こんにちは、ストロング宮迫です。

とうとう中学生の藤井聡太四段がデビュー戦から無敗で公式戦28連勝を達成しちゃった(#^.^#)

すごいねえ。少しだけ記者会見の映像を見たけれど、そのフィーバーぶりはカメラのフラッシュの光を見たらわかりました。

あんな記者会見、中学生でもしなくちゃならないんですかね? ホント、そっとしておいてあげて!というのがボクの正直な気持ちです。

どの業界でもスターの登場は待望されてる。メディアの数が違えば、その業界の露出も話題も取りあげられる機会も増えるし、競技人口だってこういうのを見てやろうって思う人が出てきて、すそ野も広がるのはわかる。

でもね、業界が中学生や高校生頼みになるのはどうなのか? 子供に背負わせていいのか?

まあ、意見はさまざまでしょうが、ボクは子供には負荷はかけるが、余計なものは背負わせないって考えです。

だってタイヘンだもの・・・

この前ここで取りあげてもう最後にしようと思ったけれど、ぜひこれは子供を持つ親の方、受験生の親の方に読んでほしいので、もう1回だけ宮里藍選手のアメリカでのインタビューを紹介します。

英語でやり取りしたからか、日本での引退会見よりも、よりストレートに手本となるスターの苦悩がよくわかりますので。

こちら↓↓↓は日本での日本語による引退会見の模様です

※この毎日親技は2017年6月26日に配信したものです

今季限りでの現役引退を表明している女子ゴルフの宮里藍が6月21日(日本時間22日)、約2カ月ぶりとなる米ツアー、アーカンソー選手権に向けた公式会見に臨んだ

全て英語で行われた会見で、あらためて引退の理由などを米メディアに語った。

 -先ほどリディア・コがここに来て、世界ランク1位でいることの難しさを語りました。あなたも世界ランク1位であった時、大変でしたか。また1位に戻ることへプレッシャーを感じていましたか。

宮里 そうですね。突然、たくさんの注目を浴びて、それはとても大変でした。みなさんを責めているわけじゃないですが(笑い)。

毎日英語でインタビューをして、それは私にとって、とても難しいことでした。ゴルフコースの外でたくさんのエネルギーを使いました

自分が完璧でいようとトライしていました。私はちょっと完璧主義なんです。それはなんの助けにもなりませんでしたね。

今なら世界ランク1位でいることはとてもエンジョイできることだと思いますが、でも、それを維持することはそれは本当に大変。

練習もよりたくさんしないとならないし、ゴルフコースの外でやることも増える。そのバランスはとても難しい

でもね、宮里選手は誰よりもうまくバランスを取っていたとボクは思います。ボクからすれば、気を遣いすぎって心配になるくらいだったけれど、それは

自分が完璧でいようとトライしていました。私はちょっと完璧主義なんです。

だったんですね。

でも、でもですよ、努力してうまくバランスを取っていたように見えていた宮里選手にとっても(ここが大事だと思うんだけれど)、完璧主義は

それはなんの助けにもなりませんでしたね。

この意味は重いと思うんです。

あなたもお子さんの勉強を見るときには、ものすごく完璧主義になっていないか?

ボクの言い方でいえば、子供に背負わせすぎじゃないか?

ここなんです。

もっといえば、「完璧」が長い人生の中でも「完成」しないとすれば、完璧主義は自分を、子供を責める方向に向かいやすくなるんじゃないかと感じます。

責めて責めて追い込んで、最後は解決するよ!ってなるなら、やる価値はあるけれど、死ぬまで完成しないとなれば、8割でOK!とか6割でOK!って、ひとまずは考えたほうがいいんじゃないか。

ボクみたいなチョー凡人は3割でOK!のラインです。3割で終わりにするわけじゃないしね。でも、まあやろうとしたことを全力で獲りに行って3割できたらグッジョブくらいで、ちょうどイイ。

宮里選手の会見、もう少しだけ読んでほしい部分があります。

 -あなたにとって世界ランク1位になったことの意味は

宮里 すごくいい質問だと思います。私は世界ランク1位になれるとは思っていませんでした。1試合ずつベストを尽くして。自分のベストでいたかったから、とにかく一生懸命でした。そして、それが楽しくもあり、情熱でもあって、ゲームが本当に好きだった。

