早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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小5 BBさん

メールマガジンと「勉強の常識」の購読者です。

教材について質問があります。

小学5年生の娘がおり、現在ベネッセのチャレンジのみ一応形ばかり受講中です。

4月から今まで添削も4回くらいしか出しておらず、学校のテストでは結構いい点をとってきますが、チャレンジの実力テストでは、全国平均を5教科ともかなり下回っていました。

勉強のやる気もあまりあるとは言えません。

親もやる気は十分あるのですが、まだ十分勉強につきあってやっておりません。

娘は中学になる春休みから進学塾に通わせたいと思っており、今から6年末までは親がみてやって力をつけさせたいと思っています。

このような親子に最適の教材があればご紹介いただければ幸いです。

たくさんあるのでどれに決めればいいのかはっきりしませんので、アドバイスを頂ければ幸いです。

このメルマガの読者歴が長い方は、もう十分ご存知のはずですが、

親技のスタンスは「教材は何でもいいよ派」ってことです(^_^)

最近の教材は市販のものでもよくできているし、種類も豊富で値段も手頃!あらゆる教材が手に入る!すばらしい(^ε^)-☆

だから親技のスタンスは

教材へのこだわりより、使い方をこだわる派

ともいえます。一部では「節約派」との声も(^_^)

こんなことを言うと身も蓋もないけれど、ハッキリ言って塾なんかでも「どこでもイイ派」なんです。たしかに好みはあるけれど、どこに行こうが「元を取って倍返しだー派」で「トコトン利用派」なんです。

もっといえば都会も田舎も問題なし!今や全国ほぼどこでも同じレベルの勉強は可能なるわけだし。だからみんな同じ土俵に乗っかっているとっても平等な機会が与えられていると考えています。

逆の言い方で言えば、同じ教材を使っても、同じ塾に行っても、みんな平等に同じ成果が期待できるかっていうと、そんなことありません(>_<)

同じ教材を使っても、同じ塾の通っても、使い方次第で成果はまったく違ってくる。だからこそ、教材そのものではなく、教材の使い方にこだわるべきだと思うわけです。

言い換えれば、

教材は目的を達成するのための「ツール(道具)」

だということ。それをハッキリと認識しないとイイ教材ばっかり揃えるコレクターになってしまう。

この前も書いたけれど、受験では合格体験記などの書籍は特に成績不振者が読みたがり、マネしたがる傾向があるけれど、成績不振者が成績優秀者のマネをしても、その通りにはならず、挫折することが多い。

合格体験記に書いてある参考書や問題集だって、その子にはできたかもしれないけれど、成績不振者にはそれをやる前にやらなければならないことが山ほどあるから同じ問題集を買っても何の役にも立たない。

成績がイイ子がやってる問題集はもうわかってるあとはそれをどうやってやらせているのか、活かせるか、どうモチベーションを保っているのかだけなんです。

教材がツールなら、成果はそのツールを使う人次第となるわけです。使う人がどう使うかだけが問題になるんです。

さて、BBさんは、お子さんについて、

勉強のやる気もあまりあるとは言えません

と言い、

親であるご自身については、

親もやる気は十分あるのですが、まだ十分勉強につきあってやっておりません

とあります。

もし、これが謙遜ではなく、本当ならいくらイイ教材の話をしても、残念ながら成果は期待できません。イイ教材が成果を運んでくるわけではないからです。

さて、なにがそんなに問題なのか。

子供がやる気がないから?

ノーです。だって、子供は、勉強のやる気なんてないものです。それが普通で、当たり前。だから子供は問題ではない。

問題なのは、親であるBBさんです!!(指さしています)

「やる気が十分あってもやっていない」

最近では「仕事が忙しくてやっていない」という話はよく聞きますが「やる気は十分あるのに」やっていない・・・・と。

これは、よくよく頭に入れておいていただきたいのですが、「やる気があるのにやっていない」というのは、非常にタチの悪い状態であるということを知らねばなりません。

こういう人が良く口にするのは「やればできる!」なんですが、一向にやらないから決してできないってことになる。

だから「やればできるが、決してやらないからできない」ここまでをセットにして口にしていただきたいですな。ヤルヤル詐欺ですから(^ε^)-☆

すでにBBさんご自身でお気づきかもしれませんが、この点を自覚されないと1年後に成果を出すことは難しい、いや絶望的であると断言できます。少しキツイ言い方ですが、お気を悪くせずに続きを聞いてください。

実は、「やる気が十分あっても、やっていない」状態には原因があるのです。なにか、わかりますか?

