※この毎日親技は2016年11月10日に配信したものです
こんにちは、ストロング宮迫@親技.comです。
2016年のノーベル文学賞に選ばれながらも沈黙を続けていたボブ・ディランが12月10日にストックホルムで開かれる授賞式への出席を問われ、
Absolutely, If it’s at all possible.
って言ったとか。
ぜひこの訳は中学生以上のお子さんがいる家庭では子供に訳させてほしいですな。
なかなかユーモアがあってイイねえ。皮肉屋なの、ボブ・ディランって?
ボクは、ボブ・ディランの歌のことも、その人となりも残念ながらなにも知らないので、今回のノーベル文学賞の喧々諤々の議論に加わることはできません。
ただ1曲、すごくイイなあと思った曲があって、これを後で調べたらボブ・ディランの曲「嵐からの隠れ場所(Shelter from the Storm)」だった。
これは有名な歌なの?
ボクは脳みそがたぶん人よりも少ないか、とっ散らかっているせいかで、曲や歌詞だけを聞いて自分でイメージを膨らませることができず、イイなあと思える曲はたいてい映像とセットで思うことが多い。
この「嵐からの隠れ場所(Shelter from the Storm)」って曲は、マイケル・ファスベンダー主演の『スティーブ・ジョブズ』のエンドロールで流れるらしいが、ボクはこの映画を見ていないので知らない。
ボクがこの曲を聞いた映画は、やっぱり映画のエンドロールで流れるんだけれど、「チョイ悪」どころか、アルコールとギャンブル三昧で人間キライのジジイを演じたビル・マーレイがウォークマンを聴きながら歌うこのシーンだ。
今、この5分の映像を見るだけで100分ほどの映画で感じたいろんな思いが身体から噴き出してくる。
だから少しだけエロシーンがあるけれど、重要な登場人物がストリッパーなのでこれは仕方がなし、許容範囲だと思ったので高校生の息子にはこの映画は見せた。ボクほどは強く感じなかったようだったけれど、これは年齢と立場の違いのように思われた。
この映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』は、ロクデナシのジジイが、隣に引っ越して来た少年の面倒を見ることから始まるというどこにでもあるような物語。
だけど、すぐにもう1回見てしまいたくなって、同じ場面で再び嗚咽してしまったのは年のせいかもしれない。ボクのどごかにあるボタンが押されるんだな。
偏屈なジジイと少年といえば、この映画よりも前のクリント・イーストウッド監督及び主演の『グラン・トリノ』が思い出されるけれど、
ボクは映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」のほうが好きです。
子供っていうのは、一定の時間を接してはじめて新たな関係が築かれる。先生やシッターが一定の時間を子供と接すると、子供の抱える課題や問題点がわかる。
それを解決する策を授けるのか、一緒に取り組んで解決しようとするのか、それとも自分で解決しろというのか、オレには関係ねぇーとするのかは、人それぞれ、場面によっても違うでしょう。
ロクデナシのヴィンセントは基本的に子供側に寄らずに、子供を主に自分の都合からだけれど、自分側の土俵に乗っけて大人の論理と事情を前面に押し出して接する。
ただどういう接し方であれ、この画像↓↓↓にあるような「イエェーイ!」とハイタッチする関係が築かれなければ、いくら正しくても、子供には何も伝えられない、伝わらないってことです。
親技でハイタッチやグータッチを推奨する理由がここにある。
ささやかな日常の出来事でハイタッチやグータッチができるっていうことは、そこに関係性が築かれているってことでもあるし、一定の信頼関係がある証といえないか。
↓↓↓イチロー選手の試合前のある種のハイタッチの映像です。2分ほどの動画なのでぜひ見てほしんだけれど、「さあ、いくぞ!」っていう挨拶の代わりのハイタッチだ。
映像の中で、今シーズン途中にボート事故で亡くなった陽気な24歳の若きエース、ホセ・フェルナンデス投手が映し出されて詮ないなあ・・・
それはさておき、もし、もしですよ、イチロー選手がこのようなハイタッチを10年早く、この動作を純粋に素直にできてたら、実はチームとしてもっと優勝経験を重ねられたんじゃないかと思う。
チームメイトから押し出される形でチームリーダーとなって、チームを優勝に導くまでの影響力を及ぼしたんじゃないかってボクは本気で思っていて、それくらいチームで戦うときにはこうした所作は重要だと信じています。
ハイタッチはやり始めは、だいたいこんなふうに「ただ力強い」だけになりがちなんだけれど・・・
初級者はこれでよろしい。
が、だんだんと所作が洗練されて、激しくないけど、ある種のスイッチを入れたりする動作になったり、やったぜ!を言葉で言わないけれど確認したりするものにもなりうる。余計なね、アドレナリンは出さないに限るからね。
動作ってね、決まった動作って、お互いの共通言語ですから。
1つの動作をお互いが阿吽の呼吸で確認することで、そこに何万言の言葉や思いが凝縮される。
ウチにはウチのハイタッチの型があって、受験にいざ出陣!とか、試合に行くときにのおまじないでもあるし、「これできないだろ?」って問題が解けたときや行ってくるわ!のお出かけの際などにするお決まりのハイタッチがある。
子供たちが小中学生の頃は、始終やってたんだけれど、高校生にもなると、だんだんする回数も少なくなってきてたんだけれど、この前、試合会場に車で連れて行って「まあ、頑張れや!」って言ったら、高校生の息子が突然「父さん、いつものやろうか」って言ってきてビックリした。
ウチのはそもそもはボクが考えたハイタッチなのに、久しぶりにやったら間違えたりしてね。
「わりぃー、もう1回頼むわ」なんてね。
で、ハイタッチした後で息子が「父さん、これね、これから前みたいにどんどん、やっていこうや」って言うんだな。
18歳という大人の入り口に立っているとはいえ、受験生でもあり、なにがしか思うところもあるんでしょう。
だから、この前の模試に行くときも、それをしたんだけれど、その様子を見て儀式や動作の重要性を、そして動作による思いの共有をすることの重要性を改めて感じた次第です。
人は、なにゆえそうしたことをしてでも、なにかを確認したくなるのかは、よくわからないけれど、たしかにそうしておきたいって思う感情はボクにはすごくよくわかる。
この今の状況、この今の心境、この今の思いを己一人ではない誰かと共有するってことなのか。
言葉でうまくやり取りができない親子には、特にやってもらいたいなと思う。なんかね、別れた後もイイ気分なんですよ。
・・・というようなことをビル・マーレイがウォークマンを聴きながら歌う動画を見ながら、考えてたら眠れなくなってしまった。。。
ボクらはみんな一人で走っているような気がどこかでしているけれど、実際は必死に走っているその前の障害物を誰かがブロックしてくれているからすんなり走れているのかもしれない・・・と、どこか心の隅ではわかっているんじゃないか。
そろそろNFLがシーズンの中盤に入っていく今日この頃だけれど、たとえばこの3分の映像を見てみてほしい。
ボールを持った人はたしかに一生懸命走ってますよね。でも・・・
でも、必死で走ってるのは、ボールを持ってる人(子供)だけじゃないでしょ?
