こんにちは、ストロング宮迫です。
先日、ようやくのびのびになっていた約束を果たしました。
約束とは、中学入試終了組の子供たちを愛媛県は松山の「坂の上の雲ミュージアム」へ連れて行くでした。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」をボクのススメで読み始めた汗臭い野郎どもご一行は、朝早くに車で松山に向かいました。
午前10時半に「坂の上の雲ミュージアム」に到着。「一切の時間を気にしなくてもよろしい。好きなだけ隅々まで見ろ!」の掛け声とともに走り出した小6の野郎ども4人。
まあ、昼飯どきには出てくるだろうから、その間ちょっくらボクは別の場所にある伊丹十三記念館へ。
こういう場合、子供たちには事前の仕込みだけをしてボクは同行しません。すぐ浅知恵で解説なんぞをしたくなっちゃいますからね。
何の先入観もなく、今の時点で吸収できるものを吸収してくればいい。そう思って子供たち4人を送り出しました。
で、ボクが「坂の上の雲ミュージアム」へ帰ってきたのがお昼の1時前後。すでに1時間半が経過していました。しかし、待てど暮らせど出てこない。
ボクも入っちゃおうか? いや、すれ違いになるかも!?なんて躊躇すること1時間半。ようやく3時に野郎どもご一行は出てきたのでした。
「お前ら、4時間半は長すぎだろ!」めしも食べないでよく最後まで見たものです。
「で、どうだった!?」
「すげぇー、おもしろかった!本の順番通りになっていて、頑張って早く先へ読み進まないといけないと思った」とも。まあ、そう言われちゃ、ボクもぶつくさ文句は言えませんなあ。
小学生が「坂の上の雲」を読めるのも、テレビのお陰ですよね。映像があるからイメージもできる。できやすくなる。
たった100年前のことですが、当時の事情も含めて、服はこんなで、街並みはこんなで、家はこんなでと子供たちがイメージができずに苦労します。
イメージができないから取っつきにくくもなる、難しく感じる。
しかし、最初にイメージができれば、入りやすくなる。
この前も・・・といっても、2ヶ月ほど前ですが、小学校4年生の子供が人気作家東野圭吾さんの『新参者』をお兄ちゃんがおもしろいと言ったから読みたいとチャレンジしたのですが、漢字もわからず、あらすじも頭に入らずに挫折。
ですが、先日なんでもテレビの再放送でTBS「日曜劇場 新参者」があったらしく、それを見てから読み始めたら、あっという間に読了してしまいました。
「イメージができる」ことのすごさですよね。
同じ水泳クラブ出身の選手がオリンピックで金メダル取ったら、選手の「オレもできる」「オレもなれる」というイメージができやすくなるのなんかも一緒ですよね。
いや、そういうイメージがなくても、入っていける、頑張れるようにすべきだという意見もあるでしょう。
ただボクは勉強もそうですが、「たいしたことないんだよ。簡単なことなんだよ」と見せることでいっちょうやるか!まで持っていくのは大人の役割なんじゃないかと思っています。
そして、子供たちがちょび背伸びして「大人の世界」に少しだけ足を引っ掛け、それを達成した時、子供たちの笑顔は最高潮と思えるものをしめしてくれます。
さあ、それが果たしてイイことなのか、悪いことなのかはわかりませんが、「背伸びしてみるか!」と思うってことは、成長していくときの原動力でもあるのではないかと思っています。
松山からの帰り、興奮した汗臭いご一行は「先生、次はどこにします?」と早くも次なる約束を取り付けようと仕掛けてきます。
「そんな次々連れていけるか!」と怒鳴り返しつつも「次は松江城の後藤又衛兵基次の鎧なんかいいんじゃねぇか。そんでもって松江城に行くなら石見銀山も行ったらイイし!」なんて次なるターゲットを挙げてみました。
「ワーイ!行こ行こ!!」なんて。ただ行くなら、行ったときに何かを感じられるものがないと「ただ行きました」になっちゃう。課題図書読んで、すげえ!かっこいい!見たい!と思っていかないとね。
この子たちも、高校生になったら、どこか行きたいと思っても、部活があって、勉強があって・・・と今とは全く違う生活になることでしょう。
であれば、あと3年。その3年間で課題図書読んで、調べて、しびれて、憧れて、実際に行けるのはあと何か所あるのか?
もうあまり時間もないですなあ。
で、あなたは今年どこに行かれます!?
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
小5 frankさん
非常に親としての姿勢を見直す機会となりました。
はっきり言って、親として子供に好ましくない意味での負荷をかけていた気がします。
しかし、この10の鉄則をやり切れるのか、正直自信がありません。現在、これまで通塾していた所を3月一杯で辞めました。
現在、体験教室を模索していますが、子供の勉強に対するペースも切り替えが必要になってきていると感じます。3カ月勝負で進めてみます。
できていたと感じる部分と全く意識していなかった部分が整理できたと思っています。
親自身としての勇気、決断が一番の課題であると感じた。
正直、親として子供の頑張りを目の当たりにすると、ついつい甘く、休ませてあげたいと思ってしまう。
子供も塾の宿題をやり切るために、頑張っていてもやり切れない姿をみると親として心が痛い。
実際に宿題をやらずに、ランドセルを玄関において即、遊びに行く毎日にあって、宿題、課題をやり終えてから、遊びに行くような「決まり」を決めていけるか、正直、悩みます。
色々なアドバイスを頂きながら、頑張っていきます。
頑張ってもやり切れない課題が出ているなら親の役目はその出た課題を整理してやることです。
具体的に「それは本当に頑張ってもできないものなのか?」「頑張っているというがその頑張っている中身はどうなのか?」などなど。
とうていできもしない課題を与えられるまま、やれ!頑張れ!と言っても、できないものはできないものです。
その判断を下せるのは、子供をそばで見る親だけでしょう。
しかし、頑張ってもないのに「頑張っているフリ」をするのが得意なのも子供です。
だから、しっかり観察して見なくちゃならない。
多くの方は全然見ていないんです。
たしかにテストの点数は見る。でも、何を間違っているのか?どう間違っているのか?は、あまり見ていない。
それは見たとはいえないわけです。
また、すでに実際に行っている習慣、つまりこれまで当たり前にしてきた習慣「学校から帰ったらすぐに遊びに行く」などは変更する場合、理由がいります。
なぜそうしないといけないのか?
そこに親子の話し合いが出てくる。そういう意味で生活習慣、勉強習慣は一番最初の取りきめが一番大事と言えます。
変更するにはそれなりの、子供も納得する理由が必要ですから。
いきなり変更理由を告げるよりも、まずはそばで子供の様子をしっかり見ることをおススメします。