小学生、中学生に限らず、「字を書くのが遅い、字が汚い、薄く小さい字を書くのを直したい・・・」という相談があります。
きっと、「もっと速く、きれいな字で書けば成績も上がるのでは?」との考えからだと思います。
親技でも「速く、丁寧に、濃い字で書く」べきだと言っていますが、順番を間違えると上手くいきません。「濃く」「丁寧に」「速く」の順に直していきます。
まず、「濃く」書くには、鉛筆やシャーペンの芯を2Bに変えること。これだけで解決します。
「丁寧に」は、ちゃんと自分で何と書いたのかが読めること。これさえクリアできれば良しとします。
「速く」は、普段の勉強から時間を計ること。時間を意識した勉強の中で訓練すれば、速く書くことが出来るようになります。
親技では、字に限らず、成績を上げるためのいろいろな工夫があります。どれも、簡単に取り組めることですので、是非試してみて頂きたいと思います。
どこまで親がやるかのレベルは家庭内の価値観もあるだろうし、目指すところで違ってきます。
私たちが提唱する「親技」では、子どもの頑張りはそのままで、親の頑張りで成績を上げるノウハウを紹介しています。
興味のある方は、一度参考になさってみてください。
では、ここからは「ヒョロヒョロした小さく、薄い字をゆっくりと書く」という中2のお子さんを持つお母さんからのご相談をもとに、字と成績の関係や子どもに「速く、丁寧に、濃い字」で書かせるためにはどうすればよいか?についてもう少し詳しくお話していきます。
中2 スパイママさん
今回は中2の娘のことで相談があります。
娘とは小学生のときから一緒に勉強をしてきました。娘自身、私と勉強することに抵抗はないようで、中学生になってからもこれまで通り親子で勉強を続けております。
しかし、最近はケンカが絶えません。中学生になっての反抗期というよりも私の気がすまないことが原因です。
しょうもないことですが、ノートの取り方がどうにも気に入りません。中2になってですが、字がうすく、ていねい過ぎるというか・・。
ていねいに書いてきてるのはわかりますが、授業の内容を聞くとどうもよく理解していないような。授業を聞くよりもノートを書くことに専念してるふしがあるというか。
娘の性格は几帳面というよりかは、こだわりがあり頑固というか・・・。
自分なりのブームがあるみたいでその時その時で字も雰囲気が変わります。今のノートの字はきれいで読みやすいだろうけど、薄いのはなんで?と思わず指摘するのですが聞こうとしません。
一緒に勉強するとも同じで、ヒョロヒョロした小さく、薄い字をゆっくりと書きます。
中学生なんだからあまり細かいことを親が言うのもよくないと思うのですが、以前のメルマガでストロングさんがノートの字は濃い方がいいとおっしゃっていたことも気にかかります。
もっと速く書けないの!というと「これがいいの!」という始末・・・
難しい年頃の子供にどのように対応したものか、ご教授いただけないでしょうか?
中2の娘さんの「ノートの字がうすいこと」が気になっているとのこと。
まあ、誰しも字の大きさ、濃さ、形など自分なりにブームがあるものです。
ストロングが中学生のときには、妙にカクカクした「角ばって、小さい字」がマイブームだったわけです。
スパイママさんが指摘されるように、書くのは確かに遅かったです。
だって、もともと自分の書き方じゃないわけですから。めちゃくちゃカクカクなるよう意識して書くわけですから、ゆっくり丁寧にがモットーでしたね(^_^)
そして、授業後にカクカクした字がきれいに並んだノートを見つめてうっとりするわけです。「お~、芸術だー!」ってね(>_<)
中学生ぐらいになれば、丸字の子、右方上がりの子いろいろいます。
ある生徒は、クラスの賢い奴の字を真似てるんだと言ってました。字を真似たら、成績も上がるかも!って思ったそうです。
気持ちはすごくわかります!(成績が真似られなかったのは残念ですが)
なぜか?
その生徒の場合、書くのが遅かった。
真似しているクラスの賢い奴は「書くのがめちゃくちゃ速い」わけです。ノートをとるのも、問題を解くのもスピードは命です。
正確に、いかに速く書くか。
よく、勉強している子供たちのそばで「もっと速く!」「もっと丁寧に!」なんて言うと、「両方は無理!」なんて率直な意見が返ってくることがあるわけです。
本当に、速く、丁寧には無理なのか?
でも、無理ではありません。
意識して練習すれば、誰だって速く丁寧に書くことができるようになります。
タイガー山中の場合、これにさらに「濃い字」をプラスして要求していますから
(^_^)
・速く書く
・丁寧に書く
・濃い字で書く
この3つにこだわります。
スパイママさんのお子さんのような「うすい字」は決して許しません。
シャーペンの芯が「2H」を使ってる生徒を見つけたら、こっそり「2B」の芯に交換したりしてね。
本人たちもビックリします。
「うわぁ、何この濃い字!!」ってね(◎_◎)
何ゆえに「字」にこだわるのか?
