中3 ココロさん

いつも読ませていただいています。

さて、受験の際、学科試験とあわせて3人グループの面接試験があります。学科の試験はなんとか頑張って合格圏内に入っているのですが、人前に出ると極度に緊張してほとんどしゃべれない子供です。

親しい友人と話すときはよくしゃべっているのですが、全般的におとなしい子供です。

面接の練習を家ですれば、入試ではうまくできるものなのでしょうか。子供と話して志望校を変更したほうがいいですか。

面接試験の対策をどうしたらいいのか?といった質問です。

ココロさんは、志望校を変更しようかなとまで心配されているわけですから、お子さんは相当な上がり性なんでしょうね。

ストロングの同級生シンヤ君という男がおりまして、シンヤ君は非常に上がり性だったらしい。

シンヤ君が高校受験での面接で面接官から「あなたはこの学校に来ることになったらどこから通いますか?」と聞かれて、

「宿です」

と答えたらしい・・・・…(;_;)

たぶん「家です!」と答えようとしたと思うんですが、とっさに出てしまったんでしょうねえ。複数の面接だったらしく、全員、もちろん面接官も含めて大笑いになったとか。

面接に限らず、緊張をしてしまうお子さんって多いと思います。そして、そのことをひどく苦にしている親子もいます。

でも、考えてみてほしいんですが、ストロングみたいにまるで緊張感がない人間というのも考えものですよ。性格がガサツというか、図々しいというか、品がないというか・・・ストロングはよく雰囲気を壊す!と怒られていました。なので、緊張するくらいがイイ!と心から思っています。

ストロングの話はさておき、では、家で練習すればうまくいくのか。どう思います?

ストロングの答えは、

ぜひトライすべきだ!

です。

今回の質問に限らず、読者のみなさんも日々いろいろな問題が発生すると思うのです。問題は子供によってさまざまだし、問題の難易度だって、いろいろなハズ。

ただ、難しいといってすぐに諦めるのはもったいないと思うのです。トライしてみたら、案外すぐに解決した!なんてこともありますからね。

とはいってもね~って!?

わかりますよ、重い腰を上げないといけないのは、親なんだから大変です。

頑張るのは子供本人ですが、

対策を考え → トライさせる → エラーなら再チャレンジ

とするのは、親ですからね。

そこは、ホント、親の忍耐なんです(^_^)

その忍耐の許容量は、その起こった問題を親がどう捉えるか。忍耐とその許容は、その問題に対する親の気持ちと比例しますから。

あと考えておかねばならないのは、問題が解決するかどうかは、問題が発生した時期によるということ。このあたりを踏まえて、ココロさんの話に戻して一緒に考えていきましょう!

学科は合格圏内とのことですから、面接の対策にある程度の時間をとることもできます。そうなれば、あとは、面接では何が求められるのか?

ココロさんの質問を拝見すると、お子さんの「あがり性」が克服できるのかと心配されているようですが、実際のところ、あがり性を克服する必要なんてあるのでしょうか?

こうやってどんどん深く掘り下げて考えていきます。面接では何が求められるか?

高校側になって、考えてみますよ!

入試で面接を実施する学校の意図は、かっこよく言えば、

人間性を見たい

ということでしょう。

まあ、人間性といっても短時間の面接で見極めるのは難しい。そんなことはしようと思っていないでしょう。

面接官の手元には資料がある。その資料をもとに質問をすれば、パッと見た印象と身体の動き、そして質問への返答の言葉遣いをみると短時間でも結構その子供の様子は納得できたりもするのです。

これは会社の面接なんかでも同じですよね。履歴書の字や経歴を見た上で、いくつか質問すると、資料が裏付けられるものです。面接でその人間の人間性はわからないかもしれませんが、提出された資料は裏付けられる。

もっと極端な言い方をすれば、提出された資料がホンマかウソかがわかるわけです。ウソというと語弊がありますが、造られたものでないかどうか。学校の面接は、会社に入るときみたいに3次面接、4次面接をやるわけではない。そんな風に学校の面接を捉えたらどうでしょう。

人間はみんな積極的で活発で意見がハキハキ言える人間だけで当然ながら構成されているわけではありません。それぞれの持っているものがある。

学校の面接では、ないものを出すのではなく、持っているものを出せばいいじゃないでしょうか。

たまに、「学科が足らない分、面接にかける!」なんて生徒がいるんですが、ストロングは反対します。学科の点数が悪かったとしても、点数が良い子が落とされて、面接で好印象の子が逆転合格というのはほぼないでしょう。

短時間での面接の目的は、学科が合格ラインで、かつ大きくは「この学校にふさわしい生徒か?」の見た目を判断するものであり、それを短時間で済ましていく上で、提出された資料と実際のお子さんとを見比べるわけです。

あがり性は、この学校にふさわしくない?

もう、おわかりですね!

ストロングが言いたいのは、あがり性を克服する必要なんてないということ。面接官の質問に対して、自分の意見をちゃんと伝えることができればいいのです。

言おうとしても詰まってしまうって!?

詰まってもいいんですよ!!スラスラいえるかどうかが問題ではないんですから。どうしても詰まるようならメモ書きをもって面接に臨んでもイイ!

そうストロングはアドバイスしたこともあります。そうです!!頭が真っ白になったら、メモ書きに目を落として落ち着こうって作戦です。

ただ、この作戦は子供がヒジョーーーに嫌がります。私だけメモ書きもっては行けません!!って。

あらそう!??じゃあ、基本的な事項については声に出して繰り返し練習してやっておくべし!

とまあ、こう言って進めていくと、「メモ書きを持つ私」と「なにも見ない私」を子供が勝手にイメージして、結構マジメに練習したりします(^ε^)-☆

では、家で何をするか?

それは、「面接ごっこ」です(^_^)

過去にどんな質問がされたかなど、情報を集めて面接ごっこをするのです。家族の誰かが面接官。本人が受験生役(役といっても実際そうなんですが)。

うまく本人が答えられないようでしたら、最初は本人が面接官の役、親が受験生の役でもいいでしょう。受験生役の親を見て、模範解答を知るのです。あと、兄弟姉妹を投入するのも盛り上がると思います。

親が面接官。弟が受験生なんかですと、ヘタクソなので自信が持てたりします(^_^)

苦手な面接を家族の一大イベントにして臨み、家族で大いに盛り上がっていただきたいです。塾などでも、模擬面接などをやってくれたりしますが、あがり性であれば、ぜひ家で練習した上で臨むべきです。

これは、勉強と同じですが、

家でうまくいく → 塾でうまくいく → 入試でうまくいく

のステップを順番に踏んでいくことです。これから家でトライしてはどうでしょう。

面接を理由に志望校を変更する必要をストロングはまったく感じません。トライして諦めるのと何もしないで諦めるのでは、次の目標に向っての頑張り方が違ってきます。

「子供の可能性は、無限である」親が思わず、誰が信じてやれるんですか!

あとは、親が頑張ればいいんですから(^_^)

あがり性、大いに結構。繊細で控えめな証拠です!!図々しいストロングよりも得点高いですよ!!ファイト!