小6 シュージマンさん

小6の息子の勉強法についての質問です。

現在、毎週月曜日の夕方に時間をとって、前週火曜日から日曜日まで塾で習った単元の例題や基本問題・練習問題をもう一度解くという復習時間を設けています。

その際、息子は問題を解いていって、わからない問題、マルつけをして間違った問題があるとそのままにしています。

「例題を見て問題の解き方を考えてごらん。それでもわからなければ、解答と解説を見てなぜその答えになったのか考えてごらん。」

と話すのですが、いまひとつやり方がピンとこないようで、後でノートを見ると、見直しをせず、そのままになっていることがほとんどです。

息子は私が教えようとしても「パパは口出しせんといて!」と言って聞こうとしない、わりと頑固な奴です。また、実際、平日は教える時間もありません。

今の時期なので、わからない問題はチェックしておいて、夏休みにやればよいとも思いますが、日々の勉強の中で、復習のやり方、特に理解できていない問題の対処の仕方だけはきっちりと習慣づけておきたいと考えています。

こんな息子に「復習時に解からない問題への対処の仕方」をどう教えればよいでしょうか?

小6のお子さんの復習のやり方についての相談です。

とはいえ、小学年限らず中学生の勉強にもあてはまる話だと思いますので、今回はこの相談を取り上げて一緒に考えてみましょう。

さて、塾に通っている方は、ほとんどの方が現在、

塾で新しい単元の勉強 → 復習 → 塾で新しい単元の勉強・・・

の繰り返しで勉強を進めているはずです。

このサイクルで、復習が不要な勉強をしてる方はごく稀です。

このサイクルで、もし、復習がちゃんとできていないことになると

塾で新しい単元の勉強 → 塾で新しい単元の勉強・・・

という風に新しいものばかりを頭の中に詰め込むことになります。

そうなると、頭の中は当然ながら、新しい、わからないものでいっぱい!なんてことで未消化状態になる・・・(>_<)

これは小中学生問わずですが、特に学校の勉強とは一線を画した内容を塾でやっている場合は、学校での勉強がフォローにもならないので、相当にストレスがたまります。

身体でいえば、ずっと下痢し続けているか、便秘が続いているような状態ですから、考えただけでもツライです・・・

これでは塾に通っても成績が上がらない。それどころか下がってしまう・・・多くの方が当てはまるパターンでもあります。

だから、復習が大切なのはみなさんも十分承知のはず。

で、うまくいく人とうまくいかない人がいる。やり方以外にも、子供の得意不得意や親子関係が影響することもあります。

シュージマンさんの場合でいくと、

「パパは口出しせんといて!」と言って聞こうとしない

状態だそうですから、勉強の前の親子関係の部分にまずは焦点を当てて考えたほうがいいのではないか?とも思います。

ただ今回は「勉強法」について聞きたいということなので、「親子関係」については置いておくことにします。

繰り返しますが、「親子関係」は勉強を進めていく上で、非常に大事ですから、この部分をはずして親技というのは難しいですぞ!

話を戻します。

復習が大事とわかっているけど、うまくいく人とうまくいかない人がいるという話でした。

うまくいかない理由は、1つではありません。が、絶対的に言えることは、やり方がヘタクソ!ということです。

やり方、考え方だけでも変えれば、今よりもずっと良くなる。ストロングはそう思っています(^_^)

では、シュージマンさんについて、考えてみましょう。

シュージマンさん、曰く、

現在、毎週月曜日の夕方に時間をとって、前週火曜日から日曜日まで塾で習った単元の例題や基本問題・練習問題をもう一度解くという復習時間を設けています。

毎週、決まった時間に復習する時間を設けていらっしゃる。

これ、すごくいいことです!

よく、お父さんが気まぐれに「よし、勉強をみてやろう!」なんていうことがありますが、受験を目指して勉強している子供たちにとって、「事情のわからないお父さん」ほど迷惑なものはありません。

塾やテストのシステムを理解することなく、20年前の感覚であれこれいえば、ウルセー!となることは必定ですから。

その点、シュージマンさんのように決まった時間に復習する時間を設け、面倒を見るのはとてもいいことだといえます。

ただし、大きな問題点があるとも言えます。

何が?