一生懸命やっていたら、突然、世界ランク1位になったんです。決して、それを目標にしていたわけじゃないです。起こった、そういう感じです。

ベストを尽くしていて、ずっと諦めることなく続けていれば、起こること。

世界ランク1位という意味は、もしかしたら何の意味もないのかもしれない。世界ランク1位になるまでのプロセスが、実際に1位になることよりも重要だと思います。

 -モチベーションがなくなったと言いましたが、その一番の要因は

宮里 自分に厳しすぎたと思います。2010年に世界ランク1位になって、4年連続で勝利して。2012年が最後の勝利で。ここでの勝利が最後です。

でも、それが自分のキャリアのピークだと感じた。自信はあったけれど、メジャーでは勝てなかった。なぜメジャーに勝てないのかと自分で苦しんでしまった。メジャーで勝つことは私の大きな目標の1つでした。

だからもっともっと、練習を続けないと、と自分に言い聞かせた。自分にプレッシャーをかけてしまったんです。

そして、自分がどこに向かっているのか分からなくなった。私は十分じゃない。そして間違った方向へ行ってしまったのだと思う。

そして突然、モチベーションを失ってしまった。自分がどこへ行くのか、何をしたらいいのかわからなくなって、そこで苦しんでいました。

同じような話を最近、中学入試を経て中高一貫校中3生から、そして大学入試を終えた子の二人から聞きました。

成績が一定レベル取れている子供の多くはそうだと思うけれど、まずは無我夢中で「1試合ずつベストを尽くして」「とにかく一生懸命」してたら、うまくもいき、「それが楽しくもあり」、結果としてそれが「起こった、そういう感じあった」と思います。

そして入った学校で、もう一段階上のレベルの戦いに臨んだ時に「こうありたい」「これを達成したい」って意欲も動機も出てきたときに、そこで達成できなかったとき、人の心はまず1回目の「折れる」状態になるのでしょう。

そこでも踏ん張って「だからもっともっと、練習を続けないと、と自分に言い聞かせた。自分にプレッシャーをかけて」自分を追い詰める。「そして、自分がどこに向かっているのか分からなくなった。私は十分じゃない。そして突然、モチベーションを失ってしまった。自分がどこへ行くのか、何をしたらいいのかわからなくなって、そこで苦しんでいました」宮里選手の言葉を借りて説明すればこういう過程を経るんじゃなかろうか。

「タマタマ獲った」と「狙って獲る」の難しさの違いとでもいいましょうか。もちろん「狙って獲る」ほうがはるかに難しい。周囲および自分自身に対しての「獲って当たり前」というプレッシャーがあるのとないのとでは別人になりうるから。

勉強でもスポーツでも「連覇」というのが最も難事業だから。普通は連覇はできないものです。

連覇したり、毎回1番だったり、何年も続けて活躍「し続ける」のはかように難しい。

この前、ある場所でも話したんだけれど、「子供が悔しいって思わないんですよ」って話があって、「どうして悔しいと思わないのか、思えないのか? 子供のアタマのネジが少し他の子供とは違うんだろうか?」とまで言った相談だったんだけれど、ボクはその時「悔しいって感情はみんなには起こりませんよ」って言ったんです。

親技でもよくあって「家で3回もやった問題を間違えて子供は悔しくないんでしょうか?」とかね。

まあ、これはあくまでも個人的な考えだから、その取捨は皆さんにしていただく「できるって思っている子」はできなかったら悔しいって思うけれど、「できねぇーよって思ってる子」ができなかったら「やっぱりね」ってなる。

以前ここで「無制限」「制約なし」の世界は「無喜」の世界って書いた。

これと同じで、「勝てる」とか「イケる」「絶対解ける」って思って臨んだとき初めて「負けて悔しい」とか「イケると思ったのに・・・」が出てくる。

もちろん性格として備わってる「何事にも負けずキライ」っていうのはあるけれど、それだって「こいつに負けるはずがない」と思えるから負けたくないが出てくるわけでね。

もっといえば「子供が全然悔しがらない」となるときは、そもそもの勉強のやらせ方が間違ってる場合がほとんど。一言でいえば「こんな問題を間違えたら恥ずかしいわ」って思えるように子供に勉強させないと、次へのモチベーションが続かないからさ。

