こんにちは、ストロング宮迫です。
この前見たら、一部ではもう桜が咲いてた。
高校入試が終わって、入試シーズンも終了だ。「ボクには春は来なかった」って嘆いている受験生もいるけれど、みんなに平等に春は来る。
ホントだぞ!今年の春は人生で1回限り。来る季節は拒むな!受け入れろ。どうあがいても、朗らかな春がそこに来てる。
Don’t think.Feel!だからね。
受験生は本当にご苦労さんでしたね。でも闘いは終わらない。
なんといっても、受験は準決勝で、入試後の半年が決勝戦だから。
準決勝を戦って「終わった!」なんて言ってるなんて、ただのトンマだ。
繰り返しここで書いているように「覚悟を持って入学は高校生だけの話じゃない」からね。
親技では、すでに準決勝へ進出すべく受験生予備軍の戦いが始まってる。まあ、予選みたいなもんですな。準決勝は本選だから。本選までたどり着けない人も出てくる。厳しい闘いが始まれば問題点が浮き彫りになる。
今回も1つ、すでに問題点が出た方の相談を取り上げてみたいと思います。
いつもメルマガ参考にさせていただいています。
小5の子供のことでご相談です。
小3から塾に通っていましたが、小5の5月に塾のすべてが嫌だと言いだし、塾に行くのを拒否しました。
前から塾の先生が怖いと言い、行き渋りがありましたが、行くと楽しそうにしていたし、成績も良かったので、どうにかなると軽く思っていました。
が、週間テストの算数で満点を取った次の日に塾のすべてが嫌だと言い、塾に行かなくなりました(当時の私はこのメルマガのことも知らず、親技は全く実行せず、塾に丸投げ状態でした)。
この塾は前から嫌がっていたし、次の子供に合いそうな塾なら大丈夫かと新しい塾に通わせました。最初は楽しいと通っていましたが、次第に行き渋るようになり、体調も悪くなりどんどん痩せていきました。勉強は嫌々やってはいて、1番上のクラスに何とか食らいついて頑張ってはいました。
宿題は自分でやらなければ力は付かないとその当時の私は思っており、だんだん投げやりでやる気を無くす子供を叱ってはやらせということを繰り返していました。一番やってはいけないことでしたね。これが原因だと今は分かっています。
前の塾の時と同じく、目標としていた模試でクラス5番以内を達成すると、もういいでしょと言わんばかりに身体がきついからやめさせてくれと泣いて頼んできました。
子供は私立小に通っており、以前から上の中学校にお友達と上がりたいという希望がありましたが、親が言って聞かせ、納得させたつもりで中学受験を始めました。
でも納得はしていなかったのでしょう。子供は勉強が辛いこともあり、体調も悪くなり、気分も落ち込み、中学受験をやめて上の中学校へ進学することを強く主張しました。
私たちも身体がきついことは分かっていながら、途中でやめるという選択肢は持っておらず、最初は受け入れられませんでした。
体調を治してからもう少し負担のないように進めようと話し合い、子供はもう一度勉強しようとテキストを開きましたが、どうしてもやらなくちゃダメなのと泣き出し、これ以上続けたら、子供が壊れてしまうと思い、中学受験がすべてではないと夫婦で話し合い、受験をやめることに決めました。
一旦やめるとは言ったものの、母親である私は諦めきれず、なにか方法がないのかと調べていて、親技のサイトに行き着きました。もっと早く知っていれば、このような事態は防げたのにと後悔してばかりです。
また、子供には何てひどいことをしていたのか、もっと親が関わっていれば勉強嫌いにもならず、精神的にも強くなれたのにと反省しきりです。
中学受験は生活態度がきちんと身についていないと厳しいというご指摘、その通りだと思います。勉強さえしていればと、かなり甘やかしていました。
このような事態までいってしまうと、受験をやめるという選択肢しかありませんよね?
