早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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中1ミルクさん

はじめまして。私は中学一年生の息子を持つ母です。

一学期も二学期も通知表には1と2ばかりが並び担任の先生には『この成績では高校進学は難しいです』と言われ、どうしたら成績が上がるのか悩んでいます。

中学に入り、塾に週2回通っています。

数学をやっているのですが基礎がわかっていないと言う事で小学校の復習がおもになっています。

ですからなかなか中学の問題に入れず、成績にも結び付かず、私自身ヤキモキしていまいます。

どういう勉強方法がいいのでしょうか?

中1のお子さんの相談で学校の先生から「この成績では高校進学は難しいのです」と言われたそうです(>_<)

厳しいお達しですねえ・・・・

なんともショックな気持ち、早くなんとかせねばと焦る気持ち、いろいろと混乱していると思います。

この状況を脱するために、どんな勉強方法がいいのか?

というお話ですが、まず子供一人の力でこの状況を脱するのは難しいであろうと思います。

自分でできないから今の状況がある

こう考えるのが正しいでしょう。

「だから、塾に行かせているんだ!」といった答えが返ってきそうですが、塾に通いはじめ1年が経とうとしています。

しかし、未だ成果は出ずと・・・1年経って成果が全然出ていないとなると、やっぱり問題ですなあ。

では、

1)塾に問題があるのか?

それとも

2)本人に問題があるのか?

たいていはこの2つで検討すると思うのですが、ストロングは3つめとして、もう1つ

3)親に問題があるのか?

も入れて検証すべきだと考えています。

今回の相談の中には、お子さんの様子については触れてないので、状況がよくわかりませんが、反抗的なのか。従順なのか。成績を何とかしたいと思っているのか。もうどうでもいいと思っているのか。

そのあたりの子供の状況によっても打ち手は多少変わってくることでしょう。

ただ、この問題を考えるときに、たとえ「子供のやる気」が現在まったくないとしても、

2)本人に問題があるのか?

はあまり考えても意味ありません。

通知表が1と2ばかりの子供にやる気がないのは当然ですから。おそらく授業を聞いていても、言っている意味がよくわからない状態でしょう。

聞く気はあってもわからない。そして、それに誰も気を留めてくれない。これは本当に辛いんです。

なったものにしかわからない。こうなると、最初はやる気があっても、いずれやる気は失せてしまいます(>_<)

しかも、中学校に入ってそうなったわけではないと推測されます。小学校のある時期から授業の内容を理解はできていなかったはず。

授業でやったことをそのまま確認するテストでも、できていない科目、特に算数なんかは小学校時代から出ていたのではないでしょうか?

繰り返しますが、授業を聞いても理解できない、周りと比べ自分だけが遅れていく感覚に襲われる疎外感。そんなものを感じていたはずです。

なぜ、誰も気付いてやれなかったのか!?

ストロングは残念でなりません。友達との人間関係などに比べ、定期的にテストがあり数値がはっきり出る勉強には、日々の生活で「あらら?」気づけるチャンスがたくさん与えられています。

それは親であるミルクさん、学校の先生、誰でもよかったのです。誰かが気付き、手を差し伸べてやれば良かったのです。まあ、過ぎたことはしょうがない・・・。

とはいえ、そういう意味で、

3)親に問題があるのか?

については、「親に問題あり!」とさせてもらいますよ(^_^)

なぜこんなことをくどくどと書いているかというと、さあ、これから手を差し伸べようと思いますよね?

実際はミルクさんなんかは、ずいぶん前から気にして手を差し伸べてきたという感覚があるのかもしれません。しかし、それらは「何の手助けにもなっていなかったのだ」そういう認識をしっかりもっていただきたいのです。

ゆえにくどくどと述べてきました。

今までは何もしていなかったに等しい!そういう認識に立ってこれから対処してほしいのです。

というのも、今の段階で「さあ頑張ろう!」と言っても、子供が乗ってこない可能性もあるじゃないですか。

「これから1つ1つ頑張ってみようと!」「いや、いいわ。オレ無理だと思うから」なんて・・・

この心理的な壁は、手を差し伸べるほうが相当覚悟してかからないと、なかなかほぐれないからです。

「オレもうダメだと思うから」そう思ってやるのと「やればなんとかなるはず!」と思ってやるのでは全然違いますからね。

お子さんの今の状況がわからないので、それがどの程度かはわかりませんが、大人側がちょっとばかりの「子供のやる気のなさ」を口実に諦めない気持ちが求められます。

さて、「子供はおとがめなし」「親に問題アリ」まできましたので残りの1つ、今通っている塾のことを考えつつ、どうすべきかを考えていきましょう。

1)塾に問題があるのか?

これにについて。現在週2回塾に通っているということでした。

そこでは、

基礎がわかっていないと言う事で小学校の復習が主にになっている

というところを見ると、集団授業の塾ではなく、個別指導の塾と推測します。

では、この塾の対応は間違っているのか?