最近立て続けに書いてきた「コップにあふれるほど水を入れても意味がない」すなわち、たくさんやらせても中途半端じゃ意味も価値もなさないって話も、この考え方が元であって、ただたくさんいっぱいやらせて、テストでもそれほどできませんでした!ってなれば、そのあとでやることもまずます「機械的な作業」になってしまう。

「やれ!」っていわれたからやったけど意味ないじゃん!とも言えず、子供はロボットみたいにただ作業として勉強をやり、親は1リットルのペットボトルに50リットルくらい入れよう入れようってもがいてる。

先ず成果も出ないし、楽しくもないし、そして悔しいという感情なんか出てくるわけがない!というのがボクがそこで話した内容でした。

「どうして悔しいと思わないのか、思えないのか? 子供のアタマのネジが少し他の子供とは違うんだろうか?」は親のアタマのネジを考えるほうが先だ。

自分で考えてみたらイイですよ、どういうとき悔しいって思えるのかってね。

親技でノリノリで勉強するのを推奨してるのは、「こんなのできて当たり前」って感情を育む意味もある。

イヤな勉強をノリノリでさせられません!と多くの方が問うてくるけれど、できない問題を考えろ!できるはずだ!授業でやっただろ?っていう勉強のサイクル、そのサイクルを成り立たせている悪循環を断ち切らないと、結論は「何が勉強をノリノリで!だよ」ってなるしかない。

ノリノリになっていない人もいるし、しかし一方でノリノリでやっている人もいるわけだから。それを「子供の違い」って結論付けるなら、ボクが言えるのは「どうぞ頑張ってくださいませ!」しかない。

最初に書いた無敵の藤井聡太四段のお母さんの記事が新聞に出てた。

将棋四段・藤井聡太さんの母 裕子さん

・・・2010年、まだ聡太さんが小学2年生のころ。地元のイベントで、谷川浩司九段(十七世名人)に指導してもらった。飛車と角がないハンデをもらって聡太さんは健闘したが、やはり負けそうになってきた。「引き分けにしようか」。偉大な先人の優しい提案に、聡太さんは盤を抱えて号泣した。

裕子さんは周りに謝りながら、聡太さんを地下鉄の駅まで引きずっていった。聡太さんは、ぶつぶつと文句を言っていた。「まだ対局を続けたかったのかな……。勝負への執念に驚きました」と振り返る。

あのね、勝てるって思ってたんですよ、この小2生はさ。イケそうだって思えてたに違いない。

でも、名人には、わかったんですよね、このままいったら奮闘していた小2に自分が勝っちゃうなって。だから「引き分けにしてあげたほうがいいかな」って優しい気持ちで提案したんだ。

まあ、記事で読むだけだから、間違った推測だろうけど、お母さんの言う「勝負への執念」じゃないとボクは推測する。

「飛車角落ちだけれど名人に勝てそうだ」って小2生は「引き分け提案」があるその瞬間まで思ってたんだ(断定)!

だから、「ズルいよ、もう少しで勝てそうなのに」って「盤を抱えて号泣した」んじゃないか。

経験がある人にはわかってもらえると思うけれど、新聞でも雑誌でもテレビでもそうだけど、あのインタビューってさ、後付けで過去のことをいろいろと結びつけちゃう場合が多々あるんですよ。

デビューから無敗で新記録を更新という結果を見れば、小学生低学年のあの時の「勝負への執念に驚きました」って回顧になるけれど、もっとね子供はシンプルな感情で動いてるとボクは思います。

「ズルいよ、名人!もう少しでボクが勝ちそうだからって引き分けなんてさ」そんなもんだと推定する。

ボクが評価したいのは、小2の時に「名人に勝てるかも!?」って思えたこと。そういう教育をしてきたんであれば親の勝利だし、周囲の努力の賜物でしょう。

「こりゃ、イケるぞ!」そう思えたときにだけ、人は悔しいって思える。悔しいって思わないのは「自分がその場でイケてる」って思えていない証拠。

だから子供を悔しがらせたいなら、まずは「イケてる」って感覚を持たせないとね。

まあ、でもこの中学生の四段は、勉強をやらせてもなかなかやると思いますよ。

その一端が垣間見えるのはお母さんが新聞のインタビューで答えてたこの部分でわかる。

小学4年生で、将棋のプロ棋士養成機関である奨励会に合格した。集中力はさらに研ぎ澄まされていく。小学5年で司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読破した。

