oyawaza501
こんにちは、ストロング宮迫です。

先日、「決意表明の意味も込めて」といただいた、とてもうれしいメールがありましたので、皆さんに紹介します。

こうして約3万人の読者に披露される「決意表明」、もうあとには引けませんな。それではどうぞ!

小5 ごんちゃん

ストロング先生、ご無沙汰しております。

現在中学生の上の子で数年前から親技にのっとった勉強を始めました。紆余曲折ありましたが、その節は大変お世話になりました。上の子は中学に入ってからも、ゆるむことなく真面目に学校の復習をし、部活にも精を出し、充実した学生生活を送っています。中学受験での経験が子供に大きな財産を残したのだと思います。

現在、私が親技を駆使しているのは小5の下の子です。

入塾前の3年生でノリ勉をし、4年夏からは塾の進度にそって、算数イケドンシートを使用してきました。

先日、シートの追加購入の際、コピーして貼るのは「そりゃあ大変ですけどね」というストロング先生のコメントがありましたが、確かに大変だわ(笑)と思いました。

けれど便利なのです。

特に月例のテストの時に2回目3回目をしたりするのが効果的なので、継続して切り貼りを続けています。

お陰様で、子供は成績も安定し、塾のクラスも連続して最上位クラスです。授業中のお土産を沢山持ち帰ってくるので、日々の家庭学習の負担も上の子とはまるで違います。

ここまではうまくいっていたのですが、最近子供の様子がおかしい感じがしていました。

すぐに怒るし、なんとなく疲れがとれないし、毎日が楽しそうではない。

基礎練習の部分を異常に面倒がる、(勉強を始めたらすごい集中力なのに)勉強開始までにやたら時間がかかる。母が近くでプレッシャーを与えないと、勉強をしない。

母への口答えもひどくなり、これまで良好にいっていた親子関係が危うい感じになってきました。

なんでだろう、反抗期かな、と思いながら過ごしていましたが、勉強に対する後ろ向きな態度がテストでの凡ミス増加にも結び付いているような気がしていました。

11月の算数のテストは簡単で満点の人も多かったらしいのですが、優秀な子が間違えるはずのない箇所で凡ミスしているのを見て、私は腹がたちました。

腹がたったのですが、「まてよ、本当に満点がとれるのかなぁ」と思い、月例のテストを同じ制限時間50分で、私も真剣に解いてみました。

そうしたら、「こういうミスはするな」といっていた私自身がそういうミスのオンパレード、解法がひらめかず時間切れでタイムアウト、結局、子供の倍の失点をしていました。

「この時間内に全部解いたのすごいね。この問題、よくそんな解法がひらめいたね」と言って初めて気づきました。

私は、最近子供を褒めていなかったのです。できるのが当たり前になって、もっと点数がのびるはずだと欲が出て、子供が精いっぱいやっている成果をきちんと認めていなかったのです。

『10の鉄則』を久しぶりに読み返しました。忘れていた大事なことがいくつもありました。

勉強している成果を感じてもらえるように、達成感をもたせて次にチャレンジする意欲がもてるように、私が環境を整えてあげていませんでした。

早速、子供と話しました。

頑張っていい成績をとっているのに、「もっと頑張れる」としか思えない態度をとってしまったことを謝ると、最近反抗的だった子供が話に耳を傾けてくれました。

とりあえず、「決まり」とは言えないかもしれませんが、月例のテストでこれを達成したら「OK!」と喜ぼうという目標を決めました。子供に決めてもらいました。

それが無理過ぎない目標であること、でも油断すると達成できないレベルのものであることも、これまでの成績推移をみながら二人で確認しました。

いろいろ話し、目標達成のためにはやはり基礎練習の大切なんだということにも言及しました。子供は「またそれかい」という反応でしたが、少しはこちらの意図が伝わったような気がしました。

これからどうなっていくのかは分かりませんが、こうして一度5年生の秋に立ち止まることができたことが何か意味のあることだったと後で振り返れればいいなと思います。

ストロング先生には、情報をいただいてばかりでしたので、少し現状報告をしたくなり、また自分の決意表明の意味も込めてご連絡しました。長文失礼しました。

引き続き頑張ります!

一言でいえば、成績がイイ子の親、もっといえば「成績がイイ」が永続的に続く、かつ兄弟で「成績がイイ」というこの親技で「成績がイイ子の親」と定義している方の行動様式がまさにここに出ているとボクは感じましたが、皆さんはいかがででしょう?

