こんにちは、ストロング宮迫です。
今日は皆さんにぜひ一度は見てほしいものを紹介します。
100冊の教育関連の書を読む前に、ストロングのメルマガを読む前に、ぜひ見てほしいのです。
それはNHKプロフェッショナル 仕事の流儀で紹介された競馬調教師の藤澤和雄さんが出ている回です。
「競馬調教師」と聞いただけで関係ないと思う方もいると思います。
しかし、この藤澤調教師が「馬」について語っている部分を「子供」に置き換えて見てほしいんです。
これまでメルマガで言ってきたこと、『10の鉄則』に書いていること、勉強のやり方の基本を書いたノリ勉などのエッセンスの多くは、この番組を見るとピタリとはまる。
このメルマガの読者は一文一語を丁寧に読んでくれる読者が多いです。そういう方に、我がこととして、子供を育てる親として、藤澤調教師の一語一語に耳を傾けてほしい。教育関係者にも耳を傾けてほしい。そう思っています。
競争馬はレースに負けて恥ずかしい、悔しいから次頑張ろうと思わない。
それをどうにかして自分からそういう気持ちにさせるのは難しい。
そう藤沢調教師は言われています。子供は特に勉強についてそうだと思うんです。
G1馬(能力の高い馬)は調教師の腕の見せ所はない、調教がどんなに失敗しても馬は勝っちゃうから。
Q.才能のない馬でも調教次第で勝てるようになるんでしょうか・・・
才能があるんです、みんな。せかしちゃうと能力を出さないで終わっちゃうんです。
Q.個性の活かし方で心がけていることってありますか?・・・
どれだけそばにいてやれるか、馬にしたら迷惑だと思うんですけど、良い調教をしたり、良い馬を作ろう、育てようと思うと、その子をよく知らなけりゃ無理ですよね。
この子はこんなところがあったのかという性格の子が結構いますからね。そばにいて、いろんなことを試してみて気づくことが多いですよね。
そう藤沢調教師は言われています。我が子を知らなけりゃあ、導いてなんかやれない。ボクはもう20回は見ていると思いますが、見るたびに学ぶことがあります。
ぜひぜひ見てください。
NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
「未来を見すえるものが勝つ」競馬調教師・藤澤和雄
さて、先日読んだ本に書いてあったのですが、北海道の方言で「からっぽやみ」という言葉があるそうですね。
「からっぽやみ」とは、半端者とか怠け者、横着者という意味だそうで、少しずつきちんと片付けるべき仕事を、半端者ほど一気にやろうとする、それで失敗する。
そういうのを「からっぽやみの大仕事」と言って使うそうです。
私は自分の性格を暗いとか陰気だとか思ったことはない。仲間たちとクリケットやサッカーをし、釣りやバーベキューにも出かけていた。
しかし、私の4年間のイギリス生活が明るいものだったかというと、そんなことはなかった。仲間はいたけれど、言葉の問題もあるし、日本人に対する偏見もあった。
1日1日、馬の世話に一生懸命だったものの、それでいったいどうなるのかという思いもあった。将来が不安で満たされぬ日々だった。「からっぽやみの仕事をするな」という父の言葉に従って、私は真面目に黙々と馬の世話をしていた。それは決して間違ってはいないと今でも思っている。
しかし、それだけでは足りないのである。
ハッピーピープル・メイク・ハッピーホース
「いつもおおらかに笑っていられる人間が幸せな馬を作れる」、アイルランド人のション・マギーの言葉に、私はある種のカルチャー・ショックを受けた。
著書の藤澤さんという方は、競争馬の世界ではかなり有名で実績のある方だそうで、この本は競走馬、調教師の話が書いてある本です。でも、この話は「親」にもすごく通じる話だとボクは思うのです。
ただ今、受験真っ最中です。
受験生だけでなく、このメルマガの読者の方は、不安を抱きながらも、悩みながらも、それはもう一生懸命黙々と子供達に接し、あの手この手で日夜子供達の勉強を見ています。
それは決して間違っていないのです。でも、それだけでは足りない・・・・・・
ハッピーペアレンツ・メイク・ハッピーチルドレン!
いつもおおらかに笑っていられる親が幸せな子供を作れる
受験を前にして目がつり上がり、一杯一杯になっている方もいると思います。
でも、まだまだ続く子供との旅です。どうぞ鏡を見て自分の顔を見てみてください。
ハッピーペアレンツ・メイク・ハッピーチルドレン!ですからね!!
親は、一生懸命だけではいけません!花のように笑え!ファイト!
「競走馬私論」藤澤和雄著 祥伝社黄金文庫
馬の近くにいる1人として、見てほしいと思うのは、馬たちの懸命な姿である。ゴール前の1番つらい瞬間、鼻息も荒く、目を見開きながら最後の頑張りを見せる。そういう姿はたくましく迫力がある。
現場で仕事をするということは、そんな姿を見て感動できる場所にいるということである。力及ばず敗れた馬にも、温かい視線を送ってほしい。
勝った馬たちはいいけど、一方で日の目を見なかったたくさんの馬たちがいる。稽古台になって消耗したり、故障で活躍できなかったり。成功より失敗のほうが多い。
だから、勝利を誇る気になれない。負けても負けても、生き残ればいつかはチャンピオンに手が届く。
長い間、走ってて、無敗の馬なんていないんだ。
最高の結果を求めて全力ですべてを投げ打って頑張るのが受験ですが、受験が通過点であることもまた事実。
すでに次の戦いが始まっています。
まだまだ続く受験シーズン!! 頑張れ受験生&受験生の親!!
『10の鉄則』の感想、続々と・・・・
小5と中2 しずか犬さん
それぞれの鉄則の解説がおもしろくて、うんうんと、納得しながら読みました。疑問に思いそうなところは、きちんと突っ込みが入っています!
実行できていなかった鉄則:鉄則4,5,6には、目を覚ましていただきました。
鉄則8と9は、とても参考になります。10に突入できる日を目指します!
中学2年の娘は、塾には行かず通信教育です。英語は市販の参考書と添付のCDを使って、私が教えています。週に1日時間を決めて勉強を見て宿題も出していますが、これではまだまだ足りないとわかりました。課題の与え方をこれからしっかり作り直します。そして、ほめることもがんばります!
小5の息子は、公立中高一貫校に行けたらいいなと思い、塾に通い始めました。塾とのつきあい方について、とても参考になりました。
中高一貫校の模擬テストはしばらくないので、どう評価したらいいか?
通信教育をまず使い倒す。でも、通信教育の問題って1冊がすぐに終わってしまうと思います。
そしたら、市販の問題集が本屋に行けば5種類はある。5種類見れば、定期テストでどういう問題が問われるのか、出題のポイントも見えてくる。
5種類あっても、全部一からになるわけではなく、それぞれ問題がかぶっているから、復習にもなるでしょう。
塾に行かない分、親がやってあげてください。それは下のお子さんのときにまた活きてくる。導くのは親。
また、公立中高一貫校は各県で出題されている問題をまずは見てみることです。
なんでもいいから問題を見て、お子さんと一緒に解いてみたらイイ。
公立中高一貫校は入試問題を解くのが一番の対策。
もうすぐ次年度入試用が出ます。それまでに昨年度版を使い倒す。
使い倒せば、そのあと我が子にはどの分野を補強すればいいかがわかる。そばについて見ていれば、必ずわかる。
すべては目の前にあるものを使い倒すことから始まるのです。