将棋のプロ棋士養成機関に小4で合格したことの凄さはボクにはよくわからないけれど、小5で「竜馬が行く」を読破したってとこね。

ああ、だからといって、会社帰りに我が子に「竜馬が行く」買って帰ってもダメですよ。10ページもたぶん読めないから。

ここでも書いたけれど、小5じゃね、なかなか読み通せないんですな。

一定の学力がなきゃ、無理っていうもんだし、それができる素養をたぶん小さいころから身につけるようにされてきたはずでえす。それが小5でできたってことはね、将棋じゃなくても勉強でもイケるってことです。

試しに読ませてみたらイイですね。読めないから。そこをどう導いて「竜馬が行く」にたどり着かせるかのゲームを今やってるわけですからね。

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今回はちょっと違う話を書くつもりだったんだけれど、どこに行っても無敵の中学生の話題や質問が出て、大賑わいなものだから、こんな話になっちゃいました。

最後に、今回の話の締めとしてふさわしいエピソードを紹介しておきます。宮里藍選手とともにボクが子供たちのお手本として度々紹介しているあの人の話ね。

この心持こそがボクたちには求められるんじゃなかろうか。ボク自身が50歳にして「いまだその心境にならず」って事実はとっても残念だけれど・・・

どうぞ!

松井秀喜氏が絶不調でも失わなかった不動心

・・・元チームメートの松井秀喜氏(43)のエピソードだ。

1998年春、ゴジラは絶不調だった。開幕から32打数無安打。初本塁打は11試合目だった。4月は打率1割台。さすがにチームメートも心配していたという。

ある試合後、ロッカールームで毎試合後のルーチンとしていたグラブやスパイクを磨いていた松井氏に、先輩の後藤孝志(現巨人3軍コーチ)が気を使って、「ゴジ、大丈夫だよ。終わってみると、普通の成績になっているから」と声をかけると、「俺もそう思うよ」と当然のごとく返答したという。

その姿を清水さんは横から見ていた。

さすがに滅入っているのかなと思ったんだけどね。あっけらかんと『そう思うよ』だもん。シーズンが終わったら、本塁打(34本)と打点(100点)の2冠。言ったとおりになるんだから、本当にすごいよ」という。

好不調にかかわらず、“自分”を崩すことなく、心も揺れない。松井氏がモットーとする「不動心」に驚かされた。

「松井はどんなときも変わらない。普通、4安打とかしたら気持ちが盛り上がったり、打てなかったら沈んだりするけど、そんなことを見たことがない。どんなときも変わらない。

それが本当の一流選手なんだろう。

松井にあるとき、『ジーターって、どんな選手』って聞いたら、『どんなときも変わらない。どんな人と接するときも変わらない』って言っていたね。松井にそういわせるジーターって、さらにすごいんだろうな」

50歳の野球ファンには、もう特に願いはないけれど、いつかね、メジャーリーグで、ジーター監督、マツイ打撃コーチのチームだけは見たいですな。

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うれしい報告

成績上がったよ!報告

小6 そーりーさん

■実践したこと:復テ対策講座の第1講座と第2講座

■結果:テストで前回より算数57点、理科23点アップ

テストのABC分析は時間がかかり、面倒ですが、結果が出たので、頑張れそうですが、今までなにもしていなかった結果なので喜んでもいいのかどうか。

私ができると思った問題を間違い、できないと思った問題を正解し。。。どうなってるの? このままでいいのか。。。

(省略)疑問がたくさん出ていますが、講座を順番にやってきます。

6年生で時間がないので、グズグズいっている暇はありませんから。(省略)

ちょび冷静な感じがいいですな。

上がっちゃったけど、それがなにか?みたいな・・・やってすぐ結果が出ると、頑張れるのは、子供も親も一緒。

今は目の前のテストで全力を尽くし、まず素点をアップすること。

受験に対して、また志望校に対して、出遅れている方は特にそうです。

100点を狙っていないのに、全部の問題をやるなんて、目標と作戦が違いすぎる。

受験は緻密な戦い。きちんと積み上げた人だけが生き残る!

  • 復テ対策講座
  • 10の鉄則
  • ノリ勉
  • 中学受験コース
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)