こんにちは、ストロング宮迫です。
ヒリヒリというのか、ピリピリというのか、そんな感覚が感じられる季節になりましたね。
受験生は待ったなし!
しかーし、まだお尻に火が付かないっていう受験生も多い。
自覚するまで待つか? やる気が出るまで待つか?
いやいや、「やる気の出し方はカンタン」です。
子供が「やる気になる」のを待ってたら、桜が散っちゃうから「やる気になる前」でいいので勉強させる!
少しでいいから勉強させる。一歩を踏み出す。走り始めたら、走り始めてようやく「やる気が出てくる」可能性が高まる。
ハッキリしてるのは、待ってても、やる気は出てこないってことです。
ホントですよ。1つ、いただいたメールを紹介しましょう。
小5 トンビさん
『10の鉄則』の感想を一度送らせていただきました、トンビと申します。その後、復テ、公開対策も実践始めました。
DVDを見たり、音声を聞いたりし、子供にサボりすぎと言っていた自分、実際は己れがサボっていたのだとガクンとノックアウトされました。
良いと思っても続けなくては意味がない、また丁寧に段取りし、実行し、チェックし、見直し検討、記録していく。雑な自分が、勢いだけの自分が、問題かと思いました。
今は、復習テストにむけていけドンシートのA問題をしています。まだまだ、問題の選択を欲張っている気がしますので、改善していきたいと思います。
もうね、親の方にここまで認識してもらうのに時間がかかる。多くの人はこう思えるまでいかないから。だからね、こう思えるのは、すごいことなんですよ。
お礼を言いたくらいです。ありがとぅー!ってね。
さっきの「やる気がない」の話もそうだけど、子供にだけ厳しい視線を向けてたら、事態は一向に改善しないのはおそらく皆さんも経験済みだ。そこから一歩踏み出せるかどうか。
トンビさんがいう「欲張りすぎ」は子供をドン引きさせるし、ひたすら欲張らずに「丁寧に段取りし、実行し、チェックし、見直し検討、記録して」成果を出す、成果を感じさせていくことで子供を引っ張る。
それって親がしんどいですよねって!?
そう、しんどいんですよ、親は。
どんなご褒美が約束されて、こんなしんどいことをするのかって思うくらい。
それでも「子供にサボりすぎと言っていた自分、実際は己れがサボっていた」って自分に刃を向けて、子供の勉強時間に親はプラスアルファの考える時間を費やすと、子供の今までと違う面が出てきて見られる。
一言でいえば「頑張る子供」が見られる。ノリノリの子供、「オレ、いけるでぇーという子供」が見られる。
それが親のご褒美。預貯金は増えないし、金塊ももらえないけれど、「子供のイェーイ!」の笑顔が見られるだけ。
それがなんですか!?って言われたら、ボクはおずおずと引き下がるしかない。
でもね、いいよぉ~、子供の「いけるでぇー!」って顔は。
もう泣きたくなるくらいイイ。実際、泣くからねえ。
そうだとしても、ここで言っていること、親技はハッキリ言って親がしんどい!
でもね、ずーーとじゃないんですよ。波に乗せて、前に一歩進むまでが一番しんどくて、波に乗れば、ラクにはならないけれど、成果が感じられ、子供の反応が変わってくるから、同じしんどさでも最初のしんどさとは違ってくる。
ずっとしんどいのは、やってもやっても変化がない、成果をまるで感じられないから。
トンビさんにはメールを送ったんだけど
たくさん問題をやるのは全然かまわないんです。ただそこで手を付けた問題が2日後、1週間後にやったとき、できないと焦りは募り、結局は勉強が崩壊する。
積んでも積んでも貯まらないと、やけになったり、もっと子供に強く言ったりするようになる。それで問題が解決したらいいんですが、まるで問題は解決しない。
やる問題を絞る、A問題からというのは、手を付けた問題はきっちり理解して解けて速く解けるまでやって、落とし込めるまでやるのは、あとにあとになって響いてくるからです。
焦ってもいいんですが、後になっても一向にたまらない貯金をし続けていると、受験学年では気が狂う。それが絞ってやるという意味です。ちゃんと貯金していくということ。
これは小5でも中2でも受験生でも変わらない。
そう思っててても、十分理解できていなかったり、時間が経つと忘れるものが出てくるのが勉強です。
だから、みんな「モグラ叩き」に勤しむ。勉強はモグラ叩きだ!