考えてみてください





それは、

「危機感」がない

どうですか?

進研ゼミの実力テストでは全国平均を大きく下回る成績だった。でも、子供は学校のテストでは満足いく点数をとってくる。この状況に、BBさんは、さほど不満も危機感もないものです。

危機感がなければ、動こうにも身体は動かない・・・・だからそんなBBさんはまず確認すべきです。

なにを?

それは、中学になって春休みから通わせようと考えている進学塾でやっていくために、現在通う学校のテストのレベルができれば、十分かどうかをです。

まずはそこでしょう。知らなくては危機感も生まれようがありません。もし、今の小学校のレベルができていれば十分だとなれば、やっぱり危機感は生まれないでしょう。

でも、やっていけるのであれば、逆に危機感を持つ必要もなく、今の現状のままでいっても悩む必要はないでしょう。

が、もし、「今のレベル=学校の内容ができる」では、不十分ということであれば、当然ながら危機感を持たざるを得ません。

新学期から中高一貫校に通うご家庭もあると思いますが、入ったらどうなるのか?っていう危機感がない家庭が多くあります。頑張って中学受験を乗り切った!それはいい。

でも、そのあと、糸の切れたタコみたいにフワフワ飛んでいる!これなんかも「知らない」から危機感がないんですなあ・・・BBさんも同じ。

なんとなくやらねばなんて思うのではなく「今の状況がどうなのか?」危機感を持つべきなのかどうかを先ず知る。

で、危機感をもった!さあ、どうする?

これもいつも書いていることですが、「1年後にはこうします!」というようなかなり先の目標よりもさらに近い目標を立てることです。通過点をいくつか設定してゴールを目指せ!というわけですね。

まあ、言い方はなんでもかまいませんが、ところどころの通過点を設定して、その結果の進学塾に入ってついていくという目標でなければ、おそらくなにもしないまま、あっという間に過ぎていくことでしょう。

挙句の果てにはお子さんに「危機感を持ってやらないとダメよ」なんて抽象的な説教を繰り返し、怒鳴るとかね。

危機感と通過点を設定した目標があることが「やる気が十分あっても、やっていない」親が重い腰を上げるコツなのです。それなくして、重い腰だけを何とか上げようと思っても、3日坊主で終わってしまいます。

まずはそこを押さえる。その上で、BBさんにとって好都合なのは、1度ガツンとやられたものがすでに目の前にあるという点です。

今目の前のことをやっつける!というのが一番効率的で、具体的で、遠くの目標よりもよほどイイターゲットになりうる。

ガツンとやられたものにリベンジを果たすことは、親子に更に勢いをつけることになります。

なにが言いたいのか?

BBさんのリベンジは、

進研ゼミの実力テスト

ではないでしょうか。

そのために、親がそばについて勉強を開始する。

何を教材に勉強するかといえば、もちろん

一応形ばかり受講中の「こどもチャレンジ」

です(^_^)

買わなくても、目の前にあるんだから。目の前のものをやっつけてやるものがなくなったら、どれがイイって聞くのがいちおう王道ですから。

ほぼ1年経って、教材もタマって、たくさんありすぎるのであれば、

こどもチャレンジの添削問題

を確認テストとして使えばイイ。

すでに習っている範囲でしょうからできるはず・・・です。いきなり確認テストとして使用しその結果、もしできていない単元が見つかれば、教材に戻って重点的に勉強をしていけばいい。

勉強したら、添削問題の2回目を再テストとして、時間を短めにしてやる。今の学年の内容でしたら、添削に出さなくても親が○×をつけてやれるかも。

もし、添削問題で高得点が取れるようであれば、教材に戻る必要はなく、添削問題だけやって次の単元に進む。どんどん進む。

チャレンジなら、早い子は1か月分の教材を2日ほどで終える子もいますから、ウジウジしていないで、さっさと1年分を済ましてしまう。1か月もかからないのでは?

