、「化物」みたいな子供だって出来上がってしまう。
悪い方面に出る場合だって、コツコツ積み重ねた結果なんですよね。
だから、忙しくても、見るべき点は見て、言葉を交わし、確認し、褒め、叱り、励まし、尻をたたくという原則は、人である限り、し続けなければならないのではないか。
常に私たちは日々振り返らなくてはならない。だって、子供との生活は日々積み重なっていくわけだから。