早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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中2 スーさん

毎回参考にさせていただいていますが、実行となると、、、、です。

中学2年の娘です。入学したときは学年で10番以内。喜んだものです。

しかし、その後の1期、2期と回数が進むうちに下がり続け、最後の定期考査では半分を少し下回り、おおいに母を悲しませました。そして学力検査。その結果が最近返されてきました。

何と最後からベスト10。母の落胆は想像を絶する物であり、この世の終焉を垣間見たものでした。

部活が大変で、朝錬のため7時までには学校へ行き、帰宅も7時。土日も練習。帰ってきて勉強と言うと、眠いといって舟を漕ぎ出す。鉛筆回しを始める。

何とかが無いと言って捜し始める時間のほうがながい。とにかくやる気が見えません。きちんと勉強することがないので、娘を見ているといらいらしてしまい、毎日喧嘩。

時間管理が下手で好き嫌いがはっきりしているほうです。嫌いな物、できないものはできるようにしようと思わない、いい加減なタイプ。

娘を少しでも引き上げようとこの一年私なりに頑張ったのですが、やってもやっても報われず、これ以上喧嘩をしてまでやらせても変化がないなら、あきらめようかとも思っています。

覚える気の無い子にどうやって覚えさせるのか。気持ちが入っていない勉強ではこの先いくらやらせても成績が上向くことはないとおもいます。

お母さんが怒るからとりあえずやっている振りだけを見せているのが、みえみえで。

こんな子にどうやって現実を知らせたらよいのか、なすすべがわかりません。母に明かりをみつけさせて下さい。

追伸
好きなことには時間を忘れてやっています。机にうつぶせて寝始めるので、寝なさいと言ってやめさせると、とたんにメールをしたりマンガを読んだり全然眠そうじゃなくなる、しかし勉強をやらせるとすぐに眠るんです。

中学入学時に前からかぞえて10番以内だった娘さんが、1年後に後ろからかぞえて10番になったと。

もちろん、急に下がったのではなく1年生の最後には半分を下回り、ついにはワースト10・・・

「この世の終焉を垣間見た」というのも頷けます(>_<)

いったい原因は何でしょう?

スーさんは、

部活が大変で、朝錬のため7時までには学校へ行き、帰宅も7時。土日も練習。

とありますから、部活が原因の1つかもと考えられているようです。確かに、部活により時間的にも体力的にも勉強には不利な状態と考えられるでしょう。

ここでは、こうした成績急降下の原因を考える場合、まずは勉強のやり方はどうか?と常に考えてきました。

スーさん自身も、

娘を少しでも引き上げようとこの一年私なりに頑張った

とありますから、勉強のやり方も大いに工夫されているのでしょう。

今回のメールでは、その辺りの細かい勉強の進め方は書いていないので、なんとも言えません。

ただですね!この成績の下がり方は、部活だけが原因とか、勉強のやり方をどうこうの問題とは違うように思います。

仮にまったく勉強しなかったとしても、トップ10からワースト10まで下がるのは、なかなか難しいものです。これはあくまでも想像ですが、意図的に「悪い点」を取っている可能性もなきにしもあらずと思えます。

まずハッキリ言えることは、今の状態は、気持ちが勉強に向いていないということです。勉強が不向きだといってるのではありませんよ。そうでなく、勉強のことを気にしていないということです。

成績の推移は、10番以内 → 平均以下 → 後ろから10番ですが、ストロングが気になるのは、クラスメイトの中や友達の間でのお子さんの「位置づけ」なんですね。

入学当初、いきなりのテストで10番以内ですから、仮に5クラスとしたら単純にクラスで2位ですよ。周りの連中からは、「こいつ、すげえ・・・」なんて成績優秀さんとして一目置かれたことでしょう。成績がイイ子たちを見てて思うのですが、自分たちは成績が良いってことは知っています。まあ、当然ですよね。

それだけでなく、他の連中からも「頭がいい」なんて思われてることも知っているのです。そのため、「なんとかこの成績を維持したい!」という気持ちを持っています。というか、「落ちたらどうしよう・・・」という危機感を持っているという方が正しいかもしれません。

なのに、わずか1年の間で成績優秀さん → 普通の人 → 勉強は苦手さんと本人はほとんど抵抗なく変わっていった・・・・・

言葉は悪いですが「学校やクラスでの位置づけなんてクソくらえ!」という感じにならなければ、どうしても腑に落ちません。

子供の気持ちになって考えれば、「また落ちたらどうしよう」といった焦りどころか、

「落ちても構わない」

「落ちた方がいい」

と意図的なようにも思えます。ここが心配なとこなのです。

このあたりから、直接的な原因は、部活ではないと思ったわけです。

なので、スーさんには、勉強うんぬんよりも、お子さん自身の服装や髪形の変化部活の仲間やお子さんを取り巻く環境なんかを注意して確認してみることをオススメします。

いくら勉強のやり方を良くしても、改善しない場合は、こうした周りの環境が影響している可能性が大です。

例えば、勉強をがんばったり、成績が良いこと自体「カッコ悪い」なんて思う時期があったりします。勉強を頑張るのはカッコ悪いとか、勉強を頑張るのは、先生にコビを売っているなんていう目で周りから見られたり・・・

他人からどう見られているかが気になる年齢でもありますからね。友達関係の影響なんかはどうでしょうか?

