こんにちは、ストロング宮迫です。

怒涛の高校入試に突入しています。入試のシーズンもあと1ヶ月弱となりました。ラストスパート!

さて、引き続き、中学受験を終えられた方からたくさんのメールをいただいております。ありがとうございます。

1つ、読者から相談も兼ねた報告をいただいたので紹介します。

けーこままさんからのメール

いつも深く深く読ませていただいています。

昨年の長女の合格のご報告に引き続き、年子の次女も今年受検し、公立中高一貫校の●●中学に合格いたしました。

倍率は年々上がり、今年は約4倍でした。今年もまたご報告させて頂ける嬉しさでいっぱいです。

長女と同じく次女も塾にいかず、さらにはチャレンジもやめました。これには娘も不安がりましたが…

勉強した事は、

普通の学研の問題集
チャレンジのハイレベルテキストと
チャレンジの作文講座
四谷大塚のテキスト

最後はとにかく過去問をやりました。作文は夏くらいから毎日できるかぎり書きました。

昨年の姉の使ったテキストもあるからと余裕の昨年4月だったのですが、そうはうまくいかず…。

4月のテストで偏差値60以上を出したら中弛み…夏には夏期講習に行ったもののまだノホホン。行事続きの秋は学校の用事で忙しく、気持ちの上でなかなか受検生になりきれませんでした。

秋の入試模試ではまさかの100番台。『定員40人なのよっ。一体どうすんの』とその時期、本当に親子喧嘩がたえませんでした。(というか私の一方的攻撃)

クラスに1人も受検する子がいず、学年でもあと1人いるのかどうか?なので、モチベーション低かったです。

休み時間になかなか教室で自主勉強などまるで出来ない様子で『このごに及んで!死に物狂いでやれっ!今やらずにいつやる!』『本当にやる気があるの』『受検する気がないならいますぐやめて』など毎日私の罵声の嵐でした。

今思えば死ぬ気で勉強するなんて言う気持ちになるほどの子供に経験もなかったかと…わからないものになれと言うのは難しい事だったかと今更思います。

かなりあれやこれや毎日言いまくり、やっと冬休み冬期講習でみんながライバルだとわかってきてから、少しは受験生の目の色になってきました。

それでもまだ私にしてみると気持ちが足りないと思え、『今更、やっと受験に目が覚めても遅いのっ、やったつもりらしいけど、それくらいの勉強時間で間に合うと思ってる訳?』とか『ああ、もう寝ちゃうんだね~』とかこの期及んでまだ悪魔のような罵声を浴びせてきました。

傷つきもしたと思いますが、合格した喜びでチャラにしてくれるでしょうか…先日のメルマガで、よそのお宅の話を聞くと、恐ろしい親がいたものだと思ってしまいますが、自分も同じだったなと反省です…。

でもあの時の自分はそうするしかありませんでした。

姉の冬休みは、去年受検で遊べなかった取り戻すように友達と遊びまくり冬休みを満喫してました。おいおい勉強は大丈夫か、他の子は塾や講習で大忙しだぞ!とツッコミたくなるほど羽伸ばしました。

一昨年までの受検の反動でしょうか。

勉強へ追い込めば、そのあとこうして気が緩み、手痛いツケがくるのでしょうか。当然ながら、休み明けテストで姉は散々な結果をもってきました。

40人中32位…

せっかく勝ち得た受検も入学後また強いモチベーションを保って勉強していくにはどうしたら良いでしょう。

また、親も、平常心で受検に望むなんてできるんでしょうか?

一番下の子は来春小学3年生。やはり受検したいと言います。

勉強へのモチベーションはどうやって本番に調子合わせるんでしょうか。

ちなみに長女は5年、次女は4年から受検意識し始め、一番下は現在もうすでに私も行きたいといいます。

早く始めてもマラソンの様に途中中弛み あと息切れではダメだなあと次女で痛感しました。が、本人次第でしょうか。

受検勉強をいつから始めようかと考えてしまいます。

長女の友達の弟は小学生1年でもう漢字検定、英語検定受けまくり受検に備えていると聞きます。

長女・次女の勉強へ、どう飴むちの使い方

2年の下の子へ受検へのアプローチどのようにやっていったら良いか、

思考錯誤しています。長々と書いてしまいましたがアドバイスありましたらよろしくお願いします。

いろいろと考えさせられる報告ですね。皆さんはどう感じましたか?