もし、「小学校の内容が理解していない」となれば、小学校の内容を先にやるというのは外せません。特に数学は積み重ねの教科。公立中学では2学期までに習う範囲は計算がメインになります。

文字式だって一次方程式だって、小学校の計算の基礎の上に成り立つもの。方程式のやり方を習う。習えばすぐにどうやってやるのかはわかります。

でも、答えが合わないんです。なぜなら計算が合わないから。そういうことを考えれば、小学校の内容をまず押さえるのは最優先事項でしょう。

ストロングの指導していた生徒でも、中2で分数の計算ができない生徒がいました。すでに連立方程式をやっていたわけですが、分数の問題になると間違える。

トンチンカンな答えを書く(◎_◎)

こういった発見をするために、そばで勉強を見ているわけです(^_^)

そうなれば、すぐに小学校時代に逆戻り。

このように、

勉強は順番を守ること

守らなければ、必ずあとにツケが回ってきますから(>_<)

だから、小学校の範囲まで戻って指導くれてる塾の方針は間違ってない・・・・ハズなんですが、もしかしたら間違っているかも・・・

ポイントは、勉強には順番がありますが、もう1つセットで忘れてはいけないことがあります。

それは、

勉強はフルスピードですること

なんですね(^_^)

わからないからといってダラダラと勉強しては逆効果。もちろんフルスピードというのは、子供の能力に応じての「フルスピード」であることは言うまでもありません。

さきほどの分数を理解してなかった生徒なんですが、30分弱で分数をマスターしました。分数がわからないといっても知らないのはルール!

「分数とは何ぞや!?」なんて取りあえずは考える必要はないわけですから。30分で分数はこんなルールと決まりがあるんだ。

さて、こんなときはどうする?これはどうする?と問いかけながら進めていけば、時間はかかりません。その上で練習問題をチャチャチャとやれば、終わりとなります。

で、聞くんです。「オイ、分数の計算って難しいか?」って。「いえ、カンタンです!」とまあ、たいていこう答えます。

「そうやろ?それを難しい、わからないとほざいてきたんやで。」なんて言ってやれば、「オレってそれほど難しくもないことを難しいと思ってきたのかも!?とチラリと思う。

それでよし!

「はい、それではその分数を使って中学のまずは一次方程式!」とまあ、例えば2時間の授業の中に「小学校の復習」を入れて、それを使った「中学校の練習」を一連の流れでやる。

そうしないと、中学生はイヤがるから。だって、「オレ中1」という意識だけはあるんですよ。

わからないから逆戻りで小学校のものをやる必要はあるにしても、中1にずーーーと小学校時代のことをやっていたら、自分に対しても、周りに対しても、「カッコ悪い」という意識が働いて、身につけるというところに意識がいきません。

ゆえに、そうするわけです。

もうしばらく前ですが、知り合いからどうしてもと頼まれて中3の冬休みから見た生徒がいました。中3の冬休みと言えば、もう入試演習か!?って時期です。

で、その子は、皆さん信じられないかもしれませんが、分数、小数の計算はもとより、なんと九九がきれいに言えなかったのです!!!50万円からの3年間の教材セットが3セット本棚にはきれいに収められておりました。教材についていた封は切られていなかったけれど・・・

目指すは「0点」を取らない!

現実には学校のテストでは0点も結構取っていたようでした。ようでした・・・というのは、その子はテストを返却されると、家に帰ってすぐに「焼却」してしまうので見たことはない。テストの得点を記入する得点表も念入りに焼却するのでした。

先に書きましたが、中3には中3のプライドがある。いくら勉強がわからないとしても、厳然とプライドだけはあるのです。

いや、勉強ができないだけ、その意識は強くなっていると言ってもいいかもしれません。

で、公立高校入試で出る数学の計算8題、これだけは絶対取るという作戦に相成ったわけです。

50点満点中8題×2点で計16点。しかし、実際は8題のうち、√の問題と因数分解の問題は捨て問とし、6問12点を死守する作戦で、九九からやったのでした。

勉強もここまでになると態度も悪いです。九九ができないのは「オレのせいじゃない!」的な態度ですからね。

ミルクさんのお子さんの状況で打ち手が変わるというのは、このあたりをさしてお話したのでした。中1ですから、ここまで悪化はしていないと思いますけどね。

事例が長くなってしまいました。

長く放置された子供は本当につらくて、そこから這い上がるには、相当な労力、「成績がイイ子」になるよりも忍耐が求められ、そばに付くものも我慢が必要だということを知っておいてほしかったのです。

話を戻します。

ミルクさんのお子さんは、どれだけ時間をかけ、どんなペースで小学校の内容を勉強しているのか?

今すぐに考えるべき点はココでしょう。足し算の繰り上がり、引き算の繰り下がり、九九、割り算の小数点、分数とポイントがいくつかありますが、計画を決めて取り組めば、時間を詰めてガッとやれば、それほど時間はかからないはずですよ。

もし、塾の勉強では時間が足らず、結果的に長期間になっているのであれば、家でもサポートしてあげてください。その際は、お子さんの状況にもよりますが、ある程度子供に対して強制力を発揮できる大人が必要でしょう。

ミルクさんができるならそうすればいい。しかし、ミルクさんがやろうとしても、「うるさい!あっち行け!」となるようであれば、外部にお願いしなければならないでしょう。

しかし、外部に任せたとしても、小学校時代の内容が不足していたとしても、メカニズムはすでにお話しした通りですから、しっかり管理してどういう状況になっているのかを把握すべきだと思います。

子供にフルスピードで勉強させるため、今の塾との連携はとれているのか? 塾からの提案を待っているのはなく、親から提案(お願い)をすればいいのです。

成果が出てくれば、中学の勉強に追いつくようにさらに加速がする必要があります。つまり、勉強量を増やすのです。

成績を上げるのに「勉強量を増やすこと」からはじめるとうまくいかないことが多いのですが、なぜだかわかりますか?