モグラ叩きゲームで、出てくるモグラが5個ならラクですよね? 10個くらいだと、まだ大丈夫。
でも、出てくるモグラが50個だったらどうでしょう?
うん、気が狂う。
あまりにもモグラが出てきすぎると、どうしようもなくなって、ワァーってなって、滅茶苦茶に叩くようになる。もうそれは本能だ。何とかしたいっていう思いがあると、人は滅茶苦茶に叩く。
つまり狙って叩かない。ゆえに、だからこそ、モグラを叩く精度が落ちる。山ほどモグラが出てくるのに、叩いても叩いてもモグラに当たらないんだ。辛いよ、これは。
加えて滅茶苦茶に狙って叩かないから、すぐに体力を消耗する。意外と続かないんですよ、滅茶苦茶ってさ。すぐ疲れちゃうから。
疲れってさ、休めばとれるものだけど、休んだだけじゃ、本当はとれないのよ。休んで戻ったら、またあの滅茶苦茶な場面が再現されると思うと、戻れなくなったり、行きたくなくなっちゃう。
これが親の「子供の勉強見るの、やーめた!」ですね。
でも、子供はいつだって目の前にいるからね、勉強だってずっとついて回る。目を背けても、そこにいるからね。でも、あの成果のない滅茶苦茶なモグラ叩きはイヤだってなったら、「もう知らないから。自分のことなんだから自分でやって受け止めなさい」って言うしかなくなる。
で、まあ子供はまるで「自分のこととしては受け止めない」っていう結末が待ってる。
たとえ必死だったとしても、滅茶苦茶のモグラ叩きは、絶対に長続きしない。
長続き、継続してできるにはワケがある。そうできるようになる理由がある。
意志の力で何とかしようとすると、辛いよ。自然とやり続けられるようにしていく。まあ、これは理想だけれど、少なくとも「やってもいいかな」って思えるものでなくちゃ続かない。
それには成果がいるし、成果が出そうっていう前兆がいる。成績が上がった親、子供の今までと違う面が見られた親は、ハマる。そこに喜びがあるから。
しかし、間違った道を意志の力と努力と根性でグングン進むと、さらなる茨の道が待ってる。それだけは間違いない。
力んで出るのはウンコだけです。
力が入るのはわかります。ボクだって、正直言って、力みまくりの、ウンコだらけだもの。
でも、力んでもダメなときは、ウンコしか出ないときは、進んでいる道について考えてみなくちゃならない。
もう1つメールを紹介しておきます。
小4 りくさん
初めまして 4年生の子供とともにいけドンシートで大変お世話になっております。
半信半疑で始めた 復テ対策でしたが、徐々に点数のアップが見られ、今回の組み分けテストはこれまでより30点以上もアップ(算数)し、効果を実感しております。本当に有り難うございました。
五里霧中の中、闇雲に多数の問題に手を出し消化不良に陥っていた1学期でしたが、夏休みから復テ対策を始め、今回結果を得ることができました。
返却された答案用紙を見ると、子供が闘った跡がしっかりと見られ、今までの何も分からずとりあえず書いときました的な部位がほとんどありませんでした。
これまでの答案とは明らかに違う状況で、点数よりもむしろこちらの方が嬉しく、一緒に頑張った甲斐があったなーと感じております(勿論いちばん頑張ったのは本人ですが)。
これを足がかりにしてなんとかこの険しい崖を上りきってみようと思います。
親がもらえるご褒美について具体的に書かれてますよね?
ご褒美と思えるかどうかは、あなた次第です。
親技では、テストで「とりあえず解答欄を埋める」は推奨しない。考えたもの、考えられたものだけを書く。「とりあえず書いてみたら正解しました!」はよしとしないというわけです。
りくさんのお子さんは、まずそれがなくなった!すばらしい。
ここに子供のプライドが育ってくる余地がある。「考えてないものは書きませんよ!」っていう良いプライドね。これが育ってくると、カンニング、宿題の答え写しなんかは到底考えつかない子供になっていく。
加えて、「答案用紙を見ると、子供が闘った跡がしっかりと見られ」たと。答案用紙は宝の山だ。そこに子供が家庭学習で頑張った分の痕跡をしっかり残してる!