シュージマンさんのお子さんの現在の成績や勉強の消化具合がどんなものかについては書いていないのでわかりませんが、もし、現在のところ、

成績がイケてない状態

なら、やはり今のやり方というのは問題があるといえます。

問題は、「まとめてドーンと方式」です。

塾で習う内容は授業で結構理解でき、家に帰っても、取り掛かりは遅いとしても、やり始めれば、頑張って復習をして勉強をある程度消化しているのであれば、1週間に1回ド──ンとまとめてみるのもイイ。

でも、今、イケてないくて、下痢か便秘みたいな状態で、まとめて

前週火曜日から日曜日まで塾で習った単元の例題や基本問題・練習問題をもう一度解く

のは、チト辛いのではないでしょうか。

火曜日に習ってできた問題も2、3日も経てばすっかり忘れてできないという子供がほとんどです。

できる問題があるとしても、できていたが忘れかけた問題、できない問題などをさあ、(まとめて)やるよ!というのは、勉強のやり方としては、うまくないということなのです。

タイガー山中は、「鮮度を保つ」と表現しましたが、特に日々塾に通い、膨大な量を習って消化しなければならない日常生活を送っている子供にとって、日々の勉強の鮮度は時間が経つにつれ、どんどんと腐っていきます。

それがつまり、以前はできたけど、時間が経つとできなくなったという状態です。

子供にとって、「鮮度が悪い」つまり、腐りかけた問題を復習と称してド──ンと課す。やっぱり、それは子供にとってはおもしろくない、ノリノリにはなれない作業になってしまうのです。

その結果が、

息子は問題を解いていって、わからない問題、マルつけをして間違った問題があるとそのままにしています。

「例題を見て問題の解き方を考えてごらん。それでもわからなければ、解答と解説を見てなぜその答えになったのか考えてごらん。」

とアドバイスしても参考にする様子はなく、結局、

「パパは口出しせんといて!」

でチャンチャン!になってしまっている大きな原因ではないでしょうか。

親の言い分は、

わからない問題をわかるようにするのが勉強だろ!

よくわかります。

しかし、子供の言い分は、

わからない問題を勉強するのって面倒臭い!

なわけです。

両者の言い分は平行線・・・。ごく自然な流れだと思います。

特に、

わからない問題、マルつけをして間違った問題があるとそのまま

から察するに、お子さんにとって、シュージマンさんとやる1週間のまとめ復習タイムは、1週間経って、鮮度が悪くなっても、できる問題をもう一度やる時間になっているのではないでしょうか。

いや、子供からすれば、それだけやるのでも1週間分あれば、精一杯ということなのかもです。

だから、もっとこまめに復習は考えていかないといけないのではないかと思います。

しかし、

実際、平日は教える時間もありません。

と。

そうきましたか・・・

であれば、ストロングからの提案は、

わからない問題だけを勉強する時間をつくる

???ですか。

これは、月曜日、唯一シュージマンさんが取れる時間を

「わからない問題だけを勉強する時間」にする

ということです。

繰り返し述べていますように、子供たちが勉強するとき、

「わかる問題」と「わからない問題」

があります。

わかる問題を解くのは子供たちだってあまり抵抗ありません。

でも、わからない問題が出てくると急に勉強のペースは落ちるものです。急に人生がツラくなるんですな・・・・

そこで、親技では大きく2ステップに分けて勉強をする。

最初のステップは、

わかる問題は解いて、わからない問題は溜めておく

そして、次のステップで

わからない問題を処理していく

シュージマンさんの場合ですと、塾で新しい勉強を習ってくると、

その日もしくは次の日に、わかる問題は解いて、わからない問題は溜めておく方式がいいでしょう。

もし、可能であれば、お母さんか誰か他の方でも協力してくれる人がいるのであれば、日々の「できる問題」の復習をしているときに、そばで様子を見てもらうとベスト。

まあ、それはあくまでもベストな流れで、無理なら、お子さんが取り組みやすい「できる問題」は鮮度が落ちないうちに、習ったその日か翌日にはさっさと復習させておきます。

そして、お子さんが「う~ん、わかんない」とか「なにこれ、習ったっけ?」なんていう問題に出会ったら、

「はい、月曜日行き~!」

って先送りしていくわけです。

日々のできる問題の復習でそばに見てくれる人がいたらいいと書いたのは、その際、あまり迷わず、

「はい、月曜日行き~!」

とテンポよく進める役割を果たしてもらうためなのです。

とにかくテンポ!できる問題を気分よくチャッチャと処理する!