「勉強なんかできなくてもいいんだ!」という環境になっていないでしょうか?

また、服装の変化や異性との交友はどうでしょう。これらを含めて「色気付く」といいます。ストロングやタイガー山中なんかは「この時期」が人よりも少しはやく訪れて、そして、人よりも長かった(>_<)

よって、勉強どころではなかった・・・というのが本当のところです。

今挙げた点について、この1年変化はなかったでしょうか?

さらに、学校の成績がこれだけ変化すれば、先生などからなにがしかの心配やアプローチがあると思いますが、それはなかったでしょうか?

仮に家に帰ってからは気付かなかったとしても、長い時間を過ごす学校でこの1年間なにも変化がなかったというのは、ちょっと考えられないのです。先生に何とかしてくれではなく、なにかなかったかをぜひ聞いてみてほしいと思います。

学校の先生というのは、問題を解決してくれることを期待するより前に、子供の変化や様子を観察してもらうには絶好の場にいます。

スーさんが今お考えになっている枠組みの中では有効な解決策は見えてこないと思います。

なので、もう少し枠を広げて、この1年間でなにかなかったか?という観点から先生に聞いたり、お子さんの普段の態度や服装の変化などを思い出すのがいいですね。

周りの環境などになにか問題であれば、

娘を少しでも引き上げようとこの一年私なりに頑張ったのですがやってもやっても報われず、

となっても不思議はありません。

今の状態は、繰り返しますが、「落ちても構わない」「落ちた方がいい」くらいの感じでおそらく思っているお子さんです。もっと成績を上げようとか志望校が・・・・なんて話よりも、なにがあったのかを聞く方が先決だと思います。

なので、そういう観点から、一度、お子さんと本当にこのままでよいのかをしっかり話合うことです。その話し合いの場で出てくる言葉でお子さんの今の状況や心境を表す言葉が拾えてくることもあるでしょう。

スーさんが「勉強の協力」をしてあげるのは、それからですよ。

ということで、「母に明かりをみつけさせて下さい」には、原因がまったく見えない段階ではお応えできませんが、ぜひここまで述べてきた点について、当たってみてください。

そこでなにか見つかったり、つかめれば、次の手を打てる可能性が出てきます。

良い精神状態でないと勉強というのは取り組めないものです。

みんななにがしかの問題を抱えているものですが、生きていく上で障害と感じているものがある場合は、力づくでも勉強には向かわせられませんから。

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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小5 はてな?さん

(省略)どのように丁寧に説明しても、何回説明してもとわからない子どもに長い間怒ってダメ出しをし続けてきました。
 
こっちがいろいろ調べて良いやり方を示してもまったく関心を示さず、努力もせずに「どうせやってもできない」などと口にされると腹が立って仕方がなかったから。

自分の仕事のことだったら、もっと楽で簡単に解決できるのに、こと子どものことになると難問になります。

それも10の鉄則を読んで私の問題点が少し見えてきたように思います。

正しいことを言っても聞いてもらえなければ仕方がない。聞いてもらえないことは正しいのかと考えられるようになりました。

常に私が正しい立場で正論を言うことで息子は追い込まれていたのかもしれませんね。追い込まれれば窮鼠猫を噛むしかなかったか。

ここまで来た道は取り消せないので反省もし、考えをあらためて子どもに接していきたいと思います。

迷ったらご指導ください。

子供を説得するのは、会社の同僚や同じ年代の人を説得するよりも難しいはずです。

会社の同僚や同じ年代の人でも、理屈が正しいかどうかよりも、嫉妬やひがみやモノ言いや立場によって耳を貸さない人も多いでしょうが。

大人の理屈が通らないのが子供です。そこに親技の存在意義もある。

親は不動じゃいけないんじゃないでしょうか。

子供の様子を見て、押して引いて、正面がダメなら側面から、上から下から攻めていく。もう臨機応変に攻めていく。

臨機応変に攻めるためには、子供を知らなくちゃならない。

子供を知らずに理屈や理論で子供に迫っても反発するだけ。

毎日ダメだしされたら、どんなにやる気がある子供でもつぶれる。

勉強は子供が頑張るんです!汗をかくのは子供!勉強で汗をかかねばならないのは親ではなくて子供。

でもそれは「自分のことなんだからやりなさい!」では進まない。

鉄則第3章読んだら実行してください。  

  • 10の鉄則
  • ノリ勉
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)