それは、子供たちが書く解答は、子供たちの頭の中と同じだと思っているからです。頭の中がシンプルにまとまっているときに書く解答は、式だって記述だって短くシンプルになる。
頭の中がゴチャゴチャのときの解答は、いくつもの意味の通じない式を書いてみたり、ヒョロヒョロの自信なさそうな字になっていたり・・・。
もちろん、濃い字を書きさえすれば、頭が整理できるのかといえばそうではありません。
でも、濃い字を書くことで
「自分はこう思う」
という意見をハッキリさせる意思表示をさせることこそが、頭の整理になる。子供たちの解答は学校や塾の採点者たちへの「強い意思表示」ですから。
読んでくれる相手がいるという前提を常に持つ。「自分だけ読めればいいや」というのは自己満足になっても通用しない世界ですからね、勉強は。
もちろん、正解だろうと、間違っていようと関係ありません。不正解なら自分の書いた解答のどこが間違っていたのかを修正すればイイ。
別にきれいな字である必要はないのです。
採点する者が、ちゃんと読める字であること。
だから、
・速く書く
・丁寧に書く
・濃い字で書く
この3つなのです。
そういう意味で、やはりスパイママさんが子供に指摘している点は、間違っていないでしょう。
しかし、正しいからといって、その「正しさ」を子供に伝えるためには、子供に言うことを聞かせるためには「親技」が必要です。
正しい間違っているの議論を子供としても良い方向にはいかないですからね(>_<)
そこで、メルマガでは何度か書きましたが、親技を駆使するものは、まず、
子供の自由にさせる
どんなノートを使おうが、どんな字でも、うすい字でも好きにさせます。
まあ、譲るわけですな、そこは。
ただし、遅いのだけはNGです。
ノートをとるだけで精一杯では、授業は聞いていませんから。自由にしたいなら、練習させてでも速く書けるようにする。それならOKです。
えっ、濃い字を書かせろと言ったじゃないか!?って。
ハハハ、この話には続きがありましてね。
自由にさせるというのは、学校や塾でのことなんです。ちゃんと授業を聞いて、授業のお土産をしっかり持って帰れば自由でいいのです。
どうでしょうか、そのあたりでお子さんと話がつきそうですか?
もし親がそこまで譲歩して、それでも子供が一切の条件は飲めないと言うようでしたら、親子の力関係のバランスが壊れている可能性が大です。
このバランスが壊れた親子関係ですと、学ぶ、一緒に勉強するという、そもそもの雰囲気から怪しいことになります。
そうであれば、字だけでなく、「一緒に勉強する」ときも、言われた通りにしないことが多々出てくるでしょう。
それはもう勉強以前の「勉強に対する姿勢」や「親子関係」の問題になります。
その場合は、今引っ掛かっているのが「字」なだけで、子供からすれば、もう「文句を言う」のはなんでもいいということ。
その見分け方は「とりあえず字のことは口に出さない」でおけば、すぐわかるでしょう。
「2回目やろうか」って言えば、「もう1回やってできたからしない!」とか「ちょっと時間がかかったね」って言えば、「仕方がないじゃない!ちゃんとやっているんだから」なんて、1つ1つに口答えが返ってくるようになる。
これはもう「字の問題」ではないということなんですね。
しかし、スパイママさんの場合、
娘とは小学生のときから一緒に勉強をしてきました。娘自身、私と勉強することに抵抗はないようで、中学生になってからもこれまで通り親子で勉強を続けております。
とありますので、そのあたりはクリアになっているのでしょう。
であれば、子供とは全面的に「100」か「0」かで争わずに、自由にさせるところと自由にさせないところを区別する条件で子供に対するのがイイと思います。
その分、家では指定のものを使います!(キッパリ)
親技では
・ノートはA4
・シャーペンの芯は2B
を推奨していて、
字は、濃い字で、丁寧に、速くですからね!
学校や塾と家の勉強を使い分けるのは、悪いことではありません。むしろ、スイッチが入ってよろしい。
親子の勉強は、他とは違う「特別な時間」です。
ブームなんてクソくらえ!成果を出してナンボの時間ですから(^_^)
時間計って、バァ~と解く。見直す必要のない頭の中をそのまま書きだすノートです。
親は「テストのとき、どちらの字で書くの?」なんていう気持ちで見てやったらいいでしょう。
「ほら、やっぱりテストでは家の字でいったのね!」
これでOKでしょ?
「字だけの問題」なのか、それとも「親子関係のバランス」の問題にまで発展するものなのかの見極めが大事な問題です。
「ノートの取り方がどうにも気に入りません」のみで「特別で成果を出す」親との時間をぶち壊さないようにしましょう。
まだできていないなら、外でのことと家でのことをしっかり区別する。
スタートはそこからですよ!
どこまで親がやるかのレベルは家庭内の価値観もあるだろうし、目指すところで違ってきます。
私たちが提唱する「親技」では、子どもの頑張りはそのままで、親の頑張りで成績を上げるノウハウを紹介しています。
興味のある方は、一度参考になさってみてください。