このような状況になっても色々考えてしまい、完全には納得できていません。でも、自分のせいなのはよく分かっています。
塾の先生はしばらく休んでまた始めればという意見なので、誰にも相談できず、ずっと悩んでいました。何が正解なのかは、誰にも分かりませんが、これからの指針となるようなお言葉をいただけたらと思います。
子供は完全に勉強嫌いになってしまいました。これからどうしたらいいものか途方にくれています。
幸い、自暴自棄になることもなく、生活習慣を守ろうと生活し、学校の宿題はキチンとやっております。お友達関係は良好なので、今は毎日の学校生活を楽しんでいます。
長々とすみません。どうぞよろしくお願いいたします。
ついこの前も、ここで書いたけど、
解決していない問題は、場面を変えても、場所を変わっても、必ず再現される。例外はない。
この方でいえば、同じ場面が塾をかわってすでに二度出現してる!再現されたわけだ。
で、子供は目標を達成したら「もういいでしょ(+_+) 勘弁してよ」ってなった。振り返れば「勉強さえしていればと、かなり甘やかし」た結果として、勉強自体も辛くなり、果ては子供が勉強キライになったかもしれない、と。
ただ「自分のせいなのはよく分かって」いるが、「完全には納得でき」ず、「受験をやめるという選択肢しか」ないのか悩んでる。
別に中学受験を諦める必要はないとボクは思いますけどね。あなた次第、家庭次第ですよ。
ただまず悩むべきなのは「中学受験をするかしかないか」ではなく、ここまで貯まったマイナス貯金(貯金じゃなく借金ですが)を小学校生活のあと2年で返済できるのかどうかってことなんじゃないでしょうかね。
相談者自身の話では、相当な借金が蓄積されてきたわけでしょ。その自覚がある。「勉強ガンバルぞ残高」も「親子の勉強信頼残高」も、現在はゼロ以下だ。
その状態で「私たち、どんな生活しちゃう?」なんて選択肢はないんじゃなかろうか。現在の状況では、自らの意思で「するかしないか」を決められる状況にない。
そこの認識をきちんとしないと、前には進めない。
「受験をやめるという選択肢しかないのか?」というより、自動的に諦めざるを得ない状況にまでなってる。加えて、お子さんは同級生と一緒に中学校に上がりたいって強く希望しているようだし、最終的には強制的に中学受験させる以外に受験させるのはかなり難しいようにも思える。
でも、それはもう少し後から最終判断をすればイイ。
あれこれ選択肢を考える前に、その前に「余分にする勉強はつらい、しんどい、やりたくない」という子供の気持ちをどう解せるかをまずは優先的に考えるべきでしょう。
相談を繰り返し読んでみたけど、想像するに相談者の認識はこういう感じ↓↓↓じゃなかろうか。
でもね、ぼくの認識はこう↓↓↓なんだ!
「0」、つまり残高「0」で子供はストップしないんですよ。そこに行き止まりの壁はない。
ズルズルズルズル「0」を突破してマイナスに突入して、負債は雪だるま式に膨らんでいく。逆に言えば、貯金ができると、加速度的にドンドンプラスになっていくことだってあるということです。
相談メールを読む限りでは、
幸い、自暴自棄になることもなく、生活習慣を守ろうと生活し、学校の宿題はキチンとやっております。
お友達関係は良好なので、今は毎日の学校生活を楽しんでいます。
現在は、ボクの図でいえば、借金がますます膨らんでいる状態ではなく、塾をやめて「マイナス5」くらいで止まってる状態なんじゃないか。
それでも「0」じゃないんですよ、今の「勉強ガンバルぞ残高」も「親子の勉強信頼残高」も。
「マイナス5」からの出発だ。
借金を背負って生活していくのに、あれこれ自由に(中学受験をするかしないか)選べない。その前に「勉強を頑張ってみようかな?」って子供に思ってもらわなくちゃいけない。
塾に行かせて、勉強させれば、それなりに成績も獲ってくるお子さんでしょ。最終結論の「中学受験をするかしないか」の前に、「なんか最近は勉強してても、以前と比べて楽しいかも!?」って思ってもらえれば、次の可能性も高まる。
だけど、出発地点を間違って認識してると、すぐ「やっぱり勉強がイヤだって泣きます」に行き着いちゃう。次にそこに行くと3回目の再現になる。3回再現するってことは、それは確定するってことなんですよ。その状態が確定する。引き戻れなくなる。
だからね、何をするよりも前に現状の認識が大事だとボクは思う。「0」からの出発じゃない、私たち親は「マイナス5」から出発してるんだって。
2度も心からイヤだ、もう我慢できません!ってなったその事実は重い。だから3度目のチャレンジでは、慎重に目標設定も低めにして、1つずつ徐々に進めていく必要がある。