1回だけ成績が良かったなんてことはありえるわけですが、ずっと成績がイイには理由がある。

また、兄弟がみんな成績がイイにも理由があります。たまたま兄弟みんなが成績が良かった・・・なんてことはないですから。

逆にいえば、兄弟のうち一人だけ成績がイイは「親に関係なく」起こりうるので、親技では「成績がイイ親」とはしません。それは親の頑張りよりは、むしろ子供自身の力によるもので、そういう人に相談してたら、エライ目に合うか、「勉強なんて勝手にやるわよ」って言われるのがオチです。だって親はなにもしてないもん。

親技では「子供の頑張りはそのままで、親の頑張りで成績を上げる!」を目指しているし、そのために、子供を変えるためには親が変わらなければならないって考える。

そして、それを言葉にすれば、子供に刃を向けずに、親自身にいったんは刃を向けてみるで、実にカンタンでシンプルなことです。ここでは繰り返し書いていることなんだけど、それがなかなかできないんですよね。

だから、読んでみていいなあって思っても、実際に自分が実行するのはなかなか難しい・・・

しかし、そこが変わらないと、永続的に「成績がイイ」、そのサイクルはやってこない。永遠にね。

成績不振の子供の親で、そのことを苦にしている方はたいていは「どうして?」「なんでなの?」が常とう句です。そしてその投げかけ(刃)は必ず子供に向かってる

そういう方は、どんなに頑張ろうが、苦しもうが、悩もうが、お金を使おうが、成績不振のサイクルから抜けられません。

また、報われない頑張りを営々と行うから、報われない努力は継続できないがゆえに、いずれ「子供のことだから」とブン投げる道を進むことになります。行く道はもう決まってる。

ごんちゃんさんのメールを読んで、自分自身でも考えてみた。ボク自身、子供が3人いますが、ごんちゃんさんがやったように「できているか?」と問われれば、正直自信がない・・・です。

でも、そんなボクでも、まだできていないあなたでも、「できることがある」。それもすぐできることです。ごんちゃんさんがそれを示してくれてる。

ハイ、そうです「まてよ、本当に満点がとれるのかなぁ」と思い、「月例のテストを同じ制限時間50分で、私も真剣に解いてみました」ですよね。

自分自身に、親自身に刃を向けるには、自分が子供と同じように解いてみるのがイチバンです。てっとり早いし、必ず気づくことがあるから。

そうしたら、「こういうミスはするな!」といっていた私自身がそういうミスのオンパレード、解法がひらめかず時間切れでタイムアウト、結局、子供の倍の失点をしていました。

子供よりもイイ点数が獲れることもあるだろうけど、実際にやってみると子供もタイヘンだ。

だから

「この時間内に全部解いたのすごいね。この問題、よくそんな解法がひらめいたね」と言って初めて気づきました。

これを真から褒めるという。

よく親自身が学歴がないとか、大学に行ってないとか、子供のやっている勉強の内容が「よくわからん」とお嘆きの方がいるけれど、そういう方こそ、自分がやってみると、子供のタイヘンさがわかる。「よくわからん」親こそ、チャンスなんです。

そこで出てくる「あんた、すごいね」は、子供には必ず届くとボクは思っています。

心からすごいね!っていうと、多くの子供は「そうでもないよ」って返す。

ホントですよ。

「いやいや、あんた、すごいよ」「たいしたことないよ」とかね。

その意味が分かる人は、人間関係の意味が理解できている人です。人を動かすことができる人と言ってもイイ。

苦しくても、自分がやっていること、やろうとしていることに理解を示してくれた人の言うことを、人は聞く。

ゴンちゃんさんの素晴らしい点は、そこからさらに自分に刃を向けて考え、

私は、最近子供を褒めていなかったのです。

できるのが当たり前になって、もっと点数がのびるはずだと欲が出て、子供が精いっぱいやっている成果をきちんと認めていなかったのです。

と結論付ける。

自分でそう思えたとき、そう思った人の言葉は子供に届くとボクは思います。

頑張っていい成績をとっているのに、「もっと頑張れる」としか思えない態度をとってしまったことを謝ると、最近反抗的だった子供が話に耳を傾けてくれました。

上に行けばいくほど、レベルが上がるほど、当たり前にできることは増えていく。最初は褒める。グイグイ子供も行く。

そのあとの難しさはごんちゃんさんのメールが示している。皆さんには、上を目指す人には、大いにヒントになったでしょう。

どこかで当たり前にできるようになったことを褒めなくていい日が来なくちゃいけない。それがいつ来るのか。

ここでいつも書くように中学生に「そんなに即座に九九が言えてすごいね」って褒めて、喜ぶ子供はいない。そんなこと言われてもうれしくないんだな。心から言っても届かない。それはできて当たり前と本人が思っているからだ。