金塊以上の財宝だ!泣きたくなると思います。うれしすぎてね。ボクなら泣くわ。
だから、りくさんのすばらしさは、「これまでの答案とは明らかに違う状況で、点数よりもむしろこちらの方が嬉しく、一緒に頑張った甲斐があったなーと感じております」ってところね。
そこに気付けて初めて親技の意味が出てくるから。
点数が上がるのもうれしいけれど、答案に出ているノリノリの子供、「オレ、いけるでぇー」という感じの子供が見えることは、親にとってはなによりのご褒美になるんじゃないでしょうかね。
今、小4だから、来年は「小5の壁」が出てくるし、受験生になれば「入試演習の壁」も出てきて、その都度、戦っていかなくちゃならないけれど、「オレ、いけるでぇー貯金」をいっぱいしてさ、壁に臨めばイイ。
ノリノリになったからと言って、壁がなくなるわけじゃない。でも壁を越えていくには、膝を折り曲げて体制整えてジャンプしないといけない。
「オレ、いけるでぇー貯金」がない、もしくはマイナスだと、ジャンプはもとより、「膝を折り曲げてみようね」という親の言うことさえ、もはや聞けなくなる。
それは親も子も「滅茶苦茶モグラ叩き」を経て、そうなる。
1つ、1つだけ叩きませんか、モグラを。1つは1問と置き換えてもイイよ。
間に合うとか間に合わないとか言わずに、狙って1つ叩くの。
ビシッとバシッと叩く。叩けたら、ハイタッチよ。1つ叩けたら、今度は2つね。次は3つ。
4つ目くらいになったら、子供が言うからさ「オレ、7つはいけると思うんだけど」って。
「大丈夫? 無理しなくてもいいんだよ。4ついけたから、今度は5つでいいと思うけど」子供が押して来たら我慢してグッとこらえて引くんですよ、これポイント。
「いや、いけるよ、7つは」
「じゃあ、7つがダメだったら5つに返ろうね。徐々にでいいんだから」
力づくじゃ、疲れちゃう。子供を動かそうって思うときは、押すだけじゃダメです。テコを使わなきゃ。
テコを使うとき、最初は「ちょっと」から。絞ってやって、達成させることがスタート。これはね、なんにでも通用する基本原則だから。
例年通り、今年の受験生への『10の鉄則』は10月末、親カツ講座「入試実践コース」の販売は来春中学受験の方は10月末、来春高校受験の方は11月末をもって販売を終了いたします。
これは、親技では成果が出るまで実践しはじめてから最長3ヶ月という考えを持っていますので、来春一番早い1月受験の方に合わせた処置です。あしからずご了承ください。
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
中1 ゲゲゲの女房さん
届いてすぐに3回読ませて頂きました。
メルマガをかれこれ2年読ませてもらって、その都度自分でも解答を考え読んでいましたが、基本となる鉄則を知ったことで頭の中がつながったと感じます。
メルマガに刺激を受け、子どもには真摯に真面目に向き合ってきたつもりでしたが、鉄則を読んで、どれも中途半端だったと反省するに至りました。
中学受験に失敗したこと、成績にあまり変化がなかったのも、うなづけます。
勉強に対して真面目に取り組んでいる子だけに中学受験の失敗を良い方向に転換してやりたいと切に願っています。
頑張っているわりには点数が平均的なので鉄則を糧にもう一息上を目指していきたいと思います。
ありがとうございました。
受験は合格不合格の結果は出ますが、その結果で成功・不成功が決まるわけではないということをボクは子供たちから学びました。
だから、点数を上げるテクニックを極めると同様に、受験に対する姿勢を繰り返しいろいろなところで書いています。
「すべてが素晴らしい体験であった」そう自信を持っている受験や学生生活をするためにはどうしても親の知恵が子供たちには必要です。
子供たちを導こうとするその努力がまた親を成長させる。
どんな結果でも「すべてが素晴らしい体験であった」と思えるなんて幸せの条件ではないでしょうかね。