2浪してダメだったら、3浪しても、たいていはダメなんですよ。なんでかっていうと、今までのやり方が間違ってるから。
間違ってるやり方の延長線上の努力はいくらしても実らない。徒労に終わる。
だから、いま私たちはどこにいるのかを、それを悩まないといけない。選択肢は現状ではあなたにはないのだから。
そのうえで、
生活習慣を守ろうと生活し、学校の宿題はキチンとやっております。
お友達関係は良好なので、今は毎日の学校生活を楽しんでいます。
これを維持する。さらに維持から発展させていく。
具体的には学校の勉強を、たとえカンタンだとしても、きっちりやって、やらせて、成果を出したらきちんと褒めてあげてください。新学期の最初の成績表でそれは出るでしょ。
家のお手伝いもいっぱいさせたらイイですね。「勉強さえしていればと、かなり甘やかしていました」点は親が明確に意識して、間違ったことを子供に伝えてきたと思う部分があれば、子供に間違ってたと謝ってでも、訂正して、甘やかさないようにしてください。ロクなことないから。
勉強は、たとえ親がキッチリやらせるとしても「子供に勉強をしていただく」形は、近い将来必ず破たんします。機嫌取って勉強して「いただいて」も、成果も上げ止まる。伸びない。
これらはすでに書いた現在の借金の清算する部分になります。まずは「借金0」に戻す。その過程でたくさん子供と話してみることです。具体的には過去に二度繰り返された「塾をやめた原因」、これがなんだったのかを探る旅になるでしょう。
あなたの家庭の課題や親の接し方でイヤだった点が明らかになるでしょう。「そうか、それがイヤだったんだね、ごめんね」って言えばイイ。子供が言う点のうち、「それは違うよ」って点があれば、親は親の意見を言えばイイ。
ぶつかり稽古ですな。同じ稽古でも、やらされる稽古とやる稽古じゃ、意味が違う。勘違いしてほしくないのは、始まりは「やらされる稽古」からってことです。でも、ずっと「やらされる稽古」じゃ、伸び止まる。だからどこかで「自分でやる稽古」に展開していかなくちゃならない。
この方の相談でいえば、「やらされる稽古」の段階だけど、そのやらせ方を考えるってことでしょう。それについては思い当たることもあり、反省すべき点の自覚もあるようですから、あとはそれを実践すること。
「マイナス貯金(借金)」に突入してしまった親が最も苦しいのはね、「甘いと厳しい」の境界線があやふやになることなんですよ。
今のままでは「子供を壊す」からって中学受験から撤退すると、勉強自体を「0」にしちゃう。もう勉強については、あれこれ言わないって形になっちゃう。
違うんですよ。勉強のことを言ってもイイんですよ。言ってもいいし、やらせてもイイんだけど、やらせ方は以前とは変えるってことです。
宿題は自分でやらなければ力は付かないとその当時の私は思っており、だんだん投げやりでやる気を無くす子供を叱ってはやらせということを繰り返していました。
↑↑↑これはやめるってことであって、勉強そのものから撤退する必要はない。「甘いと厳しい」の境界線があやふやになるというのはそういう意味です。
子供を壊しそうになったら、言うべきことが言えないで、甘く甘くなっちゃう傾向が出る。腫れ物に触るようにね。親からすれば、すでに失敗したという認識があるから慎重になって、丁寧に大事にって思うんだけれど、言うべきことは言わないと、今度は子供が舐めてくるようになるからさ。
そうなったときは、最終崩壊の始まりということになります。
だから、すでに書いた「家の手伝い」をするとか決まりを決めてやるべきことを死守するのはすごくいいことです。もちろん決めるのは「頑張ればできること」ですよ。それを貯金していく。これが「0」からプラスへの貯金になる。
そこまでくればね、そこからはまた話し合いで「選択肢を選べる」状況になりうる。一概にはいけないけれど、3か月あれば、その兆しは十分感じられるようになるし、半年あれば十分貯金にまで転換できる。
3か月か半年になるかは、借金の蓄積がどれくらいかと親がどこまで変われるか次第。
そのためにも「どうして塾をやめたくなったのか?」を探ることです。そこで子供が語る理由の中にあなたのこれからしなくちゃいけないことのヒントが隠されてる。
答えは子供がぜ~んぶ持ってる。子供はうまく説明できないかもしれないけれど、「塾の先生が怖い」とか「塾のすべてが嫌だ」とかとは違う「塾に行きたくなかった本当の理由」を探り当てたとき、中学受験をどうするかの結論も自然と出てくるはずです。