答えは、

勉強量を増しても、勉強の効率が下がるから(>_<)

子供がその気(やる気)になって勉強に取り組まないと、効率は下がるのです。いくら時間を増やしても、成果は変わりません。

しかし、子供たちがその気(やる気)になるのは、成果が出てからなのです。フルスピードで勉強する習慣を身につけ、ミルクさんの場合でいえば、

フルスピードで勉強させる

となりますが、それで成果を出す。成果は驚くほどカンタンに出ます。前に取っていた点数以上のものはすぐに、勉強して3日後には出ます。もちろんテストにも。

だって今は何もしていないに等しいわけですから。それができたら、勉強を増やすことでさらに成果を出すわけですが、今はそこに行く前段階でしょう。

成果を出すまでは、親がなんとかする、できれば。

ミルクさんにとって成果が出せる人は誰なのか? 自分なのか、それともそれ以外の人なのか。

成果が出てから子供がやる気を出す番です(^_^)

塾の先生と連絡を取り合って、家で勉強させる内容の指示を仰ぎ、子供と取り組む。まだ、できてないならすぐにやってください!

もうあまり時間は残されていませんよ!あと、数学以外の教科も忘れてはいけません。

例えば、英語は皆同じスタートです。社会や理科に至っては、積み重ねもクソもなく、一単元で基本的には独立しているものが多いですから、数学ほどの手間はかからない。

せめてこれらの教科は、平均を目標に勉強だってできるのではないでしょうか。

数学ですぐに!というのが難しい時は、他の教科をエサに成果を出し、「子供のやる気」を目覚めさせる。

数学に「10の時間」を割くべきなのか?

数学を「5の時間」にとどめ、ほかの教科に残りの「5の時間」を使って、成績を3にすることは狙えないのか?

こんなことを考えることができるのも親しかいないですよ。だって面倒くさいでしょう。分かっているところまでさかのぼってやるなんて。

特に個別指導のやる気のないアルバイトなんかが担当だと小学校の分数をチンタラやらせて「わかっていないので仕方ないんです!」なんて言い訳している可能性も大いにありです。

四方を敵に囲まれた指揮官のつもりになって、ミルクさん、考えて見てください。

親が考える苦しみなんて、子供が今味わっている「8時間拘束の学校地獄」に比べれば、屁みたいなものですからね。

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うれしい報告

「ノリ勉英語」終わったよ!報告

中2 ののかーちゃんさん

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:

声をだして、しっかり発音するようになった、単語を早く覚えるようになった。英語をやるよ?といってもいやがらなくなった。

◆親にとって学ぶべき点はありましたか?:

今まではだらだらと単語を おぼえなさい!というだけ。覚え方やチェックの仕方などを教えてやらなかったのに、結果だけを求めていた。暗唱しろ!といっても、ただやらせてただけでした。

短時間で成果出して。誉めて、サッサトおわる、これは、ふたりにとって、とても楽なことです。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかった

ノリベン英語にとりかかったころ、(たったの5日前なのに!)すごく大変で辛かったような気がします。

2日目には寝たふりタヌキ出現したし、誉めるところまで行き着かず、、、もうやめた!!と、投げたくなりましたが、次の学習で成果を出したら抱きついて来た子供。その状況をストロング先生に報告して、頂いたお返事によって、胸を打たれました。

それから不安な子供に寄り添うように、上から目線じゃない取り組み、チャッチャとやるよ!で接したら 今日も驚くほど 英文を(昨日の長文を、英訳して書く)やり、音読も、かっこよくやりたい!と発音に気を付けたり、私と一緒に節をつけて歌いながら読んでみたりと、笑いが絶えない一時間でした。

10時までには終わりたい、、と、ブーブー言ってましたが、ちゃんと終われたし、タヌキにもイモムシにもならず、元気に終われました。

いやぁ、こんな日が来るとは。想像もつかなかったです。子供の機嫌に振り回され、くどくどしつこく説得したり、ほめまくったりと、随分しょーもないエネルギーつかってたなぁ、と思います。

フラットな気持ちで、さあ、やるよん!!これに尽きると思います。本当にありがとうございました。

まだまだ旅は始まったばかり。とにかく、進みます!

またよろしくお願いいたします!!!

1つ壁を通過した人は次のステージへ。もちろん次のステージに進めば、そこでまた壁がある。

壁が出たらまた乗り越えたらいい。

乗り越えるためには親が変わらなきゃ、乗り越えられない。

子供は今のまま子供で在り続けるのだから。

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