子供が「そんなこと言われたくない。言われてもうれしくない」っていう日が来れば、階段を1つ上がったということでしょう。そこまでは押したり引いたりの綱引きが子供とある。

しかし、多くの方は綱引きさえしない。「だから言ったのに・・・」「あれほどいったのに・・・」刃が子供にだけ向いていれば、すべては愚痴で終わる。問題も未解決。その道は行き止まりです。

ごんちゃんさんがこれからどんな道を進むのかは誰もわからない。でもエラーが出たら、そのたびに自分に刃を向けて、当たって砕けて、学んでいくでしょう。

あなたはあなたの道を、行き止まりでない道をお進みください。ボクはボクの道を行く。

答えは目の前の子供で今もう出てる。

その出た答えを「どう受け止め」て、どう生かすかは親次第。

あなたの子供へのトライ&エラーがうまくいっている限り、

上の子は中学に入ってからも、ゆるむことなく真面目に学校の復習をし、部活にも精を出し、充実した学生生活を送っています

こういう現象が出やすくなる。

親子関係だけでなく、人間関係がお互いに良い影響を与える時、その関係に一方通行はありえないでしょう。

どちらかがどちらかを一方的に責め立てる関係の時、お互いが良い影響を与え合うことはできない。必ずどっちかが「チェッ」ってなるからね。

それゆえ、世の中の「先生」と呼ばれる人種は気を付けないといけないわけですね。親も子供からすれば「先生」の位置づけになるんですよ。

教室で「先生」は王様になりがちです。家庭で「親」は王様になりがちです。多少のことは言いくるめることも可能な場所にいる。がゆえに自らが自らを問う時間がいるわけですね。

果たしてああしたので、よかったのだろうか?
果たしてああ言って、よかったのだろうか?

してしまったことはもう取り返しがつかないけれど、次に向けての材料が日々出てくるのは子供でも大人でも関係ない。

これまで20数年この業界に携わって、いろいろな親を見てきたけれど、ごんちゃんさんのようにてっとり早く気づける「自らが解いてやってみる」をやった人は多めに見ても20%程度ではないでしょうか。

50分あれば、すぐやれることなのに、みんなやらない。まあ、だからライバルとの戦いはラクでいいんですけどね。楽勝だもの。

あなたのライバルであるごんちゃんさんは小5の秋に

これからどうなっていくのかは分かりませんが、こうして一度5年生の秋に立ち止まることができたことが何か意味のあることだったと後で振り返れればいいなと思います。

で1回仕切り直しをして、これから静かながら、しかし怒涛の勢いで小5の壁をクリアして、受験生になるでしょう。

立ち止まらなくてはならない事件が起こったときは立ち止まればイイ。きっと何か意味があると、その意味を探ってみる。刃は自分に向けてね。

夏休みの成果は夏休み前にどうなるか決まっているように、受験生になってどうなるかの答えは、この時期もう出てる。大事件になる前に手をうてば手当は最小で済む。
sb_ld_soudan.gif
うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

中3マンボウさん

目標 = 鉄則5と6のダブルで鉄則9にトライ!

一言でいうと = 5と6のダブルで9をクリア!

うまくいった点、反省点 =

こんばんは。8月の終わりに「10の鉄則」が届いて、2か月が過ぎました。

親の接し方に迷いがなくなり、一貫性が出たのがよかったようです。

「勉強を教える」のではなく、「勉強のやり方を教える」

「塾ではカバーしてくれない弱点克服のためのプリントを親が作って毎日やる」

「間違ったらやり直せるように、学校のワークブックを丸ごとコピーする」

などしました。

本人も「間違えた問題はやりっぱなしにしてはいけない」と実感したらしく、自分で「間違いノート」を作ったり、何度も繰り返し取り組むようになりました。

1学期の期末テストと2学期の中間テストの結果です。

英語84点→85点、数学78点→96点、国語80点→92点、
社会82点→91点、理科94点→89点

理科だけは下がってしまいましたが、他の教科は点が伸びました。点が伸びたのも、もちろん嬉しかったのですが、それよりも嬉しかったのは息子のセリフ。

「学校のテストってちゃんと勉強すれば90点台をとって当然なんだね」

って言ったんです!!かなり自信がついたみたいです。嬉しかったです。ストロングさん、ありがとうございました。

模試の方は、すでに範囲が中学で習ったところ全体になっているので、なかなか点が伸びません。これからも子どもを見守りつつ頑張ります。

  • 10の鉄則
  • ノリ勉
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)