そのボールを持っている人(子供)の走路を開けるべく、周りの人(親や大人)もタックルしたり押したりして、一緒に全力で周りを走ってる様子がよくわかる動画だ。
その周り(親や大人)で走っている人をよくよく見てほしいんだけれど、全力で走りながら、あたりをキョロキョロ見ながら走ってる。
ボールを持っている此奴(子供)を邪魔する奴は、オレ(親や大人)がトッチメテやる!って感じで、周りを見ながらブロックすべく走ってるのがわかると思います。
そうやってね、初めて子供は走路を見出して駆け抜けることができる。全力でやっても走路が見つからないこともあるんです。ダメだったら、もう1回おまじないしてさ、チャレンジするか、別の走路を考えてそこを走る。
子供はね、たった一人じゃあ走れない。ロクデナシでも、ロクデナシのやり方で、子供の走路を開けるべく、やり方や生き方があるんじゃないか・・・・
そのことを『ヴィンセントはボクらに教えてくれた』んじゃないかと。
気のせいかもしれないけれど・・・
まあ、機会があったら、ぜひ見てみてください。
例年通り、来春中学入試の受験生の方への『10の鉄則』、『親カツ講座「入試実践コース」などの販売は10月末で終了しました。
来春高校受験の方への販売は11月末をもって販売を終了いたします。
これは、親技では成果が出るまで実践しはじめてから最長3ヶ月という考えを持っていますので、来春一番早い1月受験の方に合わせた処置です。あしからずご了承ください。
来年受験生となる小学5年生、中学2年生の方からの相談がこの時期急増します。
「いよいよ受験生」という意識と「今のままでは・・・ヤバイ」という認識が交錯してのことであろうと思います。
「ストロングさんのどの教材を買ったらイイですか?」という相談には、基本的に「買わなくてよろしい」と返信しております。
何かを買う前に「お子さんのそばで勉強の様子を見てみる」これが最優先。
そして言ってあげて下さい。「何か手伝えることある?」って。
「うるせー!あっち行ってろ!」と言われた方が『10の鉄則』を買っても解決にはならないと思います。
「ノリ勉」を買っても、そばで一緒に勉強ができなければ意味がない。
そういう方は「なぜ私は子供にうるせー!あっち行ってろ!」と言われるんだろうかを過去から振り返って考えてみて下さい。
考えてもわからなければ、お子さんに聞いてみて下さい。「なぜそんなことを言うの?」って。そこからです。
変わるのは「子供」ではなく、「親」のほうです。そのキッカケやヒントは子供が知っています。
「子供に何をやらせればいいですか?」については、塾の教材や学校のワークなど目の前にある与えられた問題集なり、テキストをまずはやったらイイです。
できるのかできないのか。全部やれるのか。
問題集は3回やりましょう!!以前よりはイイ点数になるハズです。
覚えられないものは、語呂合わせを考えてあげたり、歌にして覚えたり、テストを作ってやったりして手伝ってあげて下さい。以前よりはイイ点数になるハズです。
それらをやった上で1つの勉強方法の提案として
中学生の定期テスト対策なら「30点上げよう会」を、
小学生の中学入試のテスト対策なら「復テ対策講座」を、
親の基本的な考え方を学ぶなら「10の鉄則」を、
日々の学習のやり方なら「ノリ勉」を
ご検討下さい。
「受験学年になる前に」勉強方法は確立しておく!これが鉄則です。
受験学年になって、各教科の勉強は何をしようか? どうしようか? どこまでしようか? なんて考えている時間はハッキリ言ってないんです。
受験学年になったら、すでに確立した勉強方法で受験勉強をガッツリやる!
小5・中2の方は確立するための最後の3、4ヶ月とお考えください。
受験学年になって勉強方法を考えている人はいるんですが、それは周回遅れで、戦う前から「負け戦」なんです。
ボクたちは戦うなら「勝ち戦」となるようにしたいだけ。
勝負は最後までわからないけれど、「負け戦」がわかっているなら、ハナからしないほうが子供のためから!