こうしてお子さんが日々の勉強で処理していく「できる問題」と「月曜行き」のできない問題の少なくとも2つに問題が分類されます。

こうしておくと、シュージマンさんは、平日時間が取れなくても、お子さんのテキストやノートを夜遅く帰ってみれば、

どんな問題を月曜の「特別タイム」に勉強するのか

を随時確認しながら、月曜に備えることもできますよね。

なるほど、今はここに詰まっているんだなとか、あれれ基本がわかっていないぞ!なんてことも確認することができます。

こうして月曜日は「わからない問題デー」となるわけです。

ここまでだけでもしておくと、わずかで貴重な唯一の月曜日をできる問題もできない問題もまとめてド──ンと

単元の例題や基本問題・練習問題をもう一度解く

必要はなくなりますよね。

どれくらいかは日々の勉強の精度で個人差があるものの、シュージマンさんと一緒にやる際のやる量自体は今までよりも減るはずです。

さあ、いよいよ月曜日の「わからない問題デー」です。

1週間のお子さんの勉強の推移を直接ではないけれど、テキストやノートで見てきたシュージマンさんですから、

月曜行きとなった「わからない問題」すべてをこなそう

とはしないハズです。

ここでも解説を見て、すぐに理解できればOK!

そうでなければ、「今はパス!」という選択で問題を分けながら勉強を進めていきます。

当然、今はパスとなった問題は、この先、夏休みかどこかでやることになります。

ここでは限られた「月曜日という時間」を有効に使うべく、単元によって、やるべき問題と今はパスする問題に再び分類しながら、いくつかの「できない問題」はここで解決していきます。

ぜひノリよく進めていただきたいので、タイガー山中の口癖、

「どうだ、ギブか!?」

なんてゲームみたく進めるのが理想です。

シュージマンさんの今までの復習のやり方ですと、子供にとってできる問題、できない問題をランダムに勉強することになります。

そうすると、どうしてもできない問題でペースが落ちてしまう。全部そこで止まってしまうわけですね。止まった後でやる勉強には「できる問題」もあったりするでしょう。

でも、タマタマ勉強の時間の前半で出てきた「壁」の問題によってつまらなくなり、結局「パパは口出しせんといて!」となれば、本来、そこで処理できる問題も放置となるなど、人生が、せっかくの親子の時間が、ツラくなっちゃう。

これは親だけでなく、子供にとってもストレスの貯まる勉強のやり方なのです。

だから、ペースを落とす問題は除けておき、短時間の真剣勝負で今後の扱いを決めていく。

時間も予め決めておき、

「3時間でこの問題たちの処分を決めるぞ!」
「おー!」

なんてできるのが理想です。

まさに、「特別な月曜日」は「問題を処理していく時間」です。この復習のやり方は、うれしいご褒美がついてきます。

なんと、

わからない問題が少なくなる

のです。

えっ、あまりうれしくないご褒美だって!?

そうかな、ストロングは結構うれしいけど・・・・

繰り返しますが、1週間の内容をまとめて勉強すると、5日も前に勉強したことなんて忘れているわけです。

でも、その日、翌日だったらまだ覚えているので解けちゃう。

「できる」「できた」「わかった」「解けた」「いいんじゃない!」そんな勉強のリズムがあって初めて「ウーーン」とうなる問題にも、チャレンジできるというものです。

そうしてこそ、更なる相乗効果、例えば勉強へのやる気とか親子関係の好転も期待できるというものです。

ぜひまとめてド──ンと復習方式を少し変えてみてください。変えるのは子供のほうではなく、親のやり方のほうですからね。

あ、そうそう、

シュージマンさんが書いていた

今の時期なので、わからない問題はチェックしておいて、夏休みにやればよいとも思います

は、すごく正しい考え方だとストロングは思っていて、実際、そうしています。

が、それはこの時期、つまり夏休みまでに「基本」がちゃんとできていることが大前提です。

基本がボロボロのまま、夏休みを迎え、さあ、たまった「わからない問題」をやるぞーー!となってもねえ。

その場合はわからない問題どころか、夏休みまでに押さえたハズの基本の鮮度が悪くなって、基本問題さえ解けないということがよくありますので、注意が必要ですぞ!!

後に回す、ためていくということは、

今やっていることは確実に押さえていく!!!!!!ってことですから!

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