なかなか尻に火がつかない受験生に親がムチ入れて走らせる。多くの受験生の家庭で行われていると思います。

親としては「そうせざるを得なかった」ですよね。けーこままさんも、「でもあの時の自分はそうするしかありませんでした」と言われています。

ゆえに迫る受験に向けて「毎日私の罵声の嵐を浴びせてきました」と。罵声を浴びせるというのはしんどいものです。

受験があるからと受験までは罵声を浴びせることはある種の義務感としてできるけれど、受験が終われば、疲れるし、しんどいからやめる。

そうすると、「去年受検で遊べなかった取り戻すように友達と遊びまくり冬休みを満喫してました」受験の前だったら、到底許されなかったことでしょう。

しかし、親も許したわけではないにしても事実上許した形になり、子供は空へ羽ばたく!

それをけーこままさんは、「一昨年までの受検の反動でしょうか。勉強へ追い込めば、そのあとこうして気が緩み手痛いツケがくるのでしょうか」と言われています。

子供は親がしたように振舞うものです。

つまり、「反動のくる勉強のやり方」をしていたと言えるのではないでしょうか。

いつも言っていますが、合格をゴールに設定すれば、子供はゴールとともに走るのをやめてしまいます。

また親も受験をゴールに設定した扱いをすれば、受験が終わるとともにやり切った感があふれ出し、そこに合格でもしようものなら、親が糸の切れたたこになる。

そこで、合格は通過点といった認識で勉強をしてきたかどうかが問われる。

これは子供だけでなく、親もです。

「罵声を浴びせ」ながら、「死に物狂いでやれっ!今やらずにいつやる!」「本当にやる気があるの」と言い続けながら、勉強させるのは、意識していなくても、受験が終われば・・という気持ちを子供に抱かせる。

鬼になった親も受験が終われば、ほっと息をつく。それが40人中32番という結果に行き着いた。

そう考えるのがいいのではないでしょうか。

「一昨年までの受検の反動でしょうか」というのは、親のほうに出ているともいえるわけです。そうはいっても、年子の受験ですから、当然目は入学した子供よりもこれから受験する子にいきがち

塾にも行っていなければ、受験の全部を自分が見ることにもなる。大変です。そこで、上の子は「鬼」のいぬ間に羽ばたいちゃう。

ただ、今回の話の意識で気をつけてほしいのは、友達と遊びまくりが問題ではなく、「遊ぶことだけで勉強をしなかった」ことに問題があります。

順位から考えても一緒に遊んだ友達は勉強していたのでは?

また、「傷つきもしたと思いますが、合格した喜びでチャラにしてくれるでしょうか…」ですが、合格したとき、子供たちは喜びますが、傷ついた子供たちにとってはチャラにはなりません

親の言い分は心から「子供のためだった」「自分も本気だった」かもしれませんが、一言で言えば「感情的になった」のは親のミスなのです。

子供は受験までは「我慢した」と考えているのではないでしょうか。

だから、合格不合格にかかわらず、「感情的になった」自分のミスを正直に告げ、謝るのがいいのではないでしょうか。

「32番になったのは私のせいだね。ごめんね」と。

たぶん、けーこままさんは「それも私のせいなの?」と思うでしょうけどね。

ただ実際、難関校の出身の子供たちが大人になり、親となったとき、自分の子供には受験をさせないという方がいます。その中には親の発言や行動がトラウマになっている場合もある。

あんな思いだけは子供にさせたくないと。

けーこままさんも、お子さんに聞いてみたらどうでしょうか「もし将来子供を授かったら受験させる?」って。

ほとんどの子供は自分と同じように「させたい」と言うはずですが、お子さんはどうでしょうか。

「させたい」となんとなくでも言うのであれば、まだまだ修正は可能ということ。

感情的になって100点取らせても、次は遊びまくって20点

これは私たちの言う「成績がイイ子の親」とはいえない。

そんな大きく反動が出るようなことっていうのは続かないんです。それは子供だけじゃなくて、親も。

難関校に親が鬼になって子供を突っ込むことはできる。小学生なら子供もコントロールもしやすいし。しかし、それは全部中学生以降、親にものすごい勢いで返ってくる。ブーメランですな。

返ってきた「子供ブーメラン」は、投げた速度の倍以上で返ってきますから、手に取るどころか、親の首をかっ切っちゃう。

けーこままさんの家庭では、そこまでまだいっていないはずです。以上を踏まえて、一番下の子の受験の作戦を考えてみてはいかがでしょう?

まあ、よそはよそですから、「友達の弟は小学生1年でもう漢字検定、英語検定受けまくり受検に備えている」を真似することもないでしょう。もう十分2人のお子さんで受験する学校のことは知っているわけですから。

お友達の弟さんは、受験を目標にして勉強を進め成果をきっちり出す習慣を身につけようとされているのだと思います。低いハードルから徐々にハードルを高くして中学受験に臨もうとしているのでしょう。

正しい正しくないというのはありません。それぞれの家庭の作戦なわけですから。

お子さんの2人の受験の経験を生かして独自の作戦を立て、「合格をゴール」に設定せず、「感情的にならず」に進んでください。

受験までに期間がないと、どうしても感情的になるでしょ? だから、早めにスタートするのはすごくいいこと。

「勉強をします!」という感覚じゃないところで、本当は勉強させることも、もうけーこままさんが持っている経験とノウハウがあれば、できるし、考えつくでしょう。

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うれしい報告

『10の鉄則』感想、続々と・・・

小4Benさん

鉄則1は、あらためて言われて、唸りました。大学受験・仕事の選択可能性と、学生時代の環境の点で、中学受験をさせることを考えていたのですが、それでは弱いなぁと感じました。

しかしなかなかそこから深堀りできず、苦しんでいます。

鉄則3の考え方にも唸りました。叱るのが苦手でなかなか叱れないのですが、こういう考え方で叱れることを目指したいと思います。

鉄則9は、なるほどです。毎回の勉強で何を得るのか、明確にして取り組むということは、しばしば言われますが、ここで書かれたようなことはできていませんでした。

塾の勉強を家で復習する際に生かしたいと思ったのですが、塾で何をどのように教えているのか、子供から明確に聞けていないため、なかなか難しいと感じています。

鉄則10は、もう少し早く知っていれば、、、と思いました。漢検から勉強に取り組ませたのですが、試験が終わった後、数日、お休みを設けてしまったのです。その後のリカバリに、2週間以上かかったかと思っています。

これからは短くても、継続させるようにさせたいと思います。

鉄則1が不十分で、納得レベルの低さが、時間になっても着手できない大きな要因だったと感じています。

しかし、鉄則1を子供の心に響きそうなところまで掘り下げるのがなかなか難しく、止まっています。

とりあえず、中学入学後のイメージを具体的に描けるようにしようと、あらためて学校情報を収集しているところです。

言われてみれば、なんでもないような10コの鉄則。

しかし、10コできれば、間違いなく「成績がイイ子の親」となれる。

だって、成績がイイ子の親がやっていることをまとめたんだから。

「1つはできているけれど・・・」とか「10コともなんとなくできているような気がします」じゃあ、成績は上がり続けない。

子供の可能性は無限だけれど、親や周りの環境が有限なら、無限の可能性のある子供をある枠にはめてしまうことになる。

それはもったいない!と思うわけです。

自分の子なんだから、どうしようが親が決めればイイ。

でも、子供が持っているポテンシャルは、誰もがすごいんだ、ただ持っているものを伸ばしてやればイイだけ・・・・

そんなふうに思っています。

Benさん、鉄則1はこれからずっとやっていかなきゃ、いけないこと。すぐにその成果が出るわけじゃない。

鉄則1で悩むなら、まずは鉄則の第3章に着目して、目の前のテストでイイ点数を取らせてやってほしい。

「オレ、できる!」そう子供が思ったとき、つまり自己肯定感が高まったとき、鉄則1や言われているイメージもできやすくなる。

悩んで止まるのが一番いけませんよ!だって現実は毎日動いているのだから。ファイト!

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