わからなくても大丈夫。進研ゼミなどの自学自習教材は、解説が詳しい!しつこいくらい。詳しいということは、それは親がそばについて勉強するのにも役立つということ。

今は質問だってできるでしょ。映像や動画で解説もあるんじゃない? 使いましょうよ、お金払って買ったんだから。「使い倒して倍返しだー」で元を取る。

そうやって、添削問題と教材を使って、まずは、今までの遅れを取り戻すこと。1年かけて中学に上がるまでには・・・なんて言わず、小6になる前の春休みまでで十分1年分は取り戻せるハズです!

その上で、次に、実力テストにリベンジです!勉強した上で、晴れて全国平均を大きく上回ったりすることができれば、春の進学塾入塾の学習レベルを確認して次の目標を立てる。

そのとき、必要であれば新たなツール(教材)を探すべきなのです。教材探しは、きっちりリベンジを果たしてからというわけです。

どうですか、親技が「節約派」だということをわかってもらえました?

ホント実際のところ、気合入れて子供のそばにつき始めて、進研ゼミをやってみると、詳しくてなんてイイ教材なんだろうと思える可能性は十分あります。

そしたら中学に行っても塾に行かずに継続しよう!なんてことになるかも。今目の前にある進研ゼミを差し置いて「イイ教材」には決して出会えませんぞ!!

今目の前の教材は海のものとも山のものともわからない教材ではないのです。ぜひ使い倒してほしいものです。

ちなみに『10の鉄則』のメンバーで、以下のページを書いてくれたヨーキチパパ。

■進研ゼミを使い倒せ!元は取れる!!

そのヨーキチパパのお子さんは、見事地元の公立高校のトップ校へ合格されました。塾へは行かず、進研ゼミ&市販の教材で、お父さんがもれなくそばにつくコースで合格されました。

親は大変だったけど、こういうのもまた味がある思い出深い親子の物語だったとボクは感じました。

ここまで書いたことを理解してくれていれば、そうはならないけれど、読んだだけで理解せずに進むとどうなるか?

いちおう予想しておきますと、やっぱり溜まってしまったベネッセのチャレンジは引き続き「形ばかり受講」を続けてあっという間に1年間経過して小6が終わります。

何かをやったという達成感もなく、頑張ったという気持ちもなく、親は「何度も言ってるんですがやらないんですよ」と嘆いてみせて中学生になります。

中学入学前の春休みから進学塾に通うんですが、いちおう宿題も「形ばかり」でやるくらいで、塾の確認テストは半分くらいは獲れるけれど満点にはならない。

英単語とかも夏前になっても「book」を「buku」と書いたりして、でもなんとか平均点くらいはある。けど夏休み明けたら・・・

まあ、大体こういうパターンです。繰り返されてきているなかなか現象としては頻度が高いパターンね。

そうならないように心から願ってるけれど、なりうる。親が変わらなければね。

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うれしい報告

ノリ勉[英語] 7日間を終えての感想

中1 ドンドンさん

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:

少しの時間で成果が見えた事で、やればできるんだと自信に繋がった事です。

◆親にとって学ぶべき点はありましたか?:

今まではやりなさいとただ漠然とした事しか言えなかった。具体的に指示を出し、決められた時間内に終わらせる事にゲーム感覚で取り組めたので、楽しんでやっていた。

やらせ方一つで勉強が楽しいものになって行った事。子は親の鏡だなとつくづく思った。私が手抜きをすれば子供も手抜きをする。親が頑張らねば子供も頑張らない。

◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:

子供がノリノリの時は楽しかった。そうでない時は辛かった、疲れた、泣きたくなった。

でもこの差が激しすぎたからこそ、気づかされた。勉強が嫌いではないんだと。残念な事にまだ勉強の習慣がついていませんが、習慣付くまでそばで見張ってます。

顔が見えないので、ありのまま伝える事に抵抗がなかったのも良かったです。それに対しアドバイスを頂き、挫けそうになる心を支えて頂く事ができました。また、いったい日に何通の返信をしているのだろうと考えただけで、頭が下がる思いでした。そして私も負けてはいられない、色々な事を頑張らなくてはと励まされました。

ノリ勉英語はこれで終了ですが、引き続き数学の方でもまたご指導お願い致します。本当にありがとうございました。

「あせってはいけません。ただ、牛のように、図々しく進んで行くのが大事です」by 夏目漱石

「牛のよだれ」のように